那須岳の三斗小屋温泉「煙草屋旅館」の評判と感想

煙草屋旅館データ

煙草屋旅館基本データ
場所	那須岳の三斗小屋温泉
宿泊料金	1泊2食付：9,000 円（税込）
営業期間	4月下旬～11月下旬
収容人数	100人ほど
水場	山から引いた水あり（要煮沸）
予約	要予約
テント場	あり
その他	全館個室。日帰り入浴は不可。
ホームページ	https://www.tabakoyaryokan.com/

※データは宿泊時の情報です。最新情報は山小屋のホームページなどでご確認ください。

その他煙草屋旅館の情報

車でこれない温泉宿なので、当然ながら全員が登山客です。天気が悪いにも関わらず、テント泊も2組ほどいました。

本館と別館があり、玄関前の写真左側が別館、右側が本館。基本は本館に宿泊客を案内しているようです。別館は従業員専用の部屋があるのと、繁忙期にのみ使われている模様。

大部屋などはなく、全室個室。1名（ソロ）でも、空いていれば1人1部屋だが、繁忙期は相部屋になる可能性あり。部屋に暖房設備はない。コンセントもないので、携帯の充電やドライヤーの使用は不可。

山小屋とはいえ、温泉なので当たり前だが、入浴施設があり露天風呂もある。シャンプーとボディーソープはないが、持ち込みは可能。ただし、風呂内に洗い場はない。そして、歯ブラシ、クシ、カミソリ、バスタオルなどアメニティ用品もないので、自前で用意する必要あり。

煙草屋旅館という名前だが、全館禁煙で玄関前が喫煙スペースとなっている。

雑談だが、三斗小屋温泉は明治2年当時、大黒屋、柏屋、三春屋、佐野屋、生島楼の5軒が営業していたという。明治44年に、黒磯駅前で営業していた煙草屋旅館の支店が進出、現在は大黒屋と煙草屋の2軒のみとなっている。

煙草屋旅館の評判

ネット上における煙草屋旅館の口コミ情報は多く、概ね好意的な内容ばかりでした。10月の宿泊で寒かったという意見もありましたが、売店のメニューに「灯油ストーブ1台1,000円（冬季限定）」と書いてあったので、寒ければ有料ですが貸し出し可です。

■ 煙草屋旅館に関するブログ

• 三斗小屋温泉 煙草屋旅館 – トリップアドバイザー
• 三斗小屋温泉 煙草屋旅館 宿泊 | 秘湯宿.com
• 那須連山の秘湯を目指して三斗小屋温泉へ ときどき秘境駅
• 三斗小屋温泉 煙草屋旅館へ宿泊 信じられないような星空の下で湯浴みを | 魅せる登山と温泉記録

煙草屋旅館の感想

■ 老舗旅館ながらも部屋はきれい。

明治44年創業の老舗旅館なので、建物自体は年季が入っているが、室内は掃除が行き届いており、布団も含めてきれいだった。この点に関しては、一般的な山小屋より、下界の旅館に近い。ただし、廊下や洗面所などの共有スペースは、山小屋に近い。

■ 接客は良い

じゃらんサイトの口コミに「2軒とも（大黒屋含めて）客扱いができていない」と書かれていましたが、そんなことはなく、丁寧な接客でした。翌日は雨だったので、コース状況を店主に聞いてみたところ、最新情報を丁寧に教えていただけました。しいていえば、最初にお風呂の説明されたときに、情報量が多すぎて覚えきれませんでした。（汗）

■ 入浴施設は充実。ただし、露天風呂に女性が入れる時間は短い。

入浴施設は露天風呂、共同浴場、女風呂と3種類あり、充実している。その分システムは、女風呂以外は男女で時間指定があるなど、ちょいとややこしいです。

露天風呂（混浴）

13:00 ～ 翌6：30 ※女性専用時間帯15：00 ～ 17：00

共同浴場（混浴）

13:00 ～ 20：30 ※女性専用時間帯18：00 ～ 19：00

女風呂

13:00 ～ 20：30

お風呂は混浴前提ですが、混浴の時間帯に入ってくる酔狂な女性はいませんので、実質男性専用です。つまり、露天風呂の場合、女性がお風呂に入れる時間帯は15：00 ～ 17：00のみ。到着が遅れて17：00を過ぎてしまった場合、露天風呂には入れません。また、早朝に女性専用時間帯がないので、女性は早朝に入ることができません。※混浴でも気にしないという方なら入れますが..。

ちなみに、露天風呂はともかく共同浴場は、夜に入ったせいか、狭くて暗くて陰気な感じでした。

あと、シャンプー持ち込み可と聞いていたので、シャンプー持ってきましたが、露天風呂・共同浴場ともに洗い場はないので、使える場所がなく意味がありませんでした。

■ 料理はそこそこ

夕食と朝食は、山小屋の料理として考えると良いです。でも最近は、料理のクオリティの高い山小屋も増えてきたので、まあそこそこかと。夕食のヤマメは、山の食事らしさがあってGoodでした。

■ 煙草屋旅館の感想まとめ

煙草屋旅館の評価
立地		建物		料金
接客		食事		水場
総合

歴史のある旅館なので、外観は味があり、雰囲気も秘境の温泉宿って感じで良かったです。

男性はともかく、女性は露天風呂に入れる時間が短いのでちょっと気の毒。この露天風呂が煙草屋旅館の目玉でもあるので、せめて早朝に女性専用時間帯作ってあげてほしいと、男性ながらに感じた。

グループでの宿泊者が多く全室個室なので、登山者同士の触れ合いは希薄になりがち。古風な談話室はありますが、利用している人は見かけませんでした。ソロで宿泊すると、ちょっと寂しいかも。

以上、煙草屋旅館の感想でした。