大弛峠の山小屋「大弛小屋」の評判と感想
大弛小屋データ
大弛小屋基本データ | |
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場所 | 国師ヶ岳まで1時間、金峰山まで2時間30分。 |
営業期間 | 春・夏期営業:4月末~11月末 冬季は避難小屋(要予約) |
料金 | 1泊2食(夕・朝食)7,500円、1泊3食(夕・朝食・昼弁当)8,300円、素泊4,500円 |
収容人数 | 定員約30名 |
予約 | 2日前までに要予約。 |
水場 | あり |
テント場 | あり |
消灯・食事 | 太陽光発電のため、消灯は天気の状態で決まる。夕食17:00~18:00、朝食5:30 |
その他 | – |
ホームページ | http://oodarumi.jp/ |
※データは宿泊時の情報です。最新情報は山小屋のホームページなどでご確認ください。
その他大弛小屋の情報
大弛小屋のある大弛峠は標高は2,360m、車で到達できる日本最高所の峠。富士山スカイラインに次ぎ、自家用車で到達できる日本で2番目に高い地点でもある。(峠では1番)その峠にある山小屋が大弛小屋。分類的には登山口にある山小屋となる。
丸太作りの山小屋で建物は平屋。入口入ってすぐが飲食スペース。右奥に進むと大部屋で、そこが寝室となっており個室はない。自然の水場はないが、山の湧き水(国師ヶ岳の天然水)をポンプで吸い上げている人口の水場はあり。小屋利用者やテント利用者以外の利用は有料(100円)となる。また水は汲むだけで、食器洗いや精米などはNG。
トイレは大弛峠の駐車場にもあるが、小屋内に宿泊者専用の簡易水洗トイレが設置されている。
大弛小屋は山小屋併設でカフェも運営している。カフェといっても基本は山小屋なので、外のベンチで飲食をする。メニューは限られているが、国師ヶ岳の伏流水(浅い地下水)を使用したコーヒーや紅茶、山小屋カレーなどが看板メニュー。その他、山小屋では珍しいメニューとして、おでんや味噌田楽、日本酒なども提供している。大弛峠には自然の水場や茶屋はないため、飲料水を買いに来る登山者で賑わっていた。メニューにはこだわっているようで、本格的でオシャレな山小屋喫茶といった印象。
従業員は、男性2名、女性1名の3名体制。他サイトの情報によると男女は夫婦らしい。管理人さんも含め3人とも30~40代ぐらいなので、管理人さんとの夫婦なのか、もう一人の男性との夫婦なのか不明。
管理人さん曰く、コアな常連さんが多いらしいが、確かに宿泊者は中高年以上の渋い登山者ばかり。反面、満員になることは殆どないそうで、自分が宿泊した日も12名ほどだった。宿泊者は小屋宿泊者よりもテント泊の方が多い。布団は原則1人1枚。原則と書いたが、残念ながらこれまで1人1枚の原則を破るような嬉しい状況はないそうで。
大弛小屋の評判
大弛小屋の評判に関する情報は、少数ですが見つかりました。金峰山や国師ヶ岳など、日帰りする人が多い山で、利用者も少ないためかと思われます。それとやはりテント泊した記事の方が多かったです。
■ 良い評判
■ カフェに関する評判
大弛小屋の感想
■ 管理人さんはユーモラスで接客対応も◎
大弛小屋の管理人さんはとてもユーモラスで饒舌。話す内容も面白い。山小屋の管理人といえば寡黙な人が多いので、ちょっと異色。他2名の従業員さんも感じが良い。
■ 食事は良い
食事は季節によって変わるようだが、自分が泊まったときの夕食はすき焼き。他登山者のブログでも同じ夕食だったので、すき焼きが多いのかも。結構すき焼きの量が多く、ご飯もおかわりしてお腹いっぱい。
加えて朝食は弁当にしたが、質素な弁当が多い山小屋弁当の中では、なかなか手の込んだお弁当で美味しかったです。
■ 建物はやや古い?
ホームページでは「昔の雰囲気そのままの丸太作りの山小屋」と紹介されているが、建物はちょっと古い印象。でもその分、味のある雰囲気を感じさせられる山小屋です。
■ 談話室はない
非常にアットホームな山小屋だけど、談話室がなかったのは残念。談話室がない山小屋は他にもあるけど、談話室がないと暇つぶしに困る。日没前なら、小屋周辺をぶらぶらして時間潰しできるが、日没後は寝床に行くしかなく、時間を持て余す。
■ 大弛小屋感想まとめ
大弛小屋の評価 | |||||
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立地 | ![]() |
建物 | ![]() |
料金 | ![]() |
接客 | ![]() |
食事 | ![]() |
水場 | ![]() |
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総合 | ![]() |
建物は古いが、人情味あふれる暖かな雰囲気の山小屋。”感じが良い”というだけではない、管理人さんのユーモラスさが特徴。食事は量・質ともに良く、温かみのあるおもてなしの心が食事にも反映されている。
コアな登山者が多いらしく、自分が宿泊したときも中高年~シニア層の登山者が中心だった。金峰山自体は若い登山者が多いのでこの点は対象的。若者は車で大弛峠に乗り付けて、ほとんど日帰りで登っているのだろう。他登山者のレポートなどからも、大弛小屋に泊まる登山者は、瑞牆山や甲武信ヶ岳を絡めた奥秩父縦走か、北奥千丈岳や夢の庭園からのご来光目的の登山者が中心だと思う。
総括として、少々山小屋が古いことさえ気にならなければ、素晴らしい山小屋です。
以上、大弛小屋の感想でした。
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