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登山に関するおすすめ本「ドキュメント 道迷い遭難」

ドキュメント 道迷い遭難

登山に関するおすすめ本です。

本のタイトルは「ドキュメント 道迷い遭難」 (ヤマケイ文庫) 。
登山における遭難を、実話を元にドキュメント形式で描いた本。そのシリーズ「道迷い編」です。

本書は7つの短編実話ドキュメントが1冊にまとめられている。
以下目次です。

■ 目次

  • 南アルプス – 荒川三山
  • 北アルプス – 常念岳
  • 南アルプス – 北岳
  • 群馬上州 – 武尊山
  • 北信 – 高沢山
  • 房総 – 麻綿原高原
  • 奥秩父 – 和名倉山

「ドキュメント 道迷い遭難」のアマゾンレビュー

アマゾンレビューも評価が高いです。その一部を紹介します。
  • 「インタビュー内容と、再現の描写がバランスよくまとまっている。」
  • 「このシリーズのお陰で遭難について今まで以上に深く考え、また今まで以上に対策を立てる習慣が身に付いた。」
  • 「そこらのサスペンス小説よりスリリングで読み物としても充分楽しめる内容」
  • 「迷った人が『どうして迷ったか』『その時の心境』『パニックなど遭難者の精神的な動きはどうなるのか』などがよくわかります。」
  • 「引き込まれるような恐ろしさとリアリティがあるし、登山者なら誰しもが理解できるような、身近に陥り易いことばかりが載っている。とても参考になる。」

「ドキュメント 道迷い遭難」の感想

7つの短編それぞれ、道に迷って遭難というパターンは同じだが「夏山・冬山」「ソロ・2人・団体」「自力下山・救助」「重症・軽症・無傷」などバリエーションが豊富で、読んでいて飽きない。 特に印象的だったのは、第二章の「北アルプス – 常念岳」。冬山登山の凍傷で両手の指を失ってしまうという壮絶な内容。

多くは、道に迷っている可能性を感じつつも先に進んでしまい、沢に滑落するなど、何らかの事情で戻れなくなるケース。その結果、先に進まざるおえなくなり、ますます泥沼にはまっていく。
また、第三章の「南アルプス – 北岳」の章で感じたが、体力の有無も遭難に影響を与える重要な要素。迷ったと感じた時に、下ってきた道を登り返せる体力と気力があるかどうか。

本書を読もうと思ったのは、袈裟丸連峰で遭難しかけたことがきっかけ。自分の場合は、道迷い&技術力不足による遭難危機で、本書の内容で類似事例はなかったが、どのような時に、どのような状況、どのような判断で遭難になってしまうのかという観点は、今後の山行にとても参考になる内容でした。

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