日本百名山の大峰山(大普賢岳)登山記録

日本百名山の大峰山(大普賢岳)
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[大普賢岳登山レポ]
行者還岳・七曜岳から縦走する大普賢岳登山!大峰山縦走登山その2

2015年11月22日(日)天候:晴れのち曇り
行者還避難小屋 ~ 行者還岳 ~ 七曜岳 ~ 国見岳 ~ 大普賢岳 ~ 山上ヶ岳の女人結界門 まで
  • 大峰山日本百名山
  • 大峰山は大和アルプスの異名をもつ、北は奈良県吉野から南は和歌山県の熊野まで、紀伊山地の中央を南北にのびる全長50Kmほどの山脈。大峰山とは、広義には大峰山脈を指すが、狭義には山上ヶ岳をさす。しかし、山上ヶ岳は日本三百名山に、南部にある釈迦ヶ岳は日本二百名山に選定されているため、日本百名山の大峰山に登る場合、八経ヶ岳に登る登山者が多い。本サイトでは「日本百名山」の大峰山は、大峰山北部(八経ヶ岳以北)を日本百名山として捉え、北部の大峰山を形成する代表的な山、大普賢岳、稲村ヶ岳も百名山の扱いとしている。
  • 大普賢岳(だいふげんだけ)
  • 大峰山脈を形成する一峰で、山上ヶ岳の南東に位置する、標高は1,780mの山。古くから、修験道の山として山伏の修行の場であったため、大普賢岳の周辺には水太覗(みずぶとのぞき)、笙ノ窟(しょうのいわや)、朝日ノ窟、指弾ノ窟(したんのいわや)、鷲ノ窟といった修験道の行場跡がある。
  • 国見岳(くにみだけ)
  • 大峰山脈を形成する一峰で、大普賢岳の南に位置する標高1,655mの山。
  • 七曜岳(ひちようだけ)
  • 大峰山脈を形成する一峰で、国見岳の南、行者還岳の北に位置する標高1,584mの山。
  • 行者還岳(ぎょうじゃがえりだけ)
  • 大峰山脈を形成する一峰で、七曜岳の南に位置する標高1,895mの山。山の南側に行者還避難小屋がある。
  • 大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)
  • 吉野と熊野を結ぶ大峯山を縦走する、修験道の修行の道。国の史跡「大峯奥駈道」として指定され、ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部でもある。古来より。大峯山寺より奥の「靡(なびき)」に進むことを奥駈と云われていた。修行場は「靡」と呼ばれ、ひとつひとつに番号が割り当てられている。熊野本宮大社の本宮大社の第一行所(靡)にはじまり、吉野川河岸の柳の宿の第七十五行所(靡)に終わる。

大峰山 大普賢岳のコース

大普賢岳の主な登山口は、北の柏木、東の和佐又の2つ。
なお、縦走であれば、北の山上ヶ岳や南の行者還岳から縦走してくることも可能。
  • 和佐又コース
  • 東の和佐又口から笙ノ窟尾根を経由して登るコース。コース途中に、笙ノ窟、朝日ノ窟、指弾ノ窟、鷲ノ窟など修験道の行場跡がある。
    なお、南側から迂回して七曜岳経由で登ることもできる。
  • 柏木コース
  • 北の柏木から南に向かって歩き、山上ヶ岳の女人結界門をかすめて、小普賢岳を経て、大普賢岳に登るコース。
※コース名に厳密な名称はありません。
地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!

大峰山縦走登山の計画

たまたま、仕事の関西出張と11月の3連休が重なったため、計画。3連休の天候は21日は晴れ、22日は晴れのち曇り、23日は雨。そのため、21日のスケジュールを長めにとり、23日は下山するだけの予定を立てた。大峰山を逆時計回りで縦走するため、21日観音峰登山口(10時の方角)から行者還避難小屋(3時の方角)まで移動し、行者還避難小屋に宿泊。22日は、行者還避難小屋から行者還岳、七曜岳、国見岳、大普賢岳、山上ヶ岳、を経由して稲村ヶ岳山荘(12時の方角)に泊まる計画。

本日22日の主目的は山上ヶ岳登頂。しかし、その前に立ちはだかるのは、行者還岳、七曜岳、国見岳、大普賢岳とこれら中ボス級の山々を越えていかなければならない。初日に比べスケジュールに余裕はあるが、コース的には厳しい区間が多い。

関連レポート

大普賢岳コースレポート

行者還避難小屋 ~ 行者還岳

【6:27】行者還避難小屋を出発。
1日目と比較して、2日目のスケジュールには余裕があるので、少し遅めの出発。と言っても、シニアの団体や男女ペアの登山者はまだ出発していなかったが。コースは行者還避難小屋の後ろに続いている。

【6:32】行者還避難小屋の水場に到着。
この水場は前日も利用しているので、ココまでは問題なかった。ちなみにこの水場は、人工的に作られた水場のようで、季節によっては枯れてもおかしくない水量。ココで水を補給し「さて出発!」と思いきや、この先どこに進めば良いかわからなくなってしまう。水場までは、行者還岳の斜面をトラバースする道だったが、歩いてきた道はココで行き止まり。強引に行き止まりの道を進もうとして、危うく崖下に滑落しそうなる。道を聞きに、行者還避難小屋まで戻ろうかと考えていたところ、真後ろを振り向くと木のハシゴ発見!見つけてしまえば、なんてことないのだが、山ではこういう事がたまに起こる。あきらかにコース上にいるにも関わらず道がわからないときは、固定概念を取り払い冷静に360度周りを確認したほうが良い。

【6:58】行者還岳の山頂に到着。
行者還岳は第五十八番目の行所。山頂に到着すると、タイミングよく雲の切れ間からご来光。うーん、なんか神秘的な雰囲気。

山頂と書いたが、ココは厳密な意味で山頂ではない。後で知ったが、山頂は大峯奥駈道のコースから10分程度外れた場所にあるらしい。自分が撮影したのは5分ほど外れた場所で、山頂標識もなかったので、もう少し先に進まなければならなかったようだ。ちょっとわかりにくので、道標ぐらい立てておいて欲しい。

行者還岳 ~ 七曜岳

地形図からあるていど想定はしていたが、行者還岳から七曜岳までの登山道はこれまでと一変。痩せた尾根、切り立った崖など危険箇所が満載。気をつけて歩けば問題無いレベルだが、ちょっとした不注意が大事故に繋がる可能性もあるため慎重に進む。また、行者還岳から七曜岳、国見岳、大普賢まで、中規模のアップダウンが連続する。体力的にも危険度的にも、要注意の区間。
【7:50】七曜岳山頂に到着。
七曜岳は第五十八番目の行所。行者還岳から約1時間ほどで到着しているが、楽な道ではなかった。特に七曜岳周辺は切り立った岩壁で、七曜岳自体も切り立った岩の上が山頂となっている。誰もいなかったから良いものの、人が多いと危ない山頂。山頂の東側は木々に遮られており、北西から南西までの見晴らしが良い。

七曜岳 ~ 国見岳

七曜岳山頂で休憩していると、濃い霧が出始める。天気は下り坂なので、先を急ぐことにした。

【8:02】七曜岳を出発。
七曜岳から北側も、切り立った尾根上を歩くため、引き続き注意が必要。七曜岳からは下リ道が続き、途中に七ツ池(鬼ノ釜)と呼ばれる大きな窪地の傍らを通る。池といっても水がある訳ではない。

七曜岳と国見岳の鞍部に第六十番目の行所、稚子泊(ちごどまり)がある。細い尾根に切り立った崖などが多い、この区間には珍しい開けた平らなスペース。テント場やビバークする場所としては使える。稚子泊には、護摩供(ごまくよう)をしたような跡があった。

稚子泊以降はポツポツ登山者を見けるようになる。なお、遭遇した登山者全員、進行方向は逆。稚子泊以降は、国見岳への上りだが、右側を巻きながら登る。長い鎖場があり、一気に登ったのでちょっと疲れた。

国見岳 ~ 大普賢岳

国見岳の次はいよいよ大普賢岳。その前に、弥勒岳(みろくだけ)という、第六十一番目の行所でもある小ピークを越えていく。なお、国見岳以降、連続していた危険箇所は殆どなくなる。
水太覗からは、大普賢岳最後の上り。なお、この大普賢岳だが、山頂を通過しない巻き道も用意されている。一瞬間違って巻き道を歩いていたが、踏み跡がなくなってきたので引き返した。本当にあの道が巻き道だったが半信半疑だが、他に道はなかった筈。
山頂まであと少しなのはわかっていたので、ココは一気呵成に登りきった。

大普賢岳 ~ 山上ヶ岳女人結界門

霧が晴れないか少し粘ってみたが、晴れる気配は全くないので、諦めて山上ヶ岳へ向かうことにした。

【10:00】大普賢岳を出発。
途中にある小普賢岳、明王ヶ岳の小ピークを越えていく。

明王ヶ岳の小ピークも気付かず通過。かろうじて明王ヶ岳のピークらしき写真が1枚だけ残っていた。

【10:43】脇の宿(跡)を通過。脇の宿は第六十四番目の行所。登山者が休憩していたため、写真撮影は控えたが、大岩の傍らにある開けたスペース。現在は、特に何かある訳ではないが、大昔は宿があったのかも。

脇の宿から軽い上りを10分ほど登ったところに女人結界門がある。

【10:52】女人結界門に到着。
右側は柏木に抜ける道。ココから本格的に山上ヶ岳へのアプローチルートとなる。

To be continued...

関連レポート

大普賢岳のコースタイム

予定 実際 場所
06:30 06:27 行者還避難小屋出発
- 06:58 行者還岳
08:15 07:50 七曜岳
- 08:48 国見岳
10:00 09:44~10:00 大普賢岳
11:10 10:52 山上ヶ岳女人結界門

大普賢岳の難易度

難易度

15/30

総合難易度
必要体力 体力難易度3
コース距離 コース距離難易度2
所要時間 所要時間難易度2
危険度 危険度難易度4

登山難易度 登山難易度6
小屋・水場 小屋・水場難易度2
アクセス アクセス難易度2

総合難易度 総合難易度5
※ 29,762歩(11/22の歩数)
※ アクセスは京都基点
評価基準の詳細はこちら。
必要体力・距離
この区間はコース上に名のある山も多く、小規模・中規模のアップダウンが連続するため、アップダウンを乗り越える体力が必要。稜線上に立ちはだかるピークや山を、1つ1つ乗り越えながら進むイメージ。このアップダウンも大普賢岳以降は少なくなり、緩やかな道が山上ヶ岳まで続く。
危険度・水場

初日に歩いた八経ヶ岳周辺の登山道と大きく異なるのは、なんと言っても危険度の高さ。行者還岳から国見岳までの区間は、細い尾根、切り立った崖の近くを歩くなど、危険箇所満載。この区間は登山者も多くないため、その点も危険度が増す要素の1つ。特に七曜岳周辺が最も危険で、滑落したら軽傷では済まない場所も多数あった。反面、大普賢岳から女人結界門まで危険箇所は殆どない。

自然の水場は行者還避難小屋、小笹宿(女人結界門から15分ほど進んだ場所)、女人結界門から柏木方面に30分ほど進んだアスカベ平の合計3カ所。稜線歩きにしては、水場に恵まれており、どのコースから登っても、水にはそれほど困らないだろう。水が枯れていない事前提だけど。
総括
危険箇所は満載だったけど、ある意味では大峯奥駈道の醍醐味を味わえる区間。体力的にはちょっとしんどいけど、見どころスポットも多く、歩いていて楽しかったです。
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