日本百名山の八ヶ岳、阿弥陀岳登山記録

日本百名山の八ヶ岳(阿弥陀岳)
白

[阿弥陀岳登山レポ]
8月の炎天下を、赤岳から登る阿弥陀岳登山! 八ヶ岳縦走登山その4

2015年8月16日(日)天候:晴れのち曇り
赤岳 ~ 中岳 ~ 阿弥陀岳 ~ 御小屋山 ~ 美濃戸口 まで
  • 八ヶ岳日本百名山
  • 八ヶ岳とは、長野県と山梨県にまたがる山々の総称であり、八ヶ岳という特定の山はない。八ヶ岳は夏沢峠以北を北八ヶ岳、以南を南八ヶ岳と呼ぶ。八ヶ岳の定義は、蓼科山(たてしなやま)を除いた南八ヶ岳及び北八ヶ岳、または蓼科山まで含む八ヶ岳連峰全体など様々な定義がある。なお、深田久弥氏が選定した日本百名山は南八ヶ岳のみを指す。八ヶ岳連峰では他に最北端の蓼科山も日本百名山に選ばれている。
    山名の由来は、数多くの山が連なる意味であるとも、八つの峰からできているためとも、言われている。一般的に八ヶ岳というと、赤岳、阿弥陀岳、横岳、硫黄岳、編笠山、権現岳、西山、峰ノ松目の八つを指すことが多い。
  • 阿弥陀岳
  • 赤岳の西側に位置する標高2,805mの山。八ヶ岳主脈の1つ。八ヶ岳では、赤岳、横岳に次ぐ高さを誇る。
  • 中岳
  • 赤岳と阿弥陀岳の間に位置する標高2,700mの山。

阿弥陀岳のコース

阿弥陀岳へは赤岳とセットで登る登山者が多い。
  • 御小屋尾根下り利用
  • 美濃戸口から御小屋尾根を進み、阿弥陀岳を目指す。
  • 南沢
  • 美濃戸口から南沢沿いを歩き、行者小屋から南へ下り阿弥陀岳を目指す。
  • 赤岳縦走登り利用
  • 赤岳から中岳を経由して阿弥陀岳を目指す。
地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!

八ヶ岳縦走の登山計画

約1年ぶりの本格登山。まず選んだ山は、前年の予定に組み入れていたが、冬季に入り登れなかった八ヶ岳。コースは当初から北八ヶ岳と南八ヶ岳の縦走を計画していたが、最終バスが渋の湯15時00分に対し美濃戸口は16時20分だったので、北八ヶ岳から南八ヶ岳へ下る縦走を選択。山小屋は、知り合いから勧められていた赤岳展望荘に泊まりたかったが、初日に赤岳展望荘まで辿りつくのは困難なため、北から南へ下る中間地点に位置する硫黄岳山荘を選択。

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阿弥陀岳コースレポート

赤岳 ~ 中岳

地図で見るとこの阿弥陀岳を経由するコースは「赤岳 ⇒ 阿弥陀岳」「阿弥陀岳 ⇒ 赤岳」どちらから歩いても標準コースタイムは1時間30分。これだけを見て、高度維持の尾根伝いの道と思い込んでいた。しかし、写真を見れば一目瞭然だが、アップダウンありきの1時間30分だった。今更コースを変えるのも癪だし、時間の余裕もあるため、予定通り阿弥陀岳経由で美濃戸口へ下山することにした。

【9:10】赤岳を出発。
赤岳から阿弥陀岳に向かう場合、注意箇所がある。地図を見ると赤岳山頂から阿弥陀岳までから真っ直ぐ西にコースが伸びている。しかも、山頂から西にコースに見える紛らわしい道もある。しかしこの道はコースではない。よく見ると岩にバツ印が付いているが、意外と気付きにくい。自分が山頂にいる間にもココから阿弥陀岳に向かう登山者が下っていった。ちなみにその登山者だが、キレット小屋・権現岳分岐の手前辺りで横を見ると、断崖絶壁を途中で赤岳に向け引き返している姿が見えた。自分も危なかったが、念のため近くの登山者に確認してから進んだので迷わずにすんだ。
【9:25】文三郎尾根・美濃戸への分岐地点に到着。
右に進むと、文三郎尾根から行者小屋を経由し、南沢を歩き美濃戸口に抜ける。ちなみに阿弥陀岳を経由しても下山は美濃戸口となる。赤岳から下ってくる登山者の大半は、ココで文三郎尾根方面へ進む。硫黄岳山荘から一緒のコースを歩き、懇意にして頂いたカップル登山者もココでお別れ。さすがに八ヶ岳最高峰の赤岳を登頂した後なので、わざわざ中岳・阿弥陀岳を経由しなくても美濃戸口に抜けられるなら、文三郎尾根経由の南沢コースを選択するのはしごく当然の選択。しかし、登れる時に登っておくのが自分のスタイルだし、ここは果敢に阿弥陀岳を目指す。
阿弥陀岳へは中岳を越えなければならない。この中岳だがちょっと厄介。特段、難易度が高いわけではないが、登った高さと同じぐらい下るため、精神的にすごく嫌な山。この中岳がなければすんなり阿弥陀岳に到達できるはずだし。
【9:40】中岳山頂に到着。
中岳山頂で3分ほど小休憩して、すぐに出発。中岳からは一旦下って上がるV字で阿弥陀岳山頂を目指す。

中岳 ~ 阿弥陀岳

中岳を下ったところにも行者小屋の分岐地点がある。ココは中岳と阿弥陀岳の鞍部。少数ながら、わざわざ中岳を経由し行者小屋へ向かう登山者もいるようだ。

阿弥陀岳も赤岳同様に険しい登り。2015年3月女子高生の滑落事故が発生しているが、滑落するのも頷けるほどの急斜面。こんな斜面を残雪期に上ったり下ったりするのは勘弁。しかも、岩場のため途中道がわかりづらい箇所もあった。

山頂はまだまだ先かと思い座って休憩していたら、下ってきた登山者が「あれ?山頂すぐそこですよ。」と教えてくれた。少し登るとそこは山頂。
【10:13】阿弥陀岳の山頂に到着。

阿弥陀岳には4名ほどの登山者。やはり赤岳に比べると人は少ない。山頂にいた全員が御小屋尾根から下っていったので、おそらく自分と同じ東側から登ってきたと思われる。

阿弥陀岳に到着した時、既に赤岳は濃霧に覆われていた。阿弥陀岳から赤岳に向かう登山者も多くいたが、お気の毒に。赤岳を朝早く登頂しておいて良かった。同じく赤岳に登頂したとき、歩いてきた稜線が濃霧に覆われていたので、自分はちょうど、霧から逃げるように歩いてきたことになる。とは言え、阿弥陀岳も到着後数分で濃霧に覆われてしまった。

阿弥陀岳の山頂はとにかく暑い。昨日の西天狗岳でも同じ経験をしたが、阿弥陀岳はそれ以上の尋常でない暑さ。当初、阿弥陀岳の山頂で昼食を食べる予定だったが、昼食どころかこの場所に滞在することさえツラい。そのため、早々に阿弥陀岳を退散して、下山途中のどこかで昼食を食べることにした。
【10:25】阿弥陀岳を出発。

阿弥陀岳 ~ 不動清水

出発直後の阿弥陀岳の西側「御小屋尾根」は細い尾根道が続く。岩をよじ登るような場所もあるので注意が必要。10分ほどで本格的な下り道となる。その後の阿弥陀岳からの下山道はヒドく足場が悪い。柔らかい土に、浮石がゴロゴロしており、これが不動清水に到着するまで続く。時間にして30分強ほどだったが「早くこの浮石地帯終われ!」って思いながら歩いていたので、少なからず楽しい道ではない。また、逆の上りも直登でキツそう。

【11:16】不動清水入口に到着。
ココで昼食をとる予定だったが、そんなスペースもないため断念。なお不動清水はコース外だが、正味2分ほどで到着できる。水は充分あるが、八ヶ岳縦走で初となる自然の水場だし、冷たい水が飲みたかったので、水場へ向かう。その後、不動清水入口まで戻ると、阿弥陀岳で一緒だった登山者が下ってきたので、15分ほどおしゃべり休憩。

【11:35】御小屋山へ向けて出発。
不動清水を境に、これまでの悪路から歩きやすい道に。傾斜も緩やかとなり、ハイキングコースを歩いているような感じ。また不動清水以降、沿道にキノコが目立つようになった。

不動清水 ~ 御小屋山

【12:01】御小屋山に到着。
名前が紛らわしいが、御小屋山に山小屋はない。このまま食事をとらずに美濃戸口に向かえば、13時20分のバスに間に合う筈だが、せっかく持ってきた食材が無駄になる。丁度、不動清水で会った中年夫婦も食事をしていたので、自分も御小屋山で昼食をとることにした。

なお御小屋山にもあったが「境界改 広河原山四区」なるお墓の塔婆(とば)のようなものが、そこらかしこに立っている。八ヶ岳は山梨県と長野県の県境なので、これは縄張り争い?

御小屋山 ~ 美濃戸口

【12:50】御小屋山を出発。
既に13時20分のバスに間に合わないのは確定。次のバスは14時45分なのでゆっくり歩くことにした。御小屋山以降、舗装道路に出るまでは、もはやハイキングコース。途中でスマホの電源を入れると電波が入る。ココまでくれば電車の時間も読めるので、帰りの電車を予約しようとしたが、全て満席。電車を1、2本遅らせても満席。うーん、お盆の長期連休最終日だからやばいとは思っていたが、長野から東京まで立って帰らなければならない嫌な予感が、現実味を帯びてきた。

【14:01】美濃戸口の八ヶ岳山荘に到着。
バスまで45分あるので、疲れた体を癒やすため、八ヶ岳山荘のお風呂に入ることに。バスはほぼ満席だったが、立ち乗りは発生していなかった。

【14:45】バス出発。
結局、茅野駅15時50分発のJR特急あずさで帰ってきたが、案の定、自由席の通路とデッキはおろか、指定席のデッキや通路まで埋まるほどの満席。さすがに登山の後、2時間弱電車の中を立って帰るのは疲れた・・・。

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阿弥陀岳のコースタイム

予定 実際 場所
06:30 06:18 硫黄岳山荘を出発
- 06:37 台座ノ頭
- 06:57 横岳
08:00 07:09 三叉峰
08:35 07:49 地蔵の頭
- 07:54 赤岳展望荘
09:20~10:00 08:28~09:10 赤岳
- 09:40 中岳
11:30~12:15 10:13~10:25 阿弥陀岳
13:30 11:16 不動清水
14:40 12:01~12:50 御小屋山
16:10 14:01 美濃戸口
16:20 14:45 バス出発

阿弥陀岳の難易度

難易度

13/30

総合難易度
必要体力 体力難易度2
コース距離 コース距離難易度2
所要時間 所要時間難易度3
危険度 危険度難易度3

登山難易度 登山難易度5
小屋・水場 小屋・水場難易度1
アクセス アクセス難易度2

総合難易度 総合難易度4
※ 28,228歩(横岳・赤岳登山も含んだ歩数)
※ アクセスは東京基点
評価基準の詳細はこちら。
必要体力・距離

赤岳から阿弥陀岳へ登る場合、中岳の存在は精神的に厄介。まあ、いざ登れば大したことないんだけど。阿弥陀岳には、行者小屋への分岐である中岳との最低鞍部から20分と、意外と短い時間で登頂できた。

下りの御小屋尾根「阿弥陀岳~不動清水」区間の足場の悪さは最悪レベル。足がズルズル下方向に滑り尻もちをつくことも数回。結構直登だったので、逆の登りも違った意味でキツそう・・。不動清水以降の登山道に問題はない。キノコも多く生えていたので散策気分で歩くことができた。
危険度・水場
登山道は想像以上に険しく、危険な場所の多さとその区間の長さで言えば、横岳北側の岩場より危険。油断すれば滑落する危険も十分あるし、現に滑落死亡事故も複数発生している。
総括
赤岳経由の登山者の大半は文三郎尾根経由の南沢コースで美濃戸口に下っていたので、阿弥陀岳を目指す登山者はごく少数。危険度は高いが、思ったより体力は消耗しなかったので、登っておいて損はないと思う、
それと、阿弥陀岳山頂の暑さは異常で、日が照ってる訳でもないのに、蒸し風呂にいるようだった。たまたまかもしれないが、夏場に登るなら日よけアイテム必須。
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