農鳥岳

農鳥岳登山

農鳥岳

Noutoridake

白

[農鳥岳登山レポ]
白峰三山を駆け登る!9月の農鳥岳登山 白峰三山縦走登山その3

2015年9月14日(月)天候:晴れ
農鳥小屋 ~ 西農鳥岳 ~ 農鳥岳 ~ 大門沢下降点 ~ 大門沢小屋 ~ 奈良田
  • 白峰三山(しらねさんざん)
  • 南アルプス国立公園内の南アルプスにある山、間ノ岳、間ノ岳、農鳥岳3つの山の総称。読み方は「しらみね」ではなく「しらねさんざん」。
  • 農鳥岳日本二百名山山梨百名山白峰三山
  • 南アルプスにある標高3,026mの山。日本二百名山や新日本百名山に選定されている。山頂は農鳥岳(3,026m)、西農鳥岳(3,051m)と2つのピークが存在する。農鳥岳が本峰扱いされているが、標高は西農鳥岳の方が高い。山名の由来は、春に山頂東面に白鳥の形をした残雪が現れるためとされている。

農鳥岳のコース

農鳥岳の登山口は、縦走を除けば奈良田温泉のみ。縦走ならば、間ノ岳からの縦走、塩見岳から三国峠を経由しての縦走などがある。
  • 大門沢コース下り利用
  • 奈良田温泉から、大門沢沿いに登り大門沢小屋を経て農鳥岳を目指すコース。
    コースが長大で急勾配の続く登山道のため下りに利用する登山者が多い。ちなみに、下りでも大門沢下降点から奈良田温泉までの標準コースタイムは約6時間となっている。
  • 白峰南嶺コース難コース
  • 奈良田温泉から笹山(黒河内岳)を経て、白峰南嶺(しらねなんれい)の稜線を北に歩き白河内岳を越え、農鳥岳を目指すコース。
    地図上では破線で表示される上級者向けルートとなっている。
※コース名に厳密な名称はありません。
地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!

白峰三山縦走の登山計画

白峰三山縦走は、北岳、間ノ岳の百名山2つに加え、二百名山の農鳥岳も含めて縦走する贅沢なコース。おまけに、北岳、間ノ岳は日本で2番目、3番目に高い山というプレミアムのおまけ付き。
農鳥岳直後の大門沢分岐から奈良田まで標準コースタイムで約6時間もかかるため、余裕を見て2泊3日の日程で縦走するのもあり。南の登山口となる奈良田からは、身延線の身延駅と、広河原行きのバスが出ているが、本数が少ないため、マイカー利用者が圧倒的に多い。マイカー利用の場合、奈良田に車を置き、バスで広河原まで移動し、北から南へ向かって縦走し奈良田へ戻ってくる。

問題となったのは、やはり大門沢分岐から奈良田まで6時間という標準コースタイム。9月14日は平日のため、広河原経由甲府への最終バスは15時30分、身延への最終バスは16時20分。白峰三山を縦走する場合、宿泊施設は間ノ岳と農鳥岳の間にある、農鳥小屋も候補となるが、農鳥小屋の評判がすこぶる悪い。特に小屋到着が15時を超えると叱咤されるらしく、甲府から始発のバス乗って広河原からスタートした場合、15時までに農鳥小屋に到着するにはかなりのハイペースで登らなければならない。そんなこともあり、宿泊施設は北岳山荘を選択。しかし、北岳山荘に宿泊して、標準コースタイムでスケジュールを組むと、2日目は北岳山荘を4時に出発しなければならない。いずれにしても、白峰三山を1泊2日で縦走する場合、長い距離をそれなりのスピードで歩く必要がある。

関連レポート

農鳥岳コースレポート

農鳥小屋 ~ 西農鳥岳

【8:40】農鳥岳に向けて農鳥小屋を出発。
西農鳥岳を経て農鳥岳を目指す。ひとまず、山頂ではないが矢印の部分(岩の突起)で人がはしゃいでいる姿が見えたので、第一目標としてココを目指す。
岩の突起部分に到着。疲れたので、ココでひと休み。上を見ると、山頂はまだ見えないのでもう少し上りが続きそう。
休憩後15分ほど登ると西農鳥岳の山頂が見える。そこから大した距離ではないが、安堵感からか北岳・間ノ岳に農鳥岳を登ってきた疲れに襲われ異常にしんどい。ニセピークに到着した時は、力尽き倒れこんでしまった。
右手を見ると本物の西農鳥岳山頂。しかし、疲れですぐに動けなかったので、しばし休憩してから西農鳥岳に移動。
【9:27】西農鳥岳に到着。
つい先程までいた先行組は、入れ替わりで農鳥岳に向かい出発していた。 ちょうど正面に間ノ岳、奥に北岳が見える。ニセピークで休憩してしまったので、撮影だけして農鳥岳に向けて出発。

西農鳥岳 ~ 農鳥岳

進行方向を見ても、西農鳥岳より高い山は見当たらない。それもそのはず、西農鳥岳の標高3,051mに対して、農鳥岳は標高3,026mと西農鳥岳の方が標高は高い。農鳥岳までの標準コースタイムは40分。パッと見てもアップダウンは激しくなさそうなのでホッと一安心。

【10:00】10時ピッタリに農鳥岳の山頂に到着。
農鳥岳でようやく先行組に追いつく。皆さん白峰三山縦走で下山も奈良田だが、全員自家用車でバスは自分だけ。

ココでようやく北岳の朝食弁当による遅めの朝飯。昼飯を食べる時間はないだろうと予測していたので、なるべく朝食を遅めにするため、この時間まで我慢していた。お弁当を開けるとなんと巻き寿司といなり寿司。ウーン( ̄△ ̄;) 山小屋の朝食弁当はこれまでも何度か食べているが、大抵はおにぎりでお寿司というパターンは初めて。嬉しいような嬉しくないような、朝食弁当としては微妙~。ただお茶とセットになっていたのは思わぬサプライズで嬉しかった。

農鳥岳 ~ 大門沢下降点

【10:19】予定通り20分で休憩を切り上げて、農鳥岳を出発。次なる目的地は大門沢下降点。

【10:39】大門沢下降点に到着。
鐘の付いたユニークな道標だが、この道標には逸話がある。逸話とは、昭和43年1月に25歳の青年がこの場所に辿り着いたが、吹雪のため下降点を見付けられず、そのまま力尽き遭難死した。その後、亡くなった青年のご両親がこの道標を建てたそうだ。確かに、この逸話どおり大門沢へ下る道はわかりづらく、冬で吹雪ならば尚更だろう。

11時までに大門沢下降点に到着することを目標にしていたので、ホッと一安心。大門沢下降点から奈良田まで標準コースタイムで約6時間だが、それでは16時20分のバスに間に合わないので、時短で下る必要がある。ネットの記録を調べると多くの登山者が概ね5時間前後のコースタイムで下山している。

大門沢下降点 ~ 大門沢小屋

【10:42】大門沢下降点から、急勾配のハイマツ帯の蛇行道を下っていく。このハイマツ帯だけで標準コースタイムは40分に設定されている。

【12:11】大門沢小屋に到着。
60分のコースタイムに対して36分で到着。ココまで急ぎ下ってきたので、トイレも兼ねて休憩。時間は12時なので、大門沢小屋で3人ほどが昼食を食べていた。沢に合流したあたりから一緒に歩いてきた方がいたけど、後ろにいる友人を待つとのことでココでお別れ。この方とは、前日の北岳山頂、北岳山荘、農鳥岳と頻繁に接触してきた方で、短い間だったが久しぶりに会話しながら歩けて楽しかった。

この大門沢のトイレはボットン便所だが、ボットン便所の下はむき出しの岩場。つまり、岩場の上にボックスを作って真ん中に穴を開けただけのもの。今までいろんなトイレを見てきたが、ある意味最もシンプル。トイレットペーパーもないため持参する必要がある。

大門沢小屋 ~ 大門沢登山口

【12:34】大門沢小屋を出発。
大門沢小屋から先、なんどか沢を渡りつつ進む。次なる目的地は地図に「小尾根をまく」と書かれた地点だが目印がない。そのため、さらにその次の目的地を目指す。地図を辿ると沢と接触する地点に「大きな岩」と書かれた地点があり、ココを目指し進むことにした。大門沢小屋から「大きな岩」までの標準コースタイムは1時間40分。

【13:39】橋の手前に大きな岩があったので、地図上で「大きな岩」と書かれた沢を渡る地点はココかと思われる。標準コースタイムは1時間40分に対して1時間5分で到着。この木の橋を渡るときトラロープを跨ぐ必要がありちょっと怖かった。てっいうかロープ邪魔だし。

次なる目的地は大門沢登山口。標準コースタイムは55分。
吊橋の後は、早川水系発電所内を抜け、工事現場を抜け、2つ目の吊橋を渡れば登山口がある。
時間は14時20分だが2つ目の吊橋手前で、2名1組の登山者とすれ違った。結局、大門沢下降点から、すれ違った登山者は合計2組のみ。まあ、平日だし上りで利用する人も少ないコースなので、こんなもんかな。

【15:25】奈良田バス停に到着。
奈良田温泉あたりで、バス停がわからず迷ったので、時間はギリギリになってしまった。でも間に合って良かった。結局、大門沢下降点から4時間46分で到着。5時間前後と予想していたので、予定通りでした。

【16:40】広河原でバスを乗り換え甲府へ向かう。
【18:30】甲府駅到着。前回の八ヶ岳と違い平日だったので、自由席で座って帰ることができた。

関連レポート

農鳥岳のコースタイム

予定 実際 場所
04:00 04:00 北岳山荘出発
05:00~05:30 05:01~05:56 北岳山頂
06:00~06:15 06:14~06:35 北岳山荘
- 06:59 中白根山
07:50 07:42 間ノ岳
09:00 08:28 農鳥小屋
10:00 09:27 西農鳥岳
10:40~11:00 10:00~10:19 農鳥岳
11:40 10:39 大門沢下降点
- 12:11~12:34 大門沢小屋
15:00 14:23 大門沢登山口
16:00 15:25 奈良田バス停
16:20 15:30 バス乗車

農鳥岳の難易度

難易度

15/30

総合難易度
必要体力 体力難易度2
コース距離 コース距離難易度4
所要時間 所要時間難易度4
危険度 危険度難易度2

登山難易度 登山難易度6
小屋・水場 小屋・水場難易度1
アクセス アクセス難易度2

総合難易度 総合難易度5
※ 46,700歩(1日の歩数)
※ アクセスは東京基点
評価基準の詳細はこちら。
必要体力
間ノ岳から縦走してくる場合、懸念となるのが、間ノ岳から農鳥岳への道のりがどれほど険しいか。しかし、蓋を空けてみると、体力を要したのは農鳥小屋から西農鳥岳の間のみ。それも標準コースタイム50分なので難易度は高くない。ただし、縦走してきている場合、農鳥岳を登るまでに体力を消耗しているはずなので、その点は考慮して挑んだ方が良い。短時間とはいえ、直登の上り道だし。西農鳥岳まで登ってしまえば、農鳥岳へは容易に辿りつける。
時間
縦走で問題となるのはやはり、大門沢下降点から奈良田まで標準コースタイム6時間という長い時間。健脚者なら休憩込みで、5時間前後を目安として問題ないと思う。しかし、前半のハイマツ帯や、針葉樹林帯は急勾配で足場が悪い道が続くので、急いで怪我する可能性もあるので注意が必要。自分も急いだため、左膝をやられた。やっぱり奈良田に下山する場合は、バスの時間に間に合わなくなるリスクを無くし、安全に登山するためにも自家用車がおすすめ。
危険度
大門沢小屋以降の登山道で、渡渉地点がいくつかあるため、注意が必要。丸太をかけただけの簡易的な橋が多い上、水量も多かったので、沢に落ちて流されてしまうとちょっとヤバイ。
山小屋
山小屋で助かるのは大門沢小屋の存在。奈良田から登る場合はコースが長くなるため、大門沢小屋で一泊する人も多いようだ。農鳥岳まで行けば、評判に賛否両論あるとはいえ、農鳥小屋もあるので、山小屋には恵まれている。
総括
農鳥岳だけを登る人も少ないと思うが、自分の場合も縦走しているので、あくまで縦走としての評価。やはりネックは大門沢下降点から奈良田までの長ーい距離。コースタイムは、時短する必要があり結構飛ばしたが、参考になれば幸いです。

 

 

ご質問・感想などコメント歓迎します。
お気軽にどうぞ!

PAGE TOP