日本百名山の北岳登山記録

日本百名山の北岳
白
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[北岳登山レポ]
大樺沢コースから登る北岳登山! 白峰三山縦走登山その1

2015年9月13日(日)天候:曇りのち晴れ
広河原 ~ 八本歯のコル ~ 北岳山頂 ~ 北岳山荘 ~ 北岳山頂 まで
  • 白峰三山(しらねさんざん)
  • 南アルプス国立公園内の南アルプスにある山、北岳、間ノ岳、農鳥岳3つの山の総称。読み方は「しらみね」ではなく「しらねさんざん」。
  • 北岳日本百名山新花の百名山山梨百名山白峰三山
  • 山梨県南アルプス市にある標高3,193mの山。富士山に次いで日本で2番目に高い山として有名。山の東側斜面に北岳バットレスと呼ばれる岩壁があり、クライミングの対象となっている。

北岳のコース

北岳の登山口は、北東の広河原、東側の両俣、西側の歩き沢橋の3つ。
  • 大樺沢コース登り利用人気コース!
  • 北岳の北東、広河原から登るコース。最も利用者が多く一般的。なお、詳細にはこのコースでも2パターン存在する。
    【左俣コース】広河原 ~ 大樺沢 ~ 二俣 ~ 八本歯のコル ~ 北岳
    【右俣コース】広河原 ~ 大樺沢 ~ 二俣 ~ 小太郎尾根分岐 ~ 北岳肩ノ小屋 ~ 北岳
  • 白根御池・草スベリコース人気コース!
  • 大樺沢コース同様に広河原から登るコース。出発直後の分岐を白根御池方面へ進み、草すべり(地名)、北岳肩の小屋を経て山頂を目指す。
    広河原 ~ 白根御池 ~ 小太郎尾根分岐 ~ 北岳肩ノ小屋 ~ 北岳
  • 池山吊尾根コース
  • 北岳の東側、池山吊尾根から登るコース。東側、鷲ノ住山から池山御池小屋、ボーコン沢ノ頭、八本歯のコルを経て北岳山頂に至る。
  • 両俣コース
  • 北岳の西側から登るコース。北側の野呂川出合から北岳西側の両俣小屋まで林道を歩く。両俣小屋からは左俣沢沿いに左俣大滝を経由して北岳山頂を目指す。
※上記以外に、南側の間ノ岳から縦走してくるコースもある
地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!

白峰三山縦走の登山計画

白峰三山縦走は、北岳、間ノ岳の百名山2つに加え、二百名山の農鳥岳も含めて縦走する贅沢なコース。おまけに、北岳、間ノ岳は日本で2番目、3番目に高い山というプレミアムのおまけ付き。
農鳥岳直後の大門沢分岐から奈良田まで標準コースタイムで約6時間もかかるため、余裕を見て2泊3日の日程で縦走するのもあり。

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北岳コースレポート

甲府 ~ 広河原

前回の八ヶ岳同様、前日入りの際のホテルが取れず。ネットで調べると、甲府駅近くの舞鶴城公園で野宿している人もいたため、自分もそれに習い野宿を選択。
最舞鶴城公園のどこで寝ようか迷ったが、自由広場を選択。芝が良いクッションとなって寝心地は最高に良い。特に虫の襲来もなく安眠できたが、難点と言えば、たまに酔っぱらいやカップルがやってくるので、少し気になること。

翌日に始発のバスで、広河原に移動。広河原は、南アルプスでも鳳凰山、北岳・間ノ岳、甲斐駒ヶ岳などを登る場合、起点となる場所だけあって人で賑わっている。日曜日とは言え、翌日が平日にも関わらず想像していたよりか人は多い。北岳の登山口は広河原インフォメーションセンターを北に1分ほど歩き、吊橋を渡った先にある。
白根御池分岐点から15分ほど進むと視界が広がり始める。この山頂方面に向かって伸びる沢が、コース名にもなっている大樺沢(おおかんばさわ)。八本歯のコル手前まで、この大樺沢沿いを登ることになる。
一旦開けた視界もなくなり、再び樹林地帯へ。樹林地帯を抜け沢を渡ること数回、二俣へと到着する。
なお、この日は低気圧の影響で午前中こそ天候不良の予報だが、午後以降は回復傾向とのこと。二俣までの大樺沢沿いを登っている時に雨が降り始める。ザックカバーや雨具はあるものの、カメラの防雨対策を忘れていたため、ちょっと焦る。仕方なくカメラにタオルを巻いて登ることにした。

【8:50】二俣に到着。
二俣までの登山道、雨は想定外だったが、コース自体は比較的苦もなく登ることができた。二俣あたりから下山者が増加。前日は土曜日で天気も良かったが、この日は天候が崩れる予報だったので、やや足早に下山してくる登山者が目立つ。

二俣まで、終始沢と交錯しているので、腰に付けていたペットボトルの中身を捨てザックに収納、ザックにマグカップを引っ掛けるスタイルに変更。
二俣以降、左俣と右俣のどちらから登るのか決めていなかったが、下山者が圧倒的に多い左俣を選択。10分ほどの中休憩をとってから出発した。

二俣 ~ 八本歯のコル

北岳山頂まで約1時間40分の道標以降は、沢から離れてしまうので、この道標の付近まで空のペットボトルを持参し、ココで一気に水を満タンにするのが良い。沢から離れるとすぐに北岳バットレスが眼前に現れる。
八本歯のコルまでハシゴが連続する難所。ハシゴ場では太ももが悲鳴をあげるが、大樺沢後半のように足場の悪い急な上り道が続くよりかはマシ。高度も一気に稼げるし。途中団体の登山者が詰まっていたが、ハシゴが並行して2つ掛かっている箇所があり、そこを利用して一気に追い抜いた。
【10:58】八本歯のコルに到着。
ココは池山吊尾根コースとの合流地点でもある。低気圧は完全に通り過ぎたようで、気付けば青空が広がっていた。八本歯のコルから、北岳山荘、間ノ岳、農鳥岳を一望できる。

八本歯のコル ~ 吊尾根分岐点

八本歯のコルからは稜線歩きとなり、後半は北岳山頂方面の険しい山容が目前に現れる。 なお、八本歯のコルとは、どの範囲を指すのか不明瞭だが、おそらくボーコン沢の頭から北岳山荘へのトラバース道分岐点あたりの稜線を指すと思われる。
【11:46】吊尾根分岐点に到着。
吊尾根分岐点は風の通り道になっているようで、立っていられないぐらいの、激風が吹き荒れている。吊尾根分岐点から山頂までは約20分。明らかに山頂は霧に包まれており、展望は期待できないが、山頂に着いたら晴れていたなんて奇跡があるかもしれないので、山頂に向かう。北岳山荘に向かうには早すぎる時間帯だし。

吊尾根分岐点 ~ 北岳山頂

愛媛からきているというおじさんに先導・鼓舞され、山頂へ向かう。吊尾根分岐点ほどではないが、風が強く場合によっては低姿勢で進まないと突風でヨロケてしまう。

【12:09】北岳の山頂に到着。
予想はしていたが、あたり一面真っ白け。時間はたっぷりあるので、昼食のそばめしを作りながら、霧が晴れるのを待つことに。

なお、先導してくれたおじさんも早々に北岳肩の小屋に向けて出発してしまう。山頂に1人ポツンと残されるが、すぐ後ろを歩いていた団体さんや、その他の登山者が登ってくると思い待っていたが、誰一人登ってこない。後に、北岳山荘に到着して確認すると、皆「吊尾根分岐点」の強風で、本日の登頂は諦め、北岳山荘に駆け込んだらしい。明日の天気は良好なため、無理して登頂せずとも明日登れば良いという、しごく真っ当な判断。それにしても、北岳肩の小屋方面からも誰も登ってこず、結局12時30分~13時30分までの1時間は山頂にポツンと1人で寂しかった。

【14:00】14時まで粘ってみたが、一向に霧が晴れる気配がないため、北岳山荘へ向けて出発することに。

北岳山頂 ~ 北岳山荘

【14:18】吊尾根分岐点まで戻ってきた。そのまま直進して、北岳山荘へ向かう。

北岳山荘

【14:47】北岳山荘に到着。
北岳山荘だが、9人以下は予約不要の山小屋。緊急時に備えて電話回線を空けておくためとの名目だが、管理面での負担軽減といった理由もあるかもしれない。なお、そのため混雑状況は行ってみないとわからず、繁忙期は2人で布団1枚となる。この日は日曜日ということもあり、1人1枚の布団だったのでホッと一安心。シュラフを持参しようか迷ったが持ってこなくて正解だった。

食事は16時30分からという異例の早さ。山小屋の夕食時間は、17~18時の間が一般的だと思うが、12時頃にガッツリ食事をしているので、16時30分だとお腹が減らない。
17時30分を過ぎたあたりから、あたりの霧が晴れ、夕焼けで空が赤く染まり始めたので、多くの宿泊者が夕焼けを見に外に出てきていた。

消灯は20時だが、北岳山荘は談話室がないため、食事をとってから消灯まで行く場所がない。多くは寝床で時間を潰しているが、そのうちウトウトと寝てしまっている人も多数。そのため寝床での会話も憚られ、起きている人にとっては余計に行き場がなくなる。自分は、自炊室に登山道で何度か接触した年配の女性が1人自炊をしていたので少し話をしたが、その方もすぐテントに戻っていったので、1人おつまみを食べながら明日のスケジュールを再設定。

明日のスケジュールだが、本来は夜明け前に出発し、間ノ岳でのご来光を予定していたが、どうしても北岳への未練が捨てきれない。朝一に北岳でご来光を見てからでも間に合うか、もう一度スケジュールを組んでみたところ、なんとか間に合いそうなので、明日は夜明け前に、山荘にザックをデポして北岳に向かうことにした。

20時の消灯時間には寝床につき就寝。の筈だったが、周辺のイビキがうるさ過ぎて、なかなか寝付けなかった。

北岳山荘 ~ 北岳山頂

【4:00】北岳山荘を出発。
出発時にご来光を見に行く人も数名いたが、殆どが間ノ岳で、北岳に向かうのは自分だけだった。白峰三山を縦走せずに間ノ岳と北岳だけに登る場合、間ノ岳でご来光を見て、北岳山荘に戻り、北岳を通って広河原に下山というのが無駄のないスムーズな動きとなるからだろう。

【5:01】北岳山頂に到着。
山頂には2組3名のみ。北岳山荘の従業員曰く、日の出は5時15~30分が目安らしいので、しばし待つ。待っている間に、北岳肩の小屋方面からドンドン人が登ってきて最終的に20人弱ぐらいにはなったと思う。

【5:56】完全に夜が明ける。地平線に雲がかかっていたせいもあって、予定時間を30分もオーバー。北岳山荘に急いで戻る。
【6:14】北岳山荘に到着。

To be continued...

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北岳のコースタイム

予定 実際 場所
06:28 06:28 広河原
06:50 06:57 広河原山荘
07:15 07:13 白根御池分岐点
09:15 08:50 二俣
11:45 10:58 八本歯のコル
12:45~14:00 12:09~14:00 北岳山頂
15:00 14:47 北岳山荘
- - -
04:00 04:00 北岳山荘出発
05:00~05:30 05:01~05:56 北岳山頂
06:00 06:14 北岳山荘

北岳の難易度

難易度2

13/30

総合難易度
必要体力 体力難易度4
コース距離 コース距離難易度2
所要時間 所要時間難易度3
危険度 危険度難易度1

登山難易度 登山難易度5
小屋・水場 小屋・水場難易度1
アクセス アクセス難易度2

総合難易度 総合難易度4
※ 22,450歩(9/13の歩数)
※ アクセスは東京基点
評価基準の詳細はこちら。
必要体力・距離
二俣までの道は楽だったが、キツかったのは体力勝負となる二俣からはしご場手前までと、脚力勝負となる八本歯のコルに出るための連続するはしご場。八本歯のコル以降もそれなりにしんどいが、正味1時間30分ぐらいだし、稜線なので楽しく歩けることなどを加味すると、やはりキツかったのは八本歯のコルに出るまで。
危険度・水場

峻険な山のイメージのある北岳だが、意外にも危険箇所は殆どない。危険度を1にしたが、これは山頂近くの激風による危険度。本格的な鎖場などもなく、滑落注意ポイントもない。ただし、高度が高い分、天候が荒れると山頂付近の稜線は危険度が増すので、天候によって注意が必要。

大樺沢コースで何よりも助かるのは、水に困らないこと。本文にも書いたが、空のペットボトル3~4本持参して、上俣から連続するはしご場の間で満タンにすれば、大樺沢沿いの上りは水の重量分楽に登ることができる。あの水量なら枯れることもないだろうし。大樺沢コース以外でも、白根御池小屋や、北岳肩の小屋など友人山小屋が充実しているので、山小屋の環境においては恵まれている。
総括
体力的にはそれなりにキツイと思うが、水場の多さや充実した山小屋など、環境面では恵まれているので、登りにくい山ではない。ただ、南アルプスという土地柄なのか、玄人っぽい男性シニアはたくさんいたが、女性シニアや若めの女性だけのグループ、親子連れは殆ど見かけなかった。
ご質問・感想などコメント歓迎します。
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