日本二百名山の飯縄山登山記録

飯縄山登山
白

[飯縄山登山レポ]
山岳信仰の霊山!11月に登る北信五岳の飯縄山登山

2015年11月3日(火)天候:曇り時々晴れ
飯縄登山口 ~ 飯縄神社 ~ 飯縄山 ~ 瑪瑙山 ~ 戸隠スキー場 ~ 樅の木山荘
  • 飯縄山(いいづなやま)日本二百名山新花の百名山北信五岳
  • 848年「学問行者(外部リンク)」によって開かれたとされる、長野県北部(北信地方)にある標高1,917mの山。近くの戸隠山同様に山岳信仰の修験の場として名高い。飯縄山には飯縄三郎と呼ばれる天狗が住んでいたとの伝説があり、日本全土を襲った凶作の時に「天狗の麦飯」と呼ばれる飯綱山頂の飯砂(いいずな)を日本全土に配り、多くの命を救ったとされている。南登山道には、十三体のご神仏が祀られている。山名表記は周囲の瑪瑙山(めのうさん)と霊仙寺山(れいせんじさん)を含めた「飯綱山」で書かれることもある。戸隠山、黒姫山、妙高山、斑尾山とともに、北信五岳(ほくしんごがく)のひとつに数えられる。
  • 瑪瑙山(めのうさん)
  • 飯縄山の北西にある標高1,848mの山。
  • 霊仙寺山(れいせんじさん)
  • 飯縄山の北東にある標高1,875mの山。

飯縄山のコース

飯縄山には、北以外の東西南から登ることができる。登山口は南の飯縄大明神、西側の霊仙寺山入口、東側の戸隠神社中社、越水、戸隠キャンプ場。
  • 南登山道登り利用
  • 南側の飯縄大明神から奥宮一の鳥居をくぐり、南登山道から山頂を目指すコース。一の鳥居から現世・来世の道標として十三体の石仏が安置されている。
  • 戸隠スキー場コース下り利用
  • 北西の戸隠スキー場から瑪瑙山を経由して山頂を目指すコース。このコースの登山口は3つあり、西側の越水、戸隠神社中社、北西の戸隠キャンプ場。
    いずれも戸隠スキー場を通り、瑪瑙山を経由して山頂に至る。
  • 西登山道コース
  • 戸隠神社中社近くの西登山道から登るコース。後半の飯縄神社手前で南登山道と合流する。
  • 霊仙寺山コース
  • 東側の霊仙寺山入口から霊仙寺山を経由して山頂を目指すコース。
  • リゾートスキー場コース難コース
  • 西側のいいづなリゾートスキー場近くの登山口から山頂を目指すコース。地図上では点線表示されており、利用者は少ない。
※コース名に厳密な名称はありません。
地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!

飯縄山の登山計画

今シーズンの集大成として、上信越の戸隠山・高妻山の縦走登山を計画。前入りする必要があるので、もう1山と白羽の矢を立てたのが、戸隠山同様に二百名山でもあり、北信五岳の1つでもある飯縄山。難易度は高くないようなので、明日の戸隠山・高妻山のウォーミングアップ的な意味合いで登ることにした。なお、宿泊先は戸隠神社奥社近くの「樅の木山荘(もみのき)」を予約した。

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飯綱登山口バス停 ~ 飯縄大明神

長野駅から8時30分のバスに乗り、9時14分に飯綱登山口バス停に到着。戸隠に向かうバス2台は概ね満席で、トレッキング風の人も乗っていたので飯縄山登山者も何人かいると思っていたが、バス停で降りたのは自分だけ。他は皆、戸隠神社奥社周辺の観光が目的のようだ。うーん、なんか寂しい気分になってしまった。なお、飯縄山登山道入口付近にトイレはないので、トイレならバス停近く「一の鳥居苑地」のトイレを利用する必要がある。

【9:39】準備を整え、飯綱登山口バス停を出発。
北に真っ直ぐ道路を進むこと15分ほどで飯縄大明神に到着。

飯縄大明神 ~ 駒つなぎの場

【9:57】飯縄大明神を出発。
鳥居をくぐってすぐに登山道を遮るようにロープが張られている。理由は不明だが、道標から登山道であることは間違いないため、ロープをくぐって進む。少し進み交差する林道を渡り、その先の「奥宮一の鳥居」をくぐると、本格的な登山道となる。

南登山道には、奥宮一の鳥居から飯縄神社までの間に十三体の神仏が祀られている。前半は樹林帯で景色が開けていないため、この十三体のご神仏を見つけて歩くのが、1つの楽しみとなる。各個体それぞれ表情が異なり、愛嬌のある表情のご神仏もおられる。
なお、ご神仏を見落とさないよう注意して歩いていたつもりだが、「第四普賢(ふげん)菩薩さま」「第五地蔵菩薩さま」「第八観音菩薩さま」を見落としてしまった。戻って探そうかと思ったが、そこまでこだわるのもどうかと思い諦めた。

「駒つなぎの場」までの登山道は、傾斜は緩やかだが、落ち葉で足場が緩く地味にしんどい。道は上へというよりか、奥へ奥へと続いてゆく。
【10:43】駒つなぎの場に到着。
駒つなぎの場には、第十一阿閦如来さまが祀られているが、それ以外は特になにもない小広場。少しだけ休憩してすぐに出発。

駒つなぎの場 ~ 飯縄山山頂

駒つなぎの場から先、ようやく本格的な上り道となる。十三体のご神仏は残る2体だが、これまでと異なり設置間隔が長い。なお、最後の「十三虚空蔵(こくうぞう)菩薩」さまも、天狗の覗岩近くにあったようだが、見逃してしまう。 途中で水場が2カ所あり、二番目の水場が富士見の水場。この2カ所の水場以外に水場はないので、ココで水を補給しておく。
【11:06】天狗の覗岩に到着。
平たい大きな岩があり、この岩が天狗の覗岩。名前からして、ココから伝説の飯縄三郎天狗が下界を覗いていたのだろう。しかし、景色は開けているものの、そこまで展望が良い訳ではない。
【11:31】西登山道との合流地点に到着。
このあたりまで来ると、ちらほら登山者も見かけるようになる。飯縄神社まではもう少し登る必要がある。途中に飯縄大明神の鳥居と小さな祠が祀られているので、最初はこの場所が飯縄神社かと思ったが、実際はもう少し先。
【11:43】飯縄神社に到着。
飯縄神社周辺は小さな広場となっている。ここまで来れば、山頂は目と鼻の先。飯縄神社から山頂までは、平坦な道を10分ほど歩き山頂手前で、軽い上りがある程度。
【11:53】飯縄山の山頂に到着。
山頂には20人ほどの登山者。登山道ではあまり人を見かけなかったが、さすがに山頂は人が多い。東・南・北の展望は良好だが、西の長野市街地方面のみ濃霧。
腹ごしらえのため、昼食の準備を始める。すると、何故か山頂にいた登山者が示し合わせたかのようにどんどん下山していき、気付けば20人ほどいた登山者は、自分も含めたった2人に。濃霧のため諦めて下山していったのかな?一先ず自分は腹ごしらえを済ませ、時間の許す限り霧が晴れるまで粘ってみることにした。一時2人なった山頂も、ポツポツと増え8人ほどに。
粘っていると13時頃から霧の合間に晴れ間が見え始め、13時15分頃には長野市街地がはっきりと見えるまで霧が晴れてくれた。
ちなみに上の写真の手前の藪に隙間があると思うが、コレが地図上で点線表示されているリゾートスキー場コースの登山道。

飯縄山 ~ 瑪瑙山

【13:27】飯縄山の山頂を出発。
次なる目的地は瑪瑙山。なお、下山者の全員、南登山道か西登山道から下山するようで、霊仙寺山や瑪瑙山方面から下山する登山者は皆無。そのため、下山道は貸し切りだった。

山頂から北に1分ほど進むと霊仙寺山コースと戸隠スキー場コースとの分岐地点がある。左側、瑪瑙山方面へ向かう。
【14:15】瑪瑙山の山頂に到着。
瑪瑙山からスキー場のリフトが見える。

瑪瑙山 ~ 越水

当初、観光がてら戸隠神社中社に下山を予定していたが、時間も押していたし面倒になってきたので、越水に下山することにした。本日宿泊予定の「樅の木山荘」なら、越水に下山した方が近いので。
目の前にそびえ立つ戸隠連峰。明日登る、戸隠山・高妻山が中ボス・大ボス的な迫力で立ちはだかっている。写真では伝わりにくいが、すごい迫力。特に戸隠山は危険な山なので、この迫力が恐ろしく思えてしまう。
【15:00】越水ゲレンデ駐車場に到着。
ココから20分ほど車道を歩き「樅の木山荘」に向かう。

樅の木山荘

【15:16】樅の木山荘に到着。
樅の木山荘は家族経営のこじんまりとしたアットホームな山荘。季節は11月で、スキーには早く、登山には遅い中途半端な時期の祝日(明日は平日)なので、宿泊者は自分だけかと思っていたが、5人ほどの家族連れも泊まっていた。どうやら常連のようだ。

明日は暗いうちに出発する予定なので、夕食までの間、戸隠神社奥社までの道を実際に歩いて確認しておいた。裏道を通っていけば約15分ほどで到着できる。なお、頼めば車で登山口まで送迎もしてくれるようだが、歩いても15分なので歩くことにした。また登山者の場合、山小屋のように朝食をお弁当にしてくれるサービスもある。

夕食は、1品ずつ出てくるパターンで提供。味も美味しいが、量もそれなりでお腹いっぱいになった。
樅の木山荘のご主人は山岳ガイド。確認したところ、戸隠山に雪は積もっていないようだが、高妻山を含め岩肌が凍結している可能性があるため、注意が必要とのこと。

明日は早いので9時頃には就寝した。

To be continued...

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飯縄山コースタイム

予定 実際 場所
09:30 09:39 飯綱登山口バス停
- 09:51 飯縄大明神
11:00 10:43 駒つなぎの場
12:10 11:43 飯縄神社
12:20~13:10 11:53~13:27 飯縄山山頂
14:00 14:15 瑪瑙山
15:30 - 戸隠神社中社
- 15:00 越水ゲレンデ駐車場
16:00 15:16 樅の木山荘

飯縄山の難易度

難易度

10/30

総合難易度
必要体力 体力難易度2
コース距離 コース距離難易度2
所要時間 所要時間難易度2
危険度 危険度難易度0

登山難易度 登山難易度3
小屋・水場 小屋・水場難易度2
アクセス アクセス難易度2

総合難易度 総合難易度3
※ 16,873歩(飯綱登山口バス停~越水ゲレンデまで)
※ アクセスは東京基点
評価基準の詳細はこちら。
必要体力・距離
意外にも序盤の登り始め「飯縄大明神 ~ 駒つなぎの場」までの緩やかな登り道がしんどかった。自分はスロースターターで登り始めはいつもしんどい傾向があるのと、ダラダラと中途半端な登りが続く道は苦手なためだと思う。あと、明日用の食料や着替えなどの荷物を持って登っていたのも一要因かも。「天狗の覗岩」以降は後方の景色が開け展望が良くなるため、疲労よりも感動の方が勝り、疲労はそれほど感じなかった。
危険度・水場
長野市内の小中学校では、遠足で登ることもあるらしいので、危険箇所は殆どない。山中に山小屋はないが、コース距離から特段なくても困らない。戸隠神社中社などであれば、登山口に茶屋などもあるので、それで十分事足りる。
アクセス
JR長野駅までは新幹線、長野駅から登山口までバスが出ており、東京からでもスムーズに登山口まで辿り着けるアクセスの良さ。
総括
戸隠一体が観光地となっているので、観光とセットで登るなどしても良いと思う。飯縄山単独登山であれば、ガチガチの登山装備ではなく、トレッキングスタイルでも十分登れる山だし。長野市内の展望が良く、危険箇所も少ないので、ナイトハイクにも向いていると思う。
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