荒船山

荒船山登山

荒船山

Arafuneyama

白

[荒船山登山レポ]
相沢登山口から登り、立岩まで縦走する荒船山登山

2019年5月4日(土) 天候:晴れのちくもり
三ツ瀬バス停 ~ 相沢登山口 ~ 艫岩展望台 ~ 経塚山 ~ 立岩分岐 まで
  • 荒船山(あらふねやま)日本二百名山ぐんま百名山
  • 群馬県甘楽郡下仁田町と長野県佐久市の県境に位置する標高1,423mの山。山頂付近は、長い間の侵食によって形成されたテーブル状の台地(メサ)となっている。山頂台地の北端に艫岩(ともいわ)展望台が、南端に弘法大師が経文を埋めたと伝えられている、最高点の経塚山(きょうづかやま)がある。山名の由来は、平坦な頂上部と切り立った崖のある山容が、船を連想させるため。妙義荒船佐久高原国定公園に指定されている。余談だが、クレヨンしんちゃんの作者が滑落死した山としても知られている。

荒船山のコース

荒船山登山道案内図荒船山登山道案内図。
荒船山の主な登山口は、北西の内山峠、北東の相沢、西の荒船不動、南の南牧村の合計4つ。公共交通機関でアクセス可能なのは相沢登山口と南牧村の登山口のみ。荒船不動の西に初谷バス停もあるが、バスが午後便しかないため登山利用は不可。なお、ほとんどの登山者は、マイカー利用で内山峠コースのピストンで登っている。
  • 内山峠コース人気コース!
  • 北西の内山峠から艫岩を経て経塚山を目指すコース。登山口からの標高差は約350mで、大半の登山者がこのコースのピストンで登っている。
  • 荒船不動から荒船山
  • 東の荒船不動から経塚山を目指すコース。登山口からの標高差は約380mで、経塚山まで1時間30分ほどで登頂可能な最短コース。
  • 相沢コース登り利用
  • 北東の相沢から中ノ宮や艫岩を経て経塚山を目指すコース。登山口からの標高差は約830m。公共交通機関でアクセスする場合、現実的に利用可能なのは相沢コースのみ。
  • 南牧村から荒船山下り利用
  • 南の南牧村から登るコース。立岩を経由するコースなど細かなコースパターンは4種類ほどあり、いずれのコースも距離が長く利用者は極端に少ない。
地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!

荒船山の登山計画

公共交通機関でのアクセスは厳しいとされている荒船山。当初は、前日入りして南牧村の宿に宿泊するプランを検討していたが、よくよく調べると公共交通機関だけで日帰り可能なことが判明し、日帰りプランに切り替えた。

まず、日帰りでの公共交通機関利用の場合、実質相沢登山口のみとなる。しもにたバスの市野萱線で三ツ瀬バス停で下車し、相沢登山口まで歩く。下山は効率性の観点から、南牧村に下山する。ただし、最寄バス停「羽根沢」の土日祝の最終バスは16時4分。このバスを逃すと、1時間ほど歩いた先にある雨沢バス停まで行くと18時15分のバスがある。問題となったのは、下山で立岩を経由するかどうか。立岩を経由すると標準コースタイムのスケジュールでは16時4分のバスには間に合わない。しかし、どうしても立岩に寄っておきたかったため、雨沢バス停まで歩くか、タクシー利用も視野に入れた計画を立てた。

なお、今回は時間のない登山のため、ガスバーナーは持参せず、要所でおにぎりを食べながら歩くことにした。

※しもにたバスも南牧バスも土日祝より平日の方が便数も多く、登山口に早着できる便もあるため、公共交通機関でアクセスするなら平日のほうが便利。

関連レポート

荒船山コースレポート

三ツ瀬バス停 ~ 相沢登山口

【9:15】三ツ瀬バス停に到着。
いつものことだが、バスは貸し切りでした。入口に標識があるのでわかると思うが、相沢登山口は橋を渡らずまっすぐ進む。三ツ瀬バス停から相沢登山口までだが、傾斜が緩やかなので体力を消耗する林道歩きではない。
上の写真の場所が登山口だと思い、ココでガッツリ休憩してしまったが、実際の登山口はもう少し先にある。
【9:55】相沢登山口に到着。
2台の車が停車しているが人影はなし。そのまま登山開始。なお、登山口のすぐ横を川が流れており、河原に降りられるので、登山口で水の調達が可能。

相沢登山口 ~ 中ノ宮

まずは1時間かけて中間目的地の「中ノ宮」を目指す。登山口近くに太い木の枝がたくさん落ちていたため、1つ拾ってストック代わりにして登ることにした。
序盤で早くも尾根に出るが、そのまま尾根を登っていくのかと思いきや、トラバース道になったり、沢に戻ったりと先の読みにくい道。反面、道が変化に富むので、単調さがなく歩いていて飽きない。
中ノ宮手前で沢を渡る。山と高原地図には「涸れ沢横切る」と書かれていたが、僅かながら水が流れていた。
【10:45】中ノ宮に到着。
大岩の傍らに小さな祠が佇んでいる。ちなみに、中ノ宮付近で本日初となる2人組の登山者と遭遇。登山口に車を駐めていた方だと思うが、相沢コースで遭遇したのは上り下り含めてこの登山者だけだった。

中ノ宮 ~ 艫岩展望台

中ノ宮のすぐ先で、水の流れる沢とコースが隣接している。山と高原地図に水場マークは付いていないが、水量も豊富だったのでこの場所で水の補給が可能。
中ノ宮から艫岩下部の尾根に出るまで、トラバース道が続く。傾斜は緩やかだが、意外と体力を奪われる。
急登を登りきったら最後は階段。太ももにくる..。
いつもの事だが、人気の内山峠コースと合流した途端、見かける登山者多数。おそらく9割以上は内山峠コースから登っているかと。
【11:36】艫岩展望台に到着。
噂通りだが、艫岩は切れ落ちている。普通にしていれば問題ないが、過去に滑落死亡事故も起きているので、崖際に近付く際は要注意。この高さだと落ちたらまず助からない。
ポイント 艫岩からの滑落死亡事故
荒船山の艫岩では、たびたび登山者が落下し死亡する事故が起こっています。実はこの前日の5月3日にも、艫岩から足を滑らせ滑落したとみられる遺体が、崖下で発見されていたようです。また、クレヨンしんちゃんの作者「臼井儀人」氏が滑落死したのもこの艫岩。現場から発見されたデジタルカメラには、崖の下を覗き込むように撮影された画像が残っていたため、崖際に近付きすぎて誤って滑落したと推測されています。
艫岩展望台近くにある休憩所があり、避難小屋のようにもなっている。宿泊するような山ではないので、計画的に泊まる人はいないと思うが、緊急時なら使えるレベル。[休憩所室内
内山峠コースとの合流地点から北東方面に、地図にはない道があり、その先に展望・眺望のきく場所あり。そこからだと妙義山、空気が澄んでいれば榛名山、赤城山と上毛三山が見えるようだ。残念ながらこの日は空気がよどんでいたので、見えたのは手前の妙義山のみ。

艫岩展望台 ~ 経塚山(行塚山)

【11:58】艫岩展望台を出発。
平坦な道を歩いて、まずは経塚山の手前にある「経塚入口」を目指す。船の船首から船尾に移動するイメージ。
「皇朝最古修武之地」の石碑

「皇朝最古修武之地」の石碑は、日本神話に関する言い伝えを、地元の人達が石に記したものらしい。石碑自体は昭和初期に設置されたものなので、格別古い訳ではない。

その他、クリンソウの群生地もあるが、5月下旬から6月にかけて満開になるようだ。このときは、蕾すらつけておらず。

これまで平坦だったが、さすがに経塚山手前は上り道。急な傾斜だが、距離は短いので一気呵成に登り切る。

経塚山(行塚山) ~ 立岩分岐

【12:41】経塚山を出発。
ほとんどの登山者が内山峠コースのピストンなので、南牧村方面へ進む登山者は皆無。ココから再び貸切り登山。まず経塚山から大きく下り、その後は緩やかなアップダウンが続く。
立岩分岐手前で、「黒滝山不動寺」と書かれた道標がある。「黒滝山不動寺」という地名は初耳で、地図を確認しても見つからず。コースから外れてはいないはずだが、過去にそういった先入観で痛い目を見ているので、念の為GPSでコース上であることを確認。

【13:09】立岩分岐に到着。
立岩分岐という地名だが、そもそも分岐にはなっていない。後に知ったが、かつてココから隣の毛無岩、さらにはその向こうの黒滝山まで縦走するコースが存在していたようだ。先程の「黒滝山不動寺」と書かれて道標はその時の名残。上の写真をよく見ると、かつてコースのあった左側には、枝による行くなサインが確認できる。

また、「立岩ヤブ道」と書かれた標識が設置されているが、この先の道で特に藪があるような箇所はなかった。謎です。この先、最終目的地、立岩に登り南牧村へ下山する。

To be continued...

関連レポート

荒船山のコースタイム

予定 実際 場所
09:14 09:15 三ツ瀬
09:59 09:55 相沢登山口
10:59 10:45 中ノ宮
11:59 11:36~11:58 艫岩展望台
12:34~13:04 12:34~12:41 経塚山
13:49 13:09 立岩分岐

荒船山の難易度

難易度4

11/30

総合難易度
必要体力 体力難易度3
コース距離 コース距離難易度3
所要時間 所要時間難易度2
危険度 危険度難易度1

登山難易度 登山難易度5
小屋・水場 小屋・水場難易度0
アクセス アクセス難易度2

総合難易度 総合難易度4
※ アクセスは東京基点
評価基準の詳細はこちら。
必要体力・距離・時間

艫岩直前の急登はともかく、序盤でも「なんかしんどいなぁ」と思いながら登っていたが、それもそのはずGPSログから算出した登山口から艫岩までの平均勾配は25%と、「奥多摩三大急登」と同等レベル。あとで知ったが、内山峠からの標高差約350mに対して、相沢コースは約830mと倍以上の標高差。どおりでこのコースが敬遠される訳だ...。でも前半はトラバース道も多かったので、そんなにきついタイプの登山道には見えなかったが、意外と傾斜があったってことか。なお、このタイプの登山道はストックがあった方が絶対登りやすい。

経塚山までの片道距離は約8km、所要時間は2時間半。距離はともかく、2時間半で登れる時間の短さが登りやすさに繋がっている。
危険度
危険箇所はやはり艫岩。崖際に近づかなければ問題ないが、危険とわかっていても近づきたくなるのが人間の心情。それでも注意していれば落ちることはないはずだが、たびたび滑落死亡事故が起きているのも事実。ちなみに、艫岩から落ちたら、間違いなく死にます。
山小屋・水場
日帰り前提の山なので、山小屋がなくても問題はない。水場に関して、山と高原地図では相沢コース上に水場マークはなかったが、登山口、涸れ沢、中ノ宮近くの沢、山頂の水場と、水が豊富にあるコースだった。特に、中ノ宮近くの沢は枯れることはないと思うので、アテにして良い水場。
アクセス
車なら簡単にアクセスできるが、公共交通機関になると一気にハードルが上がる荒船山。やはりタクシー利用かマイカーが現実的なアクセス方法。
総括
GWということもあってか、登山者属性的には、家族連れやシニアの登山者が多かった。たびたび艫岩からの滑落死亡事故が発生している原因は、この登山者属性とも関係があるだろう。子供は予期せぬ行動をするので、自分が親だったら怖くて荒船山に子供は連れてこれない。
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