日本百名山の宮之浦岳登山記録

日本百名山「宮之浦岳」屋久島三山「黒味岳」
白

[宮之浦岳登山レポ]
九州最高峰の宮之浦岳登山 屋久島縦走登山その2

2012年10月06日(土)天候:快晴
黒味岳 ~ 宮之浦岳 ~ 新高塚小屋 まで
  • 宮之浦岳日本百名山
  • 標高1,936m、屋久島および九州地方の最高峰。山域は世界遺産「屋久島」として登録されており、日本百名山、九州百名山、一等三角点百名山、屋久島三山(宮之浦岳、黒味岳、永田岳)などに選定されている。

宮之浦岳のコース

宮之浦岳の一般的に利用される登山口は、淀川登山口、荒川登山口、楠川歩道の3カ所。
その他、ヤクスギランド、永田歩道、湯泊歩道、花山歩道から登ることもできるが、これらの登山口・コースは殆ど利用されていない。

一般的に日帰りの場合、淀川登山口と宮之浦岳のピストン。1泊2日の場合、淀川登山口から入り、楠川歩道か荒川登山口に抜けるコース(またはその逆)が多い。
ちなみに『屋久島ポータルサイト』に詳しいコース情報が紹介されている。
  • 宮之浦岳コース登り利用人気コース!
  • 花之江河(はなのえごう)を経由して宮之浦岳を目指すコース。 花之江河までは淀川登山口から入るルートが一般的。
    一般的に宮之浦岳コースと言えば淀川登山口から入るルートを指していることが多い。
    なお、安房登山道、湯泊歩道、栗生歩道などから花之江河を目指すルートもあるが、利用者は少なく登山道は廃れているため、上級者向けとされている。
    コースから少し外れるが、途中に黒味岳や永田岳もあるため、少し寄り道して宮之浦岳とセットで登る人も多い。
  • 縄文杉コース下り利用
  • 縄文杉を経由して、宮之浦岳を目指すコース。縄文杉のツアー登山者が利用する荒川登山口か、白谷雲水峡を経由する楠川歩道が入口となる。
    2つのルートはトロッコ道途中で合流し、その後は同じルートを辿る。白谷雲水峡を経由する楠川歩道の方がコース距離は長くなる。
  • 永田岳コース難コース
  • 永田岳を経由して宮之浦岳を目指すコース。宮之浦岳と永田岳をセットで登頂することができる。
    ルートは永田歩道と花山歩道があり2つのルートは鹿之沢小屋で合流する。しかし、いずれのルートも利用者は少なく、登山道は廃れているため、上級者向けとされている。
※コース名に厳密な名称はありません。
地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!

屋久島登山計画

2012年10月6日から10月7日の2日間をかけて屋久島縦走登山を計画。
予定は10月6日淀川登山口から登り、花之江河(はなのえごう)を経由し、黒味岳に登る。その後、宮之浦岳を登頂し、新高塚小屋に宿泊。翌日は、陽が登る前に出発し、朝日に照らされる縄文杉を見る。下山は、トロッコ道途中から楠川歩道を通り、太鼓岩に登り、白谷雲水峡を抜ける。なお、今回は現地在住の友達と一緒に登ったため、行きは淀川登山口で車を乗り捨て、帰りはその車を下山予定時刻までに友達の嫁さんが白谷雲水峡の登山口に移動してくれる予定。

屋久島には有人山小屋がないため、山で泊まる場合シュラフは必須。無人山小屋はいくつかあるが、小屋が満員となる可能性もあるためテント持参が望ましい。 テントは、持っていなかったため、友達の登山関係者からレンタルすることに。1日目の朝食は菓子パン、昼食は即席ラーメン、夜は豚汁。2日目の朝はウインナーカレー、昼はカップラーメンを予定。ガスバーナーや食器などのクッカー類全てと豚汁以外の食材全て自分が持ち、友達は豚汁の食材とテントを持つことにした。

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宮之浦岳コースレポート

黒味岳 ~ 宮之浦岳

黒味岳の分岐に戻り、そこからザックを背負って宮之浦岳を目指す。
一旦ザックを降ろして数十分経つと体がその状態に慣れてしまい、ザックを背負うとこれまで以上に重く感じる。足取り重く、宮之浦岳に向かう。

景色の開けていない山道を歩くこと1時間ほど。この区間で印象に残るようなものはなかったので、写真は1枚も撮らなかった。
高度もほぼ現状維持で、途中ロープ場などもあったが、特別険しいものではない。

黒味岳から1時間半経過したあたりで、景色が開けてくる。投石湿原を過ぎたあたりで巨石が露出する投石平を通ったはずだが、記憶なし。
写真も残っていなかったのでそのまま普通にスルーしてしまったようで・・・。

扇岳近く"最後の水場"を少し進んだ先に休憩できるスペースがあったためココで昼食。

【13:30】宮之浦岳に向けて出発。
ココから本格的な宮之浦岳山頂までの登りとなる。これまでそれほどキツいと思わなかった登山道だが、この先は結構バテた。
これまでよりアップダウンがあり、特にしんどかったのは栗生岳手前から宮之浦岳山頂まで。

しかし、周りはほぼ360℃展望が見渡せるので、多少しんどいが、歩いていて楽しい道でもある。

なお、途中の栗生岳は宮之浦岳だと思い登っていたので、山頂で「くりお岳 標高1,867m」の山名標識を見たときは心を折られた。
栗生岳から最後の宮之浦までも結構しんどかった記憶がある。

宮之浦岳山頂

【14:22】宮之浦岳山頂に到着。
宮之浦岳山頂スペースは狭い。ただ、秘境の奥地だけあって、登山者は多くないので窮屈な感じはしない。

山頂から海は見えないものの、広大な屋久島の山々に囲まれた大パノラマが楽しめる。一際存在感を放っているのは宮之浦岳、黒味岳に並んで屋久島三山と呼ばれる永田岳。

宮之浦岳 ~ 新高塚小屋

【15:10】宮之浦岳山頂を出発。
途中に永田岳への分岐、焼野三叉路(やけのさんさろ)がある。体力と時間があればザックをデポして永田岳にも登ろうと思っていたが、さすがにそんな体力、気力、時間はなかった。
【15:45】平石展望台に到着。
景色が良かったのでここで小休憩。黒味岳を過ぎたあたりから一緒のコースを歩き、頻繁に接触していた4人のツアー登山者グループがココで休憩をしていたので、休憩を短めにして追い抜くことにした。
意図的に追い抜いた理由は、山小屋に先着したかったため。この時間、この場所にいるという事は同じ新高塚小屋宿泊の可能性は高い。テントは持っているが、できれば山小屋の中で寝たい。

新高塚小屋

【17:02】新高塚小屋に到着。
新高塚小屋に入るとちょうど2人分のスペースだけ空いていた。隣の人曰く、先ほどまでこのスペースにいた人が、何処かに行ってしまったようで、ラッキーでした。

その後は、夕食の豚汁を作って食べ、食後にコーヒーを飲んで後はまったり。真っ暗になってから到着するグループもおり、最後はデッキの通路までテントでいっぱいになった。森にテントを張ってる人もいるため、最終的には結構な人数になっていたと思う。20時半頃から雨が降り始めたため、山小屋に避難。21時頃就寝。

早朝には雨も止んでいたが、夜の間そこそこ降ったようだ。でも、山小屋だったおかげで安眠できた。

ちなみに過去に新高塚小屋で宿泊していた中年女性が、夜トイレにいったまま戻らず、そのまま行方不明になった遭難(失踪?)事故があったようだ。山岳遭難記録を調べると、新高塚小屋において1995年と1997年に2人、「失道」で遭難となっている。神秘的な屋久島だけに神隠し的な事も噂されたようだが、現実的にはトイレに行く途中、方向を間違えそのまま森の奥深くに入ってしまったのだろう。2001年小屋の周りに広いデッキが出来たお陰で、今はトイレへの道も分かりやすくなっており、道迷いの心配も殆どない。

To be continued...

関連レポート

宮之浦岳コースタイム

予定 実際 場所
- 07:06 淀川登山口
- 07:45 淀川小屋
- 09:26 花之江河
09:30~09:15 10:10~10:45 黒味岳
- 12:30~13:30 最後の水場(昼食)
13:30 14:22 宮之浦岳
16:00 17:02 新高塚小屋

宮之浦岳の難易度

難易度2

23/30

総合難易度
必要体力 体力難易度4
コース距離 コース距離難易度3
所要時間 所要時間難易度4
危険度 危険度難易度3

登山難易度 登山難易度7
小屋・水場 小屋・水場難易度4
アクセス アクセス難易度5

総合難易度 総合難易度8
※ アクセスは東京基点
評価基準の詳細はこちら。
必要体力・距離
登山口から宮之浦岳まで約8km(黒味岳含まず)だが、距離以上に長く感じた。長い距離を歩くため、長時間・長距離を歩ける身体と体力は必要。登山口と山頂との標高差は小さく、登山道に鎖場や急坂なども殆どないのは幸い。コース距離も長く、暗くなると危険なので、予定コースタイムに準じて歩けるよう、余裕を持った登山計画を立てる必要がある。
危険度・水場

屋久島において登山事故の大半は道迷いのようだが、標高の高い場所で道に迷う可能性は低いが、標高の高くない森の中の登山道は少し暗くなると、道に迷う危険性は高まる。登山道自体に滑落するような危険箇所は殆どないが、山頂、休憩スペース、展望台などの岩場が危険。自然のままで柵やロープなどは張られていないため、万が一足を滑らすと、高い確率で滑落する箇所がたくさんある。岩場には注意が必要。

降水量の多い島だけあって水場は豊富で、水に困ることはなかった。
トイレ
屋久島は既設トイレが殆どなく、携帯トイレの持参を推奨している。自分も淀川登山口で携帯トイレを購入した。そのため、汚物を携帯トイレに入れて持ち歩く必要があるため、それらに抵抗ある人にとってハードルは高い。
トイレは『屋久島世界遺産センター』ホームページから確認できるので、登る前に確認することをオススメする。
アクセス
淀川登山口までの交通アクセスはレンタカー、タクシー、路線バス。路線バスは1.5キロ手前の紀元杉まで出ているのでそこから歩く。縦走の場合レンタカーは無理だし、日帰りピストンの場合、時間的に路線バスは厳しい。泊まり・日帰り、ピストン・縦走、などそれぞれに合わせて検討する必要あり。
総括
淀川登山口からの日帰りピストンも可能だが、かなりせわしない登山になる。日帰りの場合は、早く歩けるスピードも必要になってくる。
それらを踏まえると、やはり1泊2日が望ましい。しかしその場合、有人山小屋がないため、テントやシュラフは必須。泊まりの場合はそれらの装備を持参しなければならず、テントが必須となると荷物もそれなりに重くなることを考慮する必要がある。
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