[陣馬山登山レポ]
陣馬高原下から登り景信山へ 陣馬山・高尾山縦走その1
- 陣馬山(じんばさん)
- 東京都八王子市と神奈川県相模原市緑区の境界にある標高855mの山。関東の富士見百景、かながわの景勝50選、八王子八十八景に選定されている。
山頂にある白馬の像は、京王電鉄が観光地として売り出すために建造したもの。また、山頂には3軒の茶屋が営業している。
- 景信山(かげのぶやま)
- 東京都八王子市と神奈川県相模原市の境界にある標高727mの山。 奥高尾縦走路上の山として知られており、山頂には2軒の茶屋がある。
陣馬山の代表的なコース
【1】高尾駅からバスで向かう陣馬高原下
【2】JR藤野駅
【3】JR相模湖駅
【4】高尾山や景信山から縦走
の4つのパターンに分類できる。
- 新ハイキングコース登り利用人気コース!
- 陣馬高原下から林道沿いを歩き、和田峠までの道半ばあたりにある登山口から山頂を目指す。頂上手前で和田峠コースと合流する。
- 和田峠コース
- 標高690mの和田峠から登る最短コースで、登山道と階段の2コースがある。和田峠までは藤野駅からバスが出ている。
ちなみに、陣馬自然公園センターのHPに地図付で「登山コース」が紹介されている。また、藤野観光協会の「陣馬山ハイキングマップ」も参考になる。
陣馬山のコースが紹介されているのは、山と高原地図の「高尾・陣馬」です。地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!
陣馬山の登山計画
- プラン
- 「知っている山は?」と質問すると高確率で出てくる山の名前が高尾山。世界一の登山者数を誇る山で東京都民に限定すれば、富士山に匹敵するほどの知名度。ミシュランの日本観光ガイドでも、富士山と同じ最高ランク"三つ星"に認定されている。低山ながらもいつかは登っておかねばならない山ということで、最も登山者が少ないであろうこの時期を選んだ。
- コース
- 例のごとく単に高尾山だけ登って帰ってくるのもつまらないので、奥高尾縦走路として人気のある陣馬山から登り、景信山経由で高尾山から下りてくるコースを設定。ちなみに、今回歩いたコースは「関東ふれあいの道 鳥のみち」と同じルートとなる。関東ふれあいの道とは、環境省の長距離自然歩道構想に基づき関東地方1都6県が整備している自然歩道のこと。
関連レポート
陣馬山・景信山コースレポート
高尾駅 ~ 陣馬高原下 ~ 新ハイキングコース入口
高尾駅からバスで登山口のある陣馬高原下に向かう。同時刻にバスは2台出ており、バス停にいた殆どの人は1台目に乗り込んだため、自分の乗った2台目のバスはガラガラだった。高尾駅からバスに乗る事30分ほどで陣馬高原下バス停に到着。
【8:12】「陣馬高原下」バス停に到着。
こんなオフシーズンの季節でも20人ほどの登山者がいる。見た限り大半が陣馬高原下近くの分岐を和田峠方面に進み、そのほとんどが新ハイキングコースから登っていた。和田峠経由だと林道を歩く時間が多くなるため、登山目的の人たちにとっては新ハイキングコースの方が魅力的なのだろう。
こんなオフシーズンの季節でも20人ほどの登山者がいる。見た限り大半が陣馬高原下近くの分岐を和田峠方面に進み、そのほとんどが新ハイキングコースから登っていた。和田峠経由だと林道を歩く時間が多くなるため、登山目的の人たちにとっては新ハイキングコースの方が魅力的なのだろう。
【8:40】新ハイキングコース入口に到着。
ちなみに引き続き右側林道沿いを進むと和田峠に至る。
ちなみに引き続き右側林道沿いを進むと和田峠に至る。
新ハイキングコース入口 ~ 陣馬山
最初の目的地である陣馬山を目指す。林道に引き続き沢沿いを歩くが、10分ほどすると沢から離れ、林の中を抜けていく。傾斜もそれほどなく、登山道も踏み固められているため、歩きやすい。風が吹くと木にうっすら積もった粉雪が舞いあがり、風情のある景色を楽しめる。写真に撮れないかと試してみたが、粉雪を写真に収めるのは難しかった..。
【9:30】登山口から50分で和田峠コースとの分岐に到着。ココから山頂は目と鼻の先。ちなみにこの分岐から陣馬山山頂を巻いて景信山に向かう道もある。
【9:42】陣馬山の山頂に到着。
陣馬山
陣馬山の標高は855m。短時間で登れた割には、展望が素晴らしい。南から南西方面にかけては丹沢の山々に富士山、北は奥多摩の山々。南東方面は神奈川市内の街並み、東は東京の街並み。視界を遮るものがないため360度のパノラマが楽しめる。この展望の良さから、観光地として人気が高いのも頷ける。
山頂には3軒の茶屋があるが、3軒も茶屋があると競争激しそうと余計な心配をしてしまう。しばらく写真撮影をしてから、ガスバーナーを持参していたので、陣馬山の山頂で早めの食事。
天気も良いため、様々なコースから人がどんどん登ってくるが、山頂スペースが広いため山頂が人で溢れかえるようなことはなかった。
陣馬山 ~ 景信山
【10:58】陣馬山を出発。
陣馬山からは高度維持の平坦な道。平坦な道で走りやすいためか、他の山よりトレランをしている人が多い。奈良子峠は道標にひっそり"奈良子峠"と書かれているだけで、知らなければ通過してしまうような場所。
陣馬山からは高度維持の平坦な道。平坦な道で走りやすいためか、他の山よりトレランをしている人が多い。奈良子峠は道標にひっそり"奈良子峠"と書かれているだけで、知らなければ通過してしまうような場所。
【11:42】明王峠に到着。
明王峠まですぐに着くイメージだったが、意外と距離があった。茶屋の明王峠屋は休業していたが、トイレは使用可。少し景色が開けており、時間的なこともありココでお弁当を食べている人が多かった。明王峠で小休憩をしてすぐに出発。
明王峠まですぐに着くイメージだったが、意外と距離があった。茶屋の明王峠屋は休業していたが、トイレは使用可。少し景色が開けており、時間的なこともありココでお弁当を食べている人が多かった。明王峠で小休憩をしてすぐに出発。
【12:00】底沢峠を通過。
奈良子峠同様に名前がある峠とは思えず、足を止めるようなものはない。知らなければ単なる合流地点にしか見えない。
奈良子峠同様に名前がある峠とは思えず、足を止めるようなものはない。知らなければ単なる合流地点にしか見えない。
途中の堂所山は、巻き道が関東ふれあいの道に指定されているため、皆、堂所山へ行かずに巻き道を使って景信山へ向かう人が多い。自分も道標で巻き道が太く塗りつぶされていたので迷わず通過してしまったが、余裕があれば堂所山を経由するのもあり。その他にも巻き道はあるが、巻き道を選ばなくても、特段難所があるような箇所はなかった。
【13:07】景信山に到着。
景信山も陣馬山同様に山頂スペースが広く2軒の茶屋が営業をしている。景信山の景信茶屋は大正元年創業。景信山でとれたなめこを使った「なめこうどん」や「なめこ汁」が有名。今回は食べなかったので、名産なら食べておけばよかったとちょっと後悔。
景信山も陣馬山同様に山頂スペースが広く2軒の茶屋が営業をしている。景信山の景信茶屋は大正元年創業。景信山でとれたなめこを使った「なめこうどん」や「なめこ汁」が有名。今回は食べなかったので、名産なら食べておけばよかったとちょっと後悔。
山頂では特に東側、東京方面の景色が開けており、この方面の景色だけで言えば陣馬山や高尾山からの景観よりも格上。この眺望なら景信山からの夜景は素晴らしいと思うが、宿泊施設がないため夜景を見るのは難しい。ネットで調べるとナイトハイクをしているような人もいるようだが、中々ハードルは高いだろう。現在は主に奥高尾縦走路上の通過地点にある山としか認知されていないが、山頂に山荘を作り夜景を楽しみながら宿泊できるようにすれば、もっと人気が出るように思えるが、 どうなんでしょうか..。
To be continued...関連レポート
陣馬山・景信山
コースタイム
予定 | 実際 | 場所 |
---|---|---|
08:10 | 08:12 | 陣馬高原下 |
- | 09:42~10:58 | 陣馬山 |
- | 11:42 | 明王峠 |
12:00 | 13:07 | 景信山 |
陣馬山・景信山の難易度
05/30
総合難易度必要体力 | |
コース距離 | |
所要時間 | |
危険度 | |
登山難易度 | |
小屋・水場 | |
アクセス | |
総合難易度 |
登山DATE
- 歩行距離:9.2km
- 高度上昇:0,633m
- 高度下降:0,245m
- 出発高度:0,328m
- 最高高度:0,855m
- 標高の差:0,527m
- 活動時間:04:55
- 休憩時間:01:06
- 合計時間:06:01
- 必要体力・時間・距離
- バス停から1時間30分で陣馬山の山頂に到着と、想像以上にたやすく登れた。陣馬山から景信山まではアップダウンも殆どない。コース距離は長く時間的に約2時間かかっているが、登山というよりハイキングに近い道だった。
- 危険度・水場
- 陣馬山にはたくさんの茶屋があり、水や食事にも困らないので、陣馬山単独ならば、お金さえあれば手ぶらでも登れるだろう。観光地化していることからも想像できるが、危険箇所はない。
- 総括
- たやすく登れる割に、360度の展望で景観が良い。京王電鉄が観光地として目を付けた事や、関東の富士見百景、かながわの景勝50選、八王子八十八景などに選定されているのも頷ける。
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陣馬高原下 ~ 陣馬山 ~ 景信山