丹沢の檜洞丸・大石山登山記録

丹沢山地の檜洞丸
白

[檜洞丸登山レポ]
檜洞丸から大石山経由ユーシンを目指す! 丹沢縦走登山その3

2013年12月1日(日)天候:快晴
蛭ヶ岳 ~ 檜洞丸 ~ 大石山 ~ ユーシン ~ 鍋割山 ~ 大倉
  • 丹沢山地日本百名山
  • 神奈川県北西部に広がる山地。中央の蛭ヶ岳を境に、東側を東丹沢、西側を西丹沢と呼ばれ、塔ノ岳以から南側を表丹沢、丹沢主稜から北側は裏丹沢と呼ばれている。中央にある丹沢山は日本百名山に選定されているが、深田久弥が日本百名山に選んだ丹沢山とは、丹沢山一峰ではなく、丹沢中央部に連なる山々(蛭ヶ岳、丹沢山、塔ノ岳など)の総称とされている。
  • 檜洞丸(ひのきぼらまる)
  • 西丹沢にある標高1,601mの山。丹沢山地で4番目に高い山。別名を桧洞丸、青ヶ岳とも呼ばれている。山頂近くに、青ヶ岳山荘がある。
  • 同角ノ頭
  • 丹沢山地西部、檜洞丸の南、同角山稜に位置する標高1,491mの山。
  • 大石山
  • 丹沢山地西部、同角山稜に位置する標高1,220mの山。
  • 鍋割山
  • 南丹沢にある標高1,273mの山。山頂には鍋割山荘があり、鍋焼きうどんが名物となっている。表尾根の中でも人気のある山。

檜洞丸のコース

  • 檜洞丸のコース
檜洞丸で利用される登山口は、西丹沢自然教室、箒沢、神ノ川ヒュッテ、玄倉(くろくら)の4つ。
  • ユーシン檜洞丸コース下り利用
  • 玄倉から入り、ユーシン、大石山、同角ノ頭を経由して檜洞丸を目指すコース。コース距離が最も長い。
  • 西丹沢自然教室コース人気コース!
  • 丹沢湖の北側、西丹沢自然教室から入り、檜洞丸を目指すコース。
  • 箒沢コース
  • 丹沢湖の北側、箒沢から石割山を経由して、檜洞丸を目指すコース。
  • ヤタ尾根コース
  • 神ノ川ヒュッテからヤタ尾根沿いに檜洞丸を目指すコース。
※コース名に厳密な名称はありません。
地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!

檜洞丸・同角山稜の登山計画

11月30日から12月1日の2日間をかけて丹沢縦走登山を計画。

予定は11月30日早朝に大山を登り、ヤビツ峠を経由して塔ノ岳に登る。塔ノ岳から丹沢山を経由して蛭ヶ岳山頂の蛭ヶ岳山荘で宿泊。12月1日は蛭ヶ岳から檜洞丸に登り、同角ノ頭、大石山を経由してユーシンに下山。さらにそこから雨山峠経由で鍋割山に登り、大倉へ下山するルートを予定。

今回は12月1日の蛭ヶ岳からユーシン、鍋割山経由の大倉までを紹介。

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檜洞丸・同角山稜コースレポート

蛭ヶ岳

【5:30】起床。
皆さん6時頃から朝食をとっていましたが、自分は朝焼けを撮影するため朝食をとらず外に。朝焼けも時間限定のため、タイミングを逃すわけにはいかないので。

昨日と同じ神奈川市内の夜景を撮った場所から朝焼けを撮影した後、小屋の反対側にまわり、東から登った太陽の光が、西側の富士山山頂に届き赤く染まる現象を待つ。しかし、この日は東の空に雲がかかっており、結局、朝日に照らされ、赤く染まる富士山を見ることはできなかった。こればっかりは気象条件が揃わないと無理なので、仕方がない。寒い中、皆さんがんばって外に出てきていましたが残念そうでした。

その後1人遅めの朝食をとる。

2日目は時間に余裕があった(はずだった)ので、ゆっくり身支度を整え、後発部隊に混じって出発。宿泊者は丹沢山方面に向かう人が殆どで、西丹沢方面に向かう人は少ない。

蛭ヶ岳 ~ 檜洞丸

本日の第1目標は檜洞丸。登山道入口には注意書きがあり、「この先檜洞丸までは4.6キロです。登りと降りが連続します。はしご、くさり場もあります。体力と時間に余裕を持って計画してください」と書かれている。

【07:47】蛭ヶ岳山荘を出発。
はじめはかなり急な下り。危なかっしい鎖場などもあり、こちら側からの登りは大変そう。少なからず、丹沢山方面からの登りよりかはキツい。

その後は臼井岳まで、小刻みにアップダウンが続く。この区間に水場があるはずだったが、涸れていた。「水場が涸れるという事もあるのか・・」と、ちょっと勉強になった。

【10:00】青ヶ岳山荘に到着。

水場が枯れていたので、水を買うため青ケ岳山荘に立ち寄ったが、おばちゃんの応対が感じ悪かったので水だけ買ってさっさと退散。
もう少し登った先にある山頂へと向かう。

檜洞丸 ~ 同角ノ頭

檜洞丸からツツジ新道の分岐に向かい、分岐を左に進む。ちなみに真っ直ぐ進むと西丹沢自然教室に着く。少し進むと更に石割山とユーシンの分岐地点に到着。

実はこの先のコースタイムは、かなり大雑把に計算していた。理由は丹沢の中でもこのコースを歩いた情報が極端に少なく、特に檜洞丸からユーシンに向かう情報は見当たらない。(逆は少しあった) そのためざっくりと「大半は下りだろうし3時間あればユーシンに抜けられるだろう」と考えていた。結果的にコースタイムは3時間だが、正直こんなにしんどいコースだとは思わなかった。

ユーシンへの分岐に入るとすぐ、2組の登山者が休憩をしていた。この登山者を最後に、ユーシンに抜けるまで誰にも遭遇することはなかった。

数歩進んで休むを繰り返し【11:34】同角ノ頭山頂に到着。
途中にあった道標の「同角ノ頭まで540m」から山頂まで異常に長く感じた。おそらく、この540mは丹沢登山2日間で、最も燃費の悪い区間だったと思う。

同角ノ頭山頂は木々に覆われていることで展望がきかず、山頂って感じがしない。このベンチで行動食のバタークッキーを食べ出発。

同角ノ頭 ~ 大石山

同角ノ頭から大石山までは、登山道がこれまでと一変。痩せた尾根、プチキレット、鎖場、はしご、細い橋などなど、危険箇所が盛りだくさん。危険度だけでいうと、丹沢の中でこの区間が最も危険だった。また、足場が石灰岩?のようなザラついた地層に変化する。

危険に加え、あまり人が通らないため登山道は廃れ気味。写真に収めたが、登山道に木々が覆い被さりココが登山道なのか不安になる箇所などもあった。体力的にキツい箇所はなかったが、危険個所が多いため安全面を重視すると、嫌でもペースはダウンする。

それと、同角山稜に入ってから、登山道沿いのバラ科の植物(画像)が手に刺さって痛い。これが何度も刺さるので、結構イラッとくる。

大石山 ~ ユーシン

鎖場を登りきるとそこはすぐ山頂。【12:41】大石山山頂に到着。

山頂には大石が鎮座しており、ココからも富士山を望むことができる。これまで見た富士山の中で、最も眺めが良い気がする。
大石山からユーシンまでは、距離の長ーい下り。この道、逆の登りはつらそう…。

【13:22】ユーシン渓谷着。
丹沢2日間で初めての水場。丹沢は山荘で水が買える反面、湧水的な水場がなかった。(1カ所あったが涸れていた)

ユーシンロッジにはソロ登山者一名、キャンプしている男女一組と、とても静か。
ユーシンからは塔ノ岳方面と玄倉方面に進む道があり、13時34分にユーシン渓谷沿いの林道を玄倉方面に進み、一先ず鍋割山への登山口を探す。

ユーシン ~ 鍋割山

林道沿いに登山口はあるはずだが、十数分歩いても一向に登山口が出てこない。ここで、ユーシン近くの雨山橋に塔ノ岳方面の道標が出ていたのを思い出す。塔ノ岳は鍋割山の延長線上でもあるため「ひょっとして…」と思い引き返してしまう。雨山橋の分岐まで戻り塔ノ岳方面に歩いていると前方より自転車に乗った人が通りかかる。すかさず道を尋ねると、この道は鍋割山には行かないとのことで、結局戻った道をまた戻りようやく登山口を発見。しかも、さきほど引き返した地点とは目と鼻の先。こんなオチだと思った。ただでさえない、貴重な時間と体力を浪費してしまった。

ユーシン到着から道迷いにより1時間経過。時間はすでに14時17分。予定では14時に鍋割山の山頂に到着、15時から鍋割山を下りる予定だったので大幅な遅れ。このまま玄倉に向かい玄倉からバスで帰る選択肢も有。しかしバスの時間がわからない。当初、西丹沢自然教室に抜ける予定をユーシン経由に変更した理由は、バスが数時間に1本と極端に少なかったこと。

玄倉も同じ西丹沢だし、玄倉に着いても数時間待たされる可能性もある。鍋割山までの標準コースタイムは1時間半。2時間かかったとしても、17時前には大倉の林道近くまで下山できる可能性は高い。もし、下山途中で暗くなっても、大倉尾根なら危険箇所もなく登山道も整備されているためライトがあれば安全に下山できるだろうし。大倉にさえ抜ければバスは30分に1本間隔で、最終も21時台まであったと記憶している。

時間的にはなんとかいけそうだが、問題はこの状態でもう1山登る気力があるかどうか。先ほど道を教えてくれた人によると、雨山峠への道は利用者も少なく廃れているらしく、また谷を沢沿いに歩くため、この時間は日の光が差し込まず薄暗い。この道にこの時間から1人で入っていくには、勇気がいる。色々思案したが、最悪途中の雨山峠から寄(やどりき)に抜けるエスケープルートもあるので、一先ず雨山峠を目指し、鍋割山へと向かうことにした。

登山口から雨山峠へは谷となった沢沿いの道。前半は谷の合間を鉄パイプの歩道が組まれているが、途中から完全に石の上を歩く道となる。沢沿いの道は、薄暗く道も廃れている。道迷いするほどではないが、石の上を歩くためコースがわかりずらく、局地的にコースを見失うことが数回あった。

雨山峠直前で沢から離れ、雨山峠への登り道となる。体力カツカツの状態だったので、この区間の登りがそれほどキツくなかったのは幸い。雨山峠到着後は、あまりにもしんどかったので、ザックを背負ったままベンチで"くの字"になって寝転んだ。

よくよく考えると、蛭ヶ岳山荘で朝食をとったあと、途中で行動食のバタークッキーを少し食べただけだったことに気付く。疲れでお腹が減っているかどうかも分からない状態になっていたが、お腹に何か入れておいた方が良いと思い、残る行動食のバナナチップを寝転びながら平らげた。
よほど疲れていたのか、寝転びながら途中で数分意識が飛んでしまった。15分ぐらいは休憩していたかと思う。雨山峠から鍋割山までは約2キロ。休憩とお腹に食べ物を入れたことで少し体力が回復してきたので、予定通り鍋割山を目指すことにした。

雨山峠からは谷を抜けるため、薄暗さがなくなり気分も少しアップ。行動食を食べたことと、薄暗いゾーンを抜けたことで、足取りもやや軽くなる。雨山峠までに比べると道の廃れ具合は半減。終盤、鍋割山への最後の登り地点で距離が1キロをきっていたので、ココまでくれば、後は気力でカバーできる。最後の登りもキツかったが、なんとか16時12分に鍋割山到着。やっぱり2時間かかりました(汗)

途中、薄暗かったこともあるが、余裕もなかったため登山口から鍋割山山頂まで1枚も写真を撮りませんでした(汗)

鍋割山 ~ 大倉

鍋割山には1組のカップルのみ。これまで殆ど人に会わなかったので、人に会っただけで嬉しくて話しかけたが塔ノ岳経由で下山してきている途中とのこと。時間的にちょうど夕日が沈みかける時間。一生懸命2人で夕日を撮影していた。

時間的に鍋割山荘は営業終了。本当は鍋割山の鍋焼きうどんが食べたかったので残念。前日に夕日の写真は撮影していたので、数枚だけ撮影して早々に下山開始。
鍋割山から大倉まで7.7キロもある。「おいマジかい!」と思ったが実際は3キロほどが登山道で、途中の二俣から4キロほどは林道となる。明るいうちに林道まで出たかったので、急いで下山。

この区間は100%下りのみ。17時頃、沢沿いの道で真っ暗となり登山道がわからなくなってしまったため、ココでライトを装備。3分ほど歩くと林道に出た。林道に出る前にライトを装備することになったが、登山口近くまできていたのでよかった。

林道の終着点で大量に荷物を積んだワゴン車が止まっており、3人ほどの人がいる。どうやら鍋割山荘の関係者のようで、一般車はココまで入ってこれない筈なので、特別でしょうね。

真っ黒な道をライトを頼りに大倉を目指す。この林道、恐らく1時間40分ほどは歩いたと思う。大倉までもう少しって場所で、遠くから林道脇に2つの光るものが見える。近づくと狸だった。足を怪我しているのか、近づいても逃げない。とりあえず写真だけ撮っておいた。

それと、民家の明かりも見えて大倉までもう少しって場所で、道標に気を取られ、危うく滑落しかけた。踏み出した足がズズっと沈み込んでいくので焦った(汗)。よく滑落現場を見て「こんな場所で?」という言葉を耳にするが暗さ、油断、不注意、安堵感など条件が重なると、こんな場所でも事故は起きるんだと、良い経験になった。

【18:41】大倉バス停に到着。

こんな時間ですが、バス停には数人の登山者。19時08分のバスで渋沢駅に向かいます。
【19:32】渋沢駅到着。その後、新宿経由で自宅へ戻りました。お疲れ様でした。

関連レポート

檜洞丸・同角山稜コースタイム

予定 実際 場所
06:30 07:47 蛭ヶ岳出発
09:00 10:15 檜洞丸
- 11:45 同角ノ頭
- 12:04 大石山
12:30 13:22 ユーシン
14:00~15:00 16:12 鍋割山
17:00 18:41 大倉

檜洞丸、同角山稜の難易度

難易度

20/30

総合難易度
必要体力 体力難易度5
コース距離 コース距離難易度5
所要時間 所要時間難易度5
危険度 危険度難易度3

登山難易度 登山難易度9
小屋・水場 小屋・水場難易度1
アクセス アクセス難易度1

総合難易度 総合難易度7
※ 50,509歩(1日の歩数)
※ アクセスは東京基点
評価基準の詳細はこちら。
必要体力・距離・時間

檜洞丸からユーシンまでを分析すると、道は想像していたより遥かに険しかった。下り中心と思っていたが、大石山まではほぼ高度維持のアップダウンが続き、コース距離も長い!2日目は予定コースタイムが大幅に遅れ、余裕のないカツカツの登山となってしまった。

予定が遅れた原因を改めて分析してみたところ、出発遅れとユーシンから鍋割山へ至るコースタイム算出の甘さ。ユーシンから鍋割山に関して、下山途中に分岐でそのまま鍋割山に辿りつけるイメージだったがとんでもない。ユーシンまで一旦下山して、そこから更にもう1つ山を登ることになる。別々の山をあの時間から登ったことになるので、鍋割山は予定に入れるべきではなかった。
危険度・水場
危険個所が少ない丹沢だが、大石山~同角ノ頭は危険箇所が多い難コースだった。あとでわかった事だが、このコースは丹沢の中でも上級コースに位置付けられている。
総括

この日は歩数計を持参してから最高記録となる50,509歩を叩き出した。前日も37,708歩を歩いているので、歩数から見ても、いかにこのコーススケジュールが無謀だったかがわかる。

これまでの登山では管轄市区町村や総合情報サイトで公開されている地図を持参し、それで事足りていた。丹沢の山々は広範囲なため異なる市区町村にまたがり、縦割り行政の弊害で、ネット上では部分的な地図しかなく、丹沢全域の地図は書店に行かなければ手に入らない。丹沢でも部分的にいくつか持参していたが、丹沢のような広範囲を縦走する場合は全域がカバーされている山と高原地図を買うべきだった。


後日コメント ⇒ この頃は登山初めたばかりだったので、山と高原地図を持たずに登ってました。すいません。
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