大船山

大船山登山

大船山

Taisenzan

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[大船山登山レポ]
坊ガツルから登る大船山 九重連山縦走登山その2

登山日:2020年11月25日(水) 天候:晴れのち曇り
法華院温泉山荘 ~ 坊ガツル ~ 大船山 ~ 坊ガツル ~ 長者原
  • 大船山(たいせんざん)日本三百名山九州百名山
  • 大分県竹田市に位置し、九重連山を形成する標高1,786mの山。北大船山などとともに九重連山の東部に大船山系と呼ばれる山塊をなしており、坊ガツルを挟んで西側の久住山系と対峙する。山腹にはミヤマキリシマの群落があり、国の天然記念物に指定されている。また、山頂近くに、御池(おいけ)、米窪、段原の3つの火口跡があり、このうち御池は円形の火口湖となっている。山名は、船が転覆したかのような姿で横たわるところから、その名がついたとされている。

大船山の代表的なコース

大船山の登山口は、北西の長者原、南東の池窪、岳麓寺(がくろくじ)、東の今水、北東の白水鉱泉、北の男池園地、吉部など、四方八方に登山口があり、様々なコースから登ることができる。その中でも、比較的よく利用されているのが、北西の長者原登山口から坊ガツルを経て登るコースと、南東の池窪から登るコース。
  • 長者原・坊ガツルから大船山人気コース!登り利用下り利用
  • 長者原登山口から雨ヶ池を越え、坊ガツルから段原を経由して登るコース。
  • 池窪登山口から大船山
  • 南東の池窪登山口から入山公廟(いりやまこうびょう)を経て登るコース。6月から11月までは、パルクラブ(温泉施設)から池窪まで、予約制のバスが運行している。
山と高原地図
九重山のコースが紹介されているのは、山と高原地図の「阿蘇・九重」です。地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!

大船山の登山計画

プラン
九重連山縦走登山の2日目に組み込んだ大船山登山。当初は下山後に空港までアクセスする交通手段を、長者原(9:50発)から阿蘇駅、大分駅経由を予定していた。しかし、このスケジュールでは、大分空港着が16時予定。飛行機は16時25分の便だったので、余裕時間はたった25分。航空会社は「ジェットスター(LCC)」で時間に厳しく、バスが渋滞で遅れたり、保安検査場で行列ができていたりするとアウト。地方空港でかつ搭乗日は平日、搭乗手続き不要のオンラインチケットの準備もしていたので、25分あればなんとかなりそうだが、とは言えリスクは高い。そこで、前日・前々日の移動時間を使いさまざまな方法をシミュレーションし、以下のルートを見つけ出して、直前で予定を変更した。
空港までのルート
調べたところ、大分駅前15:00発の30分前に、臨時バスが1便出ていた。このバスに乗車できれば、出発便の1時間前に到着できる。そして見つけ出したルートが以下。
  • 11:01 「九重登山口花山酔」バス停から九重町のコミュニティバスに乗車。(途中の「飯田交流センター」バス停で乗り換え)
  • 12:03 豊後中村駅で下車
  • 12:45 豊後中村駅から湯布院駅までバスで移動(令和2年7月豪雨の影響で橋が流失し電車は運休中。バスによる代行輸送が行われていた)
  • 13:21 湯布院駅で下車
  • 13:35 湯布院駅から大分駅前行きのバスに乗車(湯布院~大分空港のリムジンバスはコロナの影響で運休中)
  • 14:35 別府「北浜BC」バス停下車
  • 14:40 「北浜BC」バス停から大分空港行きのバスに乗車
  • 15:25 大分空港着
合計5本のバスを乗り継いで、空港までアクセスする。このスケジュールで唯一の懸念は、別府「北浜BC」でのバス乗り換え時間が5分しかないこと。バス停同士は道路を挟んだ斜め向かいだったので、ダッシュしてなんとか間に合ったが、料金支払いでもたつくご老人がいてちょっと危なかった..。

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大船山コースレポート

坊ガツル ~ 段原

【4:20】法華院温泉山荘を出発。
大船山からご来光を拝むべく、夜明け前に出発。今回の大船山登山は法華院温泉山荘で知り合った方と一緒に登ります。過去にもこういうケースはありましたが、これもご縁です。ちなみにご一緒の方は、ご来光を見るのは初めてだそうです。

11月25日の大分県の日の出時刻は6時54分。法華院温泉山荘から大船山への標準コースタイムは約2時間なので、少し余裕をもってスタート。暗闇の坊ガツルを、大船山登山道入口まで歩いたが、道に迷うことはなかった。ちなみに坊ガツルから空を見上げると、一面の星空。「宝石をちりばめたような星空」とはまさにこのことで、写真に残せなかったのが非常に残念。これまで見た星空の中でもベスト3に入るほど、めちゃくちゃきれいでした。
ポイント大船山の山頂までの写真について
深夜、真っ暗な中を登ったので、大船山の山頂までの写真は下山時に撮影したものです。
大船山登山道入口の近くに小屋がある。この小屋に、前日の衣服など不要な荷物をデポして登ることに。坊ガツルから登る場合、ピストンまたは平治岳(ひいじだけ)周回のいずれかだと思うが、どちらのルートでもこの地点に戻ってくるので、この小屋に荷物をデポすれば、多少楽に登れるかと。
【4:35】坊ガツルの大船山登山道入口に到着。
ココが実質的には大船山の登山口。ココから1時間30分かけて、まずは段原を目指す。序盤の登山道は、中~大ほどの石がゴロゴロと転がっている。地面に埋まっている石もあれば、地面が露出している箇所もあるため、歩きにくさはそれほど感じなかったが、明るいときならもう少し登りやすかったかと。

30~40分ほど登ると、道が分かれるケースがちらほらと出始める。真っ暗だったのでカンを頼りに進んだが、ほとんどのケースで道は合流していた。また、登山道に転がる石が小さくなり、浮動石が増えるため、歩きやすさが少々ダウン。

あと、道が分かれる箇所が多い区間に、立中山から登るコースとの合流地点がある。山と高原地図の「阿蘇・九重」には、すでに使われていない道が掲載されていることが多かったが、このコースはきちんと存在していた。
頭上の開ける区間がちらほらを出てきたら、段原が近い証拠。登っているときは暗くて見えなかったが、段原の近くまでくると大船山の山頂をとらえることができる。
【6:??】段原に到着。(時間は曖昧)
段原から大船山までは約20分。すでに周囲は明るくなり始めているため、ご来光に間に合うか少々不安になる。早く着き過ぎなように途中で小休憩を挟みつつ時間調整をして登っていたので、時間に間に合わずご来光を見逃してしまうと、ちょっと面目が立たない。自分は何度も見ているからいいんだけど、一緒に登っている方は初ご来光らしいので..。

段原 ~ 大船山の山頂

段原から大船山の山頂までは、稜線歩きとなるため、これまでよりも傾斜は緩やか。稜線上を歩くが、特に危険箇所はない。

段原の少し先に、大船山避難小屋がある。避難小屋となっているが、原則は休憩所のため宿泊は禁止。山と高原地図には「使用不可」と書かれているが、休憩所としてなら使用は可。[大船山避難小屋の内部]
【6:56】大船山の山頂に到着。
ギリギリだけど、日の出前に到着できて良かった~。まさにこれからおひさまが出始めるところで、ある意味ベストタイミングと言えるんじゃないこれ。しかも、東の空は雲一つなくご来光を見るには最高の好条件。
2020年度締めの登山にふさわしい、文句のつけようがないきれいなご来光。
大船山の山頂には、水をたたえる火口湖の御池(おいけ)がある。下まで降りてみたが、陽の光がまだ火口湖に届いておらず、薄暗い雰囲気。それにしても、山頂に火口湖があるのは非常に珍しい。
ポイント御池
久住山の山塊にある火口湖は御池(みいけ)、大船山にある火口湖は御池(おいけ)と、同じ火口湖で漢字も同じだが読み方が異なる。
平日ということもあってか、大船山の山頂は自分たち以外、誰もいなかった。こんな素晴らしいご来光を、山頂貸し切りで見られるなんて、なんか贅沢。

大船山の山頂 ~ 坊ガツル

【7:35】大船山の山頂を出発。
30分ほど滞在していたが、長者原11:01発のバスに乗らなければならないため、そろそろ出発。
段原から北大船山方面に少し歩けば、段原の火口跡を間近から見れたかもしれないが、時間がないため寄り道せずにそのまま下山。
往路は暗闇だったのでよくわからなかったが、岩がゴロゴロしているのが特徴ってだけで、それ以外はいたって普通の登山道かな。傾斜もそれほどキツくはないし。
【9:12】大船山登山道入口に到着。
小屋にデポした荷物を回収して、長者原へ向かう道の分岐へ向かう。坊ガツルまでくると、空模様はどんより曇り空。天気が良かったのは、朝の一時だけだったようで、運が良かったです。あと、大船山の山中で出会ったのは、下っているときに段原の近くで、1名すれ違った登山者のみだった。やはり、久住山系の山塊よりか人が少ない印象。
往路では見落とした長者原へ向かう道の分岐は、川を渡った先ですぐに発見。道標が倒れていたので、気付かなかったようだ。ココで行動を共にしていた方とはお別れ。これから、雨ヶ池を越えて、長者原のバス停を目指す。

坊ガツル ~ 雨ヶ池越

時間は9時24分。分岐から長者原まで約1時間半なので、11時発のバスには間に合うと思うが、道迷いなど予期せぬ事態が起こらないとも限らないので先を急ぐ。ちなみに、先ほどまで一緒だった方が、万が一間に合わなかった場合は、車で近くの駅まで送っていただけるとの申し出があり感謝感激でした。
坊ガツル~雨ヶ池の区間は、ぬかるみがひどいという情報を得ていたが、情報どおりでした。また、道はほとんど下りだと思っていたが、雨ヶ池までは緩やかながらもアップダウンあり。
雨ヶ池 【9:55】雨ヶ池に到着。
4~10月頃にかけて、さまざまな花が咲くようだが、このときは11月のため花もなく単なる草原。

雨ヶ池越 ~ 長者原(ちょうじゃばる)

雨ヶ池から長者原までの区間に上りはなく、下りか平坦な道。ちなみに、山と高原地図によるとこの区間に休憩所があり、ポイント地点になっていたが、休憩所は見当たらなかった。
【10:35】長者原の登山口に到着。
登山口からタデ原湿原の中を抜けると、やまなみハイウェイの幹線道路に出る。
長者原のタデ原湿原も坊ガツル同様にラムサール条約に登録されている湿原。
【10:48】「九重登山口花山酔」バス停に到着。
バスの10分前という丁度良い時間に到着。ココからバスを5本乗り継ぎ大分空港へ向かい、その日のうちに東京に戻れました。3泊4日の九州遠征は、無事終了です。
ポイント九重登山口のバス停について
長者原に九重町のコミュニティバスのバス停は「九重登山口花山酔」「九重登山口みやま」と2つあるが、歩いて1分ほどの距離のため、どちらを利用しても問題はない。また、九州産交の九州横断バスのバス停もあるため、バス停を間違わないように要注意。

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大船山コースタイム

予定 実際 場所
04:45 04:20 法華院温泉山荘
06:30 - 段原
06:50~07:50 06:56~07:35 大船山の山頂
08:05 08:00 段原
09:05 09:24 長者原分岐
09:45 09:55 雨ヶ池越
10:05 - 休憩所
10:35 10:35 長者原登山口
10:45 10:48 九重登山口花山酔バス停

大船山の難易度

難易度

14/30

総合難易度
必要体力 体力難易度2
コース距離 コース距離難易度2
所要時間 所要時間難易度3
危険度 危険度難易度1

登山難易度 登山難易度4
小屋・水場 小屋・水場難易度2
アクセス アクセス難易度4

総合難易度 総合難易度5
※ アクセスは東京基点 
評価基準の詳細はこちら。

登山DATE

  • 歩行距離:11.44km
  • 高度上昇:0,668m
  • 高度下降:0,905m
  • 出発高度:1,250m
  • 最高高度:1,786m

  • 標高の差:0,536m
  • 活動時間:05:54
  • 休憩時間:00:39

  • 合計時間:06:33
必要体力・距離・時間
法華院山荘からなら標高差は536km、距離は11.4kmだがうち6.4kmは坊ガツルから長者原を歩いた距離なので、山中を歩いた距離は5km。また、今回は標準コースタイム2時間のところを2時間半かけて登ったので、体力的にキツイと思う場面はなかった。
危険度・水場
大船山の山中に水場はないが、坊ガツルに水場があるため、それで十分事足りる。また、滑落や道迷いの心配はないが、石が多く足元が少々不安定な箇所もあるので、そういった意味での危険度1。
アクセス
長者原から登る場合、長者原から坊ガツルまでの区間がなければ、容易に日帰りできる山なので、この区間が少々厄介。車でアクセスしなければ、日帰りは少々ハードルが高い。やはり、法華院温泉山荘に宿泊するか、坊ガツルにテント泊するのが妥当。大半の登山者が坊ガツルに戻ってくるはずなので、重い荷物をデポして登れる点もメリット。
ご来光
通常ご来光を見に行く場合、片道せいぜい30~60分程度。今回は2時間かけてご来光目的で登ったが、時間にギリギリ間に合ったのは幸いだったし、結果的に最高のご来光を拝めて良かった。2時間かけて登った挙句、ご来光が雲に隠れて見えないという可能性もあったので、その点は運が良かった。
総括
たまにはソロ以外で登るのもやっぱり楽しい。それに加え、坊ガツルからの満点の星空に、最高のご来光を拝めたので、今回は大満足です。今度くる機会があれば、ミヤマキリシマが咲く6月初旬~中旬もしくは紅葉の時期に、ぜひとも登りたい。
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