金時山

金時山登山

金時山

Kintokiyama

白

[金時山登山レポ]
金太郎伝説の残る箱根の名山、金時山登山!金時山・明神ヶ岳縦走登山その1

2016年1月3日(日)天候:晴れ
金時神社 ~ 金時山 ~ 矢倉沢峠
  • 金時山(きんときやま)日本三百名山
  • 箱根山の北西部に位置する標高1,212mの山。童話「金太郎」の舞台となったことでも有名。なお、童話に出てくる足柄山は、金時山から足柄山地の足柄峠にかけての山々の呼称である。 富士山を間近に見ることができるなど展望がよく、初心者でも手軽に登れることから約11万8千人※1と箱根の山では最も登山者が多く、様々な登山ルートが整備されている。山頂には金時茶屋、金太郎茶屋と2つの茶屋がある。
    ※1 平成23年度赤外線カウンターによる環境省の調査報告

金時山のコース

ハイキングコース案内図 ハイキングコース案内図。

金時山の登山口は、大きくは北と南に分かれている。南は金時神社入口、金時登山口、乙女口の3つ。南西には乙女峠、そして北は足柄峠と地蔵堂。なお、東の明神ヶ岳から縦走してくることも可能。

平成25年度赤外線カウンターによる環境省の調査報告によると、各コース別の登山者数(推計値)の割合は、公時神社・矢倉沢峠コースで約7万8千人(約57%)、足柄峠・金太郎コース合算で約3万3千人(約23%)、乙女峠コースで約2万9千人(約20%)と報告されている。
  • 公時神社・矢倉沢峠コース登り利用人気コース!
  • 金時山南麓の箱根町仙石原から登るコース。金時神社入口から直登で登るコースと、金時登山口から矢倉沢峠を経由する2つのコースがある。
    両コースは山頂手前の公時(きんとき)神社分岐で合流する。
  • 乙女峠コース
  • 金時山南西の乙女峠を経由して登るコース。乙女峠までは、静岡県側の乙女峠バス停から登るルートと、神奈川県側の乙女口からのルートがある。
  • 金太郎コース
  • 金時山北東の地蔵堂から登るコース。山頂手前の丸鉢山で足柄峠コースと合流する。
    丸鉢山から金時山にかけては、複数ある登山道の中で最も急勾配な区間。
  • 足柄峠コース
  • 北の足柄万葉公園近くの足柄峠から登るコース。山頂手前の丸鉢山で金太郎コースと合流する。
山と高原地図
金時山のコースが紹介されているのは、山と高原地図の「箱根」です。地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!

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金時山コースレポート

仙石バス停 ~ 金時神社(公時神社)

小田原駅に到着してから気付いたが、1月3日は箱根駅伝のある日。「やってしまった」と思ったが、普通にバスは出ていて予定通りバス停に到着。箱根駅伝が始まる前だったのでよかったが、ちょっと危うかった。

【8:00】仙石バス停で下車。
金時神社入口から登る場合、仙石ではなく次の金時神社入口で下車したほうが近い。たぶん金時登山口と混同していたと思うが、事前リサーチで仙石バス停下車とスケジュールに書き込んでいたし、周りの登山者も全員仙石で降車したため、自分も仙石で降車してしまった。

【8:20】金時神社入口バス停を通過。
金時神社入口バス停の少し先にある、金時ゴルフ練習場の中を通り抜けると、すぐ登山口に到着。
【8:26】登山口から数分で公時神社に到着。
初詣に行っていなかったので、ココでひっそりと初詣を済ます。なお、金太郎のモデルとされる「坂田公時」を祀ったのが公時神社。坂田公時は平安時代の武将で、源頼光の四天王の一人。この公時神社の漢字は「公時(きんとき)」と書く。金太郎の幼名、坂田金時は公時とも書かれていたため、両方の言い方が使われている。

金時神社(公時神社) ~ 公時神社分岐

【8:29】公時神社から本格的に登山スタート。
スタートしてすぐの沿道にJR東海さわやかウォーキングパンフレットの入った箱が据え置かれている。自然の中に、一際目立つ白い箱の人工物は、なんか違和感ありまくり。

金時手鞠石は登山道から少し外れた、枯れた沢の側にあるため、ボーっと歩いていると見落としてしまうので注意。この金時手鞠石は、力自慢の金太郎がこの石を手鞠代わりに遊んだと言い伝えられている。

少し進むと林道を横切る場所があり、ココの道標に行方不明者の貼り紙が。行方不明者は71歳男性で、2001年5月31日(木)午後1時、箱根登山電車強羅駅より歩いていった姿を最後に行方がわからなくなっているとのこと。今も見つかっていないようで、お気の毒です。こんな街に近く、人の多い山で遭難することもあるのかと、ちょっと気を引き締める。

さらに進むと金時神社奥の院入口への道標。奥の院も登山道から少し外れているが、数十秒で着くので寄っておいて損はない。ただし、奥の院といっても岩にお賽銭箱があるだけ。

この真っ二つに割れた大岩が金時宿り石で、金太郎が母である山姥と住んでいたと言い伝えられている。なお、真っ二つに割れている原因だが、昭和6年に大音響とともに突然割れたとか、色々噂があるようだが真偽のほどはわからない。ただ、これほどの大岩がまるで金太郎のまさかりで真っ二つに切られたように割られているのは、不思議な光景。

金時山は、その登山者の多さから踏みつけによる登山道の浸食や、植物に覆われず土がむきだしになる現象、裸地(らちか)が進んでいる。現在は、地元ボランティアによる植生復元の試みや登山道の補修が進められている。
【9:13】公時神社分岐に到着。
公時神社から正味40分ほどで到着。なんだかココまであっさり到着してしまった。

公時神社分岐 ~ 金時山山頂

公時神社分岐から山頂まで約20分と道標に書かれていたが、山と高原地図の標準コースタイムは40分。この区間以外にも、山と高原地図と道標とで時間のズレが要所で発生するのだが、この区間だけでいえば、30分ほど見とけば良いと思う。20分だとちょっと短いし、40分はちとバッファ持たせすぎ。

さて、ココまであっさり到着した事もあり、山頂まで一気に登ってしまえと、少し飛ばし気味で登る。しかし、公時神社分岐から長い階段が続いた後、険しい岩場など、予想に反してこの区間は結構しんどい。というか時間に余裕があるのだし、無意味に飛ばしてしまったのが失敗だった。
お正月なので、少しでも正月気分を味わうため金太郎茶屋で甘酒を飲む。金時山の山頂にいた猫は、後々調べると半野生の猫で、登山者からの餌付けなどで生活しているようだ。親子で住み着いているようだが、自分が見たのは1匹だけ。少し警戒心が強く、近寄ったら逃げてしまった。猫意外にも、犬と一緒に登ってきている登山者も2組ほどおり、高山では見かけない低山ならではの光景かな。時間に余裕があったので、山頂には40分ほど滞在した。

金時山山頂 ~ 矢倉沢峠

【10:11】金時山の山頂を出発。
明神ヶ岳へ向かうが、一先ず中間目的地はうぐいす茶屋のある矢沢峠。公時神社分岐以降、矢倉沢峠から登ってくる登山者もポツポツと見かけた。ただし、矢倉沢峠に向かっているのは自分だけ。

【10:36】矢倉沢峠のうぐいす茶屋に到着。
うぐいす茶屋はおよそ20年も休業していたようだが、2014年8月から営業を再開している。20年も経過しているので、管理人が同じかは不明だが、中高年の夫婦経営。自分は通過するだけだったが、目が合うと丁寧に挨拶していただき好印象。山小屋とか茶屋って無愛想な管理人多いから。飲み物や食べ物の料金はかなりリーズナブルなので、余裕があれば寄ってみて損はないと思う。なお、トイレも設置されている。

【10:38】矢倉沢峠のうぐいす茶屋を出発。

To be continued...

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金時山コースタイム

予定 実際 場所
08:00 08:00 仙石バス停
08:25 08:21 金時神社入口
09:35 09:13 公時神社分岐
10:15~10:40 09:29~10:11 金時山山頂
11:10 10:22 公時神社分岐
11:35 10:36 矢倉沢峠

金時山の難易度

難易度

04/30

総合難易度
必要体力 体力難易度1
コース距離 コース距離難易度1
所要時間 所要時間難易度1
危険度 危険度難易度0

登山難易度 登山難易度2
小屋・水場 小屋・水場難易度0
アクセス アクセス難易度1

総合難易度 総合難易度1

登山DATE

  • 歩行距離:4.70km
  • 高度上昇:0,536m
  • 高度下降:0,317m
  • 出発高度:0,650m
  • 最高高度:1,212m

  • 標高の差:0,562m
  • 活動時間:01:54
  • 休憩時間:00:42

  • 合計時間:02:36
必要体力・距離
箱根でも人気の山ということもあり、登山道は整備されており歩きやすい。体力的難所は、公時神社分岐から山頂までの区間のみ。それでも短い区間なので、ゆっくり時間をかけて登れば問題はない。
危険度
滑落や道迷いなど、危険箇所は皆無。山頂付近はやや険しいが、ロープや鎖の杭が打ち込まれているので、その区間でも滑落する心配は殆どない。また、途中に行方不明者の貼り紙などもあったが、道ははっきりしているので、普通に歩いていれば道に迷う心配もない。
総括
難易度に対して山頂からの景観が良いので、登山者が多い理由も頷ける。山頂に2軒も茶屋があり、トイレもあるので、体力的難易度と含めて登山をしない人でも登れるレベル。反面、登山者が多い山でよく問題になる、侵食裸地化が進んでおり、特に木の根がむき出しの登山道は、登っていてちょっと痛々しく見えた。
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