日本三百名山の袈裟丸山登山記録

日本三百名山の袈裟丸山
白

[袈裟丸山登山レポ]
前袈裟から八反張を越え、後袈裟丸山へ! 袈裟丸連峰縦走その1

2015年9月20日(日)~2015年9月21日(月)天候:晴れ時々曇り
沢入駅 ~ 塔ノ沢登山口 ~ 寝釈迦 ~ 賽の河原 ~ 避難小屋 ~ 前袈裟丸山 ~ 後袈裟丸山 まで
  • 袈裟丸山(けさまるやま)日本三百名山ぐんま百名山
  • 栃木県日光市、群馬県沼田市と群馬県みどり市にまたがる山。袈裟丸山は前袈裟丸山・後袈裟丸山・中袈裟丸山・奥袈裟丸山・法師岳の総称であるが、一般的に登山の対象となっているのは、前袈裟(1,878m)・後袈裟(1,908m)。なお前袈裟・後袈裟をつなぐ道の途中にある八反張の風化が激しいため通行禁止となっている。つまり、後袈裟丸山・中袈裟丸山・奥袈裟丸山・法師岳はコースで繋がっているが、前袈裟だけは通行禁止の影響で分断されている。

袈裟丸山のコース

袈裟丸山の登山口は、前袈裟丸山を目指す、塔ノ沢登山口(標高840m)、折場登山口(標高1,200m)。後袈裟丸山を目指す群界尾根登山口(標高1,140m)の3カ所。
なお、日光の皇海山・庚申山方面から縦走してくるコースも存在するが、地図上で登山道は難路指定されており、利用者も少ない。
また、袈裟丸山の塔ノ沢・弓の手コースの一部は関東ふれあいの道「群馬コース30/寝釈迦のみち」に指定されている。
  • 塔ノ沢コース登り利用
  • 塔ノ沢登山口から寝釈迦、賽の河原を経て前袈裟丸山を目指す。公共交通機関を利用する場合、最も駅に近い塔ノ沢登山口を利用することになる。
  • 群界尾根コース下り利用
  • 群界尾根登山口から、八重樺原を経て後袈裟丸山を目指すコース。
  • 弓の手コース
  • 折場登山口から、賽の河原を経て前袈裟丸山を目指す。3つの登山口で最も標高が高いため、マイカー利用なら比較的楽に登ることができる。
地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!

袈裟丸山の登山計画

シルバーウィーク5日間の天気は全て晴れ。これは登山に行かなければと計画したのが、日本三百名山「袈裟丸山」と日本百名山「皇海山」の縦走。GW以上の混雑が予想されているシルバーウィークなので、あえてマニアックな山を選んだ。

本コース上に避難小屋はあるものの、友人山小屋はないため、今シーズン初となるテントを持って登る。また、これまで体験したことのない初の2泊なので、荷物はこれまで体験したことのない重さ。また、レンタカーも検討したが、シルバーウィークで全て出払っていたため、わたらせ渓谷鉄道の沢入(そうり)駅から歩いていける塔ノ沢登山口を選択。避難小屋で1泊し、2日目に足尾山塊に抜け、3日目に皇海山を登る。はずだった・・・。

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袈裟丸山コースレポート

沢入駅 ~ 塔ノ沢登山口

【8:57】沢入駅に到着。
わたらせ渓谷鉄道には初めて乗ったが、ローカル路線で風情があり、電車オタクが喜びそうな路線。
沢入駅で降りたのは3名ほど。登山者は1人だけいたが、すぐにどこかに消えてしまった。駅の周りに人影はない。
登山口は、駅の北側にある渡良瀬川に架かった橋をわたり、道路を南側に歩くと登山口の道標が見つかる。
【10:41】塔ノ沢登山口に到着。
登山をする前からすでにヘトヘト。結局林道を歩いていたのは自分だけだった。登山口には沢があるので、ザックを下ろし水を飲みながらしばし休憩。なお、駐車場には数台の車が止まっている。

塔ノ沢登山口 ~ 寝釈迦

【10:53】塔ノ沢登山口を出発。
塔ノ沢登山口から寝釈迦までは沢沿いの道を登る。急登など体力的にキツい箇所がある訳ではないが、沢沿いで岩がゴロゴロしているため、足場は悪い。道にはピンクリボンが適度に設置されているので、寝釈迦まで道に迷う心配は少ない。ただし、沢を渡る箇所が何カ所もあるので、暗くなると道が一気にわかりにくくなる可能性はある。

荷物が重いので嫌でも腰を下ろして休憩する事が多くなるが、腰を下ろして数十秒もすると、大量のハエが寄ってきて顔や腕にとまり、これがかなりうっとおしい。このハエとは、沢から離れる賽の河原まで、お付き合いすることになる。

【12:16】寝釈迦に到着。
大きな岩の上に寝釈迦さまが彫られている。正式名「釈迦涅槃像(しゃかねはんぞう)」、長さ368センチ、幅130センチの大きさ。岩の上に登ると横たわる姿がわかる。罰当たりだが、丁度良い高さなので、上に立ったり座ったりしたくなる。

近くにベンチがあるため、少し休憩。なお、そこそこ年齢のいった親子が前を歩いていたが、寝釈迦目的だったようでココで引き返していった。ちょっと思ったが、管轄のみどり市は袈裟丸山よりも寝釈迦の方に力を入れている気がする。ココまで「袈裟丸山」よりも「寝釈迦」という言葉の方が目に付く。

寝釈迦 ~ 賽の河原

【12:30】寝釈迦を出発。
次なる目的地は賽の河原。寝釈迦から賽の河原までの道は、コース不明瞭な箇所が増える。一瞬だがコースから外れて歩いていたこと数回、大きくコースから外れ手前のピンクリボンまで戻ること1回。途中、岩場で体を持ち上げて進むような箇所もある。
賽の河原 【13:52】賽の河原に到着。
眺望はないが頭上は開けており、これまで景色の変わらない樹林帯だったので、登り始めてようやく高度が感じられる場所。賽の河原を象徴する「石積み」が複数あり、妙な雰囲気に包まれている。賽の河原は折場登山口から登る弓の手コースとの合流地点でもあり、関東ふれあいの道「コース30/寝釈迦のみち」を歩く場合、袈裟丸山の山頂に向かわず折場登山口方面へ進む。
休憩していると物音が聞こえたのでその方向を見ると野生の大きな雄鹿。このあたり鹿の生息地になっているようで、賽の河原以降、野生の鹿と3回ほど遭遇した。

賽の河原 ~ 小丸山(小袈裟)

次の目的地は、小丸山。賽の河原から小丸山までは、これまでと異なり平坦な道を進む。
【15:20】小丸山(小袈裟)に到着。
小丸山周辺はガスで覆われているが、遠く日光方面の山々は晴れている。本日の最終目的地である、避難小屋は小丸山(小袈裟)と前袈裟の鞍部にある。

小丸山(小袈裟) ~ 袈裟丸山避難小屋

【15:29】袈裟丸山避難小屋にむけて出発。

【15:38】袈裟丸山避難小屋に到着。
シルバーウィークなので、避難小屋宿泊者もいるかと思いきや自分一人。袈裟丸山で登山者が多いのは、シャクナゲやツツジが咲く4~5月なので、それ以外の時期に避難小屋に泊まるような物好きは少ないようだ。休憩していた登山者も日帰りのためすぐに下山していった。暗くなる前にテントを設営し、夕食の支度に取り掛かる。

避難小屋から南に5分下ると水場がある筈だったが、水場は枯れていた。これは大きな誤算。シルバーウィーク前にまとまった雨が降り、沢を含め登山道の至る所で増水していたので、まさか枯れているとは・・・。しかし、賽の河原手前の沢まで戻る訳にはいかないので、水を節約することにした。
ちなみにその水場だが、地図には水場まで5分とあるが、枯れた水場らしき場所は2分ほどの場所にある。その地点から少し南に下るとチョロチョロと水の流れる音がするので、この先に水場があるのかと思いきや、笹藪が生い茂り、どう探しても道が見付からない。笹藪をなぎ倒し、強引に進むが、音の出所は泥の水溜まりから少量の水が流れているだけで、ヘドロで足が埋まるので近づくこともできず。近づいても飲めなさそうなので、諦めることにした。

この水場探しに結構時間を費やしたので、どこが水場かもう少しわかりやすくしてほしい。道中増水していたにも関わらず枯れていることや、水場のわかりづらさなどを踏まえると、この水場は水場として成立していないような気がする。もし避難小屋に泊まる場合は、この水場は当てにしない方が良い。

袈裟丸山避難小屋 ~ 前袈裟丸山

【8:01】避難小屋を出発。
5時に出発する予定だったが、テントだとこの季節は寒く、暖かくなるまでなかなか起きれなかった。起きてからも、朝飯作って・食べて、テント閉まってと色々やっているうちにこんな時間に。予定より3時間遅れで出発。
出発直前に、朝一で登ってきた登山者と遭遇。6時ごろから登り始めているのかな。

避難小屋からの登山道は、枯れ木の奥に続いており、少しわかりにくいので注意が必要。天候は引き続き良好。
【9:02】前袈裟丸山に到着。
10人ほど滞在できる山頂スペースで、展望は微妙にきかない。進行方向である八反張(はちたんばり)経由、後袈裟丸山へ向かう道は、入口に通行止めの注意板。事前にみどり市の観光課に問い合わせ、登山道自体存在していることは確認済みだったが、通行止めになっているとは思わなかった。しかし、ここまで来て引き返す訳にも行かないので進むことに。
この先の不吉な出来事を暗示するかのように、後袈裟丸山方面へ続く道には霧がかかっている。

前袈裟丸山 ~ 後袈裟丸山

【9:21】前袈裟丸山を出発。
出発直後、やや北東気味に進むがいきなり道に迷う。西側を見るとピンクリボンが見えたので、コースに戻って事なきを得る。さて前袈裟丸山への道だが、コースは1本道でピンクリボンもあるので、出発直後以外で道に迷う要素はない。

通行止めのきっかけとなった八反張だが、確かに風化が進んでいるが、鎖が張られているので気を付けて登れば危険はない。しかし、八反張から後袈裟丸山への登りがかなりの急登。傾斜とザックの重さとの釣り合いで、四つん這いで進まなければならない場所もあった。
【10:09】後袈裟丸山に到着。
後袈裟丸山は霧に包まれており、人もいない。霧がなければ南東方面の見晴らしがよいはずだが、このときは何も見えず。一先ず、本日の第一関門である八反張はクリアしたのでホッと一安心。

この後、後袈裟から中袈裟、奥袈裟を経由し足尾山塊へ抜ける。ココから北へ向け一直線に伸びる登山道は、山と高原地図で破線表示される難コース。このあと、遭難の危機に直面するとは、この時は知る由もない・・。

To be continued...

関連レポート

袈裟丸山コースタイム

予定 実際 場所
09:00 09:00 沢入駅
10:30 10:41 塔ノ沢登山口
11:30 12:16 寝釈迦像
11:30~12:30 13:52 賽の河原
13:30 15:20 小丸山
13:40 15:38 避難小屋
- - -
05:00 08:01 避難小屋出発
06:00 09:02 前袈裟丸山
07:00 10:09 後袈裟丸山

袈裟丸山の難易度

難易度

15/30

総合難易度
必要体力 体力難易度3
コース距離 コース距離難易度3
所要時間 所要時間難易度3
危険度 危険度難易度2

登山難易度 登山難易度6
小屋・水場 小屋・水場難易度2
アクセス アクセス難易度2

総合難易度 総合難易度5
※ 24,588歩(1日の歩数)
※ アクセスは東京基点
評価基準の詳細はこちら。
必要体力・距離・時間
標高は2,000m弱だが、駅から歩くと前袈裟丸山の山頂まで標準コースタイム5時間20分と懐の深い山。そして、基本はマイカー利用の登山が前提のため、マイカーのない登山者にはハードルが高い。それでも、車を登山口に駐車し、日帰りで前提の軽装で登れば大したことはないと思うが、如何せんテントに3日分の食料と水を積んで駅から歩いているので、めちゃくちゃしんどかった。とにかく荷物が重いので、各区間の標準コースタイムは終始オーバー。
危険度・水場

前半の樹林帯では、道がわかりづらい箇所もあり、特に寝釈迦と賽の河原までの間で道がわかりづらく、要所で悪路も存在する。天気が良ければ大丈夫だと思うが、濃霧のときなどは要注意。風化が進んで通行止めになっている八反張だが、気をつけて登れば問題はないが、基本通行止めの区間なので歩くなら自己責任。シニアの方々は通らない方が無難かな。

塔ノ沢登山口から登れば、賽の河原直前まで沢沿いを登るため水には困らない。前半は空のペットボトルを持参し、賽の河原直前の沢で満タンにすれば一番効率が良い。そして、本文にも書いたが、山頂近くにある避難小屋の水場は枯れていること前提で、アテにしない方がよい。
総括
しんどい割に展望は微妙なので、やはり登るならシャクナゲやツツジが咲く4~5月が良いと思う。もともと人が少ない山なので、人が多い季節に登るぐらいがちょうど良いかと。
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