日本三百名山の一切経山登山記録

日本三百名山の一切経山
白

[一切経山登山レポ]
浄土平から登り五色沼を眺望!初夏の一切経山登山 吾妻山縦走登山その1

2018年6月17日(日)天候:晴れ
浄土平 ~ 一切経山 ~ 家形山
  • 吾妻山(あづまやま)
  • 山形県と福島県の県境に沿って東西に伸びる火山・山塊の総称。吾妻連峰とも呼ばれている。吾妻山は、火山噴火予知連絡会により「火山防災のために監視・観測体制の充実等の必要がある火山」に指定されているが、主な監視対象は近年でも火山活動が活発な一切経山である。
  • 一切経山(いっさいきょうざん)日本三百名山
  • 福島県福島市と猪苗代町との境にある、吾妻山を構成する山の一つ。標高は1,949m。噴気を上げるなど今も火山活動を続けている活火山であり、山頂は植物が自生しておらず砂地となっている。
  • 家形山(いえがたやま)
  • 吾妻連峰の一角を担う標高1,877mの山。山名は、山容が家の屋根に似ていることが由来。
  • 浄土平(じょうどだいら)
  • 磐梯朝日国立公園の「磐梯・吾妻地域」に属する、標高1,600メートルにある平坦地および湿原。吾妻山東部の一切経山、吾妻小富士、東吾妻山、蓬莱山などに囲まれており、一切経山の火山噴火により生成された火山荒原と、オオシラビソを主とする針葉樹林の原生林となっている。星空観測の好適地でもあり、公開天文台としては日本一標高の高い、福島市浄土平天文台が設置されている。
  • 五色沼(ごしきぬま)
  • コバルトブルーの水色が、太陽光によって微妙に変化する神秘的な姿から「吾妻の瞳」とか「魔女の瞳」と呼ばれる沼。一切経山頂からの眺めに定評がある。

一切経山のコース

一切経山の周辺案内板 一切経山の周辺案内板。
一切経山に登るには、南の浄土平、東の高湯温泉、北の滑川温泉(なめがわおんせん)、北西の姥湯温泉(うばゆおんせん)
  • 浄土平コース登り利用人気コース!
  • 南の浄土平から酸ヶ平避難小屋を経て登るコース。大半の登山者がこのコースを利用して登っている。
  • 不動沢コース
  • 東の高湯温泉にある不動沢登山口から登るコース。コース上に管理人が常駐する慶応吾妻山荘(けいおうあがつまさんそう)がある。
  • 高倉新道
  • 北の滑川温泉近くの高倉新道口から高倉新道沿いを歩き、家形山を経由して登るコース。霧ノ平以降は神楽新道と合流する。コース途中に一ツ清水と呼ばれる水場がある。
  • 神楽新道
  • 北の滑川温泉近くの神楽新道口から神楽新道沿いを歩き、家形山を経由して登るコース。霧ノ平以降は高倉新道と合流する。
  • 兵子新道白岩コース
  • 姥湯温泉近くの兵子登山口から兵子(ひょっこ)や家形山を経由して登るコース。尾根に出てからは、堀田林道と合流する。
  • 堀田林道難コース
  • 姥湯温泉近くの堀田林道登山口から堀田林道沿いを歩き、家形山を経由して登るコース。尾根に出てからは、兵子新道白岩コースと合流する。
※北の五色温泉からも登れるがコース距離が長くなり利用者も少ないため割愛している。
地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!

吾妻山縦走の登山計画

2014年12月12日から一切経山の噴火警戒レベルが2となり、一切経山への登山道が閉鎖されていた。しかし、2016年10月18日に一切経山の噴火警戒レベルが1に下がり、登山道通行止めが解除されたのを機に、2017年から計画していた吾妻山縦走登山。2017年は行きそびれたため、2018年6月に満を持して結構。

問題となったのが浄土平へのアクセス。浄土平に公共交通機関でアクセスする唯一の手段は、吾妻スカイライン観光路線バスを利用すること。しかし、一日2便しか出ておらず、最も早い到着でも11時30分。この出発時間の遅さにより、宿泊予定の明月荘(弥兵衛平小屋)への到着は、標準コースタイム計算で17時を超えてしまうため、陽の短い秋の登山はリスクが高い。また、吾妻山山域は豪雪地帯のため、5月までは雪が残っており登山も厳しい。そのため、6~8月の間に登るのが最も理想的。今回天気が直前まで不透明だったが、この機会を逃すと次回はいつ行けるかわからなかったため、強行した。

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一切経山コースレポート

浄土平 ~ 酸ヶ平分岐

【11:32】浄土平に到着。
磐梯吾妻スカイラインで高湯温泉付近を走っているときは、濃霧注意報が出るほど一面真っ白。浄土平手前で霧が晴れる場面もあったが、浄土平も霧で一面真っ白。ひとまず出発準備を整える。
【11:44】浄土平を出発。
嬉しいことに、出発準備をしている間に霧が晴れてきた。登山口は福島市浄土平天文台の裏にあるため、見付けやすい。
ある程度登った場所から後ろを振り向くと、バームクーヘンのような吾妻小富士の山体が目を引く。また登山道には多くの「イワカガミ」が花を咲かせていた。
【12:20】酸ヶ平分岐に到着。
分岐を右に曲がり、酸ヶ平避難小屋を経由し山頂を目指す。ちなみに、分岐地点から酸ヶ平避難小屋がすでに見えている。

酸ヶ平分岐 ~ 一切経山

酸ヶ平避難小屋だが、小屋内にベンチはあるが土間はないため、宿泊できるような小屋ではない。数組の登山者が中で昼食を食べていたので、写真撮影できなかったが、平時はハイカーの休憩小屋として使われている。

【12:50】一切経山に到着。
一切経山はお椀型をした広めの山頂。植物は自生しておらず、火山礫※(かざんれき)に覆われている。遮るものがないため360度の展望だが、山頂が広すぎて、一地点から360度の展望を見渡せない。例えば五色沼は山頂でも北側に行かなければ見えない。北側に行くと南側の東吾妻山、蓬莱山、吾妻小富士は見えなくなる。

※火山の噴火により噴出した火山岩片。
20分ほど滞在していたが、一切経山は通過地点のため、ぼちぼち出発。

一切経山 ~ 家形山

【13:14】一切経山を出発。
想定はしていたが、五色沼へ下りていく登山者は自分だけ。五色沼の横を抜け、反対側の家形山を目指す。家形山は山名のとおり、遠くから見ると家の屋根に似ている。長屋の屋根といったところか。
【13:48】家形山のガレ場に到着。
実はココ山頂ピークではなく、山頂はもう少し先のはず。しかし、他サイトの情報によると、このピークに米沢山の会設置の家形山の山名標識があるらしい。自分は山名標識を見かけなかったので、真偽のほどは不明だが、展望も良いので便宜上ココが山頂という認識でも良いかと。疲れていはいないが、五色沼もココで見納めとなるため、10分ほど休憩。
【13:58】出発。
ココからなだらかな道を歩き、家形山の山頂へ向かう。途中に五色温泉への分岐地点を通過するが、Yahoo!地図ではその分岐地点近くに家形山の山頂が設定されている。

【14:13】家形山の山頂に到着。
山名標識なのか、道標なのか判断つきかねる標柱が設置されている。NHKの「にっぽん百名山」で地元のガイドさんは、この場所を家形山の山頂と紹介していた。だが中央にある木の裏側に回ると「三叉路」という標識も設置されている。山と高原地図では家形山の山頂と三叉路は別地点として示されている。うーん悩ましい。

地図の等高線を確認すると、この周辺一帯は平坦なので、自分なりの結論として、五色沼が見えるガレ場からこの三叉路あたりまでが、家形山の山頂という認識で良いかと。この区間はほとんど高低差もなく、まさに屋根を上を歩く感じだったので。

家形山の山頂を北の五色温泉方面に進んだ場所に、物見岩という大岩があり、眺望が良いらしいので、余裕があれば寄り道するのもあり。自分はこの情報を知らなかったので、スルーしてしまった。

家形山からは、西吾妻・一切経山縦走路を歩き、本日の宿泊先である明月荘(弥兵衛平小屋)を目指す。ココから先はツライ藪漕ぎです。

To be continued...

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一切経山コースタイム

予定 実際 場所
11:30~11:35 11:32~11:45 浄土平
12:15 12:20 酸ヶ平分岐
12:55~13:10 12:50~13:14 一切経山
13:50 14:01(14:13) 家形山
14:05 14:13 三叉路

一切経山の難易度

難易度

05/30

総合難易度
必要体力 体力難易度1
コース距離 コース距離難易度2
所要時間 所要時間難易度3
危険度 危険度難易度0

登山難易度 登山難易度2
小屋・水場 小屋・水場難易度0
アクセス アクセス難易度1

総合難易度 総合難易度1
※ アクセスは東京基点
評価基準の詳細はこちら。
必要体力・距離・時間
登山道は整備されており、極端に体力を消耗するような場所もない。少ししんどかった箇所と言えば、酸ヶ平手前の登りと、酸ヶ平避難小屋直後の登りのみ。距離は片道約3km、所要時間は片道約1時間。所要時間だが、同じバスでやってきた登山者たちも概ね1時間ぐらいで登っていたので、大きな差はないと思う。
危険度・水場
道迷い、滑落の観点から見た危険度は全くなし。火山性ガスも登山道から外れさえしなければ問題ないので、危険度はゼロ。短時間で登れる山なので、山小屋や水場も必要としない。
アクセス
山形県よりの福島県なので、東京から距離があるとはいえ、新幹線を使ってバスに乗り継げば、容易にアクセス可能。にも関わらず、人が溢れかえっている訳でもないため、周辺の行楽地である、尾瀬や那須や日光などと比較して穴場スポットと言えるかも。
総括

登山難易度が低くハイキングの延長線で登れるにも関わらず、山頂および道中の展望・眺望は素晴らしい。特に、吾妻小富士、酸ヶ平・鎌沼、五色沼の眺望は秀でている。近場の温泉とセットにして、登るのも良いと思う。

当初は心配していた天候だが、浄土平出発直後に霧は残っていたものの、その後は霧も晴れ快晴の青空が広がり、最高の登山日和でした。
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