仙ノ倉山

仙ノ倉山登山

仙ノ倉山

Sennokura

白

[仙ノ倉山登山レポ]
体力の限界に挑む!谷川連峰(万太郎山・仙ノ倉山・平標山)縦走登山

2014年10月19日(日)天候:晴れ
谷川岳 ~ 万太郎山 ~ 仙ノ倉山 ~ 平標山 ~ 平標山登山口 まで
  • 万太郎山(まんたろうやま)ぐんま百名山
  • 群馬県と新潟県に境にある標高1,956mの山。谷川連峰の一角を担っている。
  • 仙ノ倉山(せんのくらやま)日本二百名山ぐんま百名山
  • 群馬県と新潟県に境にある標高2,026mの山。谷川連峰の最高峰。
  • 平標山(たいらっぴょうやま)ぐんま百名山
  • 群馬県と新潟県に境にある標高1,984mの山。谷川連峰の一角を担い、谷川連峰で最も西に位置する山。

仙ノ倉山の主なコース

仙ノ倉山に直接登れるコースは南の川古温泉からのコースのみだが、コース距離も長く利用者は少ない。一般的によく利用されているのは、西の平標登山口から平標山を経由して登るコースと、東の万太郎山を経由して登るコース。谷川岳から縦走してくる登山者も少なくない。
  • 平標山経由
  • 松手山コース下り利用
  • 西の平標登山口から北側の松手山と平標山を経由して、仙ノ倉山を目指すコース。
  • 平元新道
  • 西の平標登山口から南側の平標山の家と平標山を経由して、仙ノ倉山を目指すコース。
  • 万太郎山経由
  • 吾策新道
  • 北の土樽(つちたる)から吾策新道を登り、万太郎山を経由して仙ノ倉山を目指すコース。
山と高原地図
仙ノ倉山のコースが紹介されているのは、山と高原地図の「谷川岳」です。地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!

関連レポート

仙ノ倉山コースレポート

谷川岳 肩の小屋 ~ オジカ沢ノ頭

【8:55】肩の小屋を出発。
次なる目的地は万太郎山だが、その前に「オジカ沢ノ頭」「小障子の頭」「大障子の頭」という3つの小ピークを越えなければならない。ココからは見晴らしの良い稜線歩き。秋なので暑さはなく、風が強いので少し薄ら寒いぐらい。登山には丁度良い気候かもしれない。
最初の通過地点である「オジカ沢ノ頭」を目指す。地図で見る限り「オジカ沢ノ頭」までそれほど距離も高低差もないと踏んでいたが、見通しが甘かった。コース距離も意外とあり、また痩せた稜線の切り立った部分を歩く箇所が多いため、危険度だけで言えばこの区間が最も危ない。途中にあった鎖場もスリリングだったし。

2014年10月現在、中ゴー尾根は崩落しておりベテラン・上級者以外は大変危険とのこと。まあ、崩落してなくても、そもそも中ゴー尾根を選択するような人はベテランぐらいだろうけど。

オジカ沢ノ頭まで、谷川岳の山頂と同じく目視で見ると近いが、歩くと遠い。アップダウンの高低差はそれほどないが、西黒尾根を登ってきた疲れが残っているので足取りも重い..。
【9:39】オジカ沢ノ頭に到着。
前方のもっこりした岩場がオジカ沢ノ頭だった。予定コースタイムどおりだが、西黒尾根を登ってきているので、疲労困憊。オジカ沢までくると、万太郎山の山頂が見える。この万太郎山も近いようで遠い。アップダウンも結構ありそうだし。

オジカ沢ノ頭 ~ 小障子ノ頭

オジカ沢ノ頭から少し下った場所にあるのが、オジカ沢ノ頭避難小屋。天候が荒れたり、体力が尽きたときはここで1晩過ごすことになる。万が一を考えシュラフは持参しているが、はっきり言ってここに泊まるのは勘弁!小屋は人3、4人が限界の狭さに、殺風景で圧迫感が強い。まさに山小屋ではなく、避難小屋。平時にこの中で泊まる気にはなれない。「オジカ沢ノ頭避難小屋の内部
オジカ沢ノ頭から、避難小屋を通過してしばらく進むと、この区間の最低鞍部に到達。ココから登り返して小障子ノ頭に至る。

小障子ノ頭 ~ 大障子ノ頭

【10:15】大障子避難小屋に到着。
この小屋で食事の準備をする若いカップルと遭遇。縦走路で出会った登山者2組目。大障子避難小屋は他の小屋に比べて少し大きめで、水場も近くにあるので泊まるならこの避難小屋が無難。
大障子避難小屋で水を補給する予定だったが、ちょっとした問題発生。水場はコース上ではなく、コースから外れた場所にある。その時間は往復20分、しかも足場は悪いとのこと。残る水は500mlのペットボトル約2本強。コースタイムが押している訳でもないので、普通に考えると水の補給を優先するが、結局給水はしなかった。
ポイント水の補給をしなかった理由
とにかく疲れていたので、20分とはいえ余計な体力を使いたくなかったこと、帰りを1本早いバスに乗りたかったので余計な時間を使いたくなかったこと、そして最大の理由は、水場まですんなり辿り着いて戻ってこれるか不安だったこと。コースから外れる水場の場合、ある程度進んで水場が見つからないと、どこまで進むべきか、どこで諦めて引き返すべきか、不安になる。水場が枯れている場合など、スルーして大きくコースを外れてしまう可能性もある。その場合、今後に与える体力的・理的影響は大きい。でも、今から考えると小屋にいたカップルに聞けば良かったんだけど..。
ちなみにココで給水をしないと、平標山を越えた「平標山の家」まで水場はない。後から写真で確認すると、水場らしきものが見えている写真がある。結果的にココで給水をしなかったことで、水不足に悩んだものの、帰りを1本早いバスに乗ることができた。

大障子ノ頭 ~ 万太郎山

大障子ノ頭から、更に下ってから万太郎山への最後の上り。万太郎山を登り始めて少ししてから、体力切れに。ここまで、体力を振り絞り登ってきたが、限界に達してしまった。人がいないのを良いことに、狭い藪に覆われた登山道で、寝転がって休憩。この区間、節水のため水を殆ど飲まなかったのも体力切れを起こした原因かもしれない。過去に2、3回経験はあるが、体力切れの場合、短い仮眠をとったり、行動食を食べて少しでも体力を回復させる。
時間にして10分も休憩していないと思うが、万太郎山の山頂へ向けて登山再開。

山頂で食事をしていると、不意にカメラだけ持ったカップルが現れる。どこかでザックをデポして登ってきたようだが、写真を撮ってあげたらすぐに下りていってしまった。それ以外には、仙ノ倉山方面から登ってきたソロ登山者1名、仙ノ倉山方面へ下っていったソロ登山者1名、と数えられるほどしか登山者はいない。山頂スペースは狭いが、滞留している登山者は、自分以外誰もいない。

万太郎山で昼食。水が残り少ないので、節約しながらカップラーメンとパスタを食べる。晴れてはいるが、風が強くて寒いので、草むらを風よけにしながら、慎ましやかに食事を終える。

万太郎山 ~ 越路避難小屋

【12:16】万太郎山を出発。
次なる目的地は仙ノ倉山だが、途中にある越路避難小屋まで一旦下る。昼食と休憩で体力も少し回復、脚などに異常もない。難所もなく、下りが続くので体力的には楽だが、後に必ずくる登り返しに恐れおののきながら歩くため、精神的には嫌な区間。
【12:34】越路避難小屋に到着。
避難小屋には誰もいない。ココからは、エビス大黒ノ頭まで登り返しのツライ区間となる。

越路避難小屋 ~ エビス大黒ノ頭

この区間の最低鞍部に、毛渡乗越という分岐があり、分岐を南側(進行方向左)に下れば川古温泉に抜けられる。しかしこの川古温泉に抜ける道は相当マニアックなので利用者極端に少なそう。地図にも「登山者少ない」との注意書きあり。
越路避難小屋からエビス大黒ノ頭の間が長い。一向にエビス大黒ノ頭に到着しないので、ひょっとして見落として通過したのでは?と思えるほど遠かった。よくよく調べるとこの区間の標準コースタイムは1時間35分となっている。距離だけではわからないアップダウンの激しさが、本当にツラかった。昼食で回復した体力もこの区間で吹っ飛んでしまった(汗)

エビス大黒ノ頭 ~ 仙ノ倉山

【14:01】エビス大黒ノ頭を出発。
エビス大黒ノ頭から、また下りとなる。さすがにこれにはうんざり。ここで下るということは仙ノ倉への登り返しが待っていることは、目で見ても明らか。その体力を捻出できるかが心配。
エビス大黒避難小屋から、仙ノ倉山へ登り返す。
【14:58】仙ノ倉山を出発。
陽も傾き始めているため早々に退散し、最後の目的地である平標山へと向かう。

仙ノ倉山 ~ 平標山

仙ノ倉山から平標山へは、高低差も少なくアップダウンもほとんどない。また登山道には木の階段や木道が敷かれており歩きやすい。平標山への最後の上りも問題はなかった。まあ、ここまで来れば”この上りが本日最後”という心理的なプラス要因だけで登りきれる。
【15:31】平標山の山頂に到着。
平標山にも誰もおらず寂しい雰囲気。

平標山 ~ 平標山登山口

平標山の山頂で思案。17時15分のバスに乗れるか?標準コースタイムだと登山口のバス停まで2時間15分。17時15分のバスまで残り1時間45分。17時15分の次のバスは18時59分なので、できれば17時15分のバスに乗りたい。当初、水を調達するため、平標山の家がある南側ルートで下る予定だったが、松手山経由の北側ルートの方が標準コースタイムが10分ほど短かったので北側ルートに変更。ただし、水は下山するまで調達不可能だが、もはやここまできたら水がなくても問題はない。

【15:35】平標山を出発。
【16:50】平標山登山口に到着。
急いだ甲斐あって、17時15分のバスに対して、かなり余裕のある時間に到着できたが、コースをトレラン並みのスピードで駆け下ったので、怪我しなくて良かった。

【16:57】平標登山口バス停に到着。
バス停が何処にあるかわからず少し探したので、早めに到着しておいて良かったが、結局バスは10分遅れで到着。こんなことなら、あんなに急ぐ必要なかったし..。まあ、結果論ですが。

なお余談だが、このバス停で肩の小屋から同じルートを縦走してきた方とお話できた。肩の小屋に宿泊した人たちは何人かいたようだが、皆7時半頃には出発し、自分はその後を追いかけるように歩いていたようだ。やっぱり、1泊2日で肩の小屋に泊まるスケジュールの方が良かったと後悔。

それとバス停の周りには何もなく、早めに着くと暇を持て余すので、平標山の家などで休憩するなど時間の調整は行った方が良い。

関連レポート

谷川連峰コースタイム

予定 実際 場所
04:20 04:30 天神ロッジを出発
05:00 05:00 西黒尾根登山口
08:30~09:00 07:41~08:51 谷川岳山頂(オキの耳、トマの耳)
09:15 08:55 肩の小屋
09:45 09:36 オジカ沢ノ頭
- 10:06 小障子ノ頭
- 10:43 大障子ノ頭
12:00~12:30 11:25~12:16 万太郎山
- 13:49 エビス大黒ノ頭
15:30 14:51~14:58 仙ノ倉山
16:30 15:31~12:35 平標山
18:40 16:50 平標登山口
18:59 17:15 バス出発

仙ノ倉山の難易度

難易度

21/30

総合難易度
必要体力 体力難易度5
コース距離 コース距離難易度5
所要時間 所要時間難易度5
危険度 危険度難易度1

登山難易度 登山難易度9
小屋・水場 小屋・水場難易度1
アクセス アクセス難易度2

総合難易度 総合難易度7

登山DATE

  • 歩行距離:21.2km
  • 登山歩数:40,510歩
  • 高度上昇:2,322m
  • 高度下降:2,031m
  • 出発高度:0,684m
  • 最高高度:2,026m

  • 標高の差:1,342m
  • 活動時間:10:08
  • 休憩時間:02:12

  • 合計時間:12:20
必要体力・距離
今回の登山は、1年前の丹沢縦走に次いでキツかった。谷川連峰を縦走する場合、肩の小屋や平標山の家で宿泊する1泊2日のスケジュールが望ましい。とにかく恐ろしくアップダウンが激しいので、アップダウンに耐えられる体力と、心折られない精神力が必要。ヤマレコなどを参考に決めたルートだが、歩けたとしても相当しんどい思いをするので、1日で谷川連峰を縦走するのはオススメできない。
危険度・水場
遭難者が多い背景から、多めの行動食・非常食、ツェルトなど万が一の装備も必要。稜線上に水場は殆どないので、嫌でも水を多く持参する必要がある。そうなればさらに荷物も重くなり、さらに体力も必要になる。そのような背景から、肩の小屋・平標山の家や稜線上にある水場などをうまく利用しないと、自分のように水不足で痛い目を見る。さいわい避難小屋は多くあるので、天候が崩れた場合など、避難小屋に逃げ込めるので、最悪の事態が回避できる救済設備は充実している。
総括
秋で天候が良かったのは幸い。終始稜線上を歩くので、真夏の炎天下の体力切れや、天候が崩れた場合などもモロ影響を受ける。そういった意味でも余裕のあるスケジュールを組む必要があり、肩の小屋や平標山の家を利用した1泊2日の日程が望ましい。
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