[武甲山登山レポ]
新緑の5月に表参道から登る武甲山
- 武甲山(ぶこうさん)日本二百名山花の百名山秩父三山
- 秩父にある標高1,304mの山。秩父地方の総社である秩父神社の神奈備山(神をまつる神聖な山)。秩父三山(両神山、武甲山、三峰山)にも選定されている。武甲山は山の北側が石灰岩質であるため、日本屈指の大鉱床とされており、石灰岩の採掘により、北斜面で山体の崩壊が著しい。
武甲山のコース
生川基点から浦山口に抜ける縦走コース、生川基点から武甲山、大持山、子持山の周回コースなどが人気。健脚者なら、双子山や武川岳から縦走してくることも可能。
- 表参道登り利用人気コース!
- 横瀬方面で一の鳥居がある生川基点から登るコース。 駅から登山口まで距離はあるが、バスがないため、自家用車かタクシー利用がおすすめ。
- 裏参道下り利用
- 浦山口駅方面から登るコース。浦山口駅から徒歩で登山口までアクセス可能。
武甲山のコースが紹介されているのは、山と高原地図の「奥武蔵・秩父」です。地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!
武甲山の登山計画
- アクセス
- 前回の登山では横瀬駅から登山口のある一の鳥居まで歩いて後悔したので、今回はタクシーを利用して登山口にアクセスした。ちなみにタクシーは配車予約するため、事前に2社ほど問い合わせたが予約がいっぱいだったため、当日横瀬駅の目の前にある秩父ハイヤー乗り場からタクシー会社に電話して、当日タクシーを手配。そのため、15分ほど駅前で待たされた。
- その他
- 今回は自分含めて2名での登山。時間に余裕があったため、昼飯は久しぶりに豚汁を用意した。ちなみに武甲山に登るのは、2013年11月4日以来の2回目で、コースは同じ。
関連レポート
武甲山コースレポート
一の鳥居(生川基点) ~ 十五丁目
【7:59】一の鳥居(生川基点)。
前回横瀬駅から歩いた失敗から学んで、今回はタクシーできました。タクシーで移動中に、歩いている登山者を2組みかけたが、体力の消耗以外に石灰工業地帯を歩くため気分が滅入るので、登山口まではタクシー利用が絶対おすすめ!
前回横瀬駅から歩いた失敗から学んで、今回はタクシーできました。タクシーで移動中に、歩いている登山者を2組みかけたが、体力の消耗以外に石灰工業地帯を歩くため気分が滅入るので、登山口まではタクシー利用が絶対おすすめ!
奥に見えている鳥居が一の鳥居。つまりは壱丁目。登山に備えて、身支度を整える。ちなみに壱丁目の石碑は見当たらなかった。見落としたのかも..。
【8:07】武甲山登山口(一の鳥居)を出発。
武甲山の表参道
武甲山の表参道には、一の鳥居(壱丁目)から山頂の御嶽神社(五十二丁目)まで、一定間隔で石碑(○丁目石)が設置されている。
武甲山の表参道には、一の鳥居(壱丁目)から山頂の御嶽神社(五十二丁目)まで、一定間隔で石碑(○丁目石)が設置されている。
暫くは民家脇の林道のような場所を登っていく。どうやらこのあたりに住んでいる人もいるようだ。前回の記憶から、この区間ほとんど傾斜がないと思っていたが、記憶違いだったようで傾斜はそこそこあり。ただ、劇的に体力を消耗するような傾斜ではない。
【8:33】表参道十五丁目に到着。
十五丁目の石碑はないが、おそらくココが十五丁目。ココで林道から山道へと変わり、ようやく登山らしくなる。
十五丁目の石碑はないが、おそらくココが十五丁目。ココで林道から山道へと変わり、ようやく登山らしくなる。
十五丁目 ~ 大杉の広間
十五丁目から登山道に入って少し登ると、不動滝がある。
【8:40】表参道十八丁目の不動滝に到着。
「前回登った時の写真」と見比べると、今年は雨が少ないため、明らかに水量が少ない。不動滝は本コース上で唯一の水場なので、ココでしっかり山頂までの水を確保しておく必要がある。
「前回登った時の写真」と見比べると、今年は雨が少ないため、明らかに水量が少ない。不動滝は本コース上で唯一の水場なので、ココでしっかり山頂までの水を確保しておく必要がある。
不動滝には「登山者への皆様へのお願い」と題して、5Lと2Lのペットボトルが据え置かれている。どうやら、トイレ用の水を山頂まで運んでほしいようなので、今回は頑張って10L(5L×2)を運ぶことに。ちなみに、自分たち以外にも結構運んでいる人多かったです。
十八丁目以降も、大杉の広場までは緩やかな傾斜の道が続く。登山道の状態も良く、ノーマルな道で歩きやすい。
○丁目石が一定間隔で設置されているので、本当に登りやすい道。
【9:27】登山道三十二丁目の大杉の広間に到着。
大杉の広間から山頂まで約50分。ポイント地点なので、ココで中休憩をとる。ちなみに、大杉の広間周辺で、木にできた空洞を利用して、お地蔵さまや仏さまが祭られていた。
大杉の広間から山頂まで約50分。ポイント地点なので、ココで中休憩をとる。ちなみに、大杉の広間周辺で、木にできた空洞を利用して、お地蔵さまや仏さまが祭られていた。
大杉の広間 ~ 武甲山の山頂
大杉の広間以降は、登山道に傾斜が出始める。といっても激しいものではないので、淡々と登れば問題はない。
四十丁目を過ぎたあたりからは、あと少しということもあり、ギアがトップに入り、一気に駆け登った。でも、ちょいしんどかったです。
【10:11】武甲山の山頂広場に到着。
石碑は見落としたのか、ココが五十一丁目付近。五十二丁目は武甲山御嶽神社となる。
石碑は見落としたのか、ココが五十一丁目付近。五十二丁目は武甲山御嶽神社となる。
武甲山の山頂
【10:11】武甲山の山頂、武甲山御嶽神社に到着。
五十二丁目の石碑は鳥居の後ろにあったようだが、見落とした。運んできた水を所定の場所に流し入れ、展望台に向かう。
五十二丁目の石碑は鳥居の後ろにあったようだが、見落とした。運んできた水を所定の場所に流し入れ、展望台に向かう。
展望台からは秩父市街地が一望できる。でも、展望があるのはココだけのため、人が集中して混みやすい。
結構密になってきたので、早々に退散。前回未確認となっていた第2展望台の存在だが、やはりなくなっていた。且つてはあったようだが、なんらかの理由(削られた?)で現在の展望台のみになってしまったようだ。
昼食は豚汁(うどん入り)。時間があった上、この日はポカポカと温かいので、結局山頂に3時間ほど滞在してました。
武甲山の山頂 ~ 長者屋敷ノ頭
【13:02】武甲山の山頂を出発。
下山は、浦山口登山道を下り、浦山口駅に抜ける。まずは、長者屋敷ノ頭を目指す。
下山は、浦山口登山道を下り、浦山口駅に抜ける。まずは、長者屋敷ノ頭を目指す。
【13:34】長者屋敷ノ頭に到着。
また「長者屋敷ノ頭」という命名されているが、ピーク感はまったくなし。長者屋敷ノ頭に水場があるので、一応補給。
また「長者屋敷ノ頭」という命名されているが、ピーク感はまったくなし。長者屋敷ノ頭に水場があるので、一応補給。
長者屋敷ノ頭 ~ 浦山口登山口
長者屋敷ノ頭から、少し先の急降下する地点までは緩やかな下り道。この区間は歩いていて気持ちがいい。
急斜面は直登にできないため、ジグザクの九十九折状に道が伸びている。下り切った後は、沢沿いの平坦な道となる。
前回今にも崩れそうだった橋は建て替えられていた。
[前回の橋の写真]
平坦な道を進んでいると、いつの間にやら林道のような道となる。車の轍が残っているので、車で上の社あたりまでは入ってこれるようだ。
【15:33】茶屋「土津園(はにつえん)」に到着。
前回もココでアイスとお漬物(サービス)をいただきました。[前回の写真]
【15:57】浦山口駅に到着。
前回は間に合わなかった電車に今回はギリギリ間に合いました。危うく今回も駅で40分待ちになるところだった..。
前回は間に合わなかった電車に今回はギリギリ間に合いました。危うく今回も駅で40分待ちになるところだった..。
関連レポート
武甲山コースタイム
予定 | 実際 | 場所 |
---|---|---|
07:52~08:02 | 07:59~08:07 | 一の鳥居 |
08:42 | 08:40~08:50 | 不動滝 |
- | 09:27~09:37 | 大杉の広間 |
10:22~11:52 | 10:11~13:02 | 武甲山の山頂 |
12:32 | 13:34 | 長者屋敷ノ頭 |
14:12 | 15:33~15:50 | 土津園(橋立鍾乳洞) |
14:22 | 15:57 | 浦山口駅 |
武甲山の難易度
07/30
総合難易度必要体力 | |
コース距離 | |
所要時間 | |
危険度 | |
登山難易度 | |
小屋・水場 | |
アクセス | |
総合難易度 |
登山DATE
- 歩行距離:12.57km
- 高度上昇:0,806m
- 高度下降:1,091m
- 出発高度:0,524m
- 最高高度:1,304m
- 標高の差:780m
- 活動時間:04:22
- 休憩時間:03:36
- 合計時間:07:58
- 必要体力・距離・時間
- 全般的に傾斜のキツイ箇所が少なく、緩やかな上りが多いので、登りやすさは抜群。体力的にもめちゃくちゃ楽でもないけど、キツくもないレベル。今回は横瀬駅からタクシーを利用したので、距離は短くなり、その分時間も短縮できて、効率の良い登山となった。そのため、山頂で豚汁食べながらゆっくりできました。
- 危険度・水場
- 鎖場などもなく、危険個所はない。水場は表参道と裏参道で、それぞれ中間地点といえる場所にあるため、水場の観点からも恵まれていて登りやすさの一助となっている。
- アクセス
- 自家用車がなくても、電車とタクシーで容易にアクセス可能。しつこいようですが、登山口のある一の鳥居(生川基点)へは徒歩ではなくタクシーを使いましょう!タクシー料金も2,300円前後です。
- 総括
- 適度な必要体力、危険度ゼロ、恵まれた水場の環境、山頂にトイレありなど、初心者を連れてくるにはもってこいの山。今回はもう1名が初心者だったので、基本コースで登ったが、次回は絶対大持山・子持山を経由したい。次の登山に向けての課題です。
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お気軽にどうぞ!
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一の鳥居(生川基点)~ 武甲山 ~ 浦山口駅