仙丈ヶ岳

仙丈ヶ岳登山

仙丈ヶ岳

Senjyogatake

白

[仙丈ヶ岳登山レポ]
北沢峠から南アルプスの女王に挑む!秋晴れの仙丈ヶ岳登山

2015年10月18日(日)天候:晴れ
北沢峠 ~ 馬の背ヒュッテ ~ 仙丈小屋 ~ 仙丈ヶ岳 ~ 小仙丈ヶ岳 ~ 北沢峠 ~ 長衛小屋
  • 仙丈ヶ岳日本百名山花の百名山新花の百名山山梨百名山
  • 南アルプス国立公園、赤石山脈(南アルプス)の北部にある標高3,033 mの山。北東に小仙丈岳、南西に大仙丈岳の小ピークを従えている。氷河の侵食で円形に窪んだ谷「カール」地形が特徴的で、山頂の北に藪沢カール、東に小仙丈沢カール、南東に大仙丈沢カールと三つのカールを擁しており、高山植物も豊富で花の百名山、新花の百名山に選ばれている。男性的な山容の甲斐駒ヶ岳に比べて女性的で緩やかな山容から「南アルプスの女王」との異名をもつ。

仙丈ヶ岳のコース

仙丈ヶ岳の登山口は、北沢峠が最も一般的でポピュラー。北沢峠以外では、西側の市野瀬から地蔵尾根沿いに、南側の両股から仙倉尾根沿いに登ることもできるが、利用者は極めて少ない。
  • 薮沢コース登り利用
  • 北沢峠から藪沢沿いに登り、馬の背ヒュッテや千丈小屋を経て山頂を目指す。
    コースは沢沿いを登り、途中に山小屋もあるので、水に困らないコース。
  • 小仙丈尾根下り利用
  • 北沢峠から小仙丈ヶ岳を経由して、山頂を目指す。
    五合目の大滝ノ頭から、馬の背ヒュッテに抜け、藪沢コースに合流することもできる。
  • 丹渓新道
  • 北沢峠の北側にある、廃業した丹渓山荘から、丹渓新道沿いを北から南に向かい、馬ノ背経由で登るコース。
  • 地蔵尾根難コース
  • 西側の市野瀬から地蔵尾根沿いに西から東に向かって登るコース。コースは地図上で破線表示される難コースで、利用者は極めて少ない。
    標準タイム約9時間を擁するロングコースでもある。
  • 仙塩尾根
  • 塩見岳や間ノ岳から伸びる仙塩尾根から登るコース。仙丈ヶ岳に登る場合、南側の両股小屋近くの野呂川越から尾根に入る。
    その後は、南から北に向かって伊那荒倉岳や大仙丈ヶ岳を経由して仙丈ヶ岳に至る。両股小屋から標準タイム約7時間を擁する。
地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!

仙丈ヶ岳の登山計画

先週、天候崩れにより栗沢山・アサヨ峰の早川尾根縦走登山が流れたため、リベンジ登山として計画。例のごとく、せっかくならセットにしようと、まだ登っていなかった仙丈ヶ岳を1日目に、2日目に栗沢山・アサヨ峰に登ることにした。
どちらの山も北沢峠が起点となるため、北沢峠の長衛小屋を宿泊先に選び予約。

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仙丈ヶ岳コースレポート

北沢峠 ~ 大平山荘

【7:15】北沢峠に到着。
バスが到着した直後、北沢峠は登山者で賑わっていた。事前に不要な荷物を本日宿泊の長衛小屋に預ける予定だったので、まずは長衛小屋を目指す。荷物だけ預けてすぐに出発したかったが、先に宿泊手続きが必要とのことで、宿泊手続きを行う。まあ、時間に余裕はあるので良いが、一刻も早く出発したい登山者の気持ちを配慮して、宿泊手続きは戻ってきてからにしてほしいところ。

【7:55】宿泊手続きを済ませ、北沢峠に戻ってみると、登山者は誰もおらず閑散としている。完全に出遅れた。(汗)
大平山荘までは、林道沿いに進んでも到着できるが、ショートカットの山道があるので、そちらを利用する。そのショートカットの山道だが、結構下る。いきなりの下りスタートは精神的にとても嫌。
【8:04】大平山荘に到着。そのまま通過して仙丈ヶ岳の登山道に入る。

大平山荘 ~ 馬ノ背ヒュッテ

【8:05】仙丈ヶ岳の登山スタート。
大平山荘まで下り道だったので、すぐに登りになるかと思いきや、平坦な道が続く。地図を見ると藪沢の手前まで道がトラバースしている。なお、引き続き大平山荘以降も登山者は見当たらない。
コース上に「鋸岳 榛の木展望台」と書かれた、展望台を通る。仙丈ヶ岳から鋸岳が見えるのはこのポイントだけかも。「鋸岳 榛の木展望台」以降、ようやく本格的な上り道となる。
ようやく日の当たる場所まできた時、正面に仙丈ヶ岳山頂の稜線を捉えることができた。さらに進んで大滝の頭(五合目)への分岐地点に到着。そこから沢を離れて少し上に登ると馬ノ背ヒュッテに到着する。
馬ノ背ヒュッテ2015年の営業は10月18日(今日)で小屋締め。スタッフさんが小屋の前で、小屋を締める準備をしていた。いよいよ、もうすぐ登山シーズンも終了かと感慨深くなってしまう。

馬ノ背ヒュッテ ~ 千丈小屋

【9:56】馬ノ背ヒュッテを出発。
馬ノ背ヒュッテ前の道標には「仙丈ヶ岳まで約1時間30分」との記載。「え?そんな早く着くのか・・」という感じで、肩の力が一気に抜けた。今回は久しぶりの、お気軽登山になりそう。
開けた場所にいた、10人ぐらいの若者グループ。途中で道を譲り前に通してくれたのは良いが、このグループ結構登るの早いんだよね・・。後ろから追い立てられるようで、千丈小屋に到着するまで結構キツかった。
【10:41】仙丈小屋に到着。
千丈小屋近くに水場がある筈だったが、枯れていた。仕方なく、千丈小屋でペットボトルのお茶を調達。小屋のスタッフさん曰く、今年は台風がこないため、まとまった雨が降らず、小屋締めまで水が持つか心配なほど水不足らしい。

千丈小屋 ~ 仙丈ヶ岳

千丈小屋から仙丈ヶ岳山頂へは30分弱ほどで到着できる。千丈小屋から山頂へ伸びる稜線上に出てすぐの場所が、地蔵尾根との合流地点。北沢峠へ向かう登山者が間違って入り込まないように注意書き板が立てられている。間違って迷い込めば、下山でも6時間かかるという超ロングコースだし。
【11:16】仙丈ヶ岳山頂に到着。
山頂には20人以上はいたと思う。スペースはそれほど広くもないが、狭くもない。それにしても、この晴れ渡る空は自分登山史の中でもベスト5に入る快晴。めっちゃいい天気。
山頂からは遮蔽物もなく、360度のパノラマが楽しませる。しかし、甲斐駒ヶ岳だけは、仙丈ヶ岳の尾根に阻まれ、また手前にある駒津峰のピークと重なり山頂部分が僅かに見えるだけ。その代わり北岳・間ノ岳方面の展望・眺望が良い。
12時半を過ぎると、大勢いた登山者も殆ど捌けてしまう。時間に余裕があったので、山頂には13時まで滞在した。

仙丈ヶ岳 ~ 小仙丈ヶ岳

【13:00】仙丈ヶ岳山頂を出発。次なる目的地は小仙丈ヶ岳で、小仙丈まで稜線を歩く。
【13:11】千丈小屋への分岐地点を通過。
小仙丈ヶ岳の手前に鞍部があるため、ちょっとした上りが待ち構えていた。その後は緩やかな上り道が小仙丈ヶ岳まで続く。

小仙丈ヶ岳 ~ 北沢峠

【13:40】小仙丈ヶ岳を出発。
小仙丈ヶ岳から少し下ると六合目の標識。六合目を過ぎるとすぐに、樹林地帯の登山道。次のポイント、大滝頭(仙丈ヶ岳五合目)は馬ノ背ヒュッテとの分岐地点となる。
【15:11】仙丈ヶ岳登山口に到着。
山と高原地図によると、二合目の分岐から少し進んだ先にもう1つ、右に曲がる分岐があるはずだったが、それらしき分岐は見当たらなかった。結局、二合目分岐を直進した場所と殆ど変わらない登山口に出る。

北沢峠 ~ 長衛小屋

【15:20】長衛小屋に到着。
長衛小屋のスタッフはご夫婦と若い男性3名のこじんまりした山小屋。明日が平日のため、宿泊者が他にいるか心配だったが、10人ほどのシニア女性グループと、シニアのソロ女性、30代ぐらいのソロ男性、合計13名ほど。明日の登山予定だが、ソロの男性のみ仙丈ヶ岳で、その他は自分を含めシニア女性全員アサヨ峰。明日は平日なので、貸し切り登山になるかもしれないと思っていたので、少し安堵。人が多すぎるのも嫌だけど、誰もいないのも嫌なので。

このシニア女性グループだが、談話室で1時間ほど話をしていたが、相当な強者集団。登山歴何十数年以上というグループでシーズン問わず年中色んな山に登っているらしい。中には、鋸岳や甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根を冬に登った方もおり、脱帽してしまった。結構会話も楽しかったので、たまにはこういうのも良い。

長衛小屋の夕食は17時、朝食は7時。夕食は普通だが、山小屋で朝食7時は遅すぎるでしょ!しかも、朝早く出発する登山者向けの弁当はなくパンになるとのこと。これには、シニア女性グループもあからさまに不満あらわにしていた。他の方は朝食をキャンセルし、自分だけパンにしてもらったが、クロワッサン3つぐらいにチョコレートなど、質素な内容だった。

消灯は20時だったかな。明日のアサヨ峰登山に備え、ちょっと早めに寝床に着いた。

To be continued...

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仙丈ヶ岳コースタイム

予定 実際 場所
07:15 07:15 北沢峠
- - 長衛小屋
07:40 07:55 北沢峠
08:00 08:04 大平山荘
10:30 09:55 馬ノ背ヒュッテ
- 10:41 千丈小屋
12:00~13:30 11:16~13:00 仙丈ヶ岳山頂
14:10 13:34 小仙丈ヶ岳
14:50 14:10 大滝の頭五合目
- 14:47 二合目分岐
- 15:11 北沢峠
16:10 15:20 長衛小屋

仙丈ヶ岳の難易度

難易度

09/30

総合難易度
必要体力 体力難易度2
コース距離 コース距離難易度2
所要時間 所要時間難易度2
危険度 危険度難易度1

登山難易度 登山難易度4
小屋・水場 小屋・水場難易度0
アクセス アクセス難易度2

総合難易度 総合難易度3
※ 24,429歩(1日の歩数)
※ アクセスは東京基点
評価基準の詳細はこちら。
必要体力・距離
男性的な甲斐駒ヶ岳に比べて、おだやかな山容により南アルプスの女王の異名を持つ仙丈ヶ岳。その名の通り、山頂から伸びる稜線は緩やかで、稜線にさえ出てしまえば、すんなりと山頂に到達できる。甲斐駒ヶ岳のように山頂直前に険しい急登などはない。難易度的にも甲斐駒ヶ岳に比べて易しく、女性でも登りやすいと思う。と言うか、標高は高く登り応えもそれなりにあるのに、難易度は高くないので、むしろ女性におすすめしたい山。山頂ならずとも稜線上からの展望も良く、稜線のアップダウンも激しくないので、久しぶりに苦行的な登山ではなく楽しい山歩きができた。
危険度・水場
山小屋は、北沢峠に小屋がたくさんある上、仙丈ヶ岳の六合目付近に馬ノ瀬ヒュッテ、山頂直下には千丈小屋、無人の避難小屋だが千丈藪沢小屋など、山小屋には恵まれている。また、藪沢コースから登れば、水に困ることもないため、山小屋の水補給と合わせれば軽量のザックで登ることができる。
総括
男性なら十分日帰りも可能だが、北沢峠には自家用車もタクシーも入れないので、最終バス16時を過ぎると帰れなくなるので、注意が必要。長衛山荘でくつろいでいると、最終バスを逃した登山者が、明日大事な用事があるので、なんとか今日中に帰れる方法を教えてほしいと真っ青な顔して飛び込んできた。広河原まで辿り着けばタクシーを呼べるそうだが、しかしそれも18時にゲートが閉まるまでの限定条件付き。当然ながら広河原までは歩いていくしかないが、広河原までの標準コースタイムは約3時間。時間は16時30分で1時間半しかないため、急いで出発していったが果たして18時までに間に合ったかは謎。
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