苗場山

苗場山登山

苗場山

Naebasan

白

[苗場山登山レポ]
ドラゴンドラ山頂駅から登り、赤湯温泉経由で下山する秋の苗場山登山

2020年10月25日(日)~26日(月)天候:くもりのち晴れ
ドラゴンドラ山麓駅 ~ ドラゴンドラ山頂駅 ~ 苗場山登山口 ~ 神楽ヶ峰 ~ 苗場山頂 ~ 赤湯温泉 ~ 元橋
  • 苗場山(なえばさん)日本百名山花の百名山
  • 新潟県南部、長野県北東部の県境に位置する標高2,145mの火山。山頂の台地には600ヘクタールの広大な高層湿原が広がっており、上信越高原国立公園に属している。登山道五合目には、徒歩でしか行けない秘湯「赤湯温泉」があり、温泉宿「山口館」が営業している。(冬季除く)

苗場山の代表的なコース

代表的な苗場山の登山口は、東麓側のかぐらスキー場(祓川登山口)、西麓側の大赤沢、小赤沢、温泉和山温泉、南麓側の赤湯入口(元橋)など。
  • 祓川(はらいがわ)コース人気コース!
  • 東麓側、かぐらスキー場から神楽ヶ峰を経て苗場山の山頂を目指すコース。最も利用者が多い。公共交通機関は出ていないため、車でのアクセスとなる。
  • 小赤沢コース
  • 西麓側、秋山郷から登るコースは他にもあるが、その中でもメインルートとしてよく利用されている。
    ドラゴンドラコースを除けば最短コースとなる。登山口の小赤沢にはバスも出ているが、本数は少ない。
  • 昌次新道下り利用
  • 苗場スキー場付近から清津川沿いをさかのぼり、赤湯温泉を経て苗場山の山頂を目指すコース。
    赤倉山廻りの迂回ルートもある。コース距離が長いため、登り利用なら赤湯温泉で一泊するのが一般的。
  • ドラゴンドラコース登り利用 ※秋季限定
  • ドラゴンドラ山頂駅から神楽ヶ峰を経て苗場山の山頂を目指すコース。
    苗場山の登山ルートの中でも最短コースだが、利用できるのはドラゴンドラや田代ロープウェイが運行している秋季のみ。
山と高原地図
苗場山のコースが紹介されているのは、山と高原地図の「谷川岳」です。地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!

苗場山の登山計画

プラン
苗場山の山頂にある「苗場山自然体験交流センター」が10月25日で今シーズンの営業を終了するため、最終日にギリギリ駆け込み予約をした。当初は晴れ予報だったが、日程が近づくにつれ雲行きが怪しくなり、最終的に天気予報は「風または雨が強く、登山に適していません」のC予報になり、見晴らし予報も25、26日とも「悪い」となってしまった。
コース

まず候補に考えたのは祓川コースだが、公共交通機関が出ていないため断念。次に検討したのは東麓側の小赤沢から登るコースだが、バスの早朝便が平日しか出ていないため、こちらも断念。昌次新道はコース距離が長すぎて、1日で山頂に到着するのは困難なためこちらも却下。消去法で残ったのが、ドラゴンドラコースだった。下山は赤湯温泉目的で、昌次新道を下ることにした。

このドラゴンドラコースだが、2020年度は新型コロナウイルス対策により、ゴンドラ内に人を詰め込まない方針で、且つ田代ロープウェイもコロナウイルスの影響で運休していることもあり、週末の土日は激混みするとの情報。公式ホームページによると、最も長いときで3時間ほどの待ちが発生しているらしい。しかし、車ではないので、ドラゴンドラ山麓駅にアクセスする時間を早めることはできず、バスをいち早く降りられる位置に乗車するなど、できる限りドラゴンドラ山麓駅へ早着することを心掛けるぐらいの対策しかとれなかった。
アクセス
越後湯沢に前日入りして、始発の電車では間に合わない始発のバスに乗り、ドラゴンドラの混雑を回避しようかと思ったが、越後湯沢駅周辺に漫画喫茶など安価で宿泊できる施設がないため断念。往路は、始発の電車と新幹線で越後湯沢駅までアクセスすることにした。復路は、越後湯沢駅から徒歩20分ほどの、湯沢ICから高速バスが出ていたため、そちらを利用した。
持ち物
2020年度の「苗場山自然体験交流センター」では、新型コロナウイルス対策により、布団の提供を行っていなかったため、シュラフを持参した。また、軽アイゼンやチェーンスパイクなど、雪対策の装備は持参しなかった。

苗場山コースレポート

ドラゴンドラ

【9:00】苗場スキー場前バス停に到着。
バスは、いち早く降車できる前の方に乗っていたため、到着後すぐに下車してチケット売り場に直行。数分並んでチケットを購入。苗場スキー場前から無料の送迎バスも出ているが、長蛇の列ができており、歩いた方が早そうだったので、徒歩でドラゴンドラ山麓駅に向かう。9時30分から並び始めて、ゴンドラに乗れたのは10時40分だったが、なんとか1時間程度に収まってよかった。

ちなみに、ゴンドラに乗車した時の行列の長さは、自分が並び始めたときの2倍になってました。(汗)
【11:06】ドラゴンドラ山頂駅に到着。
約1時間遅れの到着だが、本日は14時に「苗場山自然体験交流センター」に到着予定だったため、許容範囲内。ちなみにドラゴンドラは乗車中の景色を楽しむもので、山頂駅からの展望は期待できない。
ポイント ドラゴンドラの片道切符
ドラゴンドラは山頂駅から歩いて下れる道がないため、往復切符前提で販売しているが、片道切符も2,000円で購入できます。

ドラゴンドラ山頂駅 ~ 苗場山登山口

スキー場にある登山口から登る場合、スキー場という"面"から登山口という"点"を見つけなければならず、登山口遭難の可能性がある。そのため、なんとなく進むべき方向はわかったが、念のため近くのスタッフに登山口までの行き方を確認してから出発。
山と高原地図では、途中まで林道沿いにコースのラインが引かれているが、林道が見当たらず直登したほうが早そうだったので、リフトの建物を目指してゲレンデを登る。登山口までの行き方を、以下にまとめておきます。
ポイント ドラゴンドラ山頂駅からのリフト
例年なら、上の写真のリフトが運行しており、もう少し高所まで機械の力で到達することが可能。しかし、こちらも新型コロナウイルスの影響か2020年度は運休していた。
ちなみに、ドラゴンドラ山頂駅やスキー場から、苗場山の山頂を確認できるが、このときは完全にガスっていた。
【11:42】苗場山登山道入口に到着。
「苗場山自然体験交流センター」を予約するとき、ドラゴンドラから登ってくることは伝えており、その時に「今シーズンは笹が苅払われていないが大丈夫でしょうか?」という確認はあったが、閉鎖されているとは思いませんでした。ただ閉鎖の理由は登山道が未整備というだけで、崩落などで通行できない訳ではないため、予定通りそのまま登ることに。まあ、ココまできて引き返せないし..。

苗場山登山口 ~ 神楽ヶ峰

前回の北アルプス登山でストックを1本盗まれてしまったため、今回はシングルストックで登る予定だったが、そのストックも装備トラブルで使えず。仕方なく、今回はストックなしで登ることに。

登山口から棒平(はんだいら)までの30分ほどは傾斜がほぼない道。たまに展望のきく場所もあるが、ほとんどがダケカンバの樹林と笹に覆われた閉鎖空間を歩く。棒平に出ると、そこから一旦下って、大きく登り返す。
棒平から一旦下ったあとは、ようやく本格的な苗場山の上り道。笹が登山道に出張っていることが多くなり、ぬかるんだ地面も頻出するようになる。
棒平から、神楽ヶ峰の尾根が見えていたので近そうに思えたが、登ってみるとやっぱり遠い。途中にある小さな湿原まで、道が単調で展望がきく場所も少ないため、特に長く感じた。また、後半は積雪のある樹林が多くなり、溶けた雪が水となってボタボタと頭上から落ちてくるため、雨が降っているのと変わらない、ちょっと過酷な状況だった。
湿原の手前あたりから、後ろを登ってくる登山者が。湿原で前に通したときに、てっきり同じ「苗場山自然体験交流センター」の宿泊者かと思って声をかけたが、日帰りとのこと。詳しく聞くと、ドラゴンドラの大行列に巻き込まれて予定時間が大幅に遅れているらしい。下山は、祓川に下る予定とのことだが、「日暮れが早いこの時期に大丈夫かいな?」と心配したが、結局この登山者は、苗場山に登ってもガスガスで何も見えない可能性が高いため、登頂を諦め神楽ヶ峰からドラゴンドラ山頂駅に戻っていきました。
【13:41】神楽ヶ峰に到着。
合流地点から5分ほどで到着。登っている途中まで、神楽ヶ峰の山頂は見えていたが、到着した時は真っ白。視界ゼロです。ちなみに、神楽ヶ峰が苗場山の八合目という位置づけ。

神楽ヶ峰 ~ 苗場山の山頂

神楽ヶ峰から10分ほど進んだ場所に、雷清水と呼べれる水場がある。そして、お花畑と続く。祓川コースと合流してからは、風を遮るものがないため、めちゃくちゃ寒い..。
進むにつれ状況が過酷になり、なんかグダグダな感じに..。九合目まできたときは、もはや「苗場山自然体験交流センター」に駆け込むことしか頭になかった。
苗場山の山頂台地に取り付く箇所は、岩が凍結していて登るのに苦労する場面もあったので、チェーンスパイクぐらいは持参しておいた方が安全。ただ、持参していたとしても、装着が面倒なので使わなかったと思うが。
山頂湿原に出たら、山小屋まであと少し。
【14:44】苗場山の山頂に到着。
山頂よりも山小屋に駆け込むことを優先するつもりだったが、先に山頂に出てしまった。苗場山の山頂は展望がきかないため、一度寄れば十分です。「ピークを踏んだ」という形式的な意味しかない。ちなみに、山頂スペースに一張だけ「テント」が張られてました。苗場山の山頂から「苗場山自然体験交流センター」までは徒歩1分。

苗場山の山頂湿原

【14:47】「苗場山自然体験交流センター」到着。
「苗場山自然体験交流センター」到着後は、宿泊手続きを済ませて、夕食までの「つなぎの山飯」を食べていたが、突然周囲を覆っていた霧が晴れ、苗場山の山頂湿原が姿を現す。本日の天気予報は「見晴らし予報」が「悪い」になっていたので、全く期待していなかったが、まさかの天候回復!嬉しくて外に飛び出しました。
苗場山の山頂湿原だが、とにかく広い!これまで山頂に湿原のある山はいくつか登っているが、この広さは圧巻!池塘の数や大きさにおいても圧倒的です。しかも、初めて見る雪の湿原に加えて、遠くに広がる霧氷の森、テンションめっちゃ上がりました。
天候はどんどん回復して、日暮れ時は最高の夕焼けでした。
ポイント 苗場山の山頂湿原の写真
山頂湿原の写真たくさん撮りましたが、写真だと多くを掲載できないので、スライドショーにしました。
 
2時間弱ほど山頂湿原を散歩していたが、それでも周れたのは半分ほどかと。地図を見ると山頂の南西方面にも湿原が広がっているようで。戻ってくるのが大変なので、苗場山神社の少し先までしか行かなかったが、相当な広さの湿原。
17時過ぎには日が暮れてしまったので、山小屋に戻りました。本日の山小屋宿泊者は自分を含めて7名。これぐらい小人数だと、登山者同士の交流もあって楽しかったです。また、本日は山小屋最終日ということもあり、ドリンク1杯無料(ビール、ジュースなど)の特別サービスがあり、加えてスタッフさんの対応もめちゃくちゃ良かったです。
ポイント 苗場山自然体験交流センターの感想や評判はブログにまとめているので、興味のある方はそちらもご参照ください。
■ 苗場山の山小屋「苗場山自然体験交流センター(苗場山頂ヒュッテ)」の評判と感想

苗場山の山頂湿原

翌日は早朝5時半ごろから、ご来光目的でスタンバってましたが、残念ながら霧に隠れて見えず。太陽が出てくる東の方だけ霧が出ていて見えませんでした..(汗)霧は動いてたんですが、霧が途切れそうで途切れないもどかしさ。
寒い中、6時過ぎまで粘りましたが、ダメでした。見えれば空の色味的にとってもきれいなご来光になりそうな感じだったのでちょっと残念。まあ、昨日は夕日を満喫できたので、良しとします。山小屋に戻り、朝食を食べてすぐに出発準備にとりかかる。

苗場山の山頂 ~ シラビソ廊下(九合目)~ 深穴岩(八合半)

【6:45】苗場山の山頂を出発。
予定では6時15分出発だったため、30分遅れでスタート。下りなので大丈夫だとは思うが、標準コースタイムではバスの時間に間に合わないため、どこかの区間で時間短縮する必要がある。

日の出直後は霧もなく視界も良好だったが、出発するころには真っ白。ひとまず南に向かって、山頂台地の端まで歩く。昨日は南の方まで足を運ばなかったが、南側にも広大な湿原が広がっていた。
シラビソ廊下(九合目)あたりから、シラビソが自生する細い尾根上を歩く。この区間、傾斜はほとんどなく平坦。
【7:32】深穴岩(八合半)を通過。
写真左側の大きな岩が地名の由来かと。深い穴は見当たりませんでしたが..。
ポイント 深穴岩あたりで、登ってくる登山者とすれ違う。この登山者とは、下山後の湯沢ICのバス乗り場で再び会うことになったので話をしたが、前日に「赤湯温泉 山口館」に宿泊して、この日は祓川に下山し、祓川から「道の駅みつまた前」バス停まで、2時間ほど歩いたそうだ。祓川は計画段階で除外していたが、公共交通機関利用でも祓川コースで下山することは可能なようだ。あくまで下山利用のみで、しかも2時間という林道歩きを許容できるならだが。

深穴岩(八合半)~ フクベの平(七合目)~ 桂の沢(六合目)

深穴岩(八合半)からは見晴尾根(八合目)までは、引き続き細い尾根の平坦移動だが、見晴尾根からフクベの平(七合目)までは大きく下る。途中七合半の標識もあったが写真は割愛。また、見晴尾根以降から木々の紅葉が目立ちはじめる。
【8:10】フクベの平(七合目)を通過。
地名の通り、途中にある平坦地。フクベの平以降は、沢地形をさらにどんどんと下っていく。
【8:49】桂の沢(六合目)を通過。
赤湯まで約1時間。ここまできたらあと少し。

桂の沢(六合目) ~ 赤湯温泉(五合目)

桂の沢からさらにサゴイ沢の鉄橋まで下る。サゴイ沢あたりが紅葉のドピークでした。これまでほとんど登り道はなかったが、サゴイ沢から赤倉分岐まで少しだけ登り返す。
赤倉分岐は、赤倉山経由の迂回路との合流(分岐)地点。
赤倉分岐に詳しく書かれた標識があるので、迷うことはないと思うが、赤湯1号橋を渡った先から河原に下りて川下に向かう。河原に下りたあとも、岩にペンキで目印が書かれているので迷う心配はない。
【9:30】赤湯温泉 山口館(五合目)に到着。
山口館に人影なし。玄関の説明書きを読むと、どうやらセルフサービスのようで。入浴料を木の箱に入れて、ザックは玄関に置き、靴をサンダルに履き替えて、貴重品やバスタオルをもって、露天風呂に向かえばいいらしい。
赤湯温泉 入浴心得 男性の入浴場に向かうと店主とおぼしき男性が清掃中。少し先に進んだ、女性の入浴場を案内されたため、そちらの露天風呂に入りました。時間は10時前で、前日に宿泊した登山者はすでに出発しており、本日の宿泊者はまだ到着していない時間なので、露天風呂は貸し切りでした。

赤湯温泉(五合目) ~ 林道終点

【10:20】赤湯温泉 山口館を出発。
山口館を少し川下に進むと鉄橋があり、そこを渡る。鉄橋を渡るとテント場もあり、テントが一張だけ張られてました。[テント場]

赤湯温泉に入って体もすっきりしたので、できればもう汗はかきたくなかったが、そんな気持ちとは裏腹に、赤湯温泉から次の「見返りの松」まで、ガチの上り道。温泉に入った直後に登りがあるとは..。
【10:49】見返りの松に到着。
結局30分ほど、登りました。見返りの松から次の鷹ノ巣峠までは、トラバース道だが、緩やかながらもアップダウンがある。鷹ノ巣峠以降は、林道終点まで下り道。この区間で、本日の赤湯温泉の宿泊者数人とすれ違いました。
実は、見返りの松から鷹ノ巣峠までの区間のトラバース道で、滑落しかけました。集中力が切れてしまったのか、踏み込んだ足の位置が悪く、斜面に体が完全に落ちたんですが、笹に捕まって事なきを得ました。ちょっと危なかった。[滑落しかけた現場]
【11:32】林道終点に到着。
林道終点手前にある棒沢(はんざわ)橋を渡った先から、林道歩きとなる。

林道終点 ~ 元橋

林道といっても序盤は車が入ってこれない砂利道。途中のゲート付近で、歩荷(ぼっか)さん2名が休憩してました。
小日橋(こひばし)を渡った先に駐車スペースがあり、車で赤湯温泉にアクセスする場合は、ココに車を駐車することになる。
上の写真の地点から元橋に抜ける山道に入る。ちなみに、車道をそのまま進むとドラゴンドラの山麓駅や、苗場スキー場にも抜けられる。山道に入ると沢まで下って、そこから少し登り返す。登り返して少し進むとドラゴンドラが見えてくる。 
ドラゴンドラの下を横切ったあと、車道を2度横切る。2度目の車道では、フジロックの森のボードウォークの近くを横切る。ボードウォークを歩いて、苗場スキー場に抜けた方が早い気もしたが、そのまま進む。そして、鉄橋を渡った先から、まさかの上り道。しかもかなりの急登。バス停まであと僅かで、気持ちの糸が完全に切れていたので「なんでココまできて登りなの..」って感じで精神的につらかった..。
ポイント フジロックの森
「フジロック」の名を冠した森づくりによる環境保全プロジェクト。ボードウォークとは、車いすでの自然散策を可能にした木道。
この元橋近くの樹林帯を登っているときだが、サルの群れがなんらかの獣と小競り合いをする場面に遭遇。サルの群れに威嚇されて、唸り声をあげながら斜面を転がり落ちていった獣の声を聞いたが、姿をとらえることはできなかった。前日に「苗場山自然体験交流センター」のテレビで、今年度は新潟県が全国で最も熊の目撃情報が多いというニュースを見ていたので、ちょっと焦った。
【13:40】元橋バス停に到着。
14時21分のバスまで、40分ほど余裕のある時間に辿り着けました。やっぱりこのルートは長かった..。お疲れさまでした。

苗場山コースタイム

1日目

予定 実際 場所
09:05 09:00 苗場スキー場前バス停
10:00 11:06 ドラゴンドラ山頂駅
- 11:42~11:51 苗場山登山口
12:40 13:41 神楽ヶ峰
13:00 13:55 お花畑
13:50 14:45 苗場山自然体験交流センター

2日目

予定 実際 場所
06:15 06:45 苗場山自然体験交流センター
07:30 07:32 深穴岩(八合半)
08:30 08:10 フクベノ平(七合目)
09:05 08:49 桂ノ沢(六合目)
09:45~10:30 09:30~10:20 赤湯温泉 山口館
11:10 10:49 見返りの松
12:00 11:32 林道終点
12:25 11:58 ゲート
13:05 12:29 元橋への山道入口
14:15 13:40 元橋バス停

苗場山の難易度

難易度

16/30

総合難易度
必要体力 体力難易度3
コース距離 コース距離難易度5
所要時間 所要時間難易度4
危険度 危険度難易度1

登山難易度 登山難易度6
小屋・水場 小屋・水場難易度1
アクセス アクセス難易度2

総合難易度 総合難易度5

登山DATE

  • 歩行距離:24.49km
  • 高度上昇:1,623m
  • 高度下降:2,009m
  • 出発高度:1,346m
  • 最高高度:2,145m

  • 標高の差:0,799m
  • 活動時間:09:35
  • 休憩時間:00:59

  • 合計時間:10:34
※山頂湿原を歩きまわった数値は除く
必要体力

今回はドラゴンドラを利用する最短コースで登ったため、体力的にはキツくはなかった。ただ、棒平から神楽ヶ峰までの約1時間は、道が単調だったこともあり、時間以上に長く感じられた。あと、体力的にキツイ訳ではないが、下山なのに赤湯温泉~元橋までの区間で、何カ所か登らされます。

また、登る環境が過酷で、精神的にはちょっと疲れた。前半は、木に積もった積雪がボタボタと垂れてきて体が濡れまくり、神楽ヶ峰以降の後半は風が強くてめちゃくちゃ寒かったし。
距離・時間
今回は下山で、赤湯温泉を経由する昌次新道を利用したが、下りで約6時間も要したため、やっぱりこのコースは長かった..。登り下りに関わらず、昌次新道を利用するなら日帰りは困難。
危険度
祓川コースとの合流地点まで、登山道が整備されていないとのことだったが、笹が体に触れて鬱陶しかったり、たまに倒木が登山道を遮っていて煩わしく感じたりする程度。道に迷うような場面はなかった。山頂湿原のある台地に取り付く箇所は少し険しく、凍結している箇所もあったので、この時期は軽アイゼンかチェーンスパイクなどは持参したほうが安全。ただし、持参しても使わなかったと思う..。その他、昌次新道はコース距離が長くて集中力が途切れやすいので、下山中に滑落しかけたように、危険箇所でなくても油断は大敵。
山小屋・水場
なんと言っても山頂に有人山小屋があるので、山小屋の観点では恵まれている。また、水場も祓川コースの雷清水に、昌次新道にも桂沢の水場、小赤沢コースの四合目にも水場があるので、水場にも恵まれている。
総括

苗場山は日帰りで登る人の方が多い印象だが、宿泊を強くおススメします。初日の苗場山は朝から霧に包まれていて、15時半頃から晴れ始めたので、日帰り登山者は山頂湿原を目にすることはできなかっただろう。2日目も日の出後の一瞬だけ晴れていたが、出発する7時頃には濃霧で一面真っ白。夕方の方が晴れやすいという話も耳にしたので、山頂に宿泊したほうが、苗場山本来の良さを体感できる可能性が高い。

その苗場山だが、とにかく山頂湿原の広大なスケール感がすごい!これまで自分が登った山のなかでも、10名山に入ります。だからこそ余計に日帰りではなく、山頂の「苗場山自然体験交流センター」に宿泊して、苗場山の魅力をたっぷり満喫することをおススメします。特に今回は、一度の登山で秋と冬の両方の景色を楽しめて、とても充実した内容でした。ちなみに、「苗場山自然体験交流センター」のスタッフさんの接客や雰囲気なども、めちゃくちゃ良かったです。
ご質問・感想などコメント歓迎します。
お気軽にどうぞ!

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