日本百名山の燧ヶ岳登山レポ

日本百名山の燧ヶ岳
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[燧ヶ岳登山レポ]
東北地方最高峰!秋の尾瀬沼ハイキングに燧ヶ岳登山 尾瀬登山その1

2013年9月22日(日)天候:晴れ
大清水 ~ 三平峠 ~ 尾瀬沼 ~ 大江湿原 ~ 燧ヶ岳 まで
  • 燧ヶ岳(ひうちがたけ)日本百名山新花の百名山
  • 尾瀬国立公園に属する標高2,356mの火山。北海道を含めた東北地方最高峰で、日本百名山にも選定されている。
    火口付近には柴安嵓(しばやすぐら、2,356m)、俎嵓(まないたぐら、2,346m)、ミノブチ岳、赤ナグレ岳、御池岳と5つのピークがある。
  • 尾瀬沼花の百名山
  • 尾瀬沼は、群馬県利根郡片品村と福島県南会津郡檜枝岐村にまたがって位置する沼。
    燧ヶ岳の大噴火によって誕生した高山湖で1,665mの高地にある。北側には燧ヶ岳、西には尾瀬ヶ原があり、一帯は日本を代表する高層湿原地帯。
    花の百名山やふくしま緑の百景にも選定されている。

燧ヶ岳の登山計画

新宿南口バスターミナルから尾瀬(大清水)への深夜バスが出ているため、交通手段は深夜バスを選択。そのバスに乗り1日目は燧ヶ岳を登り、夜は見晴の山小屋「原の小屋」に泊まり、2日目は至仏山に登る計画。

出張中の合間に急いで予約したため、出発日のバス予約が1日ずれていた。気付いたのが前日だったのでこれには焦った。急遽問い合わせて、現地の新宿バスターミナルに行けば当日チケットが手に入るかもしれないとのことで、新宿までチケットだけを買いに行き、なんとかゲット!しかし、売れ残り席だったせいかバスは相席。もともとバスのグレードが低いため席は激狭!おかげでほとんど一睡もできず。という事で、ほぼ寝ないまま登山スタートとなった。

今回は友人山小屋宿泊だったが、念の為シュラフを持参。でも布団は全然きれいだったので結局使わず。部屋も相部屋だと聞いていたが1人部屋でした。3連休とはいえ紅葉にはまだ早いので、それほど予約がなかったのかな・・・。

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大清水 ~ 三平峠

夜行バスの大清水到着は4時10分で、周辺は真っ暗。菓子パンを二個食べ身支度を整え、夜が開ける前にヘッドライトを装備し出発。
【4:30】大清水出発。第一目標の一ノ瀬休憩場までは林道歩きとなる。

【5:20】一ノ瀬休憩場に到着。一ノ瀬休憩場で、休憩している間に夜が明ける。

次の目標は三平峠。一ノ瀬以降、三平峠までの道は登りとなる。寝不足のせいか、たいした上りでもないがしんどく、尾瀬に入る前からバテ気味。後で調べると三平峠でも標高1,762mなので、大清水1,180mから582m登ってきたことになる。それなりにしんどい訳だ。
【6:10】三平峠に到着。
ベンチがあるが展望はきかないため、少しだけ休憩してすぐに出発。

三平峠 ~ 大江湿原

三平峠を100mほど下るとそこは尾瀬沼。朝霧がかかり原始時代を彷彿させる風景にテンションが上がり始めた。少し進むと燧ヶ岳もその全容が現れる。朝霧、尾瀬沼、燧ヶ岳の三点セットはなかなか画になる風景。
平坦なハイキングコースのため、景色を楽しみながら進む。途中の長蔵小屋近くで休憩しながら、朝食で残した菓子パンを食べた。

【7:06】尾瀬沼ビジターセンター到着。
望遠鏡で燧ヶ岳山頂を覗くと、既に1番乗りと思われる登山者のはしゃいでいる姿が見えた。近くの売店で買い忘れていた行動食を調達。ビジターセンターの人曰く、天気は下り坂とのことで、少し先を急ぐことにした。

長英新道の登山口まで、短い間だが大江湿原を通る。この場所は尾瀬の写真の中でよく観る風景。大江湿原からハイキングをしている人が目立ち始める。

燧ヶ岳のコース

燧ヶ岳のコース地図 燧ヶ岳のコース地図。

燧ヶ岳に近い登山口は、御池、沼山峠、大清水、の3カ所。
※尾瀬の登山口は富士見下や鳩待峠もあるが、燧ヶ岳からはやや遠い。

  • 長英新道登り利用人気コース!
  • 尾瀬沼の大江湿原あたりから登る利用者が最も多いコース。登山口は、沼山峠、大清水が近い。
  • 見晴新道下り利用
  • 尾瀬の見晴地区から登るコース。
    尾瀬の西側(鳩待峠など)から尾瀬に入る場合、尾瀬ヶ原で宿泊してから登る場合など、このコースが利用されやすい。
  • 御池
  • 唯一尾瀬の外側(北側)から登るコース。登山口は御池。広沢田代、熊沢田代を抜け 山頂に至る。景観の良さからガイドブックではこのコースをおすすめしていた。
  • ナデッ窪
  • 尾瀬沼北西岸の沼尻よりほとんど直登で頂上を目指すコース。
    長英新道と平行し、ミノブチ岳で合流する。長英新道より、距離が短い分傾斜が急。
尾瀬沼を見たいがために大清水から入り、宿は見晴十字路を予定しているため、コースはナデッ窪か、長英新道に限られる。当初、ナデッ窪コースを予定していたが、成り行きで長英新道に入ってしまったのでそのまま進むことにした。
地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!

燧ヶ岳コースレポート

長英新道 ~ ミノブチ岳

大江湿原から長英新道入口までは目と鼻の先。当初はナデッ窪コースを予定していたが「燧ヶ岳」と書かれた道標につられ、いつの間にか長英新道を歩いていたので、そのまま進むことにした。

長英新道入口あたりはぬかるみが多く歩きにくい。ズボンの裾が泥だらけになったので、スパッツを付けておけばよかったと後悔。

数十分進むとぬかるみもなくなり本格的な登山道となる。道は整備されており、途中に鎖場などもない至ってノーマルな登山道。傾斜もそれなりにあるが、異常にしんどいような箇所もなく、淡々と歩を進める。
中腹以降、木々の隙間から尾瀬沼が見えるようになる。
8合目あたりのミノブチ岳で完全に視界が開け、下を見れば尾瀬沼、上を見れば俎嵓(まないたぐら 2,346m)が見える。

【9:08】ミノブチ岳に到着。
ミノブチ岳までくると、俎嵓(まないたぐら)を目視で捉えることができる。山頂までもう少しなので、ココで小休憩。今のところ天気は良好。

【9:18】ミノブチ岳を出発。

ミノブチ岳 ~ 俎嵓

俎嵓 ~ 柴安嵓

【9:46】俎嵓(まないたぐら)に到着。
俎嵓の山頂スペースは狭い。山頂には祠があり、ミノブチ岳より更に高見から尾瀬沼や大江湿原が一望できる。俎嵓が頂上だと思い込みくつろいでいたら、座ったまま1時間ほどウトウトと寝てしまい、気付いたら柴安嵓にガスがかかり始めていたので、急いで移動。
山頂である柴安嵓(しばやすぐら 2,356m)は、俎嵓に比べ山頂スペースも広くココで食事をとっている人が多い。柴安嵓からはこれまで見えなかった、尾瀬ヶ原を一望できる。行動食を口にしており、お腹はそれほど減っていなかったので、下山してから食事をとることにした。

柴安嵓 ~ 見張十字路

【11:40】下山開始。
下りの見晴新道は、道が荒れているためコースタイムを大きく上回る事が、注意喚起されていた。9合目あたりから岩場が始まり、8合目あたりから浮き石が目立ち始める。浮き石地帯が相当長いので、これにはうんざりさせられる上、結局この浮き石地帯が登山口に到着する間際まで続く。

土石流でも発生したのだろうか?半端な量ではない浮石に、足の裏が悲鳴をあげる。後半は足の親指外側が痛くなってきた。踏み込む場所を間違えば、浮き石によって足を挫いたり捻挫の可能性もあり、特にシニア層は避けた方が無難と思われる荒れ模様。特別景色が良いわけでもなく、足の痛さをこらえながら、ただただ浮き石地帯を忍耐強く下り続けるという、つらい下山となった。

原の小屋

【14:30】昼食をとったあと本日宿泊予定の原の小屋へ。
見晴十字路付近の見晴地区に山小屋が集中している。テント場に、山小屋が運営している食堂やコーヒーショップなどもあり、宿泊・休憩施設としては申し分ない。

食事をして14時半には原の小屋にチェックイン。時間に余裕ができたので、弥四郎小屋のコーヒーショップでまったりしたり、尾瀬ヶ原の木道に座り込んでくつろいだりと、休日らしい充実した時間を過ごせた。
原の小屋は、タオル、歯ブラシなどアメニティ用品はないものの、風呂も入れるし、布団もきれいだし、朝夕食事もとれるしで、山小屋というよりかは民宿に近い。ただし風呂での石鹸やシャンプー、歯磨き粉などの使用は不可。

夜も談話室でゴロゴロしながら、尾瀬の本を読んだりして時間を潰した。寝不足だったこともあり、20時半頃に部屋で寝転んでいたらそのまま寝てしまった。

To be continued...

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燧ヶ岳コースタイム

予定 実際 場所
04:10 04:10 大清水着
05:00 04:30 大清水登山口出発
- 05:20 一之瀬休憩所
- 06:10 三平峠
- 07:00 尾瀬沼ビジターセンター
07:00 07:20 長英新道分岐
- 09:08~09:18 ミノブチ岳
- 09:46~10:30 俎嵓
09:15 11:00~11:40 柴安嵓
- 12:50 見晴新道分岐
12:00 13:00~14:20 昼食
14:00 14:30 原の小屋

燧ヶ岳の難易度

難易度

13/30

総合難易度
必要体力 体力難易度3
コース距離 コース距離難易度3
所要時間 所要時間難易度3
危険度 危険度難易度1

登山難易度 登山難易度5
小屋・水場 小屋・水場難易度1
アクセス アクセス難易度2

総合難易度 登山難易度5
※ 36,338歩(1日の歩数)
※ アクセスは東京基点
評価基準の詳細はこちら。
必要体力・距離

まず、スタート直後の大清水から三平峠までの道のりは意外とキツかった。それもその筈で、ココで標高600m弱と、後の燧ヶ岳と同じぐらいの標高を登っていることになる。尾瀬内に入ってしまえば、尾瀬沼から燧ヶ岳の標高差は700m弱と少ない。大清水から燧ヶ岳の標高差は1,200m弱だが、途中で尾瀬沼を歩くため、一気に登るより随分と楽。尾瀬では「尾瀬に入る + 山に登る」という2つのアクションが必要となり、その2つの分断されたアクションが難易度を和らげている要因でもある。

長英新道は燧ヶ岳の主コースだけあって登山道も整備されており登りやすい。体力も"それなり"には必要だが、このコースはシニアも多く、標準的な体力があれば十分登れるレベル。既に、ある程度の高度は大清水から三平峠までで登っているし。なお、見晴新道やナデッ窪コースを選択すると、少し難易度は上がるかもしれない。
危険度・水場
下りの見晴新道は、2013年時点土石流か何かの影響で、登山道が荒れまくっている。浮き石が異常に多く、足の着地場所を間違えると捻挫する危険性もある。危険箇所は浮石の多い見晴新道のみで、長英新道において危険個所はない。見晴新道、見晴新道ともに鎖場もない。
アクセス
尾瀬は福島・群馬・新潟3県にまたがっており、東京からギリギリ日帰り可能という、微妙に遠い場所。できれば1泊2日が無難な日程。公共交通機関を利用するなら、関東交通の深夜バスか、東武鉄道の夜行列車を使うのが良いだろう。逆に、通常の電車や路線バスなどで辿り着くのは難しい。尾瀬に入りさえすれば有人山小屋がたくさんあり、山小屋と違ってお風呂有りなど、宿泊する環境には恵まれている。
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