日本百名山、会津駒ヶ岳登山記録

日本百名山会津駒ヶ岳

白

[会津駒ヶ岳登山レポ]
10月の草紅葉の時期に登る会津駒ヶ岳

2017年9月30日(土)~10月1日(日)天候:晴れ
駒ヶ岳登山口 ~ 会津駒ヶ岳 ~ 中門岳 ~ 駒の小屋 ~ 大津岐峠 ~ キリンテ
  • 会津駒ヶ岳(あいづこまがたけ)日本百名山新花の百名山
  • 福島県南会津郡檜枝岐村にある標高2,133mの会津を代表する山。山頂付近が草原状になっており、特に山頂から北に伸びる中門岳までのなだらかな湿原の稜線は、地溏が多く点在し、多くの高山植物が咲き誇る。山小屋は山頂付近にある駒の小屋のみ。

会津駒ヶ岳のコース

会津駒ヶ岳のコース案内板 会津駒ヶ岳のコース案内板。
会津駒ヶ岳の登山口は、滝沢、キリンテ、御池の3つ。登山口と同じくコースも3つ。主に利用されているのは下記のパターン。
※番号は利用者の多い順番
  • [1] 滝沢コースのピストン
  • [2] 滝沢から登りキリンテへ下山
  • [3] キリンテから上り滝沢へ下山
  • 滝沢コース登り利用人気コース!
  • 滝沢登山口から直登に山頂を目指すコース。最も人気のあるコース。
  • キリンテコース下り利用
  • キリンテ登山口から大津岐峠を経て登るコース。
  • 御池コース
  • 尾瀬の御池から大杉林道を登り、大杉岳や大津岐峠を経て登るコース。主に会津駒ヶ岳から燧ヶ岳に縦走する場合に利用される。
地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!

会津駒ヶ岳の登山計画

前回、前々回と南アルプス、中央アルプスの標高差2,000m超えの登山だったため、今回は比較的ゆっくりできる山に行こうと、白羽の矢を立てたのが会津駒ヶ岳。車で早朝に到着すれば日帰りできる山だが、公共交通機関でアクセスすると日帰りは困難。最も早い電車とバスを乗り継いでも登山口到着が11時になるため。なお、尾瀬夜行を利用すれば、早朝に登山口にアクセス可能だが、金曜日の夜から出発するには仕事を早く切り上げないとダメなので、今回は却下。

「ゆっくりできる」という趣旨からも、山小屋宿泊を選択。会津駒ヶ岳の山小屋は駒の小屋しかないため、駒の小屋を予約。ちなみに、当初は先週の日月で行く予定だったが、日曜日にも関わらず駒の小屋が満員で予約が取れず、翌週に振り替えた経緯がある。山小屋は駒の小屋しかないため、団体に予約されると繁忙期以外でも予約困難になる可能性があるため、予約は早めに行ったほうが良い。

会津駒ヶ岳コースレポート

駒ヶ岳登山口バス停 ~ 滝沢登山口

【10:50】駒ヶ岳登山口バス停に到着。
登山口方面に大きな道標が立っているので、迷うことはない。トイレもあるため、トイレの前で身支度を整え出発。

出発当初は沢沿いの舗装道路を歩く。舗装道路をそのまま進んでも良いが、途中にある山道のショートカットを使ったほうが早い。なお、舗装道路をそのまま進んだ先に、竜ノ門の滝と呼ばれる滝の名所がある。下山後に時間が余ったなら見に行くのもあり。
【11:15】滝沢登山口に到着。
登山口出発直後から急登であるため、上着を脱ぐなどして急登に備える。

滝沢登山口 ~ 水場のある小広場

【11:22】滝沢登山口を出発。
まずは、中間地点となる水場のある小広場を目指す。出発してすぐに山頂まで4.7kmの杭。本コース上には、距離の書かれた杭がいくつか打ち込まれている。そして杭を過ぎるとすぐに急登スタート。1つ目の長い急登を登りきったあとも、断続的に急登が立ちはだかる。単調な道で景色も代わり映えしないため、登っていて気分が滅入る。
登山口から水場までの標準コースタイムは1時間30分。後半は水場に着きそうで着かないため、ヤキモキした思いで登り続けた。
【12:41】水場のある小広場に到着。
小広場から1~2分下った場所に水場がある。途中に休憩ポイントが少なかったこともあり、多くの登山者がココで休憩をとっていた。自分も疲れたので、ベンチに腰をおろして中休憩。結局ここまで標準コースタイムとほぼ同等の所要時間。少々舐めてかかったこともあり、ココまでは想定外にキツかった。
水場の写真

水場のある小広場 ~ 駒の小屋

【12:57】水場のある小広場を出発。
ココから後半戦のスタート。小広場以降は、頭上の開けた場所が多くなり、陽の光に照らされた登山道を歩く機会が多くなる。登山道の傾斜は前半戦より緩やかで登るのも楽。
山頂まで1.2km地点にはベンチがあり、遠くに駒の小屋が見える。前半はキツかったが、後半はココまであっさり到着したので、ちょっと拍子抜け。この地点以降は、高層湿原地帯に入り木道の上を歩く。

駒の小屋 ~ 会津駒ヶ岳

時間もあるので、予定通り本日中に中門岳まで行くことに。

【15:10】駒の小屋を出発。
まずは会津駒ヶ岳の山頂へ向かう。ちなみに、小屋にいる登山者は明日登頂するつもりなのか、会津駒ヶ岳方面に向かう登山者は少ない。
【15:21】会津駒ヶ岳山頂に到着。
駒の小屋から約10分と思ったより近かった。明日の朝も登頂する予定なので、ひとまず今日はすぐに通過して、中門岳へ向かう。

会津駒ヶ岳 ~ 中門岳

会津駒ヶ岳の山頂ピークから北西方面に進むとすぐに、中門岳へと伸びる木道の道筋が見える。
会津駒ヶ岳から中門岳へは距離2.2km、標準コースタイムは往路・復路ともに50分。標準コースタイムが往路・復路ともに同じことからも推測できるが、道中に起伏が激しい場所はなくほとんど平坦。重い荷物は駒の小屋にデポしているので、まさにハイキング。

【15:47】中門岳に到着。
中門岳の山名杭はピークではなく、小ピーク間の暗部に設置されている。最初は「ココ山頂?」と思ったが杭をよく見ると「中門岳(この一帯を云う)」と書かれている。暗部なので遠望はきかず、大きめの池塘があるだけ。登山者は誰もおらず、やや日も傾き始め、あたりは静寂につつまれている。後に駒の小屋で出会った人は「中門岳行ったけど何もなかった」と話していたが、そう言ってしまうと身も蓋もない。まあ、実際何もないんですけど・・。

山名杭のある場所以降も木道が続いていたため進んでみることに。
中門岳からのパノラマ写真 中門岳からのパノラマ写真(クリックで拡大) 中門岳からのパノラマ写真(クリックで拡大)
上の写真の場所で木道が円を描いており、厳密にはこのあたりが中門岳のピークかと。隣の尾根は、会津駒ヶ岳から日本二百名山の会津朝日岳に連なる山塊。目視で確認できないが写真左奥に会津朝日岳があるはず。

中門岳 ~ 駒の小屋

【16:05】ボチボチいい時間になってきたので、中門岳を出発。
結局、会津駒ヶ岳から中門岳まで見かけた登山者は駒の小屋に戻っていく登山者1組のみで、中門岳は貸し切り状態だった。

駒の小屋 ~ 会津駒ヶ岳 ~ 駒の小屋

【5:00】起床。
前日にご来光を見れる最も良いロケーションを、管理人さんに尋ねたところ、駒の小屋前が一番良いとのこと。中門岳までの稜線上から見られる場所もあるようだが、目印がなく場所の案内が難しいらしい。ご来光を拝むため、小屋の外で朝飯を作りながらスタンバイ。雲が全くないため、きれいなご来光が期待できる。
ご来光を拝んだあとは、朝食を食べ会津駒ヶ岳へ向かう。
昨日も歩いた道だが、早朝の霜で木道の表面が凍結しており、めちゃくちゃ滑る。木道の上で転ぶと打ちどころによっては大怪我する可能性もあるため、慎重に歩いた。特に下りは要注意。
会津駒ヶ岳の山頂には、1人の登山者のみ。山頂にはパノラマガイドと称した山頂から見える山々が紹介されている。でも、山頂は展望がきかないため、ピークから少し外れた場所のほうがよく見える。

駒の小屋 ~ 大津岐峠

【7:40】身支度を整え、駒の小屋を出発。
下山は、大津岐峠(おおつきとうげ)経由で、キリンテに下山する。

駒の小屋から大津岐峠までは稜線上を歩く。この稜線は、遠くは御池(みいけ)まで続き、その先に燧ヶ岳があるため、大津岐峠までは燧ヶ岳に向かって歩く。アップダウンはそれほどないので、体力的には楽。危険箇所もほとんどないが、下の写真の木のはしごがあるあたりだけ、尾根が細かったので注意が必要。体力的に楽で、危険箇所もなく、見晴らしも良いため、歩いていて最高に気持ちが良い稜線。今日は下るだけなので、気分も楽だし。
【8:33】大津岐峠に到着。
大津岐峠と書かれた杭は7~8mほどの高さがあり、めちゃくちゃデカイ。こんなにでかいのに、地形的な問題で遠くから見えないし。大津岐峠以降は稜線から外れてしまうので、ここで少し休憩。

大津岐峠 ~ キリンテ

【8:50】大津岐峠を出発。
大津岐峠からは樹林帯に入り、キリンテを目指す。前半は鬱蒼とした樹林帯で、見晴らしの良い場所などは皆無。傾斜は緩やかで下りやすい。上りで使った滝沢コースは直登で傾斜も急だったが、キリンテコースの傾斜は緩やか。だが、その分歩かされる感じ。

【10:39】キリンテバス停に到着。
1度バス停を見落として通り越してしまう。バス停はみやまえ食堂の目の前にあるが、見落としやすいので注意。みやまえ食堂の目の前にあることを知っていれば、大丈夫だけど。

11時20分のバスまで時間があるので、みやまえ食堂で檜枝岐村(ひのえまたむら)の郷土料理「裁ちそば」を食べる。 裁ちそばは、そば粉100%で丸く伸ばしたそばを数枚重ね、折りたたまずに布や紙を裁断するように包丁で切るところから「裁ちそば」と呼ばれており、コシが強く素朴な風味があるとのこと。
裁ちそばの写真

コシが強いと書かれていたが、コシよりもモチモチとした食感。モチっとしているせいか、そばをすするというか感じではなかったが、ちょっと他ではない食感に味で美味しかったです。檜枝岐村周辺でしか食べられないようなので、食べて損はないと思う。

会津駒ヶ岳コースタイム

予定 実際 場所
11:07 10:50 駒ヶ岳登山口バス停
11:37 11:15 滝沢登山口
13:07 12:41 水場のある小広場
14:37~15:07 14:10~15:10 駒の小屋
15:27 15:21 会津駒ヶ岳山頂
16:17~16:47 15:47~16:05 中門岳
17:37 16:55 駒の小屋
- - -
03:30~04:00 05:00~06:27 駒の小屋
- 06:40~07:00 会津駒ヶ岳
05:10~06:10 - 中門岳
07:15~07:25 07:30~07:40 駒の小屋
08:55 08:33~08:50 大津岐峠
11:15 10:39 キリンテ
11:20 11:20 バス乗車

会津駒ヶ岳の難易度

難易度

11/30

総合難易度
必要体力 体力難易度2
コース距離 コース距離難易度4
所要時間 所要時間難易度2
危険度 危険度難易度1

登山難易度 登山難易度5
小屋・水場 小屋・水場難易度1
アクセス アクセス難易度1

総合難易度 総合難易度4
※ 36,212歩(駒ヶ岳バス停~キリンテまでの歩数)
※ アクセスは東京基点
評価基準の詳細はこちら。
必要体力
滝沢登山口から水場のある小広場までの区間は急登が連続する上、展望のきかない樹林帯を登るため、登山の厳しさを実感させられる区間。反面、それ以降は傾斜も緩やかで、展望の良い場所もあるので、楽しく登ることができる。
危険度
危険箇所なはないが、春先や秋頃の登山で、早朝に霜で木道が凍結している場合は要注意。木道から外れて歩くこともできず、気をつけて歩く以外に対策が不可能。しかも、滑って転ぶと大怪我に繋がる可能性もある。危ないと感じる方は、ある程度暖かくなるまで、出発しないほうが良い。
山小屋・水場

滝沢コースはちょうど中間地点という絶妙な場所に水場があり、山頂近くの駒の小屋でも水の調達ができるため、水場には恵まれている。ちなみに、駒の小屋は宿泊者には雨水を無償(宿泊者以外は200円)で提供してくれる。

山小屋は駒の小屋しかないが、コース距離やルートのバリエーション、人気度などから鑑みても、駒の小屋一つあれば十分。あえて言うなら、人によっては食事提供がないことは、ネックに感じるかもしれない。
アクセス
公共交通機関で比較的容易にアクセスできる点は有り難い。公共交通機関で日帰りするなら、尾瀬夜行を使って早朝にアクセスする以外にはない。(健脚で会津駒ヶ岳のピークハントだけが目的なら日帰りも可)それ以外は、登山口近くの旅館を利用して前入り、または駒の小屋で宿泊するか、いずれかの選択が必要。個人的に公共交通期間の場合、駒の小屋で一泊するのがおすすめ。
コース
大津岐峠から駒の小屋までの稜線歩きは最高に気持ちが良いので、滝沢コースのピストンよりも、登りか下山のどちらかでキリンテコースの利用がおすすめ。
総括
会津駒ヶ岳は我武者羅に登る山ではなく、景色や雰囲気を楽しむ山。そういった意味でも、駒の小屋に一泊してゆっくり楽しむ登り方がおすすめ。本文にも女性が多いと書いたが、キツすぎない適度な難易度、山頂に広がる高層湿原の雄大な景色などが、女性に人気のある所以かと。ご来光も、宿泊さえすれば駒の小屋前から気軽に見られるのも魅力の1つ。山の楽しさを知ってもらうために、登山初心者を連れていくにも、適した山だと思う。
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