太郎山

太郎山登山

太郎山

Tarousan

白

[太郎山登山レポ]
志津峠方面から登る日光三山の太郎山

2020年11月8日(日)天候:晴れ
三本松 ~ 太郎山 ~ 山王帽子山 ~ 山王峠 ~ 光徳温泉・日光アストリアホテル
  • 太郎山(たろうさん)日本三百名山栃木百名山日光三山
  • 栃木県日光市にある標高2,368mの火山。日光三山のひとつで、男体山(父)と女峰山(母)の間にあり、長男という位置付けになっており、大真名子山と小真名子山は兄弟・姉妹となる。太郎山の南側には日光三嶮(さんけん)のひとつに数えられている「新薙」がある。
 ※「薙」とは、山の一部が崩れて、横に切りはらったようになっている場所のこと。

太郎山のコース

太郎山の登山口は、西の「山王峠」と、南の「志津峠(志津乗越)方面」にある登山口の2つのみ。
  • 山王峠から太郎山人気コース!下り利用
  • 山王峠から山王帽子山や小太郎山を経て太郎山を目指すコース。公共交通機関なら光徳入口から山王峠まで歩くことになる。
  • 志津峠から太郎山登り利用
  • 厳密には志津峠方面にある登山口から北に向かって太郎山に登るコース。公共交通機関の場合は三本松から歩き、車の場合は梵字飯場跡(ぼんじはんばあと)にある駐車場から登山口まで歩く。
山と高原地図
太郎山のコースが紹介されているのは、山と高原地図の「日光」です。地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!

太郎山の登山計画

プラン
都内から日帰りできる山を探して、候補にあがったのが太郎山。日光三山の中で、まだ登っていなかったのは、太郎山だけだったので、急遽今シーズの山行に組み込んだ。
アクセス
スケジュールを組むと、6時55分東武日光駅発のバスに乗らないと、下山時間が18時を越えてしまう可能性がある。11月なので遅くとも17時までには下山したいが、最寄駅から始発の電車に乗っても、6時55分のバスには間に合わない。仕方ないので、前日の深夜に宇都宮駅まで移動し、漫画喫茶で仮眠をとり、宇都宮駅から始発電車で日光駅にアクセスすることにした。
コース
ガイドブックで山王峠から登り志津峠方面に下山するルートが紹介されていたが、志津峠方面から登った方がコースタイムが短いため、逆回りで登ることにした。なお、標準コースタイムでスケジュールを組むと、30分ほどしか山頂に滞在できないので、ガスバーナーは持参せずに、昼食はおにぎりとパンを持っていくことにした。

太郎山コースレポート

三本松 ~ 太郎山登山口

【8:06】三本松に到着。
登山口に向かう前に、バス停のすぐ近くにある戦場ヶ原の展望台に寄っておいた。登山口に向かう道の入口は、三本松園地の北側にある。
太郎山登山口は、光徳へ向かう道の途中にある分岐を右に曲がるが、本来曲がる分岐の手前にニセの分岐があるので要注意。一度曲がってしまったが、GPSで確認してすぐに引き返した。正しい分岐の道標にはきちんと「太郎山・志津」と書かれている。
上の写真の分岐を右に曲がる。梵字飯場跡(ぼんじはんばあと)の駐車場まで、林の中の道を進むが、傾斜はほとんどなく、体力を消耗する林道歩きではない。駐車場を過ぎて志津峠の分岐までの道は、傾斜も出てくるため、少し体力を使う。
【9:28】太郎山登山口に到着。
登山口の標高は1,655mで、三本松の標高が1,395mなので、林道歩きで260mほど標高を獲得したことになる。ココから登山道になるため、上着を脱ぐなど準備を整える。

太郎山登山口 ~ 新薙

【9:40】太郎山登山口を出発。
登山口から緩やかでもないが急登でもない樹林帯の登りが続く。あまり特徴がない道。体力的にキツクはなく、楽でもない。
途中から上の写真にあるような段差が時折現れる。1、2度であれば問題ないが、何度も出てくるので、この段差越えが意外と体力を消耗する。
登り始めて約1時間ほどすると、傾斜が急になり、倒木やプチ崩落地などが目立つように。
新薙の直前で、ようやく登山口から初となる登山者とすれ違う。やっぱり男体山や女峰山に比べると登山者は少ない。
標識がある訳ではないが、上の写真の場所が新薙かと。新薙は山肌のガレ場で、日光三嶮の1つとされる難所だが、単なる崩落地ですね。この崩落地を登るならともかく、登山道は崩落地の右側の樹林帯を登り、途中で崩落地を2回横切るだけなので、難所という感じは全くしなかった。
ポイント 日光三嶮(にっこうさんけん)
日光登山道の三つの難所を総じて日光三嶮と呼ばれており、以下の3箇所を指す。
千鳥返し
志津峠と大真名子山の間にある、鎖とハシゴが据え付けられた場所。
馬の背渡り
女峰山と帝釈山の間にあるヤセ尾根。
新薙
太郎山の南側にあるガレ場。

新薙 ~ 太郎山の山頂

登山道は、ガレ場の右側に伸びており、崩落地を2度横切って、少し登るとお花畑に到着する。

山頂手前で花のないお花畑を通過。山と高原地図にも「花は期待できない」と書かれており、お花畑というより草原です。名称を変えた方が良いのでは?ただ、山頂付近にこういう草原があること自体は、なんか不思議。

登山道は、お花畑のど真ん中を通過しており、お花畑から10分ほど登ると太郎山の山頂に到着する。
【11:35】太郎山の山頂に到着。
山頂には2組3名の登山者のみ。その登山者も入れ違いで下山していき、その後1人登ってきたので、山頂で接触した登山者は合計3組4名のみだった。
太郎山の山頂は北側の一部だけ木があり、そこだけ展望は良くないが、それ以外の方角は見通しが良い。

太郎山の山頂は20人ほど滞在できるスペースがあり、そこそこ広い。人が押し寄せるような山ではないため、これぐらいのスペースがあれば十分だろう。

時間に余裕はあるが、1時間ほど滞在したので、そろそろ出発。

太郎山 ~ 小太郎山 ~ 山王帽子山

【12:28】太郎山の山頂を出発。
まずは、小太郎山経由で山王帽子山を目指す。小太郎山までの道は、ヤセ尾根で険しそうに見えるが、歩いてみるとそうでもなかった。
小太郎山の次は山王帽子山。小太郎山と山王帽子山の間にある鞍部まで、大きく下る。

最低鞍部の手前あたりに「ハガタテ薙分岐」というポイント地点がある。昔はこの分岐から、山王帽子山を経由せずに直接「光徳」へ通じる道もあったようだが、崩壊が激しく現在は通行禁止になっている。この道が通れれば、山王帽子山に登る必要はないのだが、おそらくこのまま廃道となるだろう。

鞍部まで下りきると、そこから山王帽子山まで登り返す。下山で登りって、ほんと嫌。ちなみに、上りは2ターンありました。
【13:58】山王帽子山に到着。
最低鞍部から30分ほどかかりました。山王帽子山の山頂は木々に覆われ、展望はきかない。

山王帽子山 ~ 山王峠

山王帽子山から山王峠まで、あとはひたすら下るのみ。この区間トピックスは特にない。笹が目立ち始めたら、山王峠まであと少し。
【14:32】山王峠の登山口に到着。
車ならココで登山終了だが、公共交通機関の場合、ココから1時間半ほどかけて「光徳入口」バス停まで歩かなければならない。

山王峠 ~ 光徳温泉・日光アストリアホテル

登山口の前の道路を右に進むと「湯元光徳線歩道」という標識が現れる。ちなみに、登山口を左に進んで舗装道路沿いを歩いても、「光徳」に抜けられる。

「湯元光徳線歩道」だが、もっとなだらかな歩道をイメージしていたが、結構下る。しかも序盤の階段は段差が大きく、膝に優しくない。
【15:19】「光徳温泉・日光アストリアホテル」バス停に到着。
バス発車の5分前という丁度良い時間に到着。「光徳入口」バス停までの、林道歩き30分を省略できてラッキーでした。
ポイント 「光徳温泉・日光アストリアホテル」バス停
日光駅から「光徳温泉・日光アストリアホテル」への早朝便は出ていないため、光徳から太郎山に登る場合、このバス停は利用できない。登りの場合は、「光徳入口」バス停から徒歩必須です。

太郎山コースタイム

予定 実際 場所
08:02 08:06 三本松
08:57 08:44 梵字飯場跡
09:47 09:15 志津峠分岐
10:07 09:28~09:40 太郎山登山口
12:27~12:57 11:35~12:28 太郎山
13:22 12:43 小太郎山
14:02 13:22 ハガタテ薙分岐
15:02 13:58 山王帽子山
15:52 14:32 山王峠
16:37 15:12 太郎山入口
- 15:19 光徳温泉・日光アストリアホテル
17:22 - 光徳入口

太郎山の難易度

難易度

15/30

総合難易度
必要体力 体力難易度3
コース距離 コース距離難易度4
所要時間 所要時間難易度3
危険度 危険度難易度1

登山難易度 登山難易度6
小屋・水場 小屋・水場難易度2
アクセス アクセス難易度2

総合難易度 総合難易度5
※ アクセスは東京基点 
評価基準の詳細はこちら。

登山DATE

  • 歩行距離:16.51km
  • 高度上昇:1,180m
  • 高度下降:1,083m
  • 出発高度:1,395m
  • 最高高度:2,368m

  • 標高の差:0,973m
  • 活動時間:06:08
  • 休憩時間:01:05

  • 合計時間:07:13
必要体力
まずは、三本松から登山口までの林道歩きだが、それほど体力を消耗しない。登山口から山頂までは、キツくもないが楽でもなく、普通レベルといった印象だった。また、登りであれ下りであれ山王峠を利用する場合、山王帽子山の存在は少し厄介。この山王帽子山がなければ、体力的難易度は少し下がる。
距離・時間
公共交通機関でアクセスすると、光徳、三本松ともに1時間以上の林道歩きが必要なため、その分距離も時間も長くなる。ただ、山中を歩く時間が短いのは幸い。結果的にだが、2時間ほど時短できたので、宇都宮駅に前日入りする必要はなかった。
危険度
ココが危ないという危険個所がある訳ではなく、太郎山~小太郎間のヤセ尾根、新薙のガレ場など、少しだけ注意が必要な区間がある程度。道迷いの心配はない。
山小屋・水場
コース上に水場も山小屋も一切ないが、日帰り前提の山なので大きな問題ではない。ちなみに、志津峠に志津避難小屋があり宿泊利用できるが、大真名子山や小真名子山を縦走するような場合でなければ、利用する人は少ないだろう。
アクセス
日光自体は観光地でアクセスは良いが、太郎山は日光の中でもややアクセスが悪い。また、車であれば問題ないが、公共交通機関を利用する場合、登山口までの長い林道歩きがネックとなる。
総括
地味な山だが、山頂からの展望・眺望も優れており、体力的難易度も高くないので、ある意味穴場と言える。登山者は数人しか会わなかったので、静かな山歩きを楽しみたい人にもおすすめ。
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