三頭山

三頭山登山

三頭山

Mitousan

白

[三頭山登山レポ]
ヌカザス尾根からイヨ山・ヌカザス山を経て登る、奥多摩三山の三頭山

2016年3月20日(日)天候:晴れのち曇り
奥多摩湖 ~ イヨ山 ~ ヌカザス山 ~ 三頭山 ~ 槇寄山 ~ 仲の平(バス停)
  • 三頭山(みとうさん)日本三百名山花の百名山山梨百名山奥多摩三山
  • 東京都の奥多摩山域にある標高1,531mの山。日本三百名山および、山域は山梨県にも跨っているため山梨百名山にも選定され、さらに御前山、大岳山と共に奥多摩三山にも数えられており、奥多摩を代表する山といえる。三頭山には西峰(1,527m)中央峰(1,531m)東峰(1,528m)と3つの頂上があり、それが山名の由来にもなっている。

三頭山の代表的なコース

三頭山の登山口は、北「奥多摩湖」、東「都民の森」、南西「鶴峠」、北西「余沢」、南「郷原」、南東「数馬」と東西南北の四方から登ることができる。
なお、登山者は「都民の森コース」に集中しており、それ以外のコースに殆ど人はいない。
  • ヌカザス尾根登り利用
  • 北側の奥多摩湖から、南に向かって登るコース。奥多摩屈指の急登としても知られている。
    なお、厳密にはこのコースも、ムロクボ尾根とヌカザス尾根の2つがあり、両コースはヌカザス山で合流する。
    【ムロクボ尾根】深谷橋(バス停) ~ ヌカザス山 ~ 三頭山
    【ヌカザス尾根】小河内神社(バス停) ~ イヨ山 ~ ヌカザス山 ~ 三頭山
  • 数馬-笹尾根下り利用
  • 檜原街道沿いの仲の平バス停から、槇寄山を経由して登るコース。大きく南側を迂回するため利用者は少ないが、利用する場合でも下山での利用者が多い。
  • 都民の森コース人気コース!
  • 東京都檜原都民の森を抜け登るコース。都民の森内は3つのコースに分かれているが、南側の大沢山を経由するコースは迂回路で距離が長くなるため利用者は少ない。
    【北】鞘口峠(さいぐち) ~ 三頭山
    【中】三頭ノ大滝 ~ ムシカリ峠 ~ 三頭山
    【南】三頭ノ大滝 ~ 大沢山 ~ 三頭山
山と高原地図
三頭山のコースが紹介されているのは、山と高原地図の「奥多摩」です。地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!

三頭山の登山計画

プラン
今回の目的は、本格的な登山シーズン前に備えた体力づくり。予てより、奥多摩三山は全て登る予定だったので、まだ登っていなかった三頭山を選択。
コース
軽い気持ちで望んだ三頭山登山だったが、想像以上に苦戦。それもそのはず、後で知ったが、ヌカザス尾根から登る三頭山のコースは奥多摩山域でも屈指の急登コース。体力づくりが目的だったため、殆ど事前準備もしておらず、ストックも持参しなかったため、かなりキツイ登山となってしまった。

三頭山コースレポート

峰谷橋バス停 ~ 三頭山登山口

【7:18】奥多摩駅に到着。
奥多摩駅に到着した時、2番バス停には「小菅の湯」行きのバスが停車していた。自分は7時45分発「峰谷」行きのバスに乗る予定だったため、しばし待機。しかし、後で知ったが、三頭山のヌカザス尾根から登る場合、峰谷橋バス停、小河内神社バス停のどちらで下車しても良く、奥多摩駅2番のりばから出るバスでは、「奥多摩湖」行き以外どのバスに乗っても到着できる。

【8:15】峰谷橋バス停で下車。
麦山浮橋 峰谷橋バス停で下車したのは自分を含めて3名。バスにはまだ10数人乗っていたが、残るは終点の峰谷から鷹ノ巣山の登山者だろうか?峰谷橋バス停で下車したうち1人は、峰谷橋を渡った先にあるトンネル手前、右側の道を登っていったが、どの山に向かったのか謎。うち1人は、自分と同じく三頭山で、ドラム缶橋で自分の数十メートル先を歩いていたが、その後は引き離され見かけることはなかった。

【8:22】峰谷橋バス停を出発。
峰谷橋バス停から、赤い欄干の峰谷橋を渡り、その先のトンネルを抜けると麦山浮橋(むぎやまうきはし)こと、通称「ドラム缶橋」がある。このドラム缶橋の手前に小河内神社バス停もある。歩いて数分だが、峰谷橋バス停より、小河内神社バス停のほうが近い。
ドラム缶橋は想像以上に揺れ、イカダに乗ったときの体感と似ている。ドラム缶橋を渡った後は、一度奥多摩湖沿いを左側に進み、車道に出てからは戻るような形で右側に進む。車道を歩き登山道へ向かう途中に、ピンクリボンで山中へ導かれるニセ登山道があるので注意すること。ニセ登山道がある上、肝心の登山口が目立たないので、事前にネットにある写真などで、登山口は確認しておいたほうが良い。
【8:47】三頭山登山口に到着。
登山口は目立たないので、通り過ぎないよう注意。

三頭山登山口 ~ イヨ山

登り始めから、九十九折で地味にしんどい道。落ち葉が積もっている上、地面はぬかるんだヘドロで脚の踏ん張りが効きにくいため、嫌気がさすほど登りにくい。地面を蹴り上げた足が後ろにスコっと抜けるなど、そういうムダな動きが多くなり、体力も余計に消耗。地味にしんどい九十九折に、登りにくさも加わり、序盤からバテバテ。

九十九折を抜けると、あとは南に向け直登に登山道が伸びている。暫く進むとヌカザス尾根の形がはっきりとわかる細い尾根となり、ココから本格的な急登となる。この細い尾根の急登に加え、大量の落ち葉にぬかるんだ地面で登りにくさも満載。登山口から約1時間ほどでイヨ山の山頂に到着しているが、感覚的には相当長く感じた。

あとで知ったが、このヌカザス尾根は奥多摩山域でも屈指の急登コースらしい。どうりでしんどい訳だ..。
【9:49】イヨ山の山頂に到着。
登山道には誰もいないので、イヨ山到着後すぐに登山道に倒れこむ。ココまで吐き気を催すほどしんどかった。山名標識のある場所は、ピークのようにはなっていない。三角点は少し手前の急登を登り切った場所にあったので、標識の立てやすい場所に便宜上立てたように思われる。

イヨ山 ~ ヌカザス山

【9:58】イヨ山を出発。
次なる目的地はヌカザス山。イヨ山からすぐに大きく下り、その後は小刻みなアップダウンが続く。そして、ヌカザス山の手前から登り返しの急登。イヨ山までは、急登のぬかるんだ地面に苦戦を強いられたが、このヌカザス山は急登且つ足がズルズル下に滑る砂利の登山道に泣かされる。傾斜もイヨ山以上に急で、もはや修行や試練というレベル。
【10:42】ヌカザス山に到着。
漢字では「糠指山」書くようだ。イヨ山同様に疲れで山頂に倒れこむ。ヌカザス山も鬼キツです。疲れで吐き気に加え頭痛もしてきた。

ヌカザス山 ~ 入小沢ノ峰

オツネの泣き坂

【10:54】ヌカザス山を出発。
ヌカザス山の山頂から1分ほど歩いた先に、ムロクボ尾根との分岐地点がある。ムクロボ尾根の登り道を覗き込んでみたが、こちらもかなりの急登。しかもヌカザス尾根より道が廃れているっぽい。

次なる目的地は入小沢ノ峰(いりこざわのみね)。この入小沢ノ峰の手前に、オツネの泣き坂と呼ばれる悲しい伝承が残る坂が待ち構えている。
この入小沢ノ峰手前のオツネの泣き坂も、イヨ山同様に落ち葉の下はぬかるんだヘドロの道。滑って滑って、あまりにも登りにくいため、疲れを通り越してもはや半笑い状態。イヨ山・ヌカザス山を登ってきた疲れと、踵の靴擦れが痛く(舐めきって靴擦れ防止のテーピングもしてこなかった)脚に力も入らないが、入小沢ノ峰を越えればあとは三頭山だけなので、気力を振り絞りつつ耐えながら登る。なお、オツネの泣き坂には、道迷い防止用か登る手助け用かわからないが、要所でトラロープが張られていた。
【11:23】入小沢ノ峰に到着。
オツネの泣き坂は、イヨ山やヌカザス山の急登に比べれば距離が短かかったので助かった。既に疲れの蓄積でヘロヘロだし、あの坂が三頭山まで続いていれば確実に心折られてます。

入小沢ノ峰 ~ 三頭山

入小沢ノ峰と三頭山の途中に、鶴峠への分岐地点(鶴峠分岐)がある。入小沢ノ峰から4分ほどで前方に分岐が見える。疲れているので「ひょっとしてもう鶴峠分岐に着いた?」と楽観的に捉えてしまったが、そんなに早く到着する訳がなく、分岐には「作業道」と書かれており落胆。ひょっとしたら、入小沢ノ峰手前にトラロープで遮られていた道は、この分岐に繋がっているのかも。

入小沢ノ峰から鶴峠分岐までは、15分ほどで到着。この区間の登山道は、起伏もない緩やかで楽な道だった。

【11:41】鶴峠分岐に到着。
鶴峠分岐からも、引き続き緩やかな登山道が続く。今年は暖冬なので、この調子なら雪はないかと思ったが、三頭山直前で登山道に積雪がちらほら現れる。さすがに暖冬とはいえ、3月なので山頂付近には雪が残っていた。三頭山の山頂に向けた急登に備えていたが、普通に歩いていたら、御堂峠に到着。拍子抜けした反面、バテバテだったのでちょっと安堵した。

御堂峠直前に下山してくる老夫婦の登山者とすれ違う。この老夫婦がヌカザス尾根で初めて会った登山者。そして、御堂峠に到着すると登山者多数。また、いつもの山頂周辺にだけ人がいるというパターン..。
【12:06】御堂峠に到着。
三頭山には3つのピークがあるため、御堂峠から何処に向かえば良いのか迷う。疲れているため、余計な動きはしたくないので、地図を確認しながらその場で思案。結局、下山時を考慮し、中央峰 ⇒ 東峰 ⇒ 展望台 ⇒ 御堂峠(まで戻ってきて) ⇒ 西峰 と移動することにした。
【12:19】三頭山の西峰に到着。
ようやく腰を下ろし昼食が食べられる。中央峰と西峰周辺にはベンチがあるため、登山者の多くはどちらかで昼食をとっている。中央峰で昼食にしても良かったがベストポジションを取られていたため、西峰まで移動して食べることにした。山頂スペースとしては、西峰が一番広くベンチの数も多い。展望に関しては、3つの峰全てにおいて殆どない。あえて言うなら西峰が少し開けているかな。
休憩していると、途中からあられが降り始める。東京都心は春めいてきているとはいえ、奥多摩はまだまだ冬であることを実感させられた。

三頭山 ~ 槙寄山 ~ 西原峠

【13:28】三頭山山頂を出発。
一先ず中間目的地の大沢山へ向かう。大沢山の前後2カ所に、都民の森コースとの分岐地点がある。前後を歩いていた登山者は大沢山手前の分岐を下山していく。いつものパターンだが、ココから先は孤独な登山に戻る。
1つ目の分岐を過ぎるとすぐに、三頭山避難小屋に到着。避難小屋だが小屋の内部はかなりきれい。奥多摩の避難小屋は管理が行き届いており、きれいな避難小屋が多い。また、三頭山山頂にトイレはないが、避難小屋にはトイレがあるので、便意を催してしまった場合、避難小屋に寄るのもあり。三頭山避難小屋でトイレ休憩などにより10分ほど滞在。[三頭山避難小屋の中
さて、2つ目の分岐を過ぎるとあとは槇寄山(まきよせやま)に向かうのみ。槇寄山までは緩やかな下り中心の道で、時折小刻みなアップダウンもあるが、体力的には全く問題無いレベル。ヌカザス尾根と違い、足場も踏み固められた道で歩きやすい。
【14:35】上野原町郷原への分岐地点に到着。
山と高原地図によるとこの分岐地点から、槇寄山は目と鼻の先。距離は短いはずなので、早歩きでそのまま進むが、10分以上歩いても一向に槇寄山に到着しない。さすがに、これはおかしいと思い始める。道は外れていないので、あり得るのは、気付かないうちに槇寄山と西原峠を通り越してしまった可能性。一瞬道がわかりにくい箇所があったので「ひょっとしてあそこで..」なんて不吉な予感が頭をよぎる。しかし、こんな時こそ頼りになるのが登山用GPS!GPSで調べると槇寄山の少し手前の地点であることがわかったので、安心してそのまま進むことに。
【14:50】槇寄山に到着。
結局、上野原町郷原への分岐地点から15分かかったが、これ絶対に山と高原地図における郷原への分岐の場所がおかしい!地図では槇寄山からすぐの場所で分岐しているが、実際は槇寄山から結構離れている。おかげで槇寄山や西原峠を通り越してしまったかと、ヒヤヒヤさせられた。
【14:53】槇寄山から正味1分ほどで、西原峠(さいはらとうげ)に到着。
西原峠も分岐地点となっており、上野原町郷原や数馬へ下山することができる。自分は北の数馬を目指す。ちなみに、三頭山から伸びているこの尾根は笹尾根と呼ばれており、下山せずに尾根沿いをまっすぐ進めば、遠くは陣馬山・高尾山まで続いている。

西原峠 ~ 仲の平バス停

西原峠には「温泉センターかわら版」と書かれたゲゲゲの鬼太郎の妖怪ポストにそっくりな瓦版置き?が設置されている。「温泉センター」とは、麓の檜原街道沿いにある「檜原温泉センター数馬の湯」のことで、下山者を温泉センターに誘致するためのものだと思うが、瓦版らしきものは入っていなかった。入っていたのは、汚れたクリアフォルダとバインダーだけ。

西原峠からは下り道とういうこともあり、特段難所などのトピックス的要素はない。ただ、ヌカザス尾根同様に地面がヘドロ化している箇所が多々あった。まあ、下りなので問題はないが。
【15:25】数馬と大平の分岐地点に到着。
左(写真は振り返り撮影しているので右)に進むと、観光旅館三頭山荘に抜ける。道標に書かれた大平は地名だと思うが、地図に大平という地名は載っていなかった。

【15:57】仲の平バス停に到着。
バス停には、木のベンチが置かれているだけでバス停留所案内板はおろか、バス停ポールもなし。たまたま、地元のおばあちゃんが通りかかりバス停であることの確認ができたので良かったが、おばあちゃんがいなかったら周辺を探しまわる羽目になっていたかもしれない。ベンチを置くスペースがあるなら、ポールの1本でも立てておいて欲しい。

なお、気分によっては、近くの「檜原温泉センター数馬の湯」や「蛇の湯温泉(じゃのゆおんせん)」に寄ろうかと思っていたが、バスの時間ピッタリだったし、温泉入った後の着替えも持っていなかったので、今回はパスすることにした。

【16:07】予定通りの時間に、武蔵五日市駅行きのバスに乗車。お疲れ様でした。
ポイント蛇の湯温泉
蛇の湯温泉の「たから荘」は、東京で唯一の「日本秘湯を守る会」の会員宿。

三頭山コースタイム

予定 実際 場所
08:30 08:15 峰谷橋
- 08:47 ヌカザス尾根登山口
09:45 09:49~09:58 イヨ山
10:45 10:42~10:54 ヌカザス山
- 11:23 入小沢ノ峰
11:35 11:41 鶴峠分岐
12:10~13:10 12:06~13:28 三頭山
- 13:57 大沢山
14:50 14:50~14:55 槇寄山・西原峠
- 15:48 登山口
15:50 15:57 仲の平バス停

三頭山の難易度

難易度

13/30

総合難易度
必要体力 体力難易度4
コース距離 コース距離難易度3
所要時間 所要時間難易度3
危険度 危険度難易度0

登山難易度 登山難易度5
小屋・水場 小屋・水場難易度2
アクセス アクセス難易度1

総合難易度 総合難易度4
※ アクセスは東京基点 
評価基準の詳細はこちら。

登山DATE

  • 歩行距離:15.15km
  • 高度上昇:1,230m
  • 高度下降:1,081m
  • 出発高度:0,532m
  • 最高高度:1,531m

  • 標高の差:0,999m
  • 活動時間:05:54
  • 休憩時間:01:48

  • 合計時間:07:42
必要体力・時間
一応、ほぼ予定コースタイムに沿った行動はできてはいるが、三頭山までのヌカザス尾根では終始バテバテで、後半は靴擦れによる痛みも加わり、内容は惨憺たるもの。登山道もズルズル滑って、登りにくさはS級クラス。奥多摩でも名高い急登コースだけあって、とにかくイヨ山・ヌカザス山・入小沢ノ峰と3つの山を越えるまでが相当大変。しかし、逆にそれ以降に難所はなかった。
危険度・水場
尾根は細いが鎖場などもなく、滑落するような危険箇所はなかった。あえて言うなら、三頭山山頂の周辺以外に人が殆どいないので、何かあったときは自力で解決する必要がある。結局、ヌカザス尾根もそうだったが、下山時も三頭山避難小屋手前の分岐以降、1人の登山者にも合わなかった。
アクセス
奥多摩駅や武蔵五日市駅からバスで登山口まで来られる上、バスの本数も多いので、アクセス面は良い。
総括

ストックなし、テーピングなし、事前の運動なし、と舐めてかかりすぎて痛い目を見た。そもそも体力づくりのための登山なので準備不足は仕方ない面もあるが、ストックぐらい持っていけば良かったかと。まあ、ある意味筋トレや体力づくりには最高のコースだったと言える。

山頂にいた登山者の殆どが都民の森から登ってきているようで、小さな子どもや、登山をあまりしないようなカップルもいたので、しんどい思いしたくない人は、無難に都民の森から登った方が良い。
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