木曽駒ヶ岳

木曽駒ヶ岳登山

木曽駒ヶ岳

Kisokomagatake

白

[木曽駒ヶ岳登山レポ]
空木岳から縦走する木曽駒ヶ岳!空木岳・木曽駒ヶ岳縦走登山その2

2017年9月10日(日)天候:雨のち晴れ
木曽殿山荘 ~ 東川岳 ~ 熊沢岳 ~ 檜尾岳 ~ 千畳敷 ~ 木曽駒ヶ岳 ~ 千畳敷
  • 木曽駒ヶ岳(きそこまがたけ)日本百名山花の百名山
  • 中央アルプス(木曽山脈)の北部に位置する標高2,956mの山で、中央アルプスの最高峰。周辺には木曽前岳、中岳、伊那前岳、宝剣岳などがあり、これらの山々の総称とする場合もある。東側斜面に広がる千畳敷カール2,600mまでロープウェイが運行されているため、ロープウェイ利用の登山者が圧倒的に多い。また、周辺には複数の山小屋があり、夏期を中心に営業を行っている。
  • 千畳敷カール(せんじょうじきかーる)
  • 木曽駒ヶ岳の東側斜面にあるカール(氷河の侵食作用によってできた広い椀状の谷)の名称。麓のしらび平駅から千畳敷駅まで、駒ヶ岳ロープウェイが通年運行されている。ちなみに千畳敷駅は鉄道も含めた日本最高所の駅であり、駅併設のホテル千畳敷も、同じく日本最高所にあるホテル。夏は多くの高山植物が咲き乱れ、春には千畳敷スキー場が開設される。

木曽駒ヶ岳のコース

木曽駒ヶ岳のコースは、周囲を囲む上松町、木曽町、伊那市、宮田村それぞれから、放射状に登山道が伸びているためコースも多岐にわたる。しかし、大半はしらび平から千畳敷までロープウェイを使い登っているため、その他のコースは極端に利用者が少ない。
  • 千畳敷コース下り利用人気コース!
  • 千畳敷駅までロープウェイを利用し、千畳敷カールを登り中岳を経て登るコース。ロープウェイを利用できるため、老若男女問わず登れる人気のコース。やや熟練者向けになるが、大回りして宝剣岳を経由することも可能。
  • 木曽山脈縦走コース登り利用
  • 南の空木岳から、木曽殿山荘、東川岳、熊沢岳、檜尾岳、島田娘、宝剣岳、中岳を経て、木曽駒ヶ岳に至るコース。どちらかと言うと木曽駒ヶ岳から空木岳へ逆走する登山者のほうが多い。
山と高原地図
木曽駒ヶ岳のコースが紹介されているのは、山と高原地図の「木曽駒・空木岳」です。地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!

木曽駒ヶ岳の登山計画

プラン
中央アルプスの空木岳、木曽駒ヶ岳縦走登山の2日目。本日は、木曽殿山荘から東川岳、熊沢岳、檜尾岳、宝剣岳を経て木曽駒ヶ岳を目指す。下りは千畳敷からロープウェイを使って下山する。
その他
木曽駒ヶ岳へは、宝剣岳を経て向かう予定だったが、木曽殿山荘の管理人さんから、宝剣岳へは寄らず、一度千畳敷に下りロープウェイの整理券を貰ってから、木曽駒ヶ岳へ向かったほうが良いとアドバイスされる。その理由は、宝剣岳は木曽駒ヶ岳方面からの登山者で渋滞すること、またロープウェイの夕方便も混雑するため、先に整理券を貰った方が良いという理由だった。しかし、この助言は間違っており、後々苦しむことになる。

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木曽駒ヶ岳コースレポート

木曽殿山荘 ~ 東川岳

【5:30】木曽殿山荘を出発。
昨日の夜から降っている雨は止んではいないが小雨。当初は3時30分に弁当持参で出発する予定だったので、2時間遅れての出発。この雨だが、最新の天気予報では回復するとのこと。雨は降っているが、小雨のため雨具は、レインパンツは履かずレインウェアのみ装着。

まずは、木曽殿山荘2,490mから東川岳2,635mまで、145mを一気に登る。出発直後で体力もあったため、文字通り一気に登った。ちなみに雨に加え濃霧だったため、この区間の写真はない。

東川岳 ~ 熊沢岳

次なる中間目的地は熊沢岳。東川岳からの標準コースタイムは1時間50分。雨も止んだので、引き続きレインパンツを履かずに歩いていたが、ハイマツに残った雨滴でズボンがずぶ濡れになる。仕方なく途中で装着。雨が止んでも、直後のハイマツ帯はレインパンツ必須という事を、身をもって知らされた。
東川岳から熊沢岳まで、大きなアップダウンはなく、体力的な難所もない。後に書くが、檜尾岳以降はアップダウンがあるため、その区間に比べればかなり楽。ただし、右側が切れ落ちた崖の近くを、登山道が通っている箇所があり注意が必要。霧と植物でカモフラージュされ、右側が崖になっていることを知らずに歩いていたことがあり、ちょっと焦った。
稜線上を歩いているため、晴れていれば景色は最高のはずだが、展望ゼロなのが泣けてくる..。
【7:22】熊沢岳に到着。
天気予報は回復傾向なため、熊沢岳までに晴れることを期待していたが、濃霧で展望ゼロ。そんなに疲れていないのと、あまり時間に余裕もないため、行動食だけ食べてすぐに出発。

熊沢岳 ~ 檜尾岳

【7:32】熊沢岳を出発。
次なる中間目的地は檜尾岳。熊沢岳からの標準コースタイムは1時間50分。熊沢岳出発直後に、山と高原地図に「岩場の間を通り滑りやすいので注意」と書かれ、危険マークが付いた箇所がある。ココは、細い尾根の入り組んだ岩の間を抜けるので注意が必要。踏み外したらヤバイって箇所もあったし。
危ない岩場を抜け、少し進むとお花畑を通過する。確認できたのは、チングルマ、イワギキョウ、コガネギク、オンダテ、ヤマハハコなど。
檜尾岳の手前で、霧が薄くなり始め、檜尾岳が目の前に現れる。霧が晴れているうちに檜尾岳に到着したかったので、檜尾岳への上り道は急いで登った。

【8:52】檜尾岳に到着。
檜尾岳は木曽駒ヶ岳までのちょうど中間地点。檜尾岳に到着してから数分後にみるみる霧が晴れ、一気に青空が広がる。ようやく天候回復。天気も回復したため、靴下を履き替えたり、行動食食べたりしながら中休憩。

檜尾岳の東側には、檜尾避難小屋が見える。余談だが、駒ヶ根市のホームページによると、H28~H31年の事業計画として、檜尾避難小屋をリニューアルし、有人の山小屋として運営する計画があるようだ。

檜尾岳 ~ 濁沢大峰

【9:31】檜尾岳を出発。
天候が回復して、気持ちが高揚したので長居してしまった。

檜尾岳までアップダウンの少なかった稜線歩きだったが、檜尾岳以降は大きいアップダウンを2カ所越えなければならない。まず1回目は、濁沢大峰(にごりさわおおみね)までのアップダウン。標高は檜尾岳2,728mに対して、濁沢大峰2,724mなので、下った分とほとんど同じ標高を登り返すことになる。
濁沢大峰までのアップダウンは、檜尾岳で十分休憩をとったので、それほど苦ではなかったが、アップダウンとしてはそれなりに大きい。また、濁沢大峰までの上り道には鎖場が2カ所ほどあるが、特段危険箇所はない。
【10:29】濁沢大峰に到着。
山名杭はあるが、文字は消えて読み取れない。杭の斜め後方の岩に登れば、周囲の展望を楽しむことができる。

濁沢大峰 ~ 島田娘 ~ 極楽平 ~ 千畳敷

【10:35】濁沢大峰を出発。
次なる中間目的地は島田娘。目視でもわかるが、ココも一旦下っての登り返し。下る標高はそれほどでもないが、濁沢大峰2,724mに対して島田娘2,858mと標高を上げるので、下った以上の登り返しがある。ただし、上りは2段階になっており、途中に平坦な箇所があるため、体力的には直登よりも楽。
島田娘の二段目の上り手前で、小腹が空いてきたので行動食を食べるための小休憩。昼食は木曽駒ヶ岳で食べる予定だったので、ココは行動食で食いつなぐ。
島田娘から極楽平は目と鼻の先。数分で到着できる。

千畳敷 ~ 乗越浄土

【12:00】駒ヶ岳ロープウェイ千畳敷駅に到着。
すぐさま、整理券を貰おうと千畳敷駅のスタッフに尋ねるも、整理券は配っていないとのこと。ガーン( ̄□ ̄;)
詳細を尋ねると、整理券は混んでいる場合には配るが、今日はそれほど混んでいないので、配っていないらしい。ということは、まったくの無駄足。極楽平から標高250mほど下っているので、この出来事が心理的に与えた影響は計り知れない。

最終17時のロープウェイに乗る必要があるので、その場合千畳敷駅に何時着けば良いのかスタッフに確認すると、16時30分ごろに到着していれば問題ないとのこと。バスとの連携なども確認すると、麓のしらび平駅からロープウェイに合わせて臨時便が多数出ているので、そちらも問題ないと。しかし、この案内も大間違いで、千畳敷駅のスタッフからも誤った案内をされてしまう。その詳細は最後に記す。

さて、気分を切り替えてと言いたいところだが、やはり無駄足で250mも下ってしまった精神的影響は大きい。12時を過ぎた頃から、霧も出てきており気持ちも焦る。そんな状況だが、登らない訳にはいかないので、残る体力と気力を振り絞り千畳敷を登り返す。

まずは千畳敷から稜線にある乗越浄土(のっこしじょうど)を目指す。千畳敷カールを登るため、かなりの急登。ロープウェイ利用者が登るため、高齢者や子供、登山経験のなさそうな人も多く、皆さんかなりキツそう。自分も例外ではなく、かなりキツかった。「予定通り宝剣岳を抜けていれば、こんな急登を登らなくても良かったのに..」とか思いながら登っているので、精神的にもキツイ。安全面では、落石が発生しないよう石は金網で固定されるなど、対策が施されている。
後半になるとさらに急登となり、渋滞が発生。宝剣岳経由より、こっちの方が混んでて登るの大変だと思う。後半は体力切れにシャリバテも加わり、傍から見てもバテバテだったと思う。登ってみて感じたのは、空木岳から縦走してきた登山者の場合、整理券の有無を抜きにしても、極楽平から千畳敷へ下って登り返すのは、体力的に相当キツイ。
【12:45】乗越浄土に到着。
乗越浄土から宝剣山荘の裏を抜け、中岳を通り木曽駒ヶ岳を目指す。

乗越浄土 ~ 木曽駒ヶ岳

中岳は山頂経由と巻き道と、2つの道がある。巻き道は破線表示されているが、ロープウェイ利用者の多いコースなので、厳しめに設定されているだけ。南から縦走してきた登山者なら、巻き道を選んだほうが楽。
【13:16】木曽駒ヶ岳山頂に到着。
木曽駒ヶ岳の山頂スペースは広く、お椀型をしている。昨日の空木岳同様に、フラフラになりながら平地を見つけてすぐに倒れ込み、そのまま数十分ほど寝込んでしまった。

木曽駒ヶ岳山頂

30分ほどして寒さで目が覚める。そして、食事をするため展望の良い場所に移動。西側を中心に霧が出ており、南東から北東方面のみ見晴らしが良いため、山頂東側の岩の上に陣取る。山頂からの眺望は半分晴れているが、半分は霧の中。特に西側の御嶽山を眺めたかったが、その希望も叶わず。
仮眠をとって食事をしたあともダラダラして、なんやかんやで気付けば15時。霧もますます濃くなり人影もまばらになってきたため、そろそろ下山開始。

木曽駒ヶ岳 ~ 千畳敷

【14:53】木曽駒ヶ岳山頂を出発。
結局1時間45分ほど滞在していた。16時30分までに千畳敷まで下山しなければならないが、時間には少し余裕があったので、頂上木曽小屋経由のプチ迂回路で下山する。

駒ヶ岳頂上山荘のトイレを利用しようと思ったら利用料200円だったため、千畳敷駅まで我慢することに。山小屋のトイレ利用の相場は100円なので、釈然としない気がしたためだが、駒ヶ岳頂上山荘だけでなく山頂周辺の山小屋のトイレ利用料は200円で統一されているようだ。

登りの中岳越えは巻き道を歩いたため、下山では山頂経由の道を選択。
乗越浄土へ到着したときに、千畳敷駅のスピーカーから整理券配布のアナウンスが聞こえてくる。少し急ぐことに。

【16:18】駒ヶ岳ロープウェイ千畳敷駅に到着。
千畳敷のスタッフから指定された16時30分の10分前に到着。しかし、配布された整理券の乗車時間は17時10分。しらび平発17時20分のバスに乗車し駒ヶ根IC発18時20分の高速バスに乗車しなければならず、この時間では間に合わない。あれだけ念押して確認したのに..。12時頃到着したときとは別のスタッフに状況を説明したところ、前倒しして乗車させてくれる神対応。これにはホント助かった。

そして後に、臨時バスについても千畳敷駅のスタッフから嘘の説明をされた事が発覚。麓のしらび平駅からバスの臨時便は多数出ているが、臨時便の行き先はすべて「菅の台バスセンター」まで。これは、殆どの乗客が菅の台バスセンター近くの駐車場に、車を駐車してやってきているため。女体入口(駒ヶ根IC)や駒ヶ根駅まで行くなら、通常の路線バスに乗らなければならない。

12時にやってきたとき対応したスタッフには嘘の説明ばかりされたが、夕方のスタッフさんには大変感謝。おかげで、路線バスや高速バスにも十分間に合い、無事東京に戻ってこれました。この場を借りてお礼申し上げます。

関連レポート

木曽駒ヶ岳のコースタイム

予定 実際 場所
03:30 05:30 木曾殿山荘出発
04:10 05:49 東川岳
06:00~06:30 07:22~07:32 熊沢岳
08:20~08:30 08:52~09:31 檜尾岳
09:50 10:29~10:35 濁沢大峰
11:40 11:42 極楽平
11:55~12:05 - 宝剣岳
- 11:58~12:05 千畳敷駅
13:15~13:45 12:45 乗越浄土(宝剣山荘)
14:45~15:15 13:16~14:53 木曽駒ヶ岳
16:05 15:42 乗越浄土(宝剣山荘)
16:55 16:18 千畳敷駅
17:00 17:00 ロープウェイ乗車

木曽駒ヶ岳の難易度

難易度6

16/30

総合難易度
必要体力 体力難易度5
コース距離 コース距離難易度3
所要時間 所要時間難易度4
危険度 危険度難易度1

登山難易度 登山難易度7
小屋・水場 小屋・水場難易度1
アクセス アクセス難易度2

総合難易度 総合難易度6

登山DATE

  • 歩行距離:13.30km
  • 登山歩数:25,503歩
  • 高度上昇:1,203m
  • 高度下降:1,091m
  • 出発高度:2,864m
  • 最高高度:2,956m

  • 標高の差:0,092m
  • 活動時間:09:23
  • 休憩時間:01:25

  • 合計時間:10:48
必要体力・距離

木曽殿山荘から東川岳まで登ったあと、檜尾岳手前までは起伏の緩やかな稜線歩きのため、この区間は楽。その後、檜尾岳、濁沢大峰、島田娘とピーク越えの上りが続くため、檜尾岳以降は体力を消耗する。そして本文にも書いたが、南から縦走してくる場合、ロープウェイの整理券配布の有無に関わらず千畳敷に一旦下りるのは、おすすめできない。木曽殿山荘の管理人さんからはそうするようにアドバイスされたが、混雑した急登の道を登り返す必要があるため、体力的に相当キツい。宝剣岳は鎖場もあり、滑落事故も起きているようなので、鎖場が苦手でどうしても通りたくないなどの理由でなければ、宝剣岳を抜けたほうが無難。

距離は地図ソフトの計測では14kmだったが、もっと歩いた気がする。下山でロープウェイを利用したので、無駄な林道歩きなどがなかったせいかもしれない。
危険度
道はわかりやすく稜線歩きなので、道迷いの心配はない。滑落という観点では、熊沢岳近くに険峻な岩場を通る箇所があるので、そこだけ注意。
山小屋・水場
木曽殿山荘から、千畳敷駅または宝剣山荘まで水場はないので、木曽殿山荘で十分な水の量を持参して登る必要がある。ただし、後半多少アップダウンがあるとはいえ基本は稜線歩きだし、水の量が重く感じる前半の檜尾岳まではアップダウンも少ないので、水の重荷で苦しむ場面はなかった。
アクセス
南の空木岳と異なり、山頂近くの千畳敷まで駒ヶ岳ロープウェイが出ているので、中央アルプスの中で最もアクセスしやすい山。南から縦走する場合でも、ロープウェイがなければもう1泊必要なので、やはりロープウェイの存在は有り難い。
山と高原地図について
山と高原地図に書かれた標準コースタイムは、全体的にゆとりをもって設定されている。2時間遅れての出発だったが、極楽平までで出遅れた時間をリカバリーすることができた。特に木曽駒ヶ岳周辺は、ロープウェイ利用者も多いため、大した難易度でもないのに破線表示するなど、通常の登山道以上に安全面が考慮されている。
駒ヶ岳ロープウェイの乗車について

駒ヶ岳ロープウェイの乗車について、色々な情報に振り回されてしまったが、結局どうすれば良かったのか?それは、乗車したい時間の1~1.5時間前に千畳敷駅に到着しておくこと。そうすれば整理券配布の有無に関わらず、乗りたい時間に乗車できるはず。

もし、どうしても整理券を先に取りに行きたい人のために、整理券配布の有無を確認する方法を。整理券を配布していた夕方は、大音量のアナウンスが乗越浄土まで聞こえていたため、極楽平でも聞こえるはずかと。アナウンスが聞こえなければ、整理券を配布していない可能性が高い。あとは、極楽平で携帯の電波が入れば、千畳敷駅に電話で問い合わせるのも有り。
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