倉岳山

倉岳山登山

倉岳山

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白

[倉岳山登山レポ]
秀麗富嶽十二景の倉岳山と高畑山登山

2023年4月23日(日)天候:曇り時々晴れ
鳥沢駅 ~ 高畑山 ~ 倉岳山 ~ 梁川駅
  • 倉岳山(くらたけやま)山梨百名山秀麗富嶽十二景
  • 山梨県大月市と上野原市の境にある標高は990mの山。大月市指定の秀麗富嶽十二景の9番山頂に高畑山とセットで選定されている。
  • 高畑山(たかはたやま)秀麗富嶽十二景
  • 山梨県大月市と都留市の境にある標高は982mの山。秀麗富嶽十二景の9番山頂に倉岳山とセットで選定されている。

今回歩いた倉岳山・高畑山のコース

倉岳山・高畑山の周辺案内板 倉岳山・高畑山の周辺案内板。
高畑山に登る場合は鳥沢駅南側の登山口、倉岳山に登る場合は梁川駅の南側の登山口から登るのが一般的。2つの山をセットで登る登山者が多く、その場合は周回コースとなる。山の南側を東西に走る四日市場上野原線沿いからも登山道が通じているが、利用者は少ない。
  • 鳥沢駅から高畑山登り利用
  • 鳥沢駅から南に向かって上り、小篠貯水池近くの登山口から登るコース。厳密には、仙人小屋跡を経由するコースと、穴路峠(あなみちとうげ)・天神山を経由する迂回コースがある。
  • 梁川駅から倉岳山下り利用
  • 梁川駅から南に向かい月夜根沢沿いを歩き、立野峠を経て倉岳山を目指すコース。
山と高原地図
倉岳山のコースが紹介されているのは、山と高原地図の「高尾・陣馬」です。地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!

倉岳山・高畑山の登山計画

プラン
去年の秋から連続で登っている大月市認定の「秀麗富嶽十二景」の山。本格的登山シーズン前の体力づくりを兼ねて、9番山頂の倉岳山・高畑山に登る計画を立てた。
コース
ルートは特に深い意図はなく、高畑山から先に登り、倉岳山まで縦走し梁川駅へ下山することに。ちなみに、下山後に梁川駅近くにある、とろろそばが名物の「たてる家」で食事をする予定も組み込んだ。

倉岳山・高畑山コースレポート

鳥沢駅 ~ 小篠貯水池 ~ 地蔵

【7:04】鳥沢駅に到着。
鳥沢駅で下車した登山者は3組ほどいたが、高畑山に向かう登山者は自分だけ。おそらく他の登山者は同じ秀麗富嶽十二景の扇山登山かと。登山口までの順路だが、まずは駅の北側を東西に走る国道20号沿いを東に向かい、途中にある踏切を渡り線路の南側に出る。道なりに進むとT字路に出るので、そこを右に進んで橋を渡る。橋を渡った先から小道に入って進むと小篠貯水池に辿り着く。ただ、これまで登った秀麗富嶽十二景もそうだったが、基本登山口までしっかり道標が設置されているので、道に迷う心配はない。
小篠貯水池は改修工事中で柵が設置されていたが登山者は通行可。一瞬、登らずして撤退かと思いちょっと焦った。小篠貯水池の先から登山道になるが、登山ポストや看板などは見当たらなかった。ただ、登山道を少し進んだところに「峠道文化の森入口」という謎の杭が設置されていた。(調べてみたが詳細不明)
序盤から地蔵の手前まで、沢沿いに道が伸びているため、水の調達が可能。この沢の水は、飲料水の水源になっているようなので、飲んで差し支えないだろう。地蔵までの道は緩やかで、ウォーミングアップに丁度良い。
【8:08】地蔵の分岐に到着。
特に地蔵らしきものは見当たらなかったので、道標の右奥に見える石碑=地蔵?

地蔵 ~ 仙人小屋跡 ~ 高畑山

地蔵から先は本格的な上り道に。斜面のジグザク道を登るのでココがまず第1の体力的難所。30分ほど登ると尾根に出る。
尾根に出たところで中休憩。久しぶりの登山なので、いつも以上にしんどい..。尾根に出た後は、尾根上を登るのかと思いきや尾根の右側を巻きながら進み、仙人小屋跡が近付くにつれ尾根からどんどん外れていく。

【8:53】仙人小屋跡に到着。
このあたりは杉林が広がる平地になっており薄暗く、確かに仙人がいそうな雰囲気感じます。単なる仙人小屋という名前の造林小屋跡地かもしれないけど。ココでも疲れたので中休憩。

仙人小屋跡から尾根に登り返す。この区間の登山道が急傾斜で、第2の体力的難所。
尾根に出てから、高畑山の山頂まで2ターンの登り。傾斜もそこそこあるので、ココが第3の体力的難所。
【9:26】高畑山の山頂に到着。
疲れたので、高畑山ではザックを枕にして寝転がって休憩しながら体力回復を図る。この日は少し暑かったので、木陰で寝転ぶとめちゃくちゃ気持ちがいい。
途中誰にも会わなかったが、山頂には1組2名の男女、その後に2名の登山者が登ってきた。マイナーな山なので、登山者は少ない。

高畑山 ~ 天神山 ~ 倉岳山

【9:48】高畑山を出発。
倉岳山から、天神山と穴路峠を経て倉岳山を目指す。まずは天神山だが、高畑山から少し下って、平坦な道を進むとそのまま天神山に到着する。
【10:06】天神山に到着。
展望ゼロ。通過地点としての山なので、そのまま通過。天神山のすぐ先に穴路峠(あなみちとうげ)があり、高畑山と倉岳山の鞍部になっているので、穴路峠から倉岳山まで登り返す。
穴路峠からの登り返しを登りきったところから、少し東に進むと倉岳山の山頂に着ける。
【10:30】倉岳山に到着。
富士山はやはり見えず..。ちなみに倉岳山から富士山の見える方角の下を見ると、木を伐採したあとがあったので、人為的に作られた展望。秀麗富嶽十二景にするために、強引に作った印象を受ける。

倉岳山の山頂にはベンチが一基のみ。ただ、山頂は東西に数十メートルほど平坦な場所になっているので、山頂ピークから少し外れた場所なら、腰をおろして休憩できる場所はいくらでもある。途中で20人ぐらいの団体が登ってきたが、余裕で収容できる広さだった。

山頂で食事して1時間ほどうたた寝していたが、12時前になると小寒くなってきたので、そろそろ退散することに。1時間半山頂にいたが、やはり富士山は最後まで見えなかった。

倉岳山 ~ 登山口

【12:00】倉岳山を出発。
立野峠経由で梁川駅近くの登山口を目指す。
ポイント 自分が持参していた「2018年度版の山と高原地図」には、倉岳山の山頂から立野峠を経由せずに登山口まで下れる破線コースが記されている。当初はこのコースから下る予定だったが、2023年現在は廃道になっていた。(たぶん)道の入口に目印はあったが、「この先行き止まり」の看板が設置されており、ルートファイティングの技術があれば通れると思うが、国土地理院の地図も持っていないし、今回はパス。
立野峠までは比較的平坦な道だったが、直前で大きく下る。
梁川駅から登る場合は、この地点が最後の水場となる。看板などはなかったのでベンチが目印。下りの場合、この先沢沿いを歩くため重要度は低い。
この月夜根沢沿いの道だが、時間的には30分弱ほどだったが、道が単調なこともあってか、感覚的には長く感じた。登山道が沢から離れたら登山口まであと少し。
ポイント 沢から離れたあとに廃道らしき道を発見。道標は切り取られていたが、目印や道らしきものはあり。自分が持参していた「2018年度版の山と高原地図」にも掲載されていないので、5年以上前に廃道になった道と思われ、どこにつながっているかも不明。
登山口近くに、倉岳山の山頂で「この先行き止まり」の看板が設置されていた場所に出る廃道の分岐を発見。目印は今でも設置されていたし道もはっきりしていたので、今でも歩けそうな気はした。
【13:22】梁川駅側の登山口に到着。
百名山とかでもなかなか見ない、立派な石碑が設置されていた。下山後は、梁川駅近くのとろろそばが名物の「たてる家」で食事をする予定だったが、到着するとまさかの本日休業の看板。うーん、事前に調べた情報では月曜日が定休日なので、日曜日は営業しているはずなのに...。
【13:47】梁川駅に到着。
13:44の電車が出たばかりで14:26の電車まで待つことに。「たてる家」に寄らなければ、1本早い電車で帰れてました..。

倉岳山・高畑山のコースタイム

予定 実際 場所
06:31 07:04 鳥沢駅
07:33 07:36 小篠貯水池
08:08 08:08 地蔵
09:28~09:48 09:26~09:48 高畑山
10:18 11:10 穴路峠
10:48~11:48 10:30~12:00 倉岳山
12:13 12:22 立野峠
13:03 13:22 登山口
13:23 13:47 梁川駅

倉岳山・高畑山の難易度

難易度

07/30

総合難易度
必要体力 体力難易度2
コース距離 コース距離難易度3
所要時間 所要時間難易度2
危険度 危険度難易度0

登山難易度 登山難易度4
小屋・水場 小屋・水場難易度0
アクセス アクセス難易度0

総合難易度 総合難易度2

登山DATE

  • 歩行距離:13.71km
  • 高度上昇:0,842m
  • 高度下降:0,864m
  • 出発高度:0,292m
  • 最高高度:0,990m

  • 標高の差:0,698m
  • 活動時間:04:51
  • 休憩時間:01:52

  • 合計時間:06:43
必要体力・距離・時間
自分の運動不足のせいもあると思うが、想定していたより楽ではなかった。累積標高も842mだったので、数値と体感は概ね一致している。特に高畑山、倉岳山ともに直下の登りがキツくてバテた。距離は14km弱だが、山道に限定すれば10km弱。活動時間も5時間弱なので、日帰り登山の平均的な距離、時間といったところ。
危険度・水場・アクセス
道迷いの心配はなく、滑落が危ぶまれる危険箇所もない。鳥沢駅と梁川駅、いずれの登山道も沢沿いを歩くため、水分補給の観点でも条件は良い。今回歩いた両コースとも駅から歩いて登山口までアクセス可能であり、アクセス面も良好。
秀麗富嶽十二景
今回残念だったのは富士山が見えなかったこと。12山も登ればそのうち見えないケースも出てくるとは思っていたが、7山目であたってしまった。秀麗富嶽十二景に選定されている以外、特徴のない山なので、やっぱり富士山が見えるのはマスト。富士山を見るということに主眼を置くと、やはり天候が安定し空気が澄んでいる秋から冬にかけて登るのがベストかと。
総括
高畑山と倉岳山の両方に登るなら、初級者~中級者の間ぐらいの難易度。倉岳山だけで引き返す登山者もいたので、片方だけなら難易度も少し下がる。まあ、片方登ってみて、行けそうなら2山って感じでも良いと思う。今回富士山が見えなかったので、時期を変えてリベンジしたい。あと、次回は廃道になった道にチャレンジしてみます。
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