[破風山登山レポ]
秩父華厳の滝登山口から皆野アルプスを歩く破風山登山
2017年10月9日(月)天候:曇りのち晴れ
秩父華厳の滝 ~ 秩父華厳の滝登山口 ~ 破風山 ~ 日野橋登山口 ~ 満願の湯
秩父華厳の滝 ~ 秩父華厳の滝登山口 ~ 破風山 ~ 日野橋登山口 ~ 満願の湯
- 破風山(はっぷさん)
- 埼玉県秩父市と秩父郡皆野町の境にある標高627mの山。破風山の山頂を通る東西の稜線は、岩稜・鎖場・ヤセ尾根など、低山なのにスリルとバラエティーに富んでおり、皆野アルプスと呼ばれている。
破風山のコース
破風山は、北、東、南と3方向から登ることができる。利用者が多いのは北側。登山口は合計8つ。
北側:[2]華厳の滝登山口[3]水潜寺登山口[1]日野橋登山口
西側:[8]国神登山口[4]大渕登山口
南側:[5]高橋沢登山口[7]水抜登山口[6]椋宮(むくみや)登山口
※[*]の番号は、皆野町観光協会発表、平成28年度利用者の多かった登山口の順位。
北側:[2]華厳の滝登山口[3]水潜寺登山口[1]日野橋登山口
西側:[8]国神登山口[4]大渕登山口
南側:[5]高橋沢登山口[7]水抜登山口[6]椋宮(むくみや)登山口
※[*]の番号は、皆野町観光協会発表、平成28年度利用者の多かった登山口の順位。
- 如金峰(にょっきんぼう)コース登り利用
- 華厳の滝登山口から登り、天狗山、大前山、札立峠を経て山頂に至るコース。
- 風戸(ふっと)コース下り利用人気コース!
- 温泉施設「満願の湯」近くにある、日野橋登山口から登るコース。本コースは「関東ふれあいの道[8]秩父盆地を眺めるみち」の一部に指定されている。
破風山のコースが紹介されているのは、山と高原地図の「奥武蔵・秩父」です。地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!
破風山の登山計画
- プラン
- 兼ねてより、登山経験のない知り合いから、養老登山を企画して欲しいと要望があったため企画した初めてのグループ登山。メンバーは自分含めて男性2名、女性1名の計3名。都心からあまり遠くなく、下山後には温泉に立ち寄れる山という条件でリサーチして、選んだのが秩父の破風山。
- コース
- 実は、関東ふれあいの道を選定したつもりだったが、上りで利用した如金峰コースは、関東ふれあいの道から外れている。しかも、如金峰コースの大前山手前から札立峠までの登山道は、岩稜・鎖場・ヤセ尾根が続くため、養老登山とはかけ離れた登山になってしまった。
破風山コースレポート
秩父華厳の滝
天気は晴れ予報で、横瀬手前まで晴れていたのに、秩父に入るトンネルを抜けた瞬間どんより曇り空。トンネル入るまで晴れていたのに..。
【9:10】秩父華厳の滝バス停に到着。バス停で下りたのは、自分たちのグループと子供連れ親子登山グループの2組のみ。コース外だが、まずは秩父華厳の滝を見に行く。バス停前の上り道を1~2分登るだけ。道の入口にはわかりやすい道標が設置されているので、迷うことはない。
日本三名瀑(さんめいばく)の日光華厳の滝になぞらえているだけあって、大きくない滝にしては迫力が感じられる。
秩父華厳の滝登山口 ~ 大前山
【9:27】秩父華厳の滝バス停に戻り、車道を5分ほど下ると、秩父華厳の滝登山口に到着。
小さいながらも道標があるので、まあ気付くだろう。厳密には、木の橋を渡った場所が登山口。
40分ほど登ると、大前集落の民家が現れる。大前集落まで車でも登ってこれらるようだ。都会に近い山でよくあるパターンだが、なんか損した気分になる。
大前集落で少し休憩。その後、集落の道を抜け、再び山道へ戻り少し進むと、天狗岳・破風山と大前山・破風山(天狗山を巻く道)の分岐地点に到着。
ソロなら間違いなく天狗山経由を選択するが、同行者の体力・要望を考慮・尊重し巻き道を選択。
急傾斜の道を登りきると、天狗山経由の登山道との合流地点。ココでも小休憩。そして、この先から登山道はヤセ尾根へと変わり、鎖場が連続するようになる。とは言っても、大前山手前の鎖場が少し急なぐらいで、他は鎖を使わなくても登れるようなレベル。しかし、普段運動していない初心者にはレベルが高かったようで、上に上げるのに苦労した。女性はスルスル登っていたんだけど..。
鎖場を登ると、秩父市街地を見下ろす絶景が広がる。本登山では初の展望。当初懸念された天候も、見事に回復。まあ、もともと晴れ予報だったし。この鎖場を登って少し進むとすぐに大前山に到着。
【11:03】大前山に到着。
展望はきかず、山頂付近に御嶽信仰の石仏が祀られている。風化で首から上が消失しており、なんか気の毒です。
展望はきかず、山頂付近に御嶽信仰の石仏が祀られている。風化で首から上が消失しており、なんか気の毒です。
大前山 ~ 札立峠
大前山からも引き続き、ヤセ尾根と鎖場が続く。要所で展望のきく場所もある上、アップダウンも殆どないため、この区間が最も本コースの醍醐味を味わえる。皆野アルプスと呼ばれる所以にもなっている区間。
武蔵展望台の手前や、鞍掛山の後にも鎖場があり、自分1人ならなんてことない鎖場だが、ココでも男性メンバーを前に通すのに苦労した。写真撮影し忘れたが、鞍掛山近くで道が細く落ちたら死ぬって箇所があったので、そこだけ要注意。ただし、そこでも1.5mほどの距離なので、注意して通れば問題ないはず。
「富士山浅間大神」と書かれた石碑を過ぎたあたりで、札立峠への下り道に差し掛かる。下り道の途中に札所33番「菊水寺」への分岐地点を通過。札所33番「菊水寺」から、札所34番「水潜寺」に向かう場合に通る道。

札立峠でようやく「関東ふれあいの道[8]秩父盆地を眺めるみち」と合流。大前山から鎖場などでサポートしながら進んだため、標準コースタイム15分のところ1時間20分もかかってるし..(汗)。この先は関東ふれあいの道で、危険箇所はない筈なので、ホッと一安心。
札立峠 ~ 破風山
あとは、破風山直下の最後の上りを登るだけ。最後の上りなので、他メンバーのペースに合わせてゆっくり慎重に登る。
【12:42】破風山の山頂に到着。
昼時に到着したため、山頂は人で溢れかえっている。山頂スペースは広くないため、できれば昼時を避けて登ったほうが無難。そして日陰がないため、直射日光でめっちゃ暑い..。人が多くて暑くて狭いという3重苦だったが、13時を過ぎると人がどんどん下山し始め、13時20分頃には自分たち以外誰もいなくなる。ちょっと極端でわかり易すぎる動きです。
昼時に到着したため、山頂は人で溢れかえっている。山頂スペースは広くないため、できれば昼時を避けて登ったほうが無難。そして日陰がないため、直射日光でめっちゃ暑い..。人が多くて暑くて狭いという3重苦だったが、13時を過ぎると人がどんどん下山し始め、13時20分頃には自分たち以外誰もいなくなる。ちょっと極端でわかり易すぎる動きです。
破風山からは、秩父市街地を見下ろすことができる展望。良い眺めです。
破風山 ~ 風戸
【13:30】破風山を出発。
あとは関東ふれいあいの道を歩き、風戸に下山するだけ。特段、トピックス的要素のない普通の登山道が続く。
あとは関東ふれいあいの道を歩き、風戸に下山するだけ。特段、トピックス的要素のない普通の登山道が続く。
途中に猿岩と呼ばれる大岩があり、上に登ることもできる。猿岩からの展望は、南東の秩父市街地方面と、北西の山々を望むことができる。
猿岩以降も引き続き、平凡な登山道。
【14:38】登山口に到着。
厳密にはここが登山口だと思うが、関東ふれあいの道に指定されている関係上、登山口はバス停近くに設定されている。
厳密にはここが登山口だと思うが、関東ふれあいの道に指定されている関係上、登山口はバス停近くに設定されている。
【15:06】日野橋登山口に到着。
地図では風戸バス停近くの日野橋手前が登山口とされている。「関東ふれあいの道[8]秩父盆地を眺めるみち」の終着点でもある。
写真は撮影し忘れました。スケジュールは予想以上に押してしまったが、無事に下山できてホッと一安心。
破風山コースタイム
予定 | 実際 | 場所 |
---|---|---|
09:15 | 09:10 | 華厳の滝バス停 |
10:10 | 10:18 | 大前集落 |
10:30 | 11:03 | 大前山 |
10:45 | 12:18 | 札立峠 |
11:00~12:00 | 12:42~13:30 | 破風山 |
12:20 | 14:27 | 風戸分岐 |
13:00 | 15:06 | 日野橋登山口 |
13:15 | 15:20 | 満願の湯 |
破風山の難易度

04/30
総合難易度必要体力 | ![]() |
コース距離 | ![]() |
所要時間 | ![]() |
危険度 | ![]() |
登山難易度 | ![]() |
小屋・水場 | ![]() |
アクセス | ![]() |
総合難易度 | ![]() |
登山DATE
- 歩行距離:7.80km
- 高度上昇:0,395m
- 高度下降:0,542m
- 出発高度:0,302m
- 最高高度:0,627m
- 標高の差:0,325m
- 活動時間:05:22
- 休憩時間:00:48
- 合計時間:06:10
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お気軽にどうぞ!
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大前山あたりの稜線から危険度は増すが、普通に登山している人であれば問題ないレベル。鎖場もあるが危険度は低いので、鎖場の入門コースとしても良い。
市街地に近い秩父なので、電車 + バスまたは電車だけでもアクセス可能なので、アクセス面での難易度も低い。
ある程度活発な子供であれば、小学生でも登れるレベル。ただし、如金峰コースは皆野アルプスと呼ばれるだけあって、ヤセ尾根・岩場・鎖場など危険箇所もあるので、心配なら如金峰コースは外した方が無難。殆どがグループ登山だったので、冬の樹氷や体慣らしなど、特別な事情がなければ、一人で登るような山ではないかと。
今回は初のグループ登山だったが、山歩きに慣れていない人でもコースタイムに余裕を持てば大丈夫だろうと思っていたが、その考えは甘かった。体力よりも問題はバランス感覚と敏捷性。1人なら難なく通過するような、ちょっとした段差や傾斜でも障害に感じるようで、山歩きに慣れていない人との登山は大変だと思い知らせ、良い勉強になりました。もう少し難易度下げたコースにするべきでした。