権現山

権現山登山

権現山

Gongenyama

白

[権現山登山レポ]
扇山から縦走する扇山・権現山縦走登山 その2

2023年11月25日(土)天候:曇りのち晴れ
浅川峠 ~ 権現山 ~ 雨降山 ~ 初戸 まで
  • 権現山(ごんげんやま)山梨百名山新・花の百名山
  • 山梨県大月市と上野原市の境にある、標高1,312mの山。前衛の扇山や百蔵山に遮られ、南の中央線沿線の里からその山体を望むことが難しく、その目立たなさ故に訪れる人の少ない静かな山。南西の百蔵山、南の権現山とをあわせて北都留三山(郡内三山)と呼ばれており、新・花の百名山では、シモバシラの花とともに選定されている。

権現山の主なコース

扇山・権現山周辺地図扇山・権現山周辺地図
権現山の登山口は南西の浅川、北の初戸(はど)、北東の三本木、東の用竹の4つ。すべての登山口には富士急バスでアクセス可能。主なコースは以下3つ。
※西側にもいくつか登山口はあるが、利用者は少ないため割愛。
  • 浅川ルート登り利用
  • 南西の浅川から浅川峠へ。浅川峠からは北に向かって権現山を目指すコース。
  • 初戸ルート下り利用
  • 北の初戸から玄房尾根(げんぼうおね)沿いに登り、東の尾根に到達後は西に向かって権現山を目指す。
  • 用竹ルート
  • 東の用竹からとは、東の尾根沿いに西に向かって権現山を目指すコース。雨降山以降は初戸ルートと同じ。
山と高原地図
権現山のコースが紹介されているのは、山と高原地図の「高尾・陣馬」です。地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!

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権現山コースレポート

浅川峠 ~ 権現山

【10:33】浅川峠を出発。
扇山より権現山のほうが標高は高いので、扇山から下った以上の標高を登り返すことになる。浅川峠の標高は867mで、権現山は1,312mなので、445mの登り返し。浅川峠出発直後は傾斜もゆるやかだが、徐々に傾斜が出始める。登山道のタイプ的には尾根筋をひたすら登るだけの単調な道。道中景色の開ける場所はなく、見どころもない。
権現山への上り道の途中で、陽の光が登山道を照らし始める。北の奥多摩方面は快晴だったので、北の権現山方面に向かうなら"途中で天候回復するかも"と思っていたが、予感的中。
それなりの傾斜の尾根道が30分ほど続いたので、後半はちょっと疲れた。

権現山の山頂スペースは狭いが、人気のある山ではないので、これぐらいのスペースで十分事足りる。登山者は、自分と入れ違いで扇山方面に向かったシニアグループと、ソロ登山者が2名やってきただけ。うち1名はどこに行ったか不明だが、もう1名は初戸から登ってきて用竹に下山するらしい。

そして、願いが叶ったのか、13時頃になると富士山が雲から顔を出し始める。
山体が全く見えないところから、ココまで回復してくれたので、満足です。一時は扇山で引き返そうと思ったが、権現山までやってきた甲斐ありました。

権現山 ~ 玄房尾根入口

【13:20】権現山の山頂を出発。
まずは、雨降山を目指す。山頂直下に「大ムレ権現」と呼ばれる小さな社がある。あとで知ったが、この社の前の階段が、一枚岩でできており珍しいらしい。残念ながら写真は残っておらず..。

雨降山までは、緩やかな傾斜の尾根歩き。決して景色が良い訳ではないが、標高が高く開放感はあるので、歩いていて気持ちが良い。苦労して登ってきたご褒美みたいな区間。
【13:51】雨降山に到着。
雨降山には雨量観測用の施設が建てられている。時間調整のため7~8分ココで休憩。雨降山以降は尾根から外れ、玄房尾根(げんぼうおね?)沿いを下る。

玄房尾根 ~ 初戸

雨降山以降の玄房尾根だが、角度的に権現山の山体が影となり、この時間帯は陽の光が差し込まず終始薄暗い。そのため、少々陰鬱な気分になる。また、道中に特段、見どころやトピックスもない。
後半は結構急登だったので、登りで利用する場合は、出発直後が結構キツイだろう。

【15:19】初戸バス停に到着。
バスの時間は15:52なので、着替えとか含めるとちょうど良い時間に到着できた。バスは午前に1本、午後に1本しかないため、次の便を乗り過ごすと帰れなくなる。

ちなみに、初戸集落は三頭山と権現山に挟まれた鞍部にあるので、1日の日照時間短そう..。なんか寂しげな雰囲気でしたが、バスはそこそこ人が乗ってました。お疲れ様でした。

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扇山コースタイム

予定 実際 場所
06:30 06:44 鳥沢駅
07:30~07:40 07:40~07:51 梨ノ木平登山口
09:00~09:30 09:14~09:43 扇山の山頂
10:10 10:26 浅川峠
11:30~12:50 11:45~13:20 権現山の山頂
13:20 13:51~13:56 雨降山
14:40 15:19 初戸

扇山・権現山の難易度

難易度

13/30

総合難易度
必要体力 体力難易度3
コース距離 コース距離難易度4
所要時間 所要時間難易度3
危険度 危険度難易度1

登山難易度 登山難易度5
小屋・水場 小屋・水場難易度1
アクセス アクセス難易度1

総合難易度 総合難易度4

登山DATE

  • 歩行距離:16.60km
  • 高度上昇:1,329m
  • 高度下降:1,221m
  • 出発高度:0,292m
  • 最高高度:1,312m

  • 標高の差:1,020m
  • 活動時間:06:15
  • 休憩時間:02:20

  • 合計時間:08:35
必要体力
本文にも書いたとおりだが、体力的難所は浅川峠から山頂手前の分岐まで。445mをほぼ直登で登り返すため、ガッツリ体力を使う。途中に見どころもなく、道も単調なので、余計に疲れを感じやすい。
距離・時間
扇山も含めると距離・時間は16.6km、6時間15分だが、これは鳥沢駅から登山口までを含んでいるので、山道だけだと約12km、5時間ほど。2山登る縦走にしては、距離も時間も抑えられている印象。
危険度・山小屋・水場

危険箇所はなく、道標もしっかり設置されており道迷いの心配もないが、危険度を1にしたのは、人が極端に少ないため。何かあっても自己解決が必要だし、人がいないことによって、事故や遭難につながることもあるため。

権現山に水場はないが、このコース距離と所要時間なら、問題ないだろう。山小屋はいらない。
アクセス
権現山に限っていえば、駅から本数少ないながらも、富士急バスが運行してくれているので、アクセス難易度は高くない。利益の出る路線ではないと思うので、この点は大変ありがたい。ただ、土日だと初戸、浅川ともに、バスのダイヤ的に9時頃からの登山になってしまうことは難点。ちなみ、ネットのブログなどを見ると、権現山へは、車よりもバスでアクセスしている人が多い印象だった。
総括
扇山だけなら登山未経験者でも登れるレベルだが、権現山まで縦走するなら、ある程度の経験が必要。道中に見どころはないが、山頂からは奥多摩、関東平野、富士山と3方向の展望は開けているので、展望・眺望の観点ではそこそこ。あと、人が少ないので、ガヤガヤした雰囲気が苦手な人なら、静かな山歩きが楽しめることは保証付き。
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