日本百名山の雲取山登山記録

日本百名山の雲取山
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[雲取山登山レポ]
石尾根縦走路から登る!星空の下、雲取山でテント泊 雲取山縦走登山その2

2014年4月26日(土)天候:晴れ時々くもり
鷹ノ巣山 ~ 七ツ石山 ~ 雲取山 ~ 雲取山荘 まで
  • 雲取山
  • 東京都・埼玉県・山梨県の境界にある標高2,017mの山。東京都の最西端で東京都最高峰の山。日本百名山、花の百名山に選定されている。山頂付近には、雲取山荘、奥多摩小屋(無人)がある。
    日本百名山日本新百名山花の百名山新花の百名山
  • 石尾根
  • 奥多摩山域でも屈指の長大な稜線。雲取山から奥多摩駅付近にのびる尾根のこと。奥多摩山域では、比較的標高が高いので景色が良く、また広い尾根なので人気がある。植生は落葉広葉樹林が主で、新緑や花、紅葉などがこの尾根の魅力。

雲取山のコース

雲取山で最も利用者が多いのは鴨沢コース、次いで三峰コース。登山口は多岐にわたる。
北側:三峯神社、天上岩の渓流
東側:東日原、日原鍾乳洞、奥多摩
南側:奥多摩湖、倉戸口、峰谷、お祭、親川、丹波
  • 今回歩いた雲取山のコース
  • 登り
  • 石尾根縦走路
  • 石尾根とは雲取山から奥多摩駅付近にのびる長大な尾根のこと。
    一般的に奥多摩駅から横断するコースを指すが、登山口の奥多摩湖、倉戸口、峰谷など、石尾根の南側から石尾根に合流して登るルートもある。
  • 下り
  • 三峰コース
  • 三峯神社から霧藻ヶ峰や白岩山を経由して登るコース。
    西武線の西武秩父駅や三峰口駅から三峯神社へバスが出ているため、比較的利用者が多い。

  • その他雲取山のコース
  • その他コース
  • 鴨沢コース
  • 鴨沢から七ツ石山を経て、直登で山頂を目指す。最も利用者が多い人気のコース。
  • その他コース
  • 鍾乳洞コース
  • 日原鍾乳洞から登るコースだが、富田新道(小雲取山)経由、松谷林道(七つ石山)経由、天祖山経由、大ダワ林道(大ダワ)経由など詳細なルートは多岐にわたる。
  • その他コース
  • 日原コース
  • 東日原から、鷹ノ巣山を経由するコース。稲村岩尾根沿いを歩き、鷹ノ巣山以降(以前)は石尾根沿いを歩く。
  • その他コース
  • 三条コース
  • 丹波、親川、お祭、いずれかの登山口から、三条の湯を経由するコース。
  • その他コース
  • 飛龍山コース
  • 登山口の丹波から飛龍山(ひりゅうざん)を経由するコース。
※コース名に厳密な名称はありません。
なお理論上、東日原からヨコスズ尾根沿いや鍾乳洞から小川谷林道経由などもあるようだが、利用者は極端に少ない。
また、北側の天上岩の渓流から入るコースもあるようだが、こちらも利用者少ないようで情報は皆無だった。
地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!

雲取山の登山計画

前々日まで出張続きで、かなりお疲れモードだったが、4月26日、27日はこの春1番の行楽日和との天気予報が出ていたので、決行を決意。会社から帰ってきて、おにぎり弁当作って、持ち物をザックに収納してなど準備をしていて 結局寝たのは深夜1時を過ぎていた。

今回の登山目的は初のテント泊を体験すること。雲取山山頂近くにある奥多摩小屋周辺のテント場は、ロケーションが最高で初心者には最適との情報がネットに掲載されていたので、初のテント泊に雲取山を選んだ。

雲取山1番人気のコースは鴨沢ルートで、それに次いで三峯神社ルートがよく利用されている。しかし、ここはあえて人気の鴨沢ルートを外し、登りを石尾根縦走路、下りで三峯ルートを選択。あまり深く考えずにこのコースを選択したが、奥多摩駅343mから雲取山2,017mまで標高差1674m、走行距離20.3kmという超ハードなコースだった。

雲取山の持ち物

テントを持参するのは初めてだが、テントを持参すると必然的にテント以外の荷物も増える事がわかった。具体的に山小屋宿泊と比較して、シュラフ、シュラフマット、ランタン、食材(夕食、朝食)と荷物が増え、 当然ながらそれに伴い、重量も増える。

それに加え、急遽思い立ち12月の丹沢登山で撮影し損ねた星空を撮影しようと、よせばいいのに三脚を持参してしまったので、更に重量アップ。しかも、広角レンズに加え、替えの標準ズームレンズも持参。さらに、雲取山荘ホームページの情報から、山頂近くには雪が残っているとのことで、六本爪のアイゼンも持参。結果的に、荷物はこれまで体験した登山の中で最も重いものになってしまった。

雲取山へ向かう途中の駅構内でシュラフマットを落としてしまうという失態を犯す。気づいた時は既に青梅線に乗っていたので、仕方なくシュラフマットを諦め雲取山に登ることにした。このシュラフマットを落としたため、その日の夜、寒くて寝られないという事態に陥ってしまう。なお、シュラフマットは地元の駅に落ちていたようで、後日回収できた。

丹沢縦走登山の経験を活かすために、初めてきちんとした雲取山の地図を購入し持参した。しかしこの地図、鴨沢や三峯神社ルートはきちんと掲載されているものの、石尾根縦走路のルートが高丸山以東で切れており、鷹ノ巣山や石尾根縦走路が載っていない。石尾根から雲取山に登る場合、山と高原地図では「奥多摩」と「雲取山・両神山」2つの地図を購入しなければならない。地図はきちんとコースが記載されているかどうか確認して買わないとダメという勉強になったが、石尾根前半の地図がないのはちょっと不便だった。

関連レポート

雲取山コースレポート

鷹ノ巣山 ~ 高丸山

【13:17】鷹ノ巣山避難小屋に到着。
鷹ノ巣山避難小屋は、鷹ノ巣山から下ったところにある避難小屋。避難小屋の近くにトイレ、峰谷方面へ200m程度下った場所に水場もある。体力的に厳しかったが、山の冷たい水が飲みたかったので、ザックをデポして水を補給。水の残量は1Lあったが、山での水は補給できるときにしておくのが鉄則だし。トイレを済ませたり、水場に行ったりしていたので結局30分ほど滞在。

石尾根縦走路登山口 ~ 六ッ石山分岐

【13:46】雲取山へ向け出発。
鷹ノ巣山避難小屋から高丸山の間に「日蔭名栗山(ひかげなぐりやま)」1,725mのピークがあった筈だが完全に見落としたようで、写真も残っていない。3枚目の写真あたりがそうだったかも。 これまで見えた景色は奥多摩の山稜のみだったが、この道中で初めて奥多摩湖が遠くに見えた。
【14:34】高丸山の山頂に到着。
苦労して登ったが景観もいまいちで、周りには誰もいない。

高丸山 ~ 七ッ石山 ~ 奥多摩小屋

高丸山から20分程進んだ分岐地点で、初めて「鴨沢」の文字が現れる。鴨沢ルートとの合流地点が近いことを示しており「ようやくか…」と言った感じ。

七ッ石山手前の七ッ石神社は今冬の大雪の影響なのか崩壊寸前のところをつっかえ棒でなんとか支えられている。なんとも痛々しい・・・。七ッ石山と呼ばれる山名の由来は、山頂付近にある石灰岩の岩塊(がんかい)からで、この岩塊は平将門の共をした武者七人が石と化したといわれ、その霊を祀っているのが七ツ石神社。
【15:20】七ッ石山に到着。
最後の中間目的地である七ッ石山は、標高差も少なく楽に到着できた。と言っても疲労の蓄積で、既にヘロヘロだけど…。山頂付近から雲取山方面に進むと石灰岩の岩塊がある。7つあるかは不明だが、これ以外に岩はなかったので、たぶんこれが山名由来の岩かと思われる。

【15:28】鴨沢ルートとの合流地点「ブナ坂」に到着。

ブナ坂以降、奥多摩小屋までは登りとなるが特に難所はなく、目の前にテントが見えてきたと思ったら、あっさり奥多摩小屋に到着。
【15:52】奥多摩小屋に到着。
奥多摩小屋近くはロケーションが良いと評判だけに、テントを張っている人も多い。本来であればここはゴールだが、ちょっと思案。時間は16時。「雲取山荘まで行こうか?」と思いたってしまう。その理由は3つ。
  1. なんとなく、雲取山を今日中に登頂したくなったこと。
  2. 奥多摩小屋のテント場がそれなりに混雑しており、騒々しかったこと。
  3. ビールを買って飲みたかったこと。
ただし懸念点もあり、雲取山荘のテント場が空いているかわからないこと。雲取山方面から歩いてくる何人かに聞いてみたが、わからなかった。少し考え、やはり雲取山荘を目指すことにした。しかし、雲取山荘のテント場がいっぱいだったら、奥多摩小屋まで戻ってくる時間と体力はなかったかもしれないので、ちょっと危ない判断だったかもしれない。鷹ノ巣山で食べ残していた、おにぎり1個を食べてから出発。

奥多摩小屋 ~ 雲取山 ~ 雲取山荘

山頂までの道では、奥多摩小屋でテントを張り荷物を置き、手ぶらで山頂まで歩く人たちもいる。奥多摩小屋から、雲取山山頂までは「すぐ」という印象だったが、想定よりも遠い。途中で小雲取山も通過した筈だが、写真も残っておらず全く気付かなかった。

疲労の蓄積により、大量の汗に激しい息切れなど、体力的にも限界が近づいてる。また、これまで以上にザックの重みが体にのしかかる。体力を気力でカバーしてなんとか登りきった。バテバテ状態で登っていたので、奥多摩小屋から山頂まで近くを歩いていたカップルに「頑張れ!」と何度か励まされた。

山頂滞在時間は1分もなかったと思う。日が傾いてきているので、急いで北斜面を駆け下り雲取山荘に向かう。

しかし、これまで殆ど見かけなかった残雪が北斜面には多く残っており、アイゼンなしではちょっと危ない。とは言ってもアイゼン付けてる時間も精神的ゆとりもないため、そのまま下り続けたが、一度足元を救われ転倒してしまった。山頂から雲取山荘も、この時は意外と距離があるように感じた。

【17:20】雲取山荘に到着。

雲取山荘

すぐに山荘受付でテント場の空きを確認。すると「お~いくらでも空いてるぞ。雪掻きすれば!」「え?」と思いテント場まで行ってみると、テント場のほとんどが雪で覆われている。しかも奥多摩小屋に比べると傾斜のある登山道にテント場がありロケーションは悪い。
雪掻きするのも面倒だし、雲取山荘から離れすぎるのは嫌だったので、近場で少し斜めっているが、空いている箇所を見付けて設営。
山荘前のベンチで夕食。味噌煮込みうどんに輪切りしたネギを入れ、うどんがなくなった後はご飯を入れてオジヤ風にして食べた。その後は念願のビール。普段、自宅で缶ビールを飲まないが、山で飲む缶ビールだけは特別!何故かめちゃくちゃウマい。ビールを飲んでいると山ガールのグループが「ワインを飲みきれないのでいりませんか?」と持ってきてくれた。せっかくなのでカップに一杯だけ貰って飲んだが、山でのワインも悪くない。こういうちょっとした触れ合いがあるのは山荘の良い所。

山荘前のベンチも10時には消灯で利用不可となるため、10時前に撤収しテントに戻って就寝。と言いたいところだが、地面が斜めっているので、油断すると斜面下方向にズルズルと体が引っ張られ寝づらい。さらにシュラフマットを行きの電車で落としていたため、めっちゃ寒い。

あまりにも寒いので、ジャケットを着て寝袋に入ったがそれでも寒い。ウトウトしても寒さで数分・数時間ごとに目が覚める。結局熟睡できたのは温度が上がってくる朝方だった。シュラフマットがないとこんなに寒くて眠れないものかと、苦い経験となった。

雲取山荘 ~ 雲取山 ~ 雲取山荘

【6:00】起床。
もっと早く起きて朝焼けを撮影する予定だったが、シュラフマットがなかったことで安眠できずに寝付いたのが朝方だったので、とても起きられなかった。

朝食のために雲取山荘前のベンチに向かうと既に出発前の人たちでごった返していた。朝食を済ませテントを撤収し、出発準備ができたところで、雲取山荘にザックをデポし、昨日一瞬で通過してしまった雲取山山頂に向かう。
【7:48】昨日はアイゼンを付ける余裕がなかったが、今日はきちんと装着してから出発。

雲取山北側は南側に比べ雪が多く残っている。南側と比較して常緑樹が多い事や、方角的に陽があたりにくいなどの関係かと思われる。多いところで1mぐらいの積雪が残っており、油断すると足元がズボッと沈み込む。

雲取山荘から山頂は傾斜のきつい登り道。だが、雪道でもアイゼンがあることで足の踏ん張りが効き、また荷物がないので、登るのは相当楽。
【8:10】雲取山の山頂に到着。
昨日夕刻に到着した時は霞がかかっていた山頂からの風景も、朝は見事に澄みきった青空が広がっている。昨日全く見えなかった富士山もバッチリ見える。雲取山山頂には北と南に2つのピークがあり、南側のピークからは昨日登ってきた尾根筋が見渡せる。この時間は人も殆どおらず、静かな山頂できれいな景色をゆっくり楽しめる。
【8:36】雲取山山頂を出発。
下りにおいてもアイゼンの有る無しで、大きく異なる。安全面もさることながら歩行自体もかなり楽。前回12月の丹沢登山では全く使わかなかったが、今回は大いに役立った。

【8:55】雲取山荘到着。皆さん出発した後のようで、山荘周辺は閑散としている。

To be continued...

関連レポート

雲取山コースタイム

予定 実際 場所
07:15 07:15 奥多摩駅
- 08:06 石尾根登山口
- 10:59 六ッ石山分岐
- 12:36~13:04 鷹ノ巣山
- 14:34 高丸山
- 15:20 七ッ石山
15:00 15:52 奥多摩小屋
- 16:55 雲取山山頂
- 17:21 雲取山荘
- - -
05:00 06:00 起床
- 08:10 雲取山山頂
- 08:57 雲取山荘

雲取山の難易度

難易度2

14/30

総合難易度
必要体力 体力難易度5
コース距離 コース距離難易度5
所要時間 所要時間難易度4
危険度 危険度難易度0

登山難易度 登山難易度7
小屋・水場 小屋・水場難易度0
アクセス アクセス難易度0

総合難易度 総合難易度5
※ 37,640歩(1日の歩数)
※ アクセスは東京基点
評価基準の詳細はこちら。

以前に登った丹沢山縦走登山に次ぐキツさだった。コースの難易度もさることながら、寝不足と疲労、これまでの経験を超える荷物の重さなど、コース以外の体調面や環境面の影響も大きかったと思う。
特に中盤以降、疲れとともに荷物の重さがここまで体力や歩行に影響することを身にしみて実感。自分は短時間に歩行と休憩を繰り返して登るタイプだが、今回は荷物が重く尾根が広いため、腰を下ろして休む機会が多くなった。結局、序盤の六ッ石山あたりから、終始バテバテ。

コースは今まで歩いたことのないタイプ。鎖場や痩せた道、急登などはないものの、上りがいつまでもダラダラと続く。また、尾根道は広く開放感はあるものの、周りに掴んで反動つけたり、体を補佐する木々や石がないため、ガチの脚力勝負となる。自分の好きなフィールドは岩場、鎖場で、この手の地味な登りはどうも苦手。石尾根を歩くならストックがあると、手持ち無沙汰の両手を有効活用できるため便利だと思う。今回の登山で、初めてストックの必要性を感じた。

距離・時間・体力面とは対照的に、尾根が広いため滑落注意箇所もなく、足場の悪いガレ場などもないため、危険箇所は皆無。道迷いの心配もない。また、奥多摩駅から登山口まで歩いて辿り着けるアクセスの良さや、鷹ノ巣山避難小屋、七ツ石小屋、奥多摩小屋、雲取山荘など水場の多さなど、距離・時間・体力面以外の難易度は低い。
ご質問・感想などコメント歓迎します。
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