雲取山

雲取山登山

雲取山

Kumotoriyama

白

[雲取山登山レポ]
巨木の森を歩く!急登の野陣尾根・富田新道から登る雲取山登山

2017年4月23日(日)天候:晴れ
東日原 ~ 権衛ノ頭 ~ 野陣ノ頭 ~ 小雲取山 ~ 雲取山 ~ 七ッ石山 ~ 高丸山 ~ 日陰名栗山 ~ 峰谷
  • 雲取山(くもとりやま)日本百名山花の百名山新花の百名山山梨百名山
  • 東京都・埼玉県・山梨県の境界にある標高2,017mの山。東京都の最西端で東京都最高峰の山であり、まさに東京を代表する山。日本百名山、花の百名山に選定され、妙法ヶ岳、白岩山、雲取山の三山合わせて三峰山とも呼ばれている。雲取山には雲取山荘、三条の湯、七ツ石小屋など、山小屋が充実しており、コースも多岐にわたる。

雲取山のコース

雲取山で最も利用者が多いのは鴨沢コース、次いで三峰コース。
登山口は、北側は三峯神社、天上岩の渓流、東側は日原、南側は丹波、お祭、鴨沢、峰谷となる。なお、鷹ノ巣山、六ッ石山を経由して登る人も少なくない。
  • 富田新道登り利用
  • 日原から日原林道を歩き、野陣尾根登るコース。日原林道を2時間30分歩かなければならない上、急登であるため、比較的下山利用者が多い。
    なお、登り始めてすぐにある分岐から、唐松谷林道を歩き七ツ石山を経由するコースもあるが、2017年現在崩落ため通行禁止になっている。
  • 三峰コース
  • 三峯神社から霧藻ヶ峰や白岩山を経由して登るコース。
    西武線の西武秩父駅や三峰口駅から三峯神社へバスが出ているため、比較的利用者は多い。
  • 鴨沢コース人気コース!
  • 鴨沢から登り尾根を歩き、七ツ石山を経て、山頂を目指す。最も利用者が多い人気のコース。
  • 三条の湯コース
  • お祭から、後山林道を歩き、三条の湯を経由して登るコース。お祭りから後山林道を約3時間歩かなければならない。
    林道歩きを避けたい場合、丹波からサオラ峠を経由して三条の湯まで登ることも可能だが、コースタイムは長くなるため、こちらは下山利用者が多い。
  • 峰谷コース
  • 峰谷から赤指尾根沿いに登り、七ッ石山を経由して山頂を目指すコース。利用者は少ない。
※コース名に厳密な名称はありません。
山と高原地図
雲取山のコースが紹介されているのは、山と高原地図の「雲取山・両神山」です。地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!
ポイント 山と高原地図「雲取山・両神山」において、石尾根縦走路の高丸山より東は掲載されていませんのでご注意ください。
今回歩いたルートであれば「山と高原地図 奥多摩」で全域が掲載されています。

雲取山の登山計画

プラン
今回の登山目的は、奥多摩急登チャレンジ登山の締めくくり。雲取山を富田新道・野陣尾根から登るコースは、奥多摩三大急登に勝るとも劣らない屈指の急登だという情報を聞いたので、その検証を兼ねた登山でもある。
コース
コースタイム的に日帰りもギリギリ可能だが、かなりタイトなスケジュールとなるため、1泊2日を計画。宿泊場所は、山頂の雲取避難小屋を予定していたが、避難小屋が混雑して宿泊できない場合は、雲取山荘か奥多摩小屋も候補に。下山は赤指尾根を予定していたが、3年前に石尾根縦走路から登った際に見落としたポイントを回収するために、浅間尾根(鷹ノ巣山のコース)から下山することにした。ちなみに見落とした内容は、七ツ石山の由来となっている7つ石(岩)の確認、日陰名栗山のピーク確認、小雲取山のピーク確認、そして雲取山からのご来光を拝むこと。なお、これまでの急登チャレンジと条件をなるべく同じにするため、ストックは持参しなかった。

関連レポート

雲取山コースレポート

東日原 ~ 唐松谷の出合

【08:04】東日原バス停を出発。
東日原から途中の八丁橋までは、先週登った天祖山のときにも歩いている。天祖山のときもそうだったが、登山者の大半は天目山か鷹ノ巣山が目的。今日も孤独な登山になるのかな..と思っていたら、奇跡的に1人だけ同じルートの登山者発見。すでに仕事を引退されたシニア登山者だが、毎週奥多摩にきているそうで、かなりバイタリティありそうな感じ。しかも、富田新道は何度か登り下りで利用したことがあるそうで、人の極端に少ないコースなので、なんか気持ちがホッとした。ルートは富田新道の野陣尾根から登るまでは一緒だが、宿泊は長沢背稜の何処かでテントを張るらしい。

【08:49】八丁橋のゲートに到着。
東日原から八丁橋までは約50分。八丁橋まではさほど長く感じないが、八丁橋以降はやたらと長い。おそらく、八丁橋までの50分+αの累積であることに加え、景色に特色や変化がないためだろう。東日原から標高380mをこの林道歩きで登るが、幸い傾斜も緩やかでさほどキツさは感じない。

八丁橋まで水場はないが、八丁橋以降は林道脇に湧き水が出ている箇所多数あり。途中天祖山のバリエーションルート入口を3箇所確認。また、林道終盤にある名栗沢橋の上に「名栗沢のトチノキ」と呼ばれる巨大なトチノキがあった筈だが、気付かずスルーしてしまう。

【09:46】野陣尾根・富田新道入口に到着。
約2時間弱の林道歩き。体力はそれほど消耗していないが、気分的に疲れた。ココで既に標高1,000m。

なお、まっすぐ進み大ダワ林道沿いから雲取山に登るコースは、2010年から崩落により通行禁止。大ダワ林道は死亡事故も発生しており、他登山者のレポートからも相当危険らしい。さらに、唐松谷林道も崩落のため通行禁止になっているため、現在日原林道から雲取山へアクセスするには野陣尾根・富田新道のみとなっている。

もう一人の登山者は、登山口で行動食を食べるため休憩していたが、自分は唐松谷林道分岐で、朝食のパンを食べる予定だったためそのまま進む。
【9:55】唐松谷の出合に到着。
足場は不安定だが、沢まで近づけるため、給水は可能。この水場以降、石尾根に出るまで水場はない。ココまでが第一ステージ。

唐松谷の出合 ~ 標高1,414m地点

出発直後、いきなり道がわからず少し悩む。左の上り道と右のトラバース道。さすがにスタート直後からトラバース道はないはずなので、左の上り道を進むと目印発見。唐松谷の出合直後の道は、ちょっとした注意ポイント。

【10:16】唐松林道分岐に到着。
分岐を少し登った先に巨木があったため、その脇に腰をおろして朝食&中休憩。

唐松林道分岐から少し先は、美しいブナ林の広がるエリア。しかし、木には詳しくないので明確にどれがブナの木かわからず。新緑ならまだしも枯れ木だし、その上急登で気持ちにゆとりもなかったので、ブナの木を探して楽しむ余裕はなかった。
唐松林道分岐以降も沢地形を上へ上へと登っていく。登山口標高1,000mからのスタートであったため、序盤から高度を感じられる点は登る励みになる。道迷いというほどではないが、途中で尾根に出たかと思えば、尾根から外れる箇所もあり、少し戸惑う場面もあった。
【11:02】標高1,414m地点に到着。
山と高原地図には記されていないが、国土地理院の地図には記されている。ココまでが第二ステージ。

標高1,414m地点 ~ サワラノ平(標高1,708m)

標高1,414m地点以降、緩やかな傾斜の道となり、しばらくは体力回復ゾーンが続く。
サワラノ平手前に待ち構えている急登エリア。この急登こそが富田新道・野陣尾根最大の難所!道のわかりづらいゆるい足場の急登を、左右に振られながら九十九折に登っていく。落ち葉のせいもあって、局地的に道のわかりづらい箇所も多数あり、小さな道外れも頻発し、余計に体力を消耗。登っている割には全然進めず、ゴールであるサワラノ平もなかなか見えてこないので、体力的にも精神的にも相当キツイ。ピークを登りきったサワラノ平手前で精魂尽き果て倒れ込んでしまった。

【12:02】サワラノ平に到着。
少し手前でガッツリ休憩してしまったので、そのまま進む。ちなみに、サワラはヒノキ科の針葉樹の名称なので、このあたりの木々にはサワラが多いのかと。ココまでが第三ステージ。

後で写真を見て気付いたが「椹平(サワラノダイラ)」と書かれた地名標識が木にかかっている。なお、富田新道・野陣尾根のポイント地点には東京水道局の標識が設置されているので、それである程度ポイントを把握できる。

サワラノ平(標高1,708m) ~ 権衛ノ頭 ~ 野陣ノ頭

サワラノ平から小雲取山までが第四ステージ。
サワラノ平までくれば、富田新道・野陣尾根を攻略したも同然!あとは小雲取山まで、傾斜も緩やで雰囲気の良い稜線を歩くため、鼻歌でも歌いながら気軽に歩ける道。
【12:47】野陣ノ頭に到着。
権衛ノ頭から目と鼻の先だった。景色も微妙で、権衛ノ頭で休憩もしたのでそのまま通過。

野陣ノ頭 ~ 雲取山荘

野陣尾根を過ぎると、草原のような道となり、小雲取山まで最後の上りとなる。小雲取山直前で多少傾斜はキツくなるが、ココまでくれば高揚感の方が上回り、疲れは感じない。

【13:07】石尾根縦走路の合流地点(小雲取山)に到着。
石尾根縦走路に合流すると同時に10人ほどの団体登山者と遭遇。いつものことだが、富田新道・野陣尾根は登山者が少なかったので、このギャップが嬉しいやら悲しいやら複雑な心境。

小雲取山の山頂だが、やはりコース上には見当たらない。地図的にはこの合流地点と小雲取山の山頂はほぼ同一地点。次の写真のピークが小雲取山っぽい。のちにネットで調べると一応ピークを踏めるようだ。コース外ならと今回もスルーしてしまったので、次回以降の宿題。

さて、ココから雲取山の山頂へ行く前に、水とビールを調達するため巻き道を使って雲取山荘へ向かう。雲取山荘への巻き道周辺は、東京で唯一の亜高山帯の原生林が広がる森で、年間平均気温が約6度しかないらしい。そのため、この時期でも雪が多く残っていた。

【13:46】雲取山荘に到着。
巻き道なのですぐに到着するかと思いきや、結局分岐から30分ほど歩いたので、これなら山頂を通過してもあまり変わらない気がする。雲取山荘前のベンチで富田新道・野陣尾根を一緒に登っていた登山者が先着し休憩していた。

雲取山荘へは、ビールと水を調達する目的でやってきたが、なんと水場は凍結しており、未だ開通しておらず。ちょうど今開通作業を行っているそうなので、もう少し待てば水も出るかもしれないと言われるが、何時になるかわからない。仕方ないので、ペットボトルの水を購入しようかと思ったが500mlで400円は高い。水は1,200mlほどあったので、買うかどうか思案していると、先ほどの登山者から「雪を溶かせばいいんじゃねぇ」との助言。煮沸する食事用の水を雪で調達すれば、水を買わなくても十分足りるので、助言を受け入れ水は買わずに山頂へ向かう。

雲取山荘 ~ 雲取山の山頂

【14:13】雲取山荘を出発。
3年前に登ったときもそうだったが、雲取山の北側斜面は雪が残りやすい。東京平野部では昨日雨だったが、雲取山では雪だったのかも。石尾根側から登るより道は急で険しい。
【14:38】雲取山の山頂に到着。
雲取山には北側、南側と2つのピークがあり、三角点や山頂標識は北側に設置されている。南側には雲取避難小屋がある。3年前登ったときは木製だった山頂標識も、立派な石碑に変わっていた。残念ながら富士山は見えず。

雲取山の山頂(昼・夕)

避難小屋を覗くと2名のソロシニア登山者が先着していた。今日は日曜日なので、この時間で2名だと避難小屋が人で溢れかえることはなさそうなので、ホッと一安心。奥多摩の避難小屋に共通していることだが、雲取避難小屋内部は普通にきれいです。[雲取避難小屋内部
それでいて、小屋から少し離れた場所にトイレもあるので、申し分なし。場所取りだけして、山頂で遅めの昼食兼夕食をとる。

昼食は鶏団子と湯葉の山椒鍋。調理用の水は小屋横の雪から調達。山頂はポカポカ暖かく、達成感も加わりビールが最高にウマイ!食事を食べていると、雌鹿の親子が寄ってくる。えらく人馴れしているので、登山者に餌付けされてない?ちなみに夜トイレに行ったとき、鹿の光る目が数十個、暗闇の中を動きまわっていたので、山頂付近は鹿にとってテリトリーなのかも。
山頂小屋の良い点は何と言っても夕焼け、朝焼け・ご来光が見られること。静かに夜は更けてゆく。

雲取山の山頂(早朝)

【4:15】起床。
雲取山からの朝焼けにご来光です。

雲取山の山頂 ~ 七ッ石山

【7:46】雲取山の山頂を出発。
下山予定は峰谷で、七ッ石山、高丸山、日陰名栗山を越え、鷹ノ巣山避難小屋から浅間尾根を下る予定。 まずは、ヨモギノ頭を通り、奥多摩小屋を目指す。

ヨモギノ頭までは、下りでも多少登る必要はあるが、大した上りではない。ご丁寧に巻き道もあるので、面倒なら巻き道を使えば良い。

【8:20】奥多摩小屋に到着。
奥多摩小屋から3分ほど下った場所に水があるので、そこで下山用の水を調達。ちなみにこの奥多摩小屋は素泊まりのみ宿泊可能な山小屋だが、ネット上の評判は良くない。それもあってか、山小屋泊まりの登山者はほとんど雲取山荘に流れているようだ。水場も近く、ビールは奥多摩小屋で購入できるので、テント泊には申し分ないロケーション。

奥多摩小屋の次は七ッ石山へ向かう。奥多摩小屋からブナ坂を通過すると、七ツ石山への上りとなる。結構急登だが、下山で体力もある上、急登区間も短いので一気に駆け上がる。
七ッ石神社は3年前と全く同じ。今にも崩れそうだが、つっかえ棒の絶妙なバランスで踏みとどまっている。冬場の雪や小規模な地震でも倒壊しそうに見えるけど、意外と頑丈なのかな?
高丸山は前回も登っているので巻いても良かったが、一応今回も登っておいた。下山で体力があるので問題はなかったが、高丸山への上り道はスペシャル級の急登。

【9:54】高丸山の山頂に到着。
天に突き出たような形をした山なので、さぞ景色は良いかと思いきや微妙に良くない。傾斜も急なので、登りのときは巻いた方が無難なピーク。七ッ石山よりもしんどかったし。

次は、前回の登山で見落とした最後のポイント、日陰名栗山のピーク確認のため日陰名栗山へ向かう。

【10:20】日陰名栗山に到着。
高丸山からの登り返しはあったが、キツイ登り返しではなかった。ピーク自体はわかりにくいが大きい山名標識が設置されている。3年前は気付かず通過したが、疲れていてもさすがにこの山名標識には気付くと思うので、前回山名標識はなかったのかも。

予定していた見落としポイントの回収も終えたので、あとは下山するのみ。峰谷バス停の時刻表を調べるが、なんと峰谷からのバスは1日3本しか出ておらず、昼の便は12時31分のみ。もっとバスの本数が多いと甘くみていた。このバスに乗れないと峰谷橋まで歩かなければならない。標準コースタイムを巻かなければ間に合わないため、急いで出発。

日陰名栗山から鷹ノ巣山避難小屋まで急勾配の道だったので、登りの場合は結構キツイと思う。雲取山まで距離もあるので、体力があり余っていなければココも巻き道を進んだほうが無難。
【10:37】鷹ノ巣山避難小屋を通過。
鷹ノ巣山避難小屋から浅間尾根(せんげんおね)に入る。最初こそ道はトラバースしているが、すぐに尾根上となり、途中の浅間神社手前まで真っ直ぐに道が伸びている。浅間尾根の道は踏み固められていて歩きやすく危険箇所もないが、見どころ的なトピックスもない。
浅間神社までくれば登山口は近い。浅間神社は大きな社殿が1つあるのではなく、小さな社殿や祠が散在している。倒壊しかけの社殿や祠もあり、廃れる一歩手前って感じ。

【11:30】浅間尾根の登山口に到着。
地図から途中で林道に出ることはわかっていたが、まさか民家があるとは思っていなかったのでビックリ。後で調べると、峰谷には峰集落と奥集落があり、このあたりは峰谷の中でも奥に位置する奥集落。なんでも、東京都で最も標高の高い場所にある家がこの峰集落にあるそうで。

奥集落周辺は山桜が咲き誇り、とても良い雰囲気。民家はあるが、人は一切見かけない。桜を横目に見ながら、峰谷バス停を目指す。
奥集落の桜ゾーンを抜けると、バス停への道標が現れる。林道をそのまま進んでもバス停へ到着できるが、コース上となる山道を使った方がショートカットできるので、山道を進む。
山道といっても住宅の裏道を抜けたり、コースとは思えない道を歩いたりと、かなりトリッキー。わかりにくい箇所には、手書きの道標やメッセージが書かれているので道はわかるが、なければ多くの人が困惑するだろう。
【12:14】峰谷バス停に到着。
なんとか、12時31分のバスに間に合ってホッと一安心。バス停周辺は、そよ風で桜吹雪が舞い、のどかで良い雰囲気でした。

関連レポート

雲取山コースタイム

1日目

予定 実際 場所
08:00 08:04 東日原バス停
09:07 08:49 八丁橋
10:27 09:55 唐松谷の出合
10:57 10:16~10:34 唐松林道分岐
- 12:02 サワラノ平
- 12:27~12:37 権衛ノ頭
- 12:47 野陣ノ頭
14:27 13:06 小雲取山
14:57~15:07 13:46~14:13 雲取山荘
15:27 14:38 雲取山

2日目

予定 実際 場所
04:30 04:15 起床
- 08:10 雲取山出発
- 08:20~08:30 奥多摩小屋
- 09:02 七ッ石山
- 09:54 高丸山
- 10:20 日陰名栗山
- 10:37 鷹ノ巣山避難小屋
- 11:30 浅間尾根登山口
12:25 12:14 峰谷バス停

雲取山の難易度

難易度2

15/30

総合難易度
必要体力 体力難易度4
コース距離 コース距離難易度4
所要時間 所要時間難易度4
危険度 危険度難易度1

登山難易度 登山難易度7
小屋・水場 小屋・水場難易度0
アクセス アクセス難易度2

総合難易度 総合難易度5

登山DATE

  • 歩行距離:33.31km
  • 高度上昇:2,649m
  • 高度下降:2,700m
  • 出発高度:0,614m
  • 最高高度:2,017m

  • 標高の差:1,403m
  • 活動時間:09:33
  • 休憩時間:01:05

  • 合計時間:10:38
必要体力・距離・時間

冨田新道・野陣尾根からのコースは奥多摩屈指の急登との情報を得て、実施した今回の山行。まず、厄介なのが東日原から登山口までの長ーい林道歩き約2時間。このコースが敬遠される最大の原因はこれだろう。幸い、距離に対して傾斜が緩やかなため、林道歩きでの体力の消耗は殆どないが、やはり2時間は長い。

登山口の少し先、唐松谷の出合から急登スタート。序盤の沢地形から尾根に出るまでは、これまで登った急登と同じくツライ区間。ただし、前回登った天祖山の序盤よりかは楽だった。尾根上に出てからも上りは続くが、緩やかな傾斜となる体力回復ゾーンもあるので、それほど苦痛ではない。問題は、サワラノ平手前の急登。この区間は冨田新道・野陣尾根における最大・最強の難所と言える。

サワラノ平まで到着すれば、このコースは攻略したも同然。その後、小雲取山を経由して雲取山までの道は、楽しく登ることができる。
危険度
上り利用の登山者は自分と他1名のみだったが、下山利用は4~5組ほど見かけた。やはりこのコースは雲取山で1泊し、翌日下山で利用する登山者の方が多い。道はわかりやすくはないが、一定間隔で目印もあるので、大きく道に迷って遭難というのは考えにくい。ただし、登山者は少なく踏み跡も薄いので登山経験の少ない方は要注意!鎖場もなく、滑落するような箇所は一切なし。
山小屋・水場
水場は林道脇の湧き水に、登山口近くの唐松谷の出合にある沢、そして石尾根に出れば奥多摩小屋や雲取山荘で水を調達できるので、水には困らない。山小屋も、奥多摩小屋、雲取山荘以外に、山頂の雲取避難小屋、七ツ石小屋、など、人気の山だけあって、山小屋にも恵まれている。
総括
サワラノ平手前の急登は相当キツかったが、それ以外は想定の範囲内。石尾根に出たあとはピクニック気分で歩けるので、普通に登るよりちょっと体力的難易度を上げたいって方にはオススメできるコースです。
ご質問・感想などコメント歓迎します。
お気軽にどうぞ!

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