入笠山

入笠山登山

入笠山

Nyukasayama

白

[入笠山登山レポ]
山頂から大パノラマ&花満開!快晴の入笠山登山

2023年6月17日(土)天候:快晴
沢入登山口 ~ 入笠湿原 ~ 入笠山山頂 ~ 大阿原湿原 ~ 沢入登山口
  • 入笠山(にゅうかさやま)日本三百名山
  • 長野県富士見町と伊那市にまたがる、赤石山脈(南アルプス)北端の位置する標高1,955mの山。山頂近くまでゴンドラリフトや車道が通じているため、比較的容易に登頂することができる。山頂からの展望が良く、南・中央アルプスおよび八ヶ岳の眺望に優れており、また、周辺には大阿原(おおあはら)湿原や入笠湿原があり、時期によっては湿原に自生する多くの植物を鑑賞することができる。

入笠山のコース

入笠山の主な登山口は沢入登山口とゴンドラリフトを利用した山頂駅の2つ。簡単に言ってしまえば、ゴンドラリフトを利用するのか、下(沢入)から登るのかの選択。ただ、どちらも車でのアクセス必須。ちなみに、中央線のすずらんの里駅や青柳駅から徒歩でアクセスすることも可能だが、時間がかかるため利用者はほとんどいない。

コースに関して、入笠山の場合はコースという概念ではなく、入笠湿原と入笠山の山頂以外で、どこまで山頂周辺を周るのかといったルート選択になる。
  • 入笠湿原 ~ 入笠山 周回人気ルート!
  • 必要最小限の周回ルート。多くの登山者がこの周回コースを利用している。
  • 入笠湿原 ~ 入笠山 ~ 大阿原湿原 周回登り利用 下り利用
  • 入笠山だけでは少し物足りないという方に向けた、大阿原湿原まで足を伸ばすルート。
  • 入笠湿原 ~ 入笠山 ~ 大阿原湿原 ~ テイ沢 ~ 入笠牧場 周回
  • より多く歩きたいという方に向けた、入笠山周辺を大きく周回するルート。
山と高原地図
入笠山のコースが紹介されているのは、山と高原地図の「北岳・甲斐駒」です。地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!

入笠山の登山計画

プラン
今回は山梨在住の登山初心者の友人との山行。"春の入笠山は最高に良い"と聞いていたのと、且つ初心者でも登れると聞いていたので計画した。ちなみに、個人的な理由として、入笠山は公共交通機関でのアクセスが難しいため、友人の車でアクセスできることも理由の1つ。コースは友人の体力面も考慮しつつ、現場で決めることにしていた。
アクセス
石和温泉駅で待ち合わせしていたので、始発電車で石和温泉駅まで移動し、そこから車で沢入登山口まで移動する。

入笠山コースレポート

沢入登山口 ~ 入笠湿原

【7:35】石和温泉駅に到着。
友人と待ち合わせしていたので、ここから車で沢入登山口に向かう。

【9:45】沢入登山口駐車場に到着。
ナビタイムでは、1時間半の計算だったが、2時間15分ほどかかった計算..。渋滞していた訳でもないのに、タイムオーバーした原因は不明..。時間が遅かったため、沢入駐車場はすでに満車。なんとか駐車場から少し下った場所の路肩に駐車することができた。

【10:06】沢入登山口。
少し遅れたが、ショートコースの山なので、まあ大丈夫でしょう。
ポイント 法華道
甲斐の国(富士見町)と信濃(高遠町)を全長約22kmで結ぶ道。甲州街道から富士見町の若宮で分かれ、入笠山東斜面を登って大阿原湿原 ~ 仏平峠 ~ 荊口 ~ 山室を通り、非持に至る。道沿いには多くの古刹が並び、信濃への法華経伝来の足跡を今に伝える歴史の道でもあることから「法華道」と呼ばれている。
入笠湿原で目につく花としては、レンゲツツジとアヤメ、クリンソウ、スズラン。中でも、スズランは入笠山の中でもシンボリックな花なので、スズラン目的でやってくる人もいるようだ。なお、入笠山の代表的なスズランはドイツスズランとニホンスズランがある。あとで知って、写真を見返してみたが、ニホンスズランしか写っていなかった。
ポイント ニホンスズランとドイツスズラン
ニホンスズランは、花の背丈が葉よりも低く、葉の影に隠れるように花が咲きます。一方、ドイツスズランは花の背丈が葉と同じかそれよりも高く、花自体の大きさもニホンスズランより大きめ。
入笠湿原を30分ほど散策した後、入笠山の山頂に向かう。

入笠湿原 ~ 入笠山の山頂

入笠山の山頂に向かう道は、山彦荘を正面に見て左手にある。道標も設置されているが、人の流れでなんとなくわかった。
レンゲツツジがめっちゃ咲いてました。ある程度登り切ると樹林帯へ。途中、迂回コースと岩場コースとに分かれているが岩場コースを選択。岩場コースといっても下の写真に残ってる岩場しかなかった気がするが..。
入笠山は南アルプスの前衛峰で山が繋がっている関係上、近い割に眺望はいまいち。富士山も見えるが、一応見える程度の眺望。
西側からの展望だが、少し距離はあるものの、中央アルプス全体の真横からの眺望が望める。

入笠山の山頂 ~ 大阿原湿原

【13:28】入笠山の山頂を出発。
山頂には50分ほど滞在していたが、最終目的地の大阿原湿原へ向かう。大阿原湿原までは、山頂を下り舗装道路に出て、少し道路を進んだ先で、再び山道に入り道沿いに進む。
名前はあとで知ったが、大阿原湿原周辺はズミの花が満開でした。
ポイント ズミ(酸実)
バラ科リンゴ属の1種で、晩春から初夏にかけて、木全体が白く見えるほど多くの花を咲かせる。秋になると真っ赤な実をたくさんつける。
【14:05】大阿原湿原に到着。
大阿原湿原は入笠湿原に比べて広さは3倍ほどで、人は10分の1程度。大阿原湿原は入笠湿原と違い、湿原の中央部分を歩くことはできず周回コースのみとなる。
大阿原湿原は縦に長く奥が深いので、奥へ奥へと進む感じ。
大阿原湿原 【14:18】テイ沢沿いの道との分岐。
時間があれば、テイ沢沿い&入笠牧場経由の大きい周回コースを歩きたいと思っていたが、この時間だと難しい上、友人の体力的にも厳しそうだったので、本日はココから戻ることに。
【14:43】大阿原湿原の展望台まで戻る。
展望台近くに雌鹿がおり、逃げる訳でもなくこちらに興味津々でした。ひょっとして餌付けされてる?疲れたのか友人が動こうとしないので、様子を見ながら展望台でしばし休憩。

大阿原湿原 ~ 入笠湿原 ~ 沢入登山口

大阿原湿原から入笠山山頂手前の分岐まではきた道を戻る。山頂分岐以降は、山頂を経由せず林道の迂回路を通って入笠湿原まで戻る。
上の写真の場所が、案内板によるとすずらん自生地階段のはず。(手前の標識に「すずらん自生地階段 1分」とあったので)ただ、すずらんはいくつか見つけたが、咲き乱れているという感じではなかった。
【16:55】沢入登山口に到着。
なんやかんやで17時になりました。お疲れ様でした。

入笠山コースタイム

予定 実際 場所
- 10:06 沢入登山口
- 11:13 入笠湿原
- 12:39~13:28 入笠山の山頂
- 14:05~14:43 大阿原湿原
- 15:50~16:22 入笠湿原
- 16:55 沢入登山口

入笠山の難易度

難易度

09/30

総合難易度
必要体力 体力難易度1
コース距離 コース距離難易度3
所要時間 所要時間難易度2
危険度 危険度難易度0

登山難易度 登山難易度3
小屋・水場 小屋・水場難易度0
アクセス アクセス難易度3

総合難易度 総合難易度3

登山DATE

  • 歩行距離:13.58km
  • 高度上昇:0,651m
  • 高度下降:0,650m
  • 出発高度:1,450m
  • 最高高度:1,955m

  • 標高の差:0,505m
  • 活動時間:05:28
  • 休憩時間:01:21

  • 合計時間:06:49
必要体力・距離・所要時間

今回はゴンドラを使わず沢入登山口から登ったが、入笠湿原までの道は傾斜も緩やかで登りやすい道だったので、それなりに歩ける人なら、沢入登山口から登っても問題ない。ただし、沢入登山口から入笠湿原まで見どころはゼロなので、ゴンドラ料金(往復2,000円)が苦にならないなら、ゴンドラ利用でも良い思う。入笠山で本格的な上りは、花畑から山頂までの道。ただ、この区間でもハードな登りではなく、時間もせいぜい30分なので、登山初心者でも問題ないレベル。

距離は13kmほど歩いているが、ほとんどが平坦な道で、復路の舗装道路も含んでいるので、感覚的には山ではなく、平地での13kmに近いイメージ。時間も湿原内の散策を含めて6時間以内に収まっている。
危険度・水場
山頂付近は多少道が入り組んでいるが、登山道から外れるような道迷いの心配はない。自然の水場はないが、ショートコースだし、何よりマナスル山荘や山彦荘などがあるので、水はもとより食事もとれるので、全く問題なし。危険箇所もないので、親子登山でも安心して登れる山。
アクセス
車であれば問題ないが、公共交通機関でのアクセス難易度は高い。これだけ人気の山ならシーズン中は、駅からのシャトルバスがあっても良さそうだが、何故かない。なお、都内からのバスツアーが組まれているようなので、中途半端に電車でアクセスするより、ツアーを利用した方が便利かもしれない。あとハイシーズン、沢入登山口の駐車場は、早い時間に満車になるので、利用する場合は早朝に。
総括
山頂からの風景は、八ヶ岳と南アルプスの眺望を中心に素晴らしく、湿原には多くの花が咲いているなど、見どころ満載。徒歩だけで登ったとしても難易度は低く、心配な人はゴンドラも利用できるので"初心者オススメベスト3"に入る山。なお、1人モクモクと登るタイプの山ではないので、登るなら2人以上でのグループがオススメ。特に今回は天気にも恵まれ、最高の登山日和でした。
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