男体山

男体山登山

男体山

Nantaisan

白

[男体山登山レポ]
中禅寺湖を一望!体力勝負の山、奥日光男体山を登る

2013年10月13日(日)天候:晴れ
二荒山神社~男体山~湯元温泉 まで
  • 男体山(なんたいさん)日本百名山栃木百名山日光三山
  • 奥日光にある標高2,486mの火山。日光連山を代表する山であり、日本百名山にも選定されている。山岳信仰の対象として知られ、山頂には日光二荒山神社の奥宮がある。男体山は二荒山神社の所有であるため、原則男体山に登るには入山料を払う必要がある。

男体山のコース

男体山の登山口は、二荒山神社中宮祠、志津乗越(志津峠)の2カ所。
当初二荒山神社から登り、三本松へ抜けるコースを予定していたが、出発が遅れたため、二荒山神社コースのピストンに変更。
  • 二荒山神社コース登り利用下り利用人気コース!
  • 二荒山神社中宮祠から登るコースで表参道に位置付けられている。急勾配の登りが続く難コース。
  • 三本松コース
  • 三本松から志津乗越(志津峠)経由で登るコース。二荒山神社コースより、距離が長い分傾斜は緩やか。
※コース名に厳密な名称はありません。
山と高原地図
男体山のコースが紹介されているのは、山と高原地図の「日光」です。地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!

男体山の登山計画

プラン
今回はシュラフなど装備を持たない友人と一緒だったため、有人山小屋もしくは同等以上の宿泊施設を利用して登れる山を前提に探していた。そこで計画したのが、紅葉シーズンということも考慮し1泊2日男体山、日光白根山の連続登山。宿は奥日光の湯元温泉「紫雲荘」を予約、シュラフ、テントなどは不要で、持ち物を最小限に留めることができた。
アクセス
交通手段は車と電車と悩んだが今回は2人という事もあり車を選択。縦走登山の場合と違って、今回は2つの山を別々に登るので、翌日や前日の着替えなど不必要なものは、全て車に置いて登ることができたので、これは大きなメリットだった。
その他
男体山の昼食は焼きそば、日光白根山はウインナーカレーと食事にこだわってみた。結果的には、出発遅れにより男体山では食事を取る時間もなく、翌日の日光白根山で焼きそばを食べた。偶然にも登山数日前、秋の紅葉シーズン中、男体山に登った人の話が聞けた。それによると、いろは坂が鬼渋滞し、登山開始が大幅に遅れ、急いで登る羽目になったとのこと。それを聞いて、出発時間を1時間早めに修正した経緯がある。結局は出発が遅れ、同じ轍を踏んでしまうのだが..。

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男体山コースレポート

奥日光、中禅寺湖

東京出発3時30分を予定していたが、相方の出発トラブルにより3時間遅れの6時30分ごろ出発。道中は、東北自動車道の要所で渋滞に巻き込まれ、日光宇都宮道路の終点近くで大渋滞、更に日光から奥日光に抜けるいろは坂でも大渋滞と、結局中禅寺湖に到着したのは12時半。予定では、7時前に到着して、7時過ぎから登山予定だった男体山も6時間遅れでスタート。それだけではなく、寝不足と車の運転により疲労困憊状態での登山となる。
男体山は二荒山神社(ふたらさんじんじゃ)の所有地であるため、原則入山料500円を払ってから登る。男体山の標準コースタイムは往復6時間。16時頃山頂に着いて、18時までには下山できるだろうとの計算で予定通り登山を行う事に。入山料を払う際に、宮司さんから基本的には午後になると日暮れ前に下山できる可能性が低いため、入山を断っていると言われたが、ライトなど最低限の装備を持っていたので、なんとか入山許可がおりる。結局正式な登山開始時間は13時30分。

男体山一合目 ~ 三合目

【13:34】男体山一合目。
一合目から三合目までは森の中を抜けていく道。一合目からそれなりに勾配がキツイ。
【13:53】男体山三合目に到着。
男体山三合目で林道に出る。

男体山三合目 ~ 六合目

三合目から四合目までは、塗装されたアスファルトの蛇行道。ココで歩きながら体力を回復できる。
【14:26】男体山五合目に到着。
四合目から六合目は、階段が組まれ整備された登山道。そのため六合目まではシニア登山者でも安心して登れる。
【14:42】男体山六合目に到着。

男体山六合目 ~ 八合目

六合目から八合目までは岩場地帯。傾斜があり結構険しいので、この区間シニア登山者にとってはかなりキツイと思う。
【15:04】男体山七合目に到着。
【15:25】男体山八合目に到着。

男体山八合目 ~ 男体山山頂

八合目から九合目は整備された登山道。八合目を過ぎたあたりから体力的にキツくなり始める。 八合目から九合目は整備されているので、登りやすいように思えるが、登山道真ん中が盛り上がっており足の踏ん張りが効きにくい。その上、中途半端に道幅が広くまわりに掴めるような木もないため、脚力だけが頼り。つまり足の踏ん張りが効きにくい道を脚力だけで登っていかなければならず、これは相当キツかった。なおこの区間、疲れで写真は1枚も撮らなかったようで。

【15:50】九合目の赤土地帯に入る。 九合目から山頂へは森林限界地点となり、頂上まで赤砂が広がる砂場。赤砂は足を踏み込むとズブズブと沈み込む性質をもっており、八合目~九合目の道とは違った意味で足の踏ん張りが効きにくく、歩数に対して前に進まない。八合目以降は体力以外の気力や根性などをフルに使い登っていく、耐える登山となる。
【16:02】男体山の山頂に到着。

男体山の山頂

山頂には二荒山神社奥宮があり、銅像や鐘楼、神剣などもある。男体山の山頂からは360度の展望。特に南西方面は中禅寺湖を見下ろすことができ、この上ない素晴らしい眺望。景観の良さという点ではトップクラス。16時だったので山頂には3組ほどの登山者。頂上のスペースは広く、混雑時でも食事をとれるスペースは十分にある。

男体山山頂 ~ 二荒山神社登山口

本格的な夕暮れで、そろそろ下山しないとヤバイので【16:32】下山開始。
【17:36】男体山四合目を通過。3合目付近で真っ暗になり、その後はライトを使って下山。
【18:10】二荒山神社に到着。すぐさま宿泊予定の「紫雲荘」に車で向かう。

紫雲荘

【19:00】紫雲荘に到着。

紫雲荘は、比較的リーズナブルな老舗の旅館。登山者には朝ごはんをお弁当のおにぎりに変更してくれるサービスあり。予約時ネット上では満室だったが、ダメ元で電話したところ1室キャンセルが出たとの事で、1週間前になんとか予約。 料理の品数は多く、味も文句なし。貸切り専用の露天風呂もあり、登山の疲れを十分に癒すことができる。ちなみに、お値段は1泊2食付で9,100円。(朝食をお弁当にしたので、少し割引きされている)

To be continued...

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男体山コースタイム

予定 実際 場所
07:30 13:30 二荒山神社登山口
- 13:53 三合目
- 14:13 四合目
- 14:26 五合目
- 14:42 六合目
- 15:04 七合目
- 15:25 八合目
- 16:02~16:32 男体山山頂
- 18:10 二荒山神社

男体山の難易度

難易度2

13/30

総合難易度
必要体力 体力難易度4
コース距離 コース距離難易度2
所要時間 所要時間難易度2
危険度 危険度難易度2

登山難易度 登山難易度5
小屋・水場 小屋・水場難易度2
アクセス アクセス難易度1

総合難易度 総合難易度4

登山DATE

  • 歩行距離:8.7km
  • 登山歩数:20,836歩
  • 高度上昇:1,197m
  • 高度下降:1,197m
  • 出発高度:1,285m
  • 最高高度:2,486m

  • 標高の差:1,201m
  • 活動時間:04:10
  • 休憩時間:00:30

  • 合計時間:04:40
必要体力・距離

難易度はレベル5に設定したが、内訳的には体力的要素が大きい。三合目~四合目以外は直登で終始急勾配の登りが続く登山道は体力的に相当厳しいので、体力に自信のない方は、十分な時間を確保する必要あり。

奥日光という立地のためか、登山者にはシニアも結構いたが、皆さんかなりつらそうでした。また、九合目手前あたりでカップルの女性がリタイヤしてシャガミこんでいたのと、家族ずれの子供が泣きながら下山していた光景が印象的。おそらくどちらも体力切れ。下山するときに追い抜いたので、ちゃんと下山できたか心配。自分たちでさえ、三合目で真っ黒になったので..。正直男体山はシニアや子供、女性向けの山とは言い難い。
危険度・水場
鎖場などはないが、中盤の岩場地帯は危険。大きな岩がゴロゴロしており体全体を使う必要があり、特に下山は要注意。また、途中にトイレや水場はない。事前リサーチ不足で、水を1L弱しか持っておらず、水の残量も気にしなければならず余計ツラかった。
アクセス
都心から距離的には離れているが、奥日光中禅寺湖の近くで登山道入口まで公共交通期間で辿り着けるため、交通アクセスは良い。近くの女峰山などを絡めず男体山だけなら、半日あれば登れる山のため日帰りも可能。
総括

所要時間は必要体力に伴い比例しているだけで、コース距離としては長くない。二荒山神社の所有地だけあって、要所で標識や道標が設置され、登山道もよく整備されている。

今回は早く登って早く下山しなければならない状況だったので、体力的にも精神的にも追い詰められた登山となり、かなりキツかった。また、水不足も状況悪化に拍車をかけてしまったので、当たり前のことだが、時間のゆとりと水は十分持って登らないとダメだってことを改めて痛感させられた。
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