日本百名山、天城山登山記録

日本百名山天城山

白
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[天城山縦走登山レポ]
万二郎岳・万三郎岳登山から八丁池を歩く天城山縦走

2015年10月4日(日)天候:晴れ
天城高原 ~ 万二郎岳 ~ 万三郎岳 ~ 八丁池 ~ 天城峠
  • 天城山
  • 天城山は伊豆半島最高峰の万三郎岳(ばんざぶろうだけ )1,406m、万二郎岳(ばんじろうだけ)1,299m、遠笠山(とおがさやま)1,197mなどで構成される山々の総称。天城山という山はない。天城山は植生豊かで、ブナ、ヒメシャラ、アセビ、シャクナゲなどが群生しており、万二郎岳と万三郎岳の間の馬の背と呼ばれる尾根には、登山道がアセビの樹林の中を通るアセビのトンネルがある。
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天城山のコース

天城山の登山口は、万三郎岳・万二郎岳のある北東方面にある「天城高原ゴルフ場」「筏場新田」、八丁池のある南西方面にある「天城峠」「八丁池口」「水生地下」などがある。

八丁池周辺のハイキング目的なら話は別だが、登山として万三郎岳・万二郎岳に登るなら、南西方面から入山すると必ず縦走となる。なお、八丁池周辺は本谷歩道、御幸歩道、水生地歩道、八丁池歩道、オオルリ歩道、コマドリ歩道など複数のハイキングコースが入り組んでおり、詳細な意味でのルートは複数存在する。

詳細なコースは伊豆市観光協会のホームページで紹介されている。
  • 今回歩いた天城山のコース
  • その他コース
  • 天城縦走路
  • アセビの説明板天城高原ゴルフ場から入り、万二郎岳、万三郎岳に登り、八丁池を経由して天城峠に抜けるコース。
    なお、ガイドブックや観光サイトなどでは天城峠が起終点となっているが、水生地下を利用しても良い。
    また、コース距離が長いと感じるならば八丁池の南にある八丁池口(バス停あり)を利用すればコースを短縮することもできる。

  • その他天城山のコース
  • その他コース
  • 天城シャクナゲコース
  • 天城高原ゴルフ場を起終点として万二郎岳、万三郎岳に登るコース。
    起終点が同じ天城高原ゴルフ場のため、マイカー、バスどちらでも利用が可能。縦走しないならこのコースを利用するのが一般的。
  • その他コース
  • 皮子平コース
  • 筏場新田(いかだばしんでん)から筏場林道を2~3時間ほど歩き、上井屋歩道または戸塚歩道を通り、戸塚峠経由で万三郎岳、万二郎岳を目指す。
    長時間林道を歩く必要があるため利用者は少ない。
地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!

天城山コースレポート

天城高原ゴルフ場 ~ 四辻

【8:50】天城高原ゴルフ場に到着。
バスには10名ほどの登山者。後で知るが、この殆ど(全員?)が縦走ではなく天城高原ゴルフ場を起終点とする周回コースを利用。

【9:00】準備を整え登山開始。
スタート直後からいきなりの下り道で、その後は水の枯れた沢沿いを登る。緩やかに登っている程度の傾斜で、四辻まではハイキングコースと言って良い。
【9:15】分岐地点の四辻に到着。
天城シャクナゲコースなら、直進しても右に進んでも良いが縦走するなら直進となる。四辻から万二郎岳までは1.6km。

四辻 ~ 万二郎岳

四辻以降も引き続き緩やかな傾斜の登り道。少し歩くと、これまで枯れていた沢に水が流れだす。天城縦走路で唯一の水場で、この地点以降はすぐに水の流れる沢から離れてしまうので、山の水を飲むならこのポイントしかない。なお、水の量はそれほど多くないので、時期によっては枯れているかも。
【9:53】万二郎岳に到着。
万二郎岳の山頂は、南東方面が僅かに開けている程度の展望。遠くに風力発電の風車が見える。山頂スペースは広くもなく、狭くもない。ココで行動食を食べながらしばし休憩。

万二郎岳 ~ 万三郎岳

登頂時は誰もいなかった山頂にも、人が増え始めてきたのでぼちぼち出発。
【10:04】万二郎岳を出発。

当然ながら、出発直後は下る。ただ、少し下った後は、馬の背にあるアセビのトンネルを抜けるまで平坦移動。この下り道の途中に、展望が開けた場所がある。天城縦走路での展望は、この万二郎岳からアセビのトンネル間以外では、八丁池にある展望台のみ。
アセビの説明板

【10:21】馬の背のアセビのトンネルに到着。
ココは是非アセビが咲き誇る時期に通りたかった。ちなみに伊豆のアセビの開花時期は3~5月。

アセビのトンネルを抜けると万三郎岳まで約1.2km。そこから少し下ると花摘立(はなだて)と呼ばれる鞍部に到着。花摘立からは登り返しの道となるが激しい登りではない。
万三郎岳まで0.2km地点。平坦な道が続いた後に、万三郎岳最後の登り。0.2km未満であることはわかっていたので、万二郎岳同様に駆け登る。
【10:54】万三郎岳に到着。
万三郎岳の山頂は木々に覆われ展望なし。山頂にいた1組3名のグループは、すぐに万二郎岳方面に下っていった。

万三郎岳 ~ 戸塚峠

【11:10】万三郎岳を出発。次なる目的地は小岳。
下り始めてほどなく万三郎岳下分岐点に到着。右に進むと四辻経由で天城高原ゴルフ場に戻る道となるが、縦走なので進路は真っすぐ。

さらに進むと片瀬峠。特に何かある峠ではないのでそのまま通過。
【12:01】戸塚峠に到着。
ベンチには親子が座っていたので、そのまま立ち止まらずに次の目的地である白田峠を目指す。

戸塚峠 ~ 白田峠 ~ 八丁池

戸塚峠まで、短い区間に目安となる峠やピークなど盛り沢山だったが、戸塚峠から八丁池間は、白田峠以外のスポットはなく、また代り映えのない樹林帯の道が延々と続く。なお、アップダウンも殆どない。
途中気になったのが、やたらと根っこから根こそぎ倒れている、または倒れかけている木が多いこと。他の山でもたまに見かけるが、これだけ多いのは珍しいので、伊豆の風土が影響しているのかも。

【12:54】上の写真を撮影した箇所あたりでコースから外れる。しかし、写真を見てわかる通り、ピンクリボンの目印はある。道が広がり始め、コースも不明瞭になってきたので「コースから外れないようにしなければ」と、ピンクリボン(テープ)に注視しながら進む。コースはわかりづらいが目印は一定間隔で設置されているし、道も1本道の筈なので、この時点でコースから外れているとは想像もしなかった。

途中に景色が開ける場所に出る。高度感はないものの、なかなかの景色。また、フェンスごとなぎ倒し登山道を露骨に遮る倒木など、今から考えたらおかしな点がたくさんある。
それにしても、この目印の付いた地図にも載っていない道はなんなんだ!と憤慨気味に後々ネットで調べると2015年9月30日伊豆新聞の特集記事に以下文章が書かれていた。
『岩尾林道分岐点のカーブを過ぎ、間もなく下り八丁池歩道から左に分かれ、本谷歩道を白田峠方面に進む。一帯には縦走路にはない眺望の素晴らしい場所が3、4カ所。息をのむ天城随一の景色が広がる。やがて天城縦走路の白田峠に合流。』(伊豆新聞から抜粋して引用)
どうやら岩尾林道分岐点近くの下り八丁池歩道から白田峠まで、地図や看板にも載っていないコースが存在しているようだ。しかも、天城縦走路からこの本谷歩道まで違和感なく迷い込んだので、コース同士接近している箇所があるのだろう。地図で確認すると八丁池の北側で、直角に曲がる箇所があるので、そこを直進してしまったと思われる。また、この八丁池の北側あたりで道迷いをしたと何人かのネット書き込みがあったので、このあたりは注意して進んだ方が良い。基本的に縦走路では距離看板が一定間隔で設置されているので、距離看板が出てこなければおかしいと思うこと。
八丁池周辺はハイキングコースと聞いていたので、それなりに人もいて、ひょっとして茶屋でもあるかと勝手な想像をしていたが、人の気配などない静粛な雰囲気。今回の天城山縦走は直前に決めたこともあり、あまり細かなリサーチはしていなかったが、紅葉には早く中途半端な時期とはいえ、これほど人がいないとは驚き。八丁池にいたのは、1組の夫婦だけだった。
八丁池で食事予定だったが、とりあえずトイレに行きたかったので、八丁池の南西にあるトイレまで移動。しかし、トイレまで移動すると八丁池が全く見えなくなってしまう。戻るほど時間の余裕はないため、トイレから少し進んだ場所で食事。ちなみに、八丁池の水は飲めるだろうと想定していたが、飲めるような水質ではないので、当てないしないこと。遭難して喉がカラカラならば飲めなくはないと思うが、平時に飲めるレベルの水質ではない。
トイレの近くに見晴台と呼ばれる展望台がある。天城縦走路で数少ない展望のある場所なので、食事の前に寄ってみた。最初はココで食事にしようかと思ったが、狭い展望台での食事はマナー違反なので考えを改めたが、その後この展望台に入っていく人を見かけなかったので、結果的にココで食事をしても良かった・・。

八丁池 ~ 天城峠

【15:09】八丁池を出発。
天城峠のバスは17時49分が最終。約2時間30分でバス停まで到着しなければならない。標準コースタイムでギリギリ間に合うので、多分大丈夫だと思うが、道迷い・道間違いなどこの先も予期せぬことが起こらないとも限らないので、念のため先を急ぐ。

【15:20】八丁池口との分岐地点に到着。
ココから八丁池口まで約35分で、八丁池口の最終バスは16時20分なので、八丁池口に抜けると確実に間に合うが、予定通り天城峠へ向かう。

【15:26】大見分岐。
古い看板なのかこれまで「天城峠」と書かれていた表記を急に「旧トンネル」に変えられると、困惑するのでやめてほしい。先ほどの道迷いで、特に神経過敏になっているので。
御幸歩道でも道がうねり直角に曲がる箇所もあるが、そのような場所には看板が設置されているし、地形的にも道に迷う要素は殆どない。向峠の手前で多少の上り下りがあるだけで、道はトラバースしているのでほぼ平坦。ただ、ハイキングコースというと、明るい野原を歩くイメージを連想するが、御幸歩道は薄暗く人もいない。
向峠以降、ポイントや特徴もない道が続くため黙々と進む。

【16:29】天城峠に到着。
勝手に天城峠以降は、林道歩きかと思い込んでいたが、これまでと変わらない風景。しかし、この先どこに進めば良いのかわからなくなる。今から考えれば信じられないが、進行してきた道の斜め後方に旧天城トンネルへの道が伸びている。しかし、この時はなぜか気付かない。しかし、真っすぐ進むと二本杉峠(旧天城峠)に向かう道で、途中に分岐はない。GPSで現在地を調べると、分岐手前の旧天城トンネルの真上あたりが現在地と出たため、もう少し先に進んでみることにした。

少し進むと奇跡的に反対方向から歩いてくる方と遭遇。極端に人が少ない道にも関わらず、このタイミングで遭遇するのは運が良い。確認したところ、天城峠から旧天城トンネルに向かう道がある筈とのことで、きた道を戻る。天城峠に戻ってみるとあっさり道を発見。なぜこの道に気付かなかったのか・・・。

今後のこともあるので、この時の心理状況を考察してみると、そもそも地図に旧天城トンネルという名称が書かれておらず、目的地は天城峠の北側にあるバス停という認識だけで、旧天城トンネルに向かうという認識がなかった事、天城峠の南側にベンチがあり出入口のようにも見えたので、そちらに気を取られてしまったこと、バスの時間が迫っていたので少し焦っていたこと、など複数の要素が起因していると思う。

天城峠 ~ 天城峠バス停

【16:46】旧天城トンネル横の登山口に到着。
ここから更に下る。ココでようやく天城峠バス停の看板。この看板を天城峠にも出しておいて欲しかったなぁ・・。
【16:55】伊豆山稜線歩道起終点(天城峠バス停)に到着。
最終の1本手前、17時04分のバスになんとか間に合った。こんな何もないところで30分以上待つのは嫌だし良かった。

天城山コースタイム

予定 実際 場所
09:00 09:00 天城高原ゴルフ場
10:15 09:53 万二郎岳
11:30 10:54 万三郎岳
11:55 11:30 小岳
12:30 12:01 戸塚峠
13:00 12:28 白田峠
13:50~14:35 14:21~15:08 八丁池
14:45 15:09 上り御幸歩道入口
15:05 15:20 コマドリ歩道入口
15:10 15:26 大見分岐
16:10 16:03 向峠
16:40 16:29 天城峠
17:00 16:55 天城峠バス停

天城山の難易度

難易度

14/30

総合難易度
必要体力 体力難易度2
コース距離 コース距離難易度4
所要時間 所要時間難易度3
危険度 危険度難易度1

登山難易度 登山難易度5
小屋・水場 小屋・水場難易度3
アクセス アクセス難易度1

総合難易度 総合難易度5
※ 40,029歩(1日の歩数)
※ アクセスは東京基点
評価基準の詳細はこちら。

コース距離は長いが、万二郎岳や万三郎岳周辺以外では、ほとんどアップダウンもないため、長い距離を歩ける体力さえあれば問題はない。唯一登山らしい場所は万二郎岳、万三郎岳周辺だが、それでも激しい登りではない。ある程度脚に自信があれば、6、7時間ほどで縦走できる筈。天城縦走路の登山道は起点から終点まで整備が行き届いており、歩きやすかった。登山靴よりトレッキングシューズの方が良いと思う。ちなみに自分は、トレッキングシューズで歩いた。

縦走路に山小屋や避難小屋はなく、水場は天城高原ゴルフ場登山口近くにしかない。そもそも、もう少し観光地化されているかと誤解していたし、人もこんなに少ないとは思わなかった。特に八丁池方面の人が少なく、八丁池以降で人に出会ったのは、天城高原から縦走し何度か接触している年配の親子と、八丁池の展望台で見た夫婦、天城峠で道案内してくれたトレランの方1名の、合計3組のみだった。八丁池に到着した時間が遅かったこともあると思うが、春先や真夏、紅葉などスポット的な時期以外、人は少ないのかもしれない。
危険度では、八丁池の北側が道に迷いやすいポイントなので注意が必要。距離看板はまめに設置されており、特に縦走は距離が長いので非常にありがたい。危険度は殆どないが、結果的に自分は道に迷ってしまったので、「1」としておいた。

登山口までの公共交通機関が充実しており、新幹線を使えば東京からのアクセスも悪くないので、アクセス面でのハードルは低い。
ご質問・感想などコメント歓迎します。
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