南アルプス赤石岳の山小屋「赤石岳避難小屋」の評判と感想
赤石岳避難小屋データ
赤石岳避難小屋基本データ | |
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場所 | 赤石岳の山頂 |
宿泊料金 | 素泊り5,500円、寝具500円 |
食事 | 食事なし。レトルト食・カップ麺などの軽食はあり。 |
収容人数 | 定員30名 |
予約 | 10名以上の団体・グループ以外は予約不要 |
水場 | なし |
テント場 | なし |
消灯時間 | 消灯20:00 |
その他 | トイレ100 円(最初の1回だけ) |
ホームページ | 特種東海フォレストのページ |
※データは宿泊時の情報です。最新情報は山小屋のホームページなどでご確認ください。
その他赤石岳避難小屋の情報
特種東海フォレストが管理する南アルプス南部の山小屋に共通する内容として、10名以上の団体・グループ以外は予約不要だった。しかし、コロナ禍以降は、ロッヂ・山小屋宿泊、指定幕営地でのテント泊は、事前に予約が必要となっている。
※詳細は特種東海フォレストの「ご予約受付について」を参照
特種東海フォレストのページには「小屋に給水設備はありません」と書かれていたが、お湯の入ったヤカンがストーブの上に置かれており、そのお湯は食事用に利用できた。
寝具は別途500円。シュラフがあれば不要。
椹島(標高1,100m)から赤石岳(標高3,120m)の標高差2,000mを1日で登るともらえる「2000m登山証明書」を過去に発行していたようだが、廃止されていた。
小屋は管理人の榎田さんとちえ子さんの夫婦経営。夫の榎田さんは南アルプスの山小屋でもお酒好きの名物オヤジとして有名。その他、妻のちえ子さんのハーモニカ演奏があり、登山者から好評を博している。
赤石岳避難小屋の評判
赤石岳避難小屋のネットでの評判だが、良い評判ばかりで悪い評判は皆無でした。良い評判の大半は、管理人である榎田さんの人柄に関する内容。また、ちえ子さんのハーモニカ演奏に関しても良い書き込みが目立つ。■ 好意的なブログ
- 赤石岳登山 -南アルプス縦走(3)- / 日本百名山登山No.84
- 南アルプス、赤石岳、悪沢岳 パート3|うららさんの山登り☆お遊び日記
- 赤石山脈盟主への帰省③赤石岳~悪沢岳 2016.09.24(土)~27(火) : 『山』がまんなか
■ 管理人榎田さんについて書かれているブログ
■ ちえ子さんのハーモニカ演奏(動画)
赤石岳避難小屋の感想
■ 榎田さんの人柄
山小屋で名物オヤジと聞くと悪い意味にとらえる人も多そうだが、赤石岳避難小屋の榎田さんは良い意味での名物オヤジ。理屈では説明できないが、のほほんとした人の良さそうな独特の雰囲気が、登山者から好かれる要因かも。ほんといい味のある管理人さんです。中には、榎田さんと酒を酌み交わすのを楽しみに登っている登山者もいるとか。
自分が小屋に到着したのは16:30だったが、到着するとすでに自炊スペースで先着者による晩酌と山談義が盛り上がっていた。そして消灯後に寝ようとしたところ、管理人さんから「一杯飲まない?」とお誘いいただきました。消灯後だったので、通称「のんべぇ小屋」と呼ばれる秘密小屋に移動。小屋には日本酒、ウイスキー、焼酎、酎ハイ、ビールなど、様々なアルコール飲料が棚に並べられていた。窓を開けると、夜のとばりに富士山が見えるため、登山者6人ほどで山談義と夜の富士山を肴に軽く酒盛り。楽しかったです。
※ヘッドランプの明かり程度の暗い部屋だったので、写真撮影はできなかった。
■ ハーモニカ演奏
妻のちえ子さんによる、ハーモニカ演奏も好評。楽譜が配布されるので、リクエストに応じて演奏してくれる。演奏中は、口ずさんだり、手拍子したりしながら演奏を楽しむ。1日に2回ほど登山者に向けて演奏してくれるようだが、頼んだら個別でも演奏してくれるかも。
■ 立地は最高
立地は赤石岳の山頂にあるため、言わずもがなだが最高に良い。この日は天気も良く、特に夕焼けが素晴らしかった。こんなきれいな夕焼けは生まれて初めの体験だった。
■ 建物はきれい
建物は新しいのかな?全体的にきれいです。掃除も行き届いている印象を受けます。建物は大きくないです。
■ 赤石岳避難小屋の感想まとめ
赤石岳避難小屋の評価 | |||||
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立地 | 建物 | 料金 | |||
接客 | 食事 | – | 水場 | ||
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総合 |
偏屈な管理人が少なくない山小屋において、おもてなしの高さと店主の人柄が魅力的な、とても良い山小屋です。榎田さんに会うのを楽しみに登っている登山者もいるなど、”接客が良い”というレベル超えて、”愛される”というレベルまで達している。出発の際は、わざわざ見送りもしていただき感激です。
立地は赤石岳の山頂にあるため、文句なしに良い。天気さえ良ければ、小屋前から気軽に夕焼けやご来光を鑑賞することができる。
山頂のため水場はないが、熱いお湯なら分けてもらえる点は嬉しい。
宿泊者の層としては、赤石小屋に比べて比較的若い健脚の登山者が多く、シニア層は少ない印象。椹島から登る場合、標高差2,000mを一気に登る必要があるため、赤石岳避難小屋に宿泊するのはある程度の体力が必要。しかし、その苦難を乗り越えて泊まる価値は十分ある山小屋。南アルプス南部の山小屋に泊まるなら、宿泊して損はない山小屋です。
以上、赤石岳避難小屋の感想でした。
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