日本二百名山の乾徳山登山記録

乾徳山登山
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[乾徳山登山レポ]
全長20m鳳岩の鎖場に挑む!道満尾根から登る乾徳山登山

2016年5月15日(日) 天候:晴れ時々くもり
乾徳山登山口 ~ 道満山 ~ 乾徳山 ~ 乾徳山登山口
  • 乾徳山日本二百名山新花の百名山山梨百名山
  • 山梨県山梨市にある標高2,031mの山で、山域は奥秩父に属する。山頂付近には多くの巨岩が積み重なっている。古来には、鎌倉時代の僧「夢窓疎石(むそうそせき)」が修行したと伝えられる山で、座禅をしたといわれる座禅石や髪剃岩などの奇岩に、疎石との関わりを伝える銀晶水、錦晶水などの水場などが今でも現存している。

    登山においては、山頂直下にある高さ20m程の鳳岩の鎖場が有名で、名物となっている。

乾徳山のコース

乾徳山の登山口は、三富徳和(みとみとくわ)の徳和峠に1つ、同じ三富徳和の乾徳山前宮神社近くに1つ、大平高原(おおだいらこうげん)に1つの合計3つ。
  • 乾徳山のコース
  • 登り
  • 道満尾根コース
  • 三富徳和の道満尾根沿いに道満山や国師ヶ原高原の月見岩を経て山頂を目指すコース。
  • 下り
  • 国師ヶ原コース
  • 三富徳和の前宮神社近くの登山口から、高原ヒュッテや国師ヶ原高原の月見岩を経て山頂を目指すコース。月見岩以降は道満尾根コースと同じ。
  • その他コース
  • 大平高原コース
  • 乾徳山南東の大平高原から道満尾根に合流し山頂を目指すコース。乾徳山に登る最短コースでもある。
アイコンの説明はこちら。
※コース名に厳密な名称はありません。
地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!

乾徳山の登山計画

今回は珍しくソロではなく会社の知人と2人で登る。同じ山梨の三ツ峠山や、栃木の高原山などいくつか候補を出した中で、本人に選んでもらったのがこの乾徳山。登山経験はあるが、ブランクが約2年。乾徳山の鎖場が少々不安だったが、鎖場もそれほど危険ではないとの前情報だったので、最終的に乾徳山に決定。2人なので今回はレンタカーを借りることにした。

乾徳山コースレポート

乾徳公園駐車場 ~ 乾徳山登山口

7時30分に乾徳公園の無料駐車場に到着するも満車。乾徳公園より上に駐車場があるような事が看板に書かれていたので、あたりをウロウロして駐車場を探すも見付けられず。グルっと回って乾徳公園駐車場に戻ってくると、ちょうど1台空きができていたので、すかさず駐車。釣り目的など、乾徳山の登山目的以外の車も駐車しているようだった。

【07:54】乾徳公園の無料駐車場を出発。
登山口まで向かう道中で、駐車場難民の車が数台ウロウロしていた。
【08:11】徳和峠の乾徳山登山口に到着。
乾徳山登山口までは、マメに看板が設置されているため、道に迷う心配はない。

乾徳山登山口 ~ 道満山

最初の目的地は道満山。道満山まで代わり映えのない上り道が続く。写真はもっと撮影したが、どの写真も同じ場所に見えるので大幅カット。(汗)それなりに急登だが、知人の後ろについてペースを合わせて登ったので、疲労も感じなかった。
【09:09】道満山に到着。
山頂は展望のない小スペース。通過点としての山なので、山というより小ピーク。山名看板がないとスルーしてしまうだろう。ココで少し休憩をすることに。

道満山 ~ 大平高原コース合流地点

道満山から暫く進むと、登山道が乾徳山林道をかすめる。この乾徳山林道を東に向かっても大平高原にたどり着けるが、地図上での大平高原コースとの合流地点はもう少し先(上)にある。
【09:51】大平高原コース合流地点に到着。
舗装された道と交差しているが、車が通れるような道ではない。

大平高原コース合流地点 ~ 扇平

舗装道路を渡り、登山道を進む。暫くするとまた、舗装道路に出る。このあたりに国師ヶ原の高原ヒュッテとの分岐地点があった筈なので、この2つ目の道路の地点がそうだったのかも。

大平高原合流地点から30分ほど登ると、開けた場所に出る。
この開けた場所以降、暫くは平坦に近い緩やかな上りとなる。これまで登山口からずーと直登だったので、ココでようやく楽な道。その後、国師ヶ原高原で一気に景色が開ける。
【10:45】月見岩に到着。
月見岩は事実上、3つのコース全ての登山者が集結する場所のため、これまで殆ど見かけなかった登山者もココで一気に倍増。どうやら、三富徳和にあるもう一つの登山口から登っている登山者が多かったようだ。
【10:50】扇平に到着。
月見岩から5分ほどだった。扇平には手洗石という石があり、濁った水が溜まっている。石の名前とは裏腹に、水が汚いため手を洗う気にはなれない。でも、しばらくまとまった雨は降っていない筈なのに、水が溜まっているのは不思議。

扇平 ~ 乾徳山山頂

扇平から再び樹林帯へ。これまでと異なり道はガレ場で、岩をよじ登るような場所もある。

30分ほど登ると髭剃岩という岩に到着。髭剃岩までくると山頂はあと少しで、髭剃岩から山頂まで展望の開けた露岩地帯を登る。

【11:45】山頂手前の鳳岩に到着。
この鳳岩に乾徳山を代表する傾斜50度、長さ20mの鎖場がある。その鎖場には、鎖場待ちによる長蛇の列。原因は、登山サークルのような団体が2組ほど並んでいるため。

この鎖場には巻道も用意されており、迂回路からなら3分ほどで山頂に到達できる。相方はシビレを切らして巻道から登頂。自分も迷ったが、後ろにドンドン人が並び始めたため、今抜けると、この鎖場はもう登れないかもしれない気がしたので、我慢して並び続ける。

約30分待ってようやく自分の番。登り始めとなる下の方は、岩がツルツルでホールドもないため登りにくいが、それも最初の5mぐらい。少し上に登ると岩がゴツゴツし始めるので、鎖を使わなくても登れる。また、長さ20mにしては高所感を感じない。
気になる難易度だが、ダイナミックな鎖場にしては難易度は低く、登山初心者でも登れるレベル。もちろん個人差はあると思うが、公園のジャングルジムで遊べるぐらいの身ごなしがあれば大丈夫。無理だと思ったら、巻道もあるし。ただし、雨など悪天候の場合は別ですので、ご注意ください。
人で溢れかえっていた山頂には、2組3名の登山者が食事をしているのみ。先ほどとは打って変わって静まりかえっている。山頂は岩でゴツゴツしており、スペースは20畳ほどだろうか・・、極端に狭くもないが、広くもない。空いていれば食事も可能。

乾徳山山頂 ~ 水のタル ~ 国師ヶ原(高原ヒュッテ)

記念撮影や景色を楽しむなどした後【13:39】下山開始。下山は、北の「水のタル」から、山と高原地図で破線で記されている難路指定のコースを歩く。破線コースの割に危険箇所はないようだが、つまらない道との事前情報。

【13:47】水のタルに到着。
真っ直ぐ進むと笠盛山経由の黒金山。国師ヶ原・徳和は左側に進む。

水のタルから、樹林帯を一気に急下降。少し荒れてはいるが、道迷いの心配や、極端に歩きにくいことはない。ただし、展望はなく薄暗い。
急下降した後は、国師ヶ原のある高原ヒュッテまで斜面をトラバース。一気に下って、その後は標高維持という極端な動きとなる。このトラバース道途中に「高原ヒュッテまで20分」の看板がある。しかし、そこから40分ほどかかっているので、あの看板の時間表示は明らかにおかしい。あの看板のせいで、時間が長く感じてしまった。

国師ヶ原(高原ヒュッテ) ~ 乾徳山登山口

錦晶水から先は、平凡な樹林帯。途中に「駒止」と書かれた場所を通るが、周りを見回しても何もない。また、銀晶水の水場は、水量が少なく飲めず。

登山口が近づくと、徳和林道と交差する場所が2箇所ほどある。
【16:06】乾徳山登山口に到着。

乾徳山登山口 ~ 乾徳公園駐車場

車を駐車している、乾徳公園駐車場に向かう。
【16:37】乾徳公園駐車場に到着。
乾徳公園駐車場には、中高生ぐらいの団体が待機していたので、錦晶水で遭難したのはこの団体からはぐれた女性(子供?)だったのかも。

乾徳山コースタイム

予定 実際 場所
08:38 07:54 乾徳公園駐車場
08:53 08:11 乾徳山登山口(徳和峠)
- 09:09 道満山
10:23 09:51 大平高原分岐
11:23 10:50 扇平
- 11:45 鳳岩
12:13~13:40 12:15~13:39 乾徳山山頂
13:45 13:47 水のタル
15:15 14:53 高原ヒュッテ(国師ヶ原)
16:35 16:06 乾徳山登山口
16:55 16:37 乾徳公園駐車場

乾徳山の難易度

難易度

13/30

総合難易度
必要体力 体力難易度2
コース距離 コース距離難易度3
所要時間 所要時間難易度3
危険度 危険度難易度2

登山難易度 登山難易度5
小屋・水場 小屋・水場難易度2
アクセス アクセス難易度1

総合難易度 総合難易度
※ 21,506歩(乾徳公園から乾徳公園までの歩数)
※ アクセスは東京基点
評価基準の詳細はこちら。

登山口出発直後から大平高原分岐の少し先(開けた展望のある場所)まで、直登の登山道が続くため、体力的に厳しい区間。特に序盤の道満山までは展望もなく、景色も代わり映えしないため、登っていて余計にツライ。しかし、逆に大平高原分岐の少し先まで登ってしまえば後は楽。単純に傾斜が緩やかになることもあるが、それ以外に展望の開けた場所、国師ヶ原高原、奇岩・怪岩など、スポットが目白押しなので、楽しみながら歩けることも、疲れを感じない要因。とは言え、今回はブランクが2年ある知人のペースで、会話しながら登ったこともあり、疲労は殆ど感じなかった。

山頂付近は露岩地帯で、本格的な鎖場も2箇所あるため危険度は2にしたが、鎖場自体の難易度は高くない。本文にも書いたが、ジャングルジム遊びの延長線で登れるため、技術がなくても若さがあれば問題ない。最悪の場合、鳳岩の鎖場には巻道もあるし。
道迷いの危険性は高くないが、たまたま遭難者も出ていたので油断は大敵。

道満山コースから登ると途中に水場はないため、錦晶水を通る国師ヶ原を経由した方が、水補給の観点からは効率が良い。実際、国師ヶ原経由で登っている登山者の方が多かったようだし。

本格的な鎖場があるため、登山者にシニアや女性は少ないと予想していたが、予想に反して女性は多かった。登山者の大半は20~40代で、シニアは皆無だったので、若者向けの山って感じ。
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