日本二百名山の茅ヶ岳登山記録

茅ヶ岳
白
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[茅ヶ岳登山レポ]
深田久弥氏終焉の山!茅ヶ岳・金ヶ岳縦走登山

2017年6月11日(日) 天候:晴れ
深田記念公園 ~ 女岩 ~ 茅ヶ岳 ~ 金ヶ岳 ~ 茅ヶ岳登山口バス停
  • 茅ヶ岳(かやがたけ)日本二百名山山梨百名山
  • 山梨県北杜市と甲斐市にまたがる標高1,704mの山。山頂からは、奥秩父の山々、南アルプス、八ヶ岳連峰などの展望がある。遠くから見ると、金ヶ岳と連なった茅ヶ岳が八ヶ岳に似ているため、「ニセ八つ」と呼ばれることもある。

    1971年3月21日に、百名山を選定した小説家「深田久弥」氏が、茅ヶ岳の登山中に脳卒中で死去したため、深田久弥終焉の山としても知られている。麓に深田記念公園があり、深田久弥氏が死去した場所には「深田久弥終焉の地」と書かれた石碑が建てられている。

茅ヶ岳のコース

表茅ヶ岳の登山口は、南の深田記念公園、東の観音峠、南西の明野ふれあいの里、千本桜の4箇所。最も登山者が多いのは深田記念公園を起終点とする周回コース。
  • 表茅ヶ岳のコース
  • 登り
  • 深田記念公園コース
  • 南の深田記念公園から北に向かって登るコース。最も利用者が多い。
    ルートは並行した2つの登山道があるため、2つの登山道の周回で登る登山者が多い。
  • 下り
  • 金ヶ岳縦走コース
  • 西南の明野ふれあいの里入口から金ヶ岳を経由して茅ヶ岳を目指すコース。途中の尾根上からは、茅ヶ岳の展望が良い。
  • 下り
  • 千本桜コース
  • 南西の千本桜から登るコース。金ヶ岳コースとの周回として利用されることが多いが、登山者は少ない。
  • 下り
  • 観音峠コース
  • 東の観音峠から西に向かって登り、金ヶ岳南峰を経由して茅ヶ岳に登るコース。
    他コース入口の標高1,000m前後に対して、観音峠の標高は1,370mのため、標高差は最も少ない。
アイコンの説明はこちら。
※コース名に厳密な名称はありません。
地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!

茅ヶ岳の登山計画

梅雨の晴れ間。夜の20時に地元で用事があったため、日帰りで夜20時までに地元に帰ってこられる山ということで、選んだのが茅ヶ岳。

公共交通機関でアクセス可能な登山口は、深田記念公園と茅ヶ岳(金ヶ岳)登山道入口バス停(登山口の明野ふれあいの里入口まで徒歩登り40分)のみ。深田記念公園は韮崎駅から朝1本、深田記念公園から夕方1本のバスしか出ていない。行きは良いが下山利用の場合、夕方1本はリスクが高い。そのため、深田記念公園から登り、下山は金ヶ岳から明野ふれあいの里へ抜け、バスの本数が多い茅ヶ岳みずがき田園バス路線の、茅ヶ岳(金ヶ岳)登山道入口バス停まで歩くことにした。
なお、山中に水場は深田記念公園コースの途中にある女岩(2017年6月現在は崩落により立入禁止)1箇所しかないため、水場の観点からは深田記念公園コースから登るのが便利。

茅ヶ岳コースレポート

深田記念公園 ~ 女岩

【8:28】韮沢駅に到着。
韮崎駅のバス乗り場には、10人ほどの登山者。皆、深田記念公園だと思っていたが、全員が瑞牆山目的の登山者だったようで、深田記念公園に向かうバスに乗ったのは自分だけ。2014年の山と高原地図には、深田記念公園へのアクセスに関してバスの情報は記載されていないため、知らない人も多いような気がする。

【9:19】深田記念公園駐車場に到着。
駐車場には既に多くの車があり、バスでやってきた自分は後発組のようだ。駐車場を奥へと進んだ場所に、茅ヶ岳登山道入口がある。茅ヶ岳登山道入口の左奥に深田記念公園があるので寄ってみた。
林道から暫く進むと「水場のご案内」という看板が現れる。看板によると、女岩付近は岩壁崩落の危険があるため立入禁止になっているとのこと。仕方ないので、ココで水を補給していくかと思ったが、柄杓が1つ置かれているのみで、水は見当たらず。柄杓が置かれている横の穴に水は溜まっているが、とても飲水とは思えない。仕方ないのでそのまま進む。水は2L持ってきているが、女岩の水場を当てにして、すでに結構飲んでしまっているし・・・。(汗)
この水場、あとで他登山者のレポート見て知ったんですが、この柄杓を使って穴の中の水をすくって飲むようです。これ知って「え!マジで?」って感じです。穴の中の水は溜水で、蜘蛛の巣とかあって、葉っぱも浮いてたし、この水が飲めるとはとても思えん・・。飲む人いるの?大腸菌とか繁殖してそうなんですが・・。
【10:14】女岩への分岐地点に到着。
女岩へは立入禁止のテープや看板が設置されている。水は節約すればなんとかなる気もするが、この日は暑かったので、水を我慢することで熱中症の危険性も高まる。ココ唯一の水場なので、立入禁止はちょっと勘弁してほしい。

女岩 ~ 茅ヶ岳山頂

女岩の立入禁止地点からコースは右に曲がり、そこからガレ場の斜面を登る。本日初となる急登区間。ココは一気に登る。

この「深田久弥氏終焉の地」は山頂付近と聞いていたので、山頂はもうすぐと思い込んでしまう。しかし、実際はココからさらに15分ほど登る。広義の意味で言えば山頂付近だけど、狭義の意味では少し遠い。この誤算のせいで、山頂直前でスタミナ切れを起こしてしまった。

茅ヶ岳山頂が近づくと登山道は岩場となる。心理的には、高度感も出てきて「山頂まであと少し」と感じてからが長い。
【11:10】茅ヶ岳山頂に到着。
山頂には10組ほどの登山者。思っていたほど登山者の数は多くない。茅ヶ岳山頂からは、奥秩父の金峰山、八ヶ岳連峰、南アルプスの山々を見渡すことができる。しかし、この日見えたのは金峰山のみで、八ヶ岳、南アルプスには靄がかかっていた。
茅ヶ岳山頂で昼食予定だったが、日陰がなく暑い。数少ない草の木陰など、食事をしやすい場所はすでに専有されている。それ以上に、茅ヶ岳で食事を取りたくなかった理由が、後ろを登ってきている団体シニアの存在。山頂スペースは狭くはないが、さすがにあの20人ほどの団体が登ってきたら山頂が人であふれかえることは明らか。ということで、昼食は金ヶ岳に予定変更。殆どの登山者が車とうことは、深田記念公園まで戻らなければならないので、金ヶ岳まで足を伸ばす登山者は少ないはずとの見込み。

茅ヶ岳 ~ 金ヶ岳南峰

【11:30】茅ヶ岳を出発。
金ヶ岳には南峰と北峰があり、まずは南峰を目指す。当然ながら、茅ヶ岳から一旦下って、そこから登り返す。
途中に石門と呼ばれる、石のオブジェがある。金ヶ岳までの登山道にほとんど人はいないと思っていたが、ポツポツ人を見かける。若い人たちの中には金ヶ岳まで足を伸ばしている人もいるようだ。あと、金ヶ岳方面から下ってきたシニアの団体がココにもいたので、この団体と深田記念公園から登ってきた団体が山頂でバッティングすると、山頂はとんでもないことになりそう。早めに退散してきて正解だった。

【12:14】金ヶ岳北峰に到着。
金ヶ岳からは南西の韮崎市街地方面の展望が開けている。ただし、市街地にも霞がかかっている。少々ハエの多さは気になるが、日陰もあり茅ヶ岳で食事するよりかは快適。

登ってきたとき、食事をしている登山者が1名。尋ねると、人が多いのは苦手とのことで、観音峠から登ってきたらしい。1時間ほど滞在していたが、やってきた登山者は結局3組のみだった。おそらく茅ヶ岳から足を伸ばし南峰で引き返している登山者もいたと思うが、南峰で引き返すなら北峰まで頑張った方が良い。逆に南峰で引き返すなら、茅ヶ岳止まりで十分かと。

金ヶ岳北峰 ~ 明野ふれあいの里入口

【13:24】金ヶ岳北峰を出発。
金ヶ岳コースの山頂付近の登山道は痩せ尾根で、所々景色の開ける場所があり、展望は抜群。特に進行方向左手の景色が開ける場所が多く、茅ヶ岳がよく見える。
30分ほど下ると、痩せ尾根地帯から抜ける。その後は、少しづつ尾根が広がっていくが、このコース最初から最後まで尾根上を歩く。そのため、登山口近くになるにつれ道が緩やかになり、沢を下るような急降下がない。膝には優しいコース。
林道に出てから、少し左に進むと明野ふれあいの里への道があるので、そこを入っていく。

【14:41】明野ふれあいの里入口に到着。
茅ヶ岳(金ヶ岳)登山道入口バス停の時間を確認すると、次のバスは15時10分。山と高原地図には下り30分と書かれているので時間ギリギリ。その次のバスは1時間先なので、急いで出発する。

明野ふれあいの里入口から、舗装道路をまっすぐ進むとバス停に到着する。しかし、道がうねって見えるほど長い直線道路のため、本当に30分で着くのか不安だったので、途中小走りで進む。

【15:02】茅ヶ岳(金ヶ岳)登山道入口バス停に到着。
途中、小走りに歩く場面もあったが、なんとか時間前に到着できた。

ちなみにバス停の周りは何もないので、到着時間要注意。もし次のバスまで時間があるなら、日帰り入浴施設もある、南のハイジの村まで歩いたほうが良い。

茅ヶ岳のコースタイム

予定 実際 場所
09:11 09:19 深田記念公園
10:36 10:14 女岩
11:36~12:36 11:10~11:30 茅ヶ岳
- 11:59 金ヶ岳南峰
13:36~13:51 12:14~13:24 金ヶ岳北峰
15:21 14:41 明野ふれあいの里入口
15:51 15:03 茅ヶ岳(金ヶ岳)登山道入口バス停
16:10 15:10 バス乗車

茅ヶ岳の難易度

難易度

12/30

総合難易度
必要体力 体力難易度2
コース距離 コース距離難易度3
所要時間 所要時間難易度2
危険度 危険度難易度1

登山難易度 登山難易度6
小屋・水場 小屋・水場難易度1
アクセス アクセス難易度1

総合難易度 総合難易度
※ 18,735歩(深田記念公園バス停から茅ヶ岳(金ヶ岳)登山道入口バス停までの歩数)
※ アクセスは東京基点
評価基準の詳細はこちら。
必要体力・距離
山頂まで2時間20分の標準コースタイムだったので舐めてかかったが、それなりにしんどかった。女岩までは大したことないが、女岩から尾根に出るまでが、茅ヶ岳の中で最大の難所。先の見えない急登を登りきるのは、なかなかハード。正味30分ほどで登っているが、感覚的にはとても長く感じた。山頂直下の岩場付近も、予想距離と実際の距離に乖離があり、体力コントロールを間違ってしまい結構キツかった。コース距離は11.1kmだったが、2kmぐらいは舗装道路を歩いているので、山中での歩行距離は長くない。
危険度
道迷いの危険性もなく、滑落を注意するような場所もない。唯一、金ヶ岳コースは痩せ尾根を歩くため注意が必要。千本桜から登る予定を間違って金ヶ岳コースから登ってしまった夫婦は、痩せ尾根付近が怖かったと言っていたので、慣れていないと危険に感じるかもしれない。
水場・アクセス
女岩が立入禁止だと水場なしの山となるので、水場の環境としては恵まれていない。もともと利水に乏しい山で、登山口近くに水の流れる沢もないため、登山口に到着する前に、水は調達しておく必要がある。
標準コースタイムも短く、都内からアクセスも良いため、遠方にしては日帰りしやすい。
その他

金ヶ岳コース稜線から、茅ヶ岳を眺める展望は良かった。都市から近いせいか茅ヶ岳山頂からの展望は霞んでいたので、空気が澄んでいる冬に登ったほうが展望は期待できそう。

本文にも書いたが車かバイクのエンジン音が常時聞こえて耳障り。途中聞こえなくなった区間もあったが、山頂付近でも聞こえていた。それとエゾハルゼミの「グワー・グワー」「オーギィー・オーギィー」の鳴き声もあり、静かな山歩きという感じではなかった。まあ、セミの鳴き声は夏山登山らしいけど。

また、15~20人規模の団体シニアを3組見かけたので、団体シニアが多い山という印象。中年の夫婦登山も多く、反面ソロ登山者は少なかった。
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