日本百名山の悪沢岳登山記録

日本百名山の悪沢岳
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[悪沢岳登山レポ]
赤石岳から縦走する荒川三山の悪沢岳!赤石岳・悪沢岳縦走登山その2

2017年8月27日(日)~28(月)天候:晴れのち曇り
荒川小屋 ~ 中岳 ~ 悪沢岳 ~ 千枚岳 ~ 千枚小屋 ~ 椹島
  • 荒川岳(あらかわだけ)
  • 赤石山脈(南アルプス)中央部にある前岳、中岳、悪沢岳(東岳)の3つの山の総称。別名「荒川三山」とも呼ばれている。前岳(3,068 m)、中岳(3,084 m)、悪沢岳(3,141 m)と3つのピークで構成されている。三山のうち中岳と前岳は距離が近接し、三山と呼ぶのは妥当性を欠くという見解もある。中岳山頂近くには、中岳避難小屋(有人)がある。
  • 悪沢岳(わるさわだけ)日本百名山
  • 荒川岳の最高峰であり、日本で6番目、南アルプスで3番目に高い山。日本百名山を選定した深田久弥氏は、荒川岳ではなく、悪沢岳を日本百名山に選定している。山名は、山から流れる渓が急峻なことから、土地の猟師が悪沢と呼んだことが由来。
  • 千枚岳(せんまいだけ)
  • 悪沢岳の東に位置する標高2,880 mの山。山名の由来は、山頂付近に千枚岩が多く見られるため。千枚岩は、葉片状にはがれやすいため古代では、矢じりに使われた石。

悪沢岳のコース

悪沢岳の登山口は、南東の椹島、東の二軒小屋、北西の大鹿村(湯折)の3つ。利用者が多いのは、椹島コースと赤石岳からの縦走コース。椹島を登山口とした場合、東(大倉)尾根から赤石岳に登り、悪沢岳を縦走して椹島へ戻る時計回りか、悪沢岳から縦走し赤石岳を経て東(大倉)尾根から椹島に下山する反時計周りの利用者が多い。
  • 悪沢岳のコース
  • 登り
  • 千枚尾根
  • 南の椹島から、千枚小屋、千枚岳を経由して悪沢岳に登るコース。途中にある千枚小屋に一泊するのが一般的で、縦走を除けば最もスタンダードなコース。ただし、千枚小屋まで樹林帯の登山道を約6時間30分歩かなければならず、この長い樹林帯歩きが本コース最大の特徴にもなっている。
  • その他コース
  • 二軒小屋コース
  • 東の二軒小屋から、マンノー沢の頭や千枚岳を経由して悪沢岳に登るコース。二軒小屋には二軒小屋ロッジがあり、薙畑第一ダムからバスも出ているが、バスを利用するには、二軒小屋ロッジに宿泊しなければならない。二軒小屋ロッジ宿泊という条件があるため、利用者は少ない。
  • その他コース
  • 小渋川コース
  • 北西の大鹿村(湯折)から小渋川沿いを登り、広河原小屋(無人)へ。広河原小屋から尾根を登り、大聖寺平、荒川小屋を経て悪沢岳を目指すコース。広河原小屋までは登山道のない河原を遡行し、標高差も2,051mあるため、上級者向けコースとされており、利用者は極端に少ない。 しかし、ガイドブックによると紅葉時期は渓谷美が素晴らしいとのこと。公共交通機関でのアクセス手段はないため、マイカー必須となる。
※その他、赤石岳からの縦走や、北西の鳥倉から小河内岳、大日影山、板屋岳を縦走してくるロングコースなどがある。
地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!

悪沢岳・悪沢岳縦走登山の登山計画

椹島から時計回りの縦走で、当初は1日目は赤石小屋、2日目は中岳避難小屋を予定していた。しかし、1日目に赤石岳山頂の赤石岳避難小屋まで足を伸ばしたため、2日目は中岳避難小屋ではなく、千枚小屋宿泊に予定を変更した。

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[悪沢岳登山レポ]赤石岳から縦走する荒川三山の悪沢岳!赤石岳・悪沢岳縦走登山その2

2017年8月28日

悪沢岳コースレポート

荒川小屋 ~ 中岳

【9:02】荒川小屋を出発。
まずは、荒川三山の中岳を目指す。荒川小屋から少し進んだ場所で、昨日椹島でお会いして千枚小屋から反時計回りしているKさんとすれ違う。靴のソールが剥がれたことを話すと、さらに結束バンド2本を譲っていただくことに。この結束バンド2本が明日3日目の下山時に大活躍したので、改めて感謝です。

さて登山道だが、荒川小屋からまずは中岳への登り返し。赤石岳から下ってきた標高分を登らなければならない。出発して20分ほど登ると、山と高原地図に"枯れる可能性あり"と書かれた水場がある。この日はギリギリ水が汲めるぐらいの水量だったが、そもそも荒川小屋に水場があるので、この水場の存在意義は殆どない。

【10:32】稜線の分岐に到着。
ココまでさらっと書いているが、それなりにしんどかった。

この分岐地点は前岳と中岳の中間地点の鞍部にある。荒川三山すべてのピークを踏みたいなら、一度西の前岳に向かい、そこから引き返して東の中岳、悪沢岳(東岳)へ向かう。自分の場合、荒川三山に登るというより、悪沢岳に登るという意識が強かったのと、靴のこともあり余計な動きは極力避けたかったので前岳はパス。でも、この分岐から正味5分ぐらいなので、寄っておけば良かった気もする。ちなみに、逆走なら悪沢岳を登頂した後なので前岳も寄りやすいと思う。
中岳から避難小屋は目と鼻の先なので、中岳避難小屋に宿泊すれば、朝夕の夕焼けやご来光が楽しめそう。ちなみに、避難小屋となっているが有人山小屋。

中岳 ~ 悪沢岳(東岳)

写真からもわかるとおり、中岳から悪沢岳(東岳)へは一旦下って登り返す。詳しく書くと、中岳3,083mから鞍部の2,933mまで約150m下降し、悪沢岳(東岳)3,141mまで208mを登り返す。せっかく稼いだ標高をマイナスされるのはキツイが、これが縦走のキツさでもあり、醍醐味でもある。

鞍部から山頂までの標準コースタイムは1時間。傾斜はこれまで以上に急だが、傾斜が急な分どんどん標高を稼げるし、またこの上りが今回の登山における最後の上りとなるため、精神的には楽。

ただし、この区間でもソールの剥がれかけた靴が足を引っ張る。ソールを縛る紐が、靴の前方に少しずつずれてほどけるため、中岳手前から紐が前方にずれる度に指で紐を後方にずらす作業を、行いながら登っていた。しかし、指の先に負担がかかっていたようで、悪沢岳の上り途中で指の爪から出血。指を変えるなどして対応したが、結構厄介だった。
【12:01】荒川三山の最高峰、日本百名山の悪沢岳に到着。

悪沢岳山頂

悪沢岳の山頂からは360度の展望。北には塩見岳を中心とした北アルプス北部の山々、東には富士山、西には荒川三山の中岳・前岳、南西には赤石岳の展望。赤石岳より北に位置するため、南アルプス北部の山がよく見える。

ちょうどシニアの団体とかち合ってしまい、到着直後の山頂は賑わっていたが、シニアの団体がいなくなると、登山者は2~3人となり山頂は寂しげな雰囲気。山頂スペースはそこそこ広く収容キャパは十分あるが、登山者が少ない山域なので、山頂が人で溢れかえるということはなさそう。また、日帰りできる山ではなく、登山者の殆どは荒川小屋、千枚小屋、中岳避難小屋、赤石岳避難小屋のいずれかに宿泊しているため、登頂する時間にもバラツキがあると思われる。

あとは、2時間弱ほど歩き千枚小屋に下るだけなので、悪沢岳の山頂でゆっくりすることに。途中、中岳避難小屋で連泊しているおじさんや、千枚小屋のアルバイトスタッフ(休憩時間を利用して登ってきたらしい)、トレランの人が登ってきたので、会話などして過ごす。ちなみにこのトレランの方、鳥倉登山口から登り、三伏峠・塩見岳・蝙蝠岳・二軒小屋・悪沢岳・小河内岳・三伏峠・鳥倉登山口の周回コースを1日で回るらしい。標準コースタイムで計算すると総時間36時間20分と、トレランとはいえありえないコース距離に脱帽。
13時をすぎると周辺が霧に覆われ始める。さすがに天気が良いとはいえ、昼を過ぎると霧が出始める。1時間半ほど滞在したので、ボチボチ出発することに。

悪沢岳(東岳) ~ 丸山

【13:30】悪沢岳を出発。
まずは目の前に見える、丸山に向かう。丸山手前にはがレ場があり、一部岩を飛び越えるような場所もあり、少し注意が必要。それにしても、目で見てはっきりわかるほどの赤色で、赤石岳より赤い岩が多い。
【13:58】丸山に到着。
悪沢岳山頂から丸山は見えていたのですぐに到着するイメージだったが歩くと結構距離があった。すでに霧で視界はほとんどないため、そのまま通過。

丸山 ~ 千枚岳

丸山出発直後は広いザレ場の登山道を下る。その後、お花畑を抜け、岩場の小ピークを2つほど越えると千枚岳に到着する。ちなみに、この区間にあったお花畑が、本登山中で最も多くの花が咲き乱れたお花畑だった。

千枚岳 ~ 千枚小屋

【14:50】千枚岳を出発。
もう少し休憩しても良かったが、霧で展望はないため20分ほどで出発。千枚岳から少し下ると標柱があり、そこから樹林帯に入る。なお、千枚小屋で泊まる場合、ご来光は千枚小屋からも見られるが、余裕があれば千枚岳まで登って見るのがベスト。(千枚小屋の主人談)
二軒小屋との分岐地点には、知らずに二軒小屋に下ってしまわないように注意喚起の看板が設置されている。"知らずに"とは、二軒小屋から送迎バスに乗るには二軒小屋ロッジ宿泊が絶対条件となること。

千枚小屋

【15:18】千枚小屋に到着。
宿泊手続きを本館で済ませる。このとき、シュラフを持参していたため寝具なしで500円割引されるが、部屋は本館ではなく別館の百枚小屋を案内される。どうやら寝具持参の登山者は別館に案内されるようだ。千枚小屋には本館以外に別館が月光荘と百枚小屋と2つあり、月光荘はツアーで専有されていたので、必然的に百枚小屋へ。

百枚小屋は本館から2~3分歩いた場所にあり、到着すると先着していたのは4名3組のみ。20人は入れる小屋なのでキャパ的に言えばガラガラ。1人は赤石岳避難小屋で隣だった方なので昨日からの顔見しり。あと1組2名の夫婦連れは明日から悪沢岳・赤石岳を縦走するらしい。もう1名のソロシニア登山者は明日椹島へ下山予定。ガラガラなので、その分登山者同士で会話を交わす機会は多かった。

明日に備え、靴の応急処置をするため、結束バンドを再利用することに。ネットで調べると再利用するためにはマイナスドライバーが必要とのことだが、さすがにマイナスドライバーはない。仕方なくナイフで代替えしていたところ手を滑らせて右手中指を損傷。就寝時間になっても血が止まらず、結局トイレットペーパーを幾重も指に巻いて寝ることに。本当はお酒を飲む予定だったが、血が止まらないのでお酒も飲めず。(T_T)

さらに百枚小屋に関して1つ苦言。シュラフは3シーズン用なのに、夜めっちゃ寒かった。本館にはストーブが2基も設置されていたが、別館にストーブはない。寝具なしで値引きは嬉しいが、小屋は離れた別館で、ストーブもなしってなんか冷遇されている感じ。もし、シュラフが夏用だったり、寒いのが苦手な方は、シュラフ持参でも寝具付きにして本館に宿泊したほうが良い。

なお、千枚小屋のレポートは後ほどブログで紹介予定です。

翌日は4時30分起床。
当初は、千枚岳まで登ってご来光を拝む予定だったが断念。その理由は、夜寒くて熟睡できなかったこと、2日間の登山で疲れていたこと、靴のソールの応急処置を1度施すと登山靴を脱げなくなってしまうこと、日焼けで顔が腫れ上がり早朝にコンタクトレンズが目に入らなかったこと、諸々悪条件が重なり、千枚岳からのご来光は断念。前日はガスっていたので、それをチャラにする意味でも千枚岳からご来光を見ておきたかったが、まあ仕方がない。

ちなみに「千枚小屋からのご来光と千枚岳からのご来光はどれぐらい違うのか?」小屋の管理人に尋ねたところ、「格段に違います」との回答。でも、千枚小屋からのご来光も十分きれいでした。

千枚小屋 ~ 見晴台

同じ百枚小屋の宿泊者だが、夫婦は日の出前に出発、昨日から一緒だった方も椹島10時30分発のバスに乗るため、日の出後すぐに出発。シニア登山者も既に出発していたため、小屋にポツンと1人だけ。畑薙第一ダムから14時20分発の高速バスを予約していたため、13時椹島発のバスに乗ればよく、早く着いても意味がないため、ゆっくり身支度を整える。

【6:28】千枚小屋を出発。
自分が出発するとき、小屋のスタッフさんが小屋前で休憩していたので、登山者の中で一番遅い出発だったかも。靴の応急処置は、昨日ナイフで手を切ってまで準備しただけあって完璧。[靴の応急処置状況]昨日の紐とは異なり、下山までソールを保護している結束バンドがずれることもなく、快適に歩くことができた。

さて登山道だが、シラビソの原生林を歩く登山道で、道ははっきりしており、傾斜も緩やかで歩きやすい。
悪沢岳の山頂にいたおじさんから聞いた情報だが、千枚小屋付近まで林道を車で登ってくるショートカットがあるとの話。地図で確認すると、確かに千枚小屋付近まで林道が伸びている。悪沢岳山頂で見かけたシニア登山者の団体は、この林道を使い登ってきたツアー客とのこと。(おじさんからの伝聞です)情報の真偽は不明だが、この話が本当なら、上の写真「管理道路との分岐」から特別な許可を得て、登ってきているのだろう。

【6:52】標柱のある小広場(駒鳥池分岐)に到着。
今回の登山で最も悔やまれるのが、駒鳥池を見忘れてしまったこと。この標柱のある小広場から少し下ると駒鳥池と呼ばれる、ひっそりとたたずむ池がある。この駒鳥池は神秘的な雰囲気が評判で、事前にNHK「にっぽん百名山」でガイドさんが紹介している映像をチェックしていたにも関わらずスルーしてしまう。写真をよく見ると、左側に「駒鳥池」と書かれた看板が見え、何故気付けかなかったのか悔やまれる。

標柱のある小広場以降も、樹林帯の道。たまに、南アルプス一体を所有する特種東海フォレストのうんちく看板が設置されている。明治時代、土地の所有者だった「大倉喜八郎」氏は豊富な森林資源・水資源に着目し、東海パルプ(株)管理の元※、この辺り一帯で林業を盛んに行ってきた歴史がある。その林業で切り出した木材を運ぶための木馬道に関するうんちく看板。

※かつて存在した特種東海フォレストの関係会社。

【7:41】見晴台に到着。
登山道外に踏み跡があったの興味本位で進んでみたところ見晴台に到着。この見晴台も地図ではポイントになっているので「あれ?」って感じ。この見晴台は、本コース唯一と言って良い展望のある場所。霧でわかりにくいが、悪沢岳を含む荒川三山の展望がある。

見晴台横には林道があり、これが例の千枚小屋近くまで伸びる管理道路。確かにマイクロバスぐらいなら登っていけそうな道。

また、見晴台前後から、登山道にきのこが目立ち始める。赤石岳の東(大倉)尾根もそうだったが、南アルプス南部の標高2,000mあたりはきのこが自生しやすい環境なのかも。

見晴台 ~ 清水平

見晴台から少し下ると、本来登山道であると思われる道に合流。ここでも「あれ?」って感じ。あとで調べると見晴台はコース外にあるようだ。分岐地点に看板は見当たらなかったが、どこか気付かない場所に出ていたのかも・・。
【8:28】清水平に到着。
千枚尾根上にある貴重な水場。千枚尾根は、登山口の滝(後に紹介)、清水平、千枚小屋と、一定間隔で水場があるので、水調達の観点では恵まれている。

清水平 ~ 小石下

清水平以降は傾斜も緩やかになり、膝の負担も少なくさらに歩きやすい道となる。また清水平以降は、千枚小屋先発組に追い付いたようで、椹島へ向かう登山者をよく見かけるようになる。
【9:22】小石下に到着。
緩やかなピークになっているため、手前で少し上りもあるが、大したことはない。時間に余裕もあるためココで10分ほど中休憩。

小石下 ~ 鉄塔横

小石下以降も、暫くは緩やかな傾斜の登山道。この区間、木々の隙間から林道がちらほら見える。地図を確認すると先ほど林道を横切った地点から、林道と登山道がほぼ並行しており、どちらを歩いても問題なさそうに思える。

その後に出てくる、傾斜が急でジグザグに伸びる道を下れば、林道に到達。すぐに登山道に戻されるが、少し進むと岩頭と呼ばれる岩稜地帯が現れる。
岩頭手前で岩場をよじ登る箇所あり。まさかココまできて岩登りするとは思っていなかった・・。岩頭からは遠くに荒川三山の稜線が見える。
岩頭以降も想定外に、両手足を使って登るような場所もあり、この期に及んで汗だく。
【10:04】鉄塔横?鉄塔下?に到着。
山と高原地図で、次のポイントは鉄塔横となっているが、その手前に鉄塔下という箇所もあり。この場所でコースは右に90度曲がっていたので、地図と照らし合わせると、おそらく鉄塔下かと思われる。しかしその後、鉄塔を見かけることはなかったので、結局鉄塔横という地点はわからずじまい。

鉄塔下 ~ 千枚岳登山口 ~ 椹島

鉄塔下から20分ほど進むと、急降下する地点がある。ココで下から水音が聞こえてきたため登山口が近いことを実感。急降下したあとは、トラバース道を歩き吊橋を渡る。吊橋を渡り川べりの道を進むとようやく千枚岳登山口に到着。
【10:48】千枚岳登山口に到着。
登山口が近いと感じてから意外と距離があり長く感じたが、ようやく到着。
【10:58】椹島に到着。
10時30分のバスが出たばかりで、次のバスは13時のため2時間も余裕あり。「椹島 Resthouse」の裏に気持ちの良い草原があるため、そこで食事をしたり、川に下りて水に足をつけて涼んだりして時間を潰した。

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2017年8月28日

悪沢岳のコースタイム

予定 実際 場所
- 09:02 荒川小屋
- 09:40 標柱
03:30 10:42~10:52 中岳(避難小屋)
05:00~06:00 12:01~13:30 悪沢岳
06:25 13:58 丸山
07:05 14:36~14:50 千枚岳
07:35 15:18 千枚小屋
- - -
07:45 06:28 千枚小屋出発
08:20 06:52 標柱のある小広場
09:05 07:41 見晴台
09:45 08:28 清水平
10:40 09:22 小石下
11:40 - 鉄塔横
12:20 10:48 千枚岳登山口
12:35 10:58 椹島
13:00 13:00 バス乗車
※予定時間は、本来中岳避難小屋に宿泊予定だったため、その予定時間です。

悪沢岳の難易度

難易度7

20/30

総合難易度
必要体力 体力難易度3
コース距離 コース距離難易度5
所要時間 所要時間難易度5
危険度 危険度難易度1

登山難易度 登山難易度7
小屋・水場 小屋・水場難易度1
アクセス アクセス難易度5

総合難易度 総合難易度7
※ 22,410歩(9/27の赤石岳から千枚小屋までの歩数)
※ 20,876歩(9/28の千枚小屋から椹島までの歩数)
※ アクセスは東京基点
評価基準の詳細はこちら。
前提
2日間かけて赤石岳から縦走しているので、評価が難しい。まず、出発地点が赤石岳3,121mのため、アップダウンがあるとはいえ、登山口から登るより体力面では、はるかに楽。距離も長く時間もかかるが、2日かけて歩くため、こちらも苦にならない。それらを踏まえ、難易度評価は参考程度に。
必要体力・距離
体力面でキツいのは、やはり荒川小屋から中岳への470mの登り返し。特にお花畑内の登山道は地味にキツかった…。悪沢岳への登り返しは208mと約半分で、その先に上りもないため体力的にも精神的にも楽に登れる。 2日間通して距離は長いが、稜線上は景色も良いため苦ではない。やはり問題は千枚尾根の長ーい樹林帯歩き。下りでも「長いなぁ」と感じたので、登りはさらに苦痛だろう。ただ傾斜は緩やかなので、歩きやすい道ではある。
危険度
危険箇所はほとんどないが、あえて言うなら、中岳~悪沢岳の岩場の険しい箇所、悪沢岳~丸山のガレ場、千枚岳手前の岩場ぐらい。道迷いの可能性はほとんどない。
山小屋・水場
水場は、赤石岳避難小屋(有料)、荒川小屋、中岳避難小屋(有料)、千枚小屋、清水平、千枚岳登山口の滝と、一定間隔で水場があり水には困らない。また、今回歩いたコース上に、合計5つの山小屋があり、山小屋にも恵まれている。しかも、どの山小屋も予約の必要がないため(時期や人数によっては予約が必要)臨機応変な登山計画をたてられるメリットもある。
アクセス
アクセスに関しては、赤石岳同様に百名山の中でもかなり悪い。南アルプスの赤石岳・荒川三山周辺の広大な敷地は特種東海フォレストの社有地となっているため、マイカー規制が敷かれ、登山口までアクセス可能なバスも、山小屋宿泊という条件付きでないと利用できない。また、椹島より悪沢岳へのアクセスが良い二軒小屋は、二軒小屋ロッジに宿泊しないと送迎バスを利用できないため、さらにハードルが高い。場所的な遠さに加え、特種東海フォレストの社有地という事情が柵(しがらみ)となり、アクセスの悪さを助長している。
赤石岳・悪沢岳縦走登山の総括

赤石岳・悪沢岳の縦走は、時計回りか、反時計回りかで悩む人も多いと思うが、スケジュール的には反時計回りの方が無難。2泊3日前提の話だが、時計回りの場合、初日の宿泊は赤石小屋か、赤石岳避難小屋だが、いずれに泊まったとしても、スケジュールのきつい日程が必ず1日できてしまう。

  • ・1日目がキツくなるパータン:椹島 ~ 赤石岳避難小屋 ~ 千枚小屋 ~ 椹島
  • ・2日目がキツくなるパータン:椹島 ~ 赤石小屋 ~ 千枚小屋 ~ 椹島
  • ・3日目がキツくなるパータン:椹島 ~ 赤石小屋 ~ 中岳避難小屋 ~ 椹島

参考までに、反時計回りの場合は、下記スケジュールが定石。
椹島 ~ 千枚小屋 ~ 赤石岳避難小屋 ~ 椹島

南アルプス南部へのアクセス自体は悪いが、山域に入ってしまえば、山小屋や水場に恵まれており、縦走する環境には恵まれている。椹島から赤石岳へは登り応えがあり、赤石岳から悪沢岳までの稜線歩きは、景色にお花畑と見応えがある。アクセスの悪さを差し引いても、価値の高い山登りでした。
ご質問・感想などコメント歓迎します。
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