日本百名山の北八ヶ岳、蓼科山登山記録

日本百名山の八ヶ岳(蓼科山)
白
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[蓼科山登山レポ]
蓼科山からの夕焼けにご来光!山頂宿泊の蓼科山登山 北八ヶ岳縦走登山その2

2016年9月4日(日)天候:晴れのち曇り
天祥寺原 ~ 将軍平 ~ 蓼科山頂 ~ 大河原峠 ~ 双子山 ~ 双子池 ~ 雨池 ~ 麦草峠
  • 蓼科山(たてしなやま)日本百名山
  • 八ヶ岳連峰の北端に位置する標高2,531mの火山。深田久弥氏が選定した日本百名山の八ヶ岳(南八ヶ岳全域)とは別に、蓼科山も日本百名山に選ばれている。山頂は大きな岩石で覆われており、樹林が育たず360度の展望が楽しめる。9合目付近の将軍平には蓼科山荘、山頂には蓼科山頂ヒュッテが営業。
  • 双子山
  • 蓼科山の東側に位置する標高2,223mの山。

蓼科山のコース

蓼科山の登山口は、北の七合目登山口、東の大河原峠、南の女神茶屋、竜源橋の合計4つ。
  • 蓼科山のコース
  • その他コース
  • 白樺高原コース
  • 北の七合目登山口から登るコース。蓼科牧場から白樺高原国際スキー場内をゴンドラリフトが運行しており、七合目登山口手前まで移動できる。
    また、七合目登山口近くまで、蓼科スカイライン(道路)が開通しており、登山口近くに駐車場もある。
    七合目の登山口からなら、標準コースタイム2時間10分で山頂まで到達できる最短コース。七合目登山口には蓼科神社の一の鳥居があることから、このコースが表参道にあたるのかも。
  • 下り
  • 大河原峠コース
  • 東の大河原峠から登るコース。山頂まで標準コースタイム2時間20分で到達できる。
  • その他コース
  • 女神茶屋コース
  • 南の女神茶屋から登るコース。唯一、蓼科山荘のある将軍平を経由しないコース。標準コースタイム3時間00分。
  • 登り
  • 天祥寺原コース
  • 南の竜源橋から天祥寺原経由で登るコース。標準コースタイム3時間30分。
    大河原峠コース・女神茶屋コースで登った、下山で利用されることが多い。
※コース名に厳密な名称はありません。

車であれば、女神茶屋コースから登り天祥寺原コースで下山(竜源橋から女神茶屋まで道路を歩く)、または、大河原峠から登り下山は天祥寺原コースで下山する(天祥寺原の分岐を北に向かって大河原峠に戻る)周回コースが人気。

公共交通機関であれば、北陸新幹線の佐久平駅から北の白樺高原までバスが出ている。または、竜源橋や女神茶屋から約1時間30分ほど歩いた、蓼科高原プール平から茅野駅までバスが出ている。
地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!

北八ヶ岳縦走の登山計画

麦草峠を起点とすることは、以前から決めていたが、蓼科山からどこに下山するかで悩む。2日目の天候は午後から曇り予報だったため、昼頃には下山したい。当初は蓼科高原や白樺高原に抜ける案を模索するが、白樺高原はバスで北陸新幹線の佐久平駅に抜けることになるが、バスの便も少なく乗り換えもあるため除外。蓼科高原に抜ける場合もアルピコ交通運行の蓼科高原ラウンドバスで確認していたところ、午前の便は「横谷峡入口」バス停で乗り換えが必要で、乗り換え時に1時間も空きができる。その他、茅野駅の直通は16時以降に2本出ているだけだったため、結局麦草峠まで戻ることにした。

あとで知ったが、アルピコ交通運行の北八ヶ岳ロープウェイ線「蓼科高原プール平」バス停まで行けば、一日を通して約1時間おきにバスが出ている。麦草峠に戻るには距離がある上、蓼科高原プール平には温泉施設もあるようなので、蓼科高原プール平に抜けるほうが無難だった。

関連レポート

蓼科山コースレポート

天祥寺原 ~ 将軍平

【13:50】天祥寺原分岐を出発。
ココから、いよいよ蓼科山への本格的な登り。目指す中間目的地は、蓼科山荘のある将軍平。標準コースタイム1時間20分。

蓼科山の登山道は最初から最後までガレ場。序盤は緩やかで幅の狭いガレ場の登山道で、山と高原地図には「増水時注意」の注意書きあり。確かに大雨が降れば、登山道が川になりそう。20分ほど進むと傾斜のある河原のような道に変化。ガレ場は得意なので良いが、嫌いな人にとっては最悪の道。

【15:01】将軍平の蓼科山荘に到着。
将軍平は各コースの合流地点となる要所。女神茶屋前から登るコース以外は必ずココを通る。予想通りだがあたりは霧で真っ白。将軍平から山頂までの標準コースタイムは約40分。本日は山頂にある蓼科山頂ヒュッテ宿泊のため、ここまでくれば着いたも同然。蓼科山頂ヒュッテには16時30分ごろ到着予定と伝えていたので、あとはゆっくり登ることにした。早く登っても、この霧だと真っ白で何も見えないだろうし。

将軍平から山頂へは、これまで以上の急登。1つ1つの岩が大きく、体全体を使ってよじ登りながら進む。ただし、岩は浮石ではなく地面に固定されているので、ゆっくり時間をかけて登れば見た目ほど危険ではない。
【15:41】蓼科山頂ヒュッテに到着。
本日の宿泊者は7名のみ。その中でも最後の到着だったようだ。山頂周辺は真っ白なので、ひとまず宿泊手続きを済ませて休憩。

蓼科山の山頂(夕方~夜)

16時を過ぎると山頂の濃霧が薄くなってきたため、山頂へ移動。蓼科山の山頂には登山者3名1組の登山者のみ。この登山者はその後、女神茶屋の方へ下っていったが、この時間でも宿泊者以外の登山者がいるのは意外。女神茶屋前の登山口なら2時間、北の七合目登山口なら1時間30分で下山できるため、この時間でもギリギリ山頂にいられる。

蓼科山の山頂はとにかく広く、全て岩塊に覆われている。そのため移動するには、岩から岩へピョンピョン飛び移りながら進まなければならない。当初は霧がまだ残っていたため、南側の霧が晴れたら南へ、西側の霧が晴れたら西側へと移動し、広い山頂を行ったり来たりしたので、そのうち踏み外して足を挫くのではないかとハラハラした。
三脚を持っていなかったので、テーブルに固定して夜景を撮影していたところ、山小屋のスタッフさんが三脚を貸してくれた。三脚って重いから登山に持参するにはハードルが高いので、山小屋で三脚貸出しサービスとかやれば流行りそうだけど、どうなんだろう・・。

蓼科山頂ヒュッテに宿泊していたのは、若いカップル2名、シニアの夫婦2名、中高年のソロ男性2名と自分の合計7名。まさかこの時期の土曜日で7名とは想定外だった。なお、この蓼科山頂ヒュッテだが、スタッフさんの対応も良く、とっても良い山小屋。詳しくはブログ『蓼科山の山小屋「蓼科山頂ヒュッテ」の評判と感想』にまとめたので、併せて読んでみてください。

蓼科山頂ヒュッテの就寝は20時。食事をしてから暗くなるまでは山頂に、暗くなってからは夜景を撮影していたので、あっという間に就寝時間に。7名なので、共同の寝室も広々使えた上、周りにイビキがうるさい人もおらず、ここ最近の山小屋では最も快適な睡眠がとれた。
ポイント 蓼科山頂ヒュッテの感想や評判はブログにまとめているので、興味のある方はそちらもご参照ください。
■ 蓼科山の山小屋「蓼科山頂ヒュッテ」の評判と感想

蓼科山の山頂(早朝)

【4:30】起床。
ご来光を見るために山頂でスタンバイ。
東側の雲が厚かったため、予定時間より15分ほど遅れての日の出。一先ず日の出の写真を数枚撮影し、山小屋に戻り急いで朝食を終え、戻ってきたときにはすっかり朝になっていた。
手前に美ヶ原、正面奥に北アルプス、右奥に頸城山塊(くびきさんかい)。頸城山塊とは、火打山、妙高山、新潟焼山などが連なる山塊。
当初の予定では6時30分に出発する予定だったが、あまりにも景色が素晴らしかったので、結局8時前まで滞在してしまった。小屋のスタッフさんから、蓼科高原プール平バス停から茅野駅までバスが出ていることを聞いていたので、そっちに下山すればこの時間でも十分間に合う。また、麦草峠に向かって予定のバス11時50分に間に合わなかったとしても、最終15時20分のバスまで待てばそれでも帰れる。そのような、多少遅れても大丈夫な背景もあり長居してしまった。

蓼科山頂 ~ 大河原峠

【7:50】蓼科山の山頂を出発。
出発時点では、蓼科高原か麦草峠のどちらに下山するか決めていなかったが、大河原峠までは同じ道のため、一先ず大河原峠を目指す。
【8:53】大河原峠に到着。
大河原峠で麦草峠に向かうか、蓼科高原プール平に向かうか決めなければならない。当初は、7時40分大河原峠に到着予定だった。麦草峠到着後、バス発車時刻まで30分余裕を持たせていたため、40分ほど巻けば11時50分のバスに間に合う。40分であれば巻く自信があったので、予定通り麦草峠に向かうことにした。

大河原峠 ~ 双子山

【8:59】大河原峠を出発。
大河原峠の次の目的地は双子山。双子山までは約20分の登り道。20分なら一気に登ってしまえと、一気に登る。
【9:12】双子山に到着。
双子山もすぐに通過する予定だったが、一気に登り疲れたので少し休憩。休憩していると、近くにいた男女4名が、昨日北横岳の下山で一緒だった登山者だったため、予期せぬ会話が発生し、おまけに行動食までいただくことに。会話して行動食までもらうと動くのが億劫になり、予定より長く休憩してしまう。(汗)でも、たまたま出会った人が話かけてくれて、行動食まで分けてもらえるってホント有り難い。

双子山 ~ 双子池

【9:19】双子山を出発。
双子池まで約30分の下り道。登ってくる登山者2組ほどとすれ違ったが、どこに向かっているのだろう?ザックが大きかったので蓼科山への縦走かな・・。
【9:36】双子池に到着。
双子池にはハイカーやピクニックをしている人達で意外と賑わっている。山と高原地図には雄池の近くに水場マークが付いていたので、ピクニックをしている女子に聞いてみたが、わからないとのこと。冷たい水を飲みたかったが、まあ残量はまだあるので深追いせず、次なる目的地の雨池に向け出発。

双子池 ~ 雨池

双子池から雨池への道の前半は林道歩き。双子池ヒュッテの裏側に道が続いている。この林道歩きで時短したかったので、早歩きで進む。林道から山道に入る直前に、沢が流れているので、ここで水を調達。
【10:46】雨池の対岸に到着。
雨池の対岸でシニアのグループと遭遇。双子池以降は人を見かけなかったので、ちょっとだけホッとした。

雨池 ~ 麦草峠

雨池から麦草峠まで、標準コースタイム1時間10分。バスは11時50分なので、5分ほど時間を巻けば間に合う計算。時間内に到着できる可能性が現実味を帯びてきた。先を急ぐため、写真撮影だけして早々に出発。

雨池から出発してすぐに林道を歩き、暫くして再び山道へ戻される。昨日歩いた麦草峠から茶臼山への道に比べて、湿気が多くジメジメした感じ。特に林道から山道に入ったあとの一定区間と、麦草峠直前の区間は、あたり一面苔むす状態だった。
【11:31】麦草峠に到着。
急いだ甲斐あって、バス出発の20分前に到着。おかげで、トイレや着替えをする時間の余裕ができた。

関連レポート

蓼科山のコースタイム

予定 実際 場所
08:00 07:55 麦草峠
08:15 08:17 大石峠
09:05 08:54~09:07 茶臼山
09:45 09:50 縞枯山
10:15 10:06 雨池峠
11:45~12:45 11:06~12:12 北横岳
13:45 13:13 亀甲池
14:05 13:40 天祥寺原
14:20 13:49 蓼科山分岐
15:40 15:01 将軍平
16:20 15:41 蓼科山頂
- - -
04:30~06:00 04:30~07:50 蓼科山頂
06:30 08:02 将軍平
07:40 08:53 大河原峠
08:00 09:12 双子山
08:30 09:36 双子池
10:10 10:37 雨池
11:20 11:31 麦草峠
11:50 11:50 バス乗車
北八ヶ岳縦走標高グラフ 北八ヶ岳縦走標高グラフ

蓼科山の難易度

難易度

12/30

総合難易度
必要体力 体力難易度2
コース距離 コース距離難易度4
所要時間 所要時間難易度3
危険度 危険度難易度1

登山難易度 登山難易度5
小屋・水場 小屋・水場難易度0
アクセス アクセス難易度2

総合難易度 総合難易度4
※ 11,062歩(蓼科山~麦草峠までの歩数)
※ アクセスは東京基点
評価基準の詳細はこちら。

蓼科山単独で登るならば、どの登山口から登っても2~3時間で山頂に辿り着けるので、時間面が難易度を和らげている。天祥寺原から登るコースはほぼ直登で、遊びが少ないので登っているときはキツいと思うが、コース距離の短さが助けてくれる。下りで歩いた印象として、大河原峠から登ったほうが楽だと思う。

登山道は最初から最後までガレ場なので、ガレ場が苦手な人は要注意だが、シニアもいたので注意して登れば問題ない。山頂付近に2つの山小屋があるなど、利便性の面でも恵まれている。

麦草峠から縦走する場合、やはり問題は北横岳から蓼科山の区間。この約500mのアップダウンはもはや縦走ではなく、同じ日に違う山を登ったといった表現のほうが適切。アップダウンのある縦走に慣れていなければ、おすすめできない。逆にアップダウンのある縦走になれており、且つ蓼科山の山小屋に宿泊すれば、それほど時間に無理もなく、楽しい山行になると思う。帰りは麦草峠まで戻ったが、蓼科高原プール平に出るほうが距離も短いので、特にこだわりがなければ、そちらがおすすめ。

前日入りか深夜から車を飛ばせば、都内からでも日帰りできる山だが、蓼科山からの展望は素晴らしいので、余裕があるなら宿泊することをおすすめします。
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