日本百名山、皇海山登山記録

日本百名山の皇海山
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[皇海山登山レポ]
庚申山から鋸十一峰を越えて登る皇海山登山 足尾登山その2

2016年5月5日(木)天候:晴れ
庚申山 ~ 鋸山 ~ 皇海山 ~ 鋸山 ~ 六林班峠 ~ 庚申山荘
  • 皇海山
  • 群馬県沼田市と栃木県日光市の県境にある標高2,144mの山。庚申山から鋸山まで伸びる鋸尾根は、鋸十一峰と呼ばれ11のピークが連続する。江戸時代には庚申山~鋸山~皇海山の尾根を歩く「三山駆け」をする信仰登山が行われていた。
    日本百名山
  • 鋸山
  • 皇海山の南に位置する標高1,998mの山。切り立った山肌がむき出しの山体は、険しい様相を呈している。庚申山から鋸山まで伸びる鋸尾根上には、庚申山、御岳山、駒掛山、浮雲山、地蔵岳、薬師岳、白山、蔵王岳、熊野岳、剣ノ山、鋸山と11のピークが連続し、鋸十一峰と呼ばれている。

皇海山のコース

伝統的なクラシックルートは、栃木県側の銀山平から庚申山・鋸山を経て皇海山にいたるコース。六林班峠を経由する迂回路もある。近年開拓され利用者が多いのは、群馬県側の不動沢から登るコース。
  • 皇海山のコース
  • その他コース
  • 不動沢コース
  • 西の栗原川林道の皇海橋から不動沢のコルを経由して登るコース。皇海山に登る最短コースでもあり、利用者も多い。
  • 登り難路
  • 鋸尾根コース
  • かじか荘のある銀山平から庚申山や鋸山を経由して、皇海山を目指すコース。伝統的なクラシックコースだが、山と高原地図では破線表示されている難コース。
  • 下り
  • 六林班峠コース
  • かじか荘のある銀山平から庚申山荘や六林班峠、鋸山を経由して皇海山を目指すコース。鋸尾根から登った下山で利用されることが多い。
※コース名に厳密な名称はありません。
地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!

皇海山の登山計画

昨年のシルバーウィークに袈裟丸山から足尾山塊に抜けようとして敗退したため、今回はそのリベンジ登山。
5月5日に庚申山荘を起終点として皇海山に登る。5月6日は昨年敗退したコースを逆走する形で、六林班峠から袈裟丸連峰最高峰を目指し、小法師尾根から小法師岳・巣神山を経由して下山を予定。

関連レポート

皇海山コースレポート

庚申山 ~ 薬師岳

庚申山から先は、鋸十一峰を越えてゆく。個々の名称は、庚申山、御岳山、駒掛山、浮雲山、地蔵岳、薬師岳、白山、蔵王岳、熊野岳、剣ノ山、鋸山。
【07:25】庚申山の展望台を出発。
地形図を見ると、駒掛山の手前まで下り道。しかし、途中に2つ目のピーク御岳山があった筈。御岳山は隠れピーク(地形図に反映されない程度のピーク)のため、見つけるのは至難。駒掛山の鞍部までの区間に一枚だけピークっぽい写真があったので、そこが御岳山だったのかも。

【7:49】駒掛山に到着。
コースは微妙に山頂を巻いているため、わざわざ周辺を探して山名看板を発見。樹林帯で薄暗いので、看板も目立たずちょっとわかりにくい。

駒掛山と薬師岳の間には、浮雲山と地蔵岳2つのピークがあったはずだが、見落としてしまう。ただし浮雲山のみ、それっぽい写真が残っていた。その地点をよく探せば看板があったのかも。地蔵岳に関してはそれらしい写真すら残っていない。
【8:20】薬師岳に到着。
薬師岳の山頂でコースは左(西)に曲がっている。真っ直ぐ続く踏み跡もあったので、間違わないように要注意。

薬師岳 ~ 鋸山

薬師岳から少し下って、登り返した先に7つ目のピーク白山。写真で見るほど、激しい登り返しではなかった。ピークに山名看板あり。
白山は展望が開けており、白山から見える皇海山は最も見栄えするため、絶好の撮影ポイント。
白山からまた少し下って、次の蔵王岳手前で登り返す。白山同様に激しい登り返しではない。
剣ノ山から鋸山の山頂は目と鼻の先。この先は裏側(北西)の斜面を歩く。蔵王岳 ~ 剣の山までの道に比べれば危ない箇所はない。

【9:08】鋸山に到着。
後に登る皇海山の景色とは対象的に、鋸山からの景色は格別。360度とはいかないまでも、南を基点に270度ほどの角度で景色が開けている。皇海山を正面に見据えて、そのはるか後方には日光白根山と武尊山(ほたかやま)。

歩いてきた鋸尾根をよく見ると蔵王岳の付近に人影あり。今のところ本コースで出会った登山者は2名のみだが、どうやら後ろにも1名いるようだ。

鋸山には皇海山登頂後に戻ってくるため、長居せずに出発。

鋸山 ~ 皇海山

【9:14】鋸山を出発。
鋸山から不動沢のコルまでの道は、ガチャガチャした感じの登山道。倒木、ぬかるんだ地面、むき出しの木の根など、登山道が荒れている。樹林帯に入ってから、一部道のわかりにくい箇所もあったので、登山道から外れないよう注意しながら進む。

【9:43】不動沢のコルに到着。
不動沢のコルから不動沢コースと合流するため、登山者も増える。ただし、日光白根山などと比べても、人気のある山ではないため、登山道が混むほど激的に増える訳ではない。

遠くから見ると、皇海山の登りは急登に見えるが、実際登ってみるとそれほどでもない。登山道も歩きやすいので、淡々と登る。

皇海山 ~ 鋸山

【10:40】皇海山の山頂を出発。
下山するときも、登山者とすれ違うことは少なかった。この登山者の数なら、ランチタイムでも山頂はそれほど混まないかも。

【11:34】鋸山に到着。
鋸山には誰も滞留していないため、ココで静かに昼食。定番のスパゲティ(ポモドーロ風)を作って食べる。

なお、当初は鋸山から先は登った道を逆走する予定だったが、さすがにあの道を逆走するのは嫌だったので、急遽だが六林班峠へ抜けるコースに変更。たぶんこのコースをピストンする人は殆どいないだろう。前を歩いていた登山者も、六林班峠のコースに変更していたし。

鋸山 ~ 六林班峠

【12:26】鋸山を出発。
鋸山から六林班峠への標準コースタイムは1時間10分。下り主体という事もあり、体力的難所はない。六林班峠の手前で女山(おんなやま)という小ピークを通過する。
【13:05】六林班峠に到着。
六林班峠に目立った看板はないため、鉄のポールが目印。地図でコースを確認していれば問題ない筈だが、コースは六林班峠でV字に曲がっているので、直進して袈裟丸連峰の尾根に入ってしまわないように。ちなみに、かじか荘のフロントから聞いた情報では、六林班峠周辺の登山道は荒れ気味とのこと。

六林班峠 ~ 庚申山荘

六林班峠から庚申山荘への標準コースタイムは約2時間。標高差は約300m。
情報通り、出発直後の地点で笹藪で道が消失している箇所もあり、道は荒れ気味。目印があったので迷うことはなかったが、進むには軽い藪漕ぎが必要。

明日はこの道を逆走するため、コース状況をよくよく観察しながら歩く。まず、最初に押さえておきたいのは水場。山と高原地図には、六林班峠の少し先に水場マークが付いている。しかし、六林班峠から庚申山荘へのコース上で、合計8つの沢と交錯するため、水は最小限の量を携帯すれば良い。明日登るときのために、一番最初(上りの場合は一番最後)の沢を目に焼き付けておく。最後の水場まで空のペットボトルを持参しておけば、余計な体力の消耗を防ぐことができるし。
【15:03】天下の見晴との分岐地点に到着。
天下の見晴は昨日寄っているが、時間があるのでもう一度寄ってみた。詳しくは前日の「庚申山の記事」を参照。
【15:27】無事、庚申山荘に到着。
庚申山荘に到着すると人の気配を感じたため、小屋に入ってみると数人の登山者がチェックインしていた。今日は一人でないことにホッと一安心。さすがにこの広い山小屋に2日連続で1人は勘弁。結局この日の宿泊者は、自分を含めて5組6名。全員男性でした。

ワインを分けてもらったこともあり、共有スペースで登山者同士の山談義が結構盛り上がった。明日の予定は、自分以外の全員が庚申山経由の皇海山。まあ、そりゃそうか・・。寝始める人も出てきたため、20時前には解散。明日の袈裟丸連峰と小法師尾根登山に備えて21時前には寝床に入った。

To be continued...

関連レポート

皇海山のコースタイム

予定 実際 場所
06:00 06:00 庚申山荘出発
06:50 07:21 庚申山
08:20 08:20 薬師岳
09:05 09:08~09:14 鋸山
09:35 09:43 不動沢のコル
10:35~11:30 10:22~10:40 皇海山
12:10 11:03 不動沢のコル
12:50 11:34~12:26 鋸山
14:00 13:05 六林班峠
16:00 15:27 庚申山荘
皇海山標高グラフ 皇海山標高グラフ

皇海山の難易度

難易度

18/30

総合難易度
必要体力 体力難易度3
コース距離 コース距離難易度4
所要時間 所要時間難易度3
危険度 危険度難易度4

登山難易度 登山難易度7
小屋・水場 小屋・水場難易度2
アクセス アクセス難易度2

総合難易度 総合難易度6
※ 30,696歩(庚申山荘~庚申山荘までの歩数)
※ アクセスは東京基点
評価基準の詳細はこちら。

足尾から皇海山に登る場合、距離、コース状況などを踏まえると、なかなかハードで険しいコース。鋸十一峰はアップダウンがあると聞いてはいたが、それほど体力的ツラさは感じなかった。軽装だったこともあると思うが、息切れして登るようなこともなかったし。
大きなアップダウンとしては、鋸山から皇海山の間。この区間は往復しなければならないので、余計にツライ。皇海山への上りは遠くから見るとすごい傾斜に見えたが、登ってみたらそれほどでもなかった。

危険で険しいという意味では、庚申山への上りもそうだが、なんと言っても蔵王岳から鋸山への間が最も危険で険しい。このコースは、シニアや女性は、脚力、体力、身のこなしなどに自信がなければ、厳しいだろう。

良くも悪くも庚申山荘以降に山小屋やテントを張れるような場所はないため、日帰りもしくは庚申山荘宿泊が前提。いずれの場合も、日帰りの軽装備で登れる点は、重い荷物を持って登らなければならない他の山に比べて有利。

個人的には、自分の得意なタイプのコースだったので、相性の良さから「キツい・つらい」と感じることは少なかったが、ヤマレコなどを確認すると敗退記録も見受けられるので、基本的には難易度が高いコースと思った方が良い。そもそも山と高原地図では、破線で表示される難路指定されているコースだし。

車なら日帰りも可能だが、銀山平のある「かじか荘」からスタートすると、タイトなスケジュールとなるため、ある程度の健脚でないと厳しい。

不動沢コースから登ると、展望もなく史跡もないため、魅力は激減するだろう。体力と技量に問題なければ、庚申山を経由して鋸尾根から登るコースがおすすめ。「最も地味な百名山」と揶揄されることのある皇海山だが、クラシックコースから登ると、とても魅力に溢れた山です。
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