塩見岳

塩見岳登山

塩見岳

Shiomidake

白

[塩見岳登山レポ]
奇跡の天候回復!鳥倉ルートから登る8月の塩見岳登山

2016年8月13日(土)・14日(日) 天気:曇りのち晴れ
鳥倉登山口 ~ 三伏峠 ~ 三伏山 ~ 本谷山 ~ 塩見小屋 ~ 塩見岳
  • 塩見岳(しおみだけ)日本百名山
  • 長野県伊那市と静岡県静岡市葵区にまたがる標高3,047mの山。南アルプス北部と南部のちょうど中間地点にある。山頂は、西峰(3,047 m)と東峰(3,052 m)と2つのピークが存在する。
  • 三伏峠(さんぷくとうげ)
  • 雁坂峠や針ノ木峠と並び、日本三大峠の1つに数えられる標高2,615mの峠。日本で最も高所にある峠でもある。

塩見岳のコース

鳥倉ルート案内板 鳥倉ルート。
塩見岳の登山口は、西の鳥倉登山口と塩川小屋、北西の三峰川林道のある大黒沢出合、南東の二軒小屋ロッジ(蝙蝠岳登山口)の4つ。公共交通機関で辿り着ける登山口は鳥倉登山口のみだが、それも7~8月の一部期間のみ。二軒小屋ロッジは施設を利用すれば送迎バスを利用できるが、周辺道路は一般車両通行禁止のため、送迎バス以外でのアクセスは難しい。
  • 鳥倉ルート登り利用下り利用人気コース!
  • 鳥倉登山口から三伏峠、三伏山、本谷山を経て登る、最も人気のある定番コース。鳥倉登山口へは、7~8月の一部期間のみ、伊那大島駅からバスが出ている。
    なお、車だと駐車場近くのゲートから約50分、鳥倉登山口まで歩かなければならない。ゲートで運よくバスが来れば登山口まで乗っていくことができる。(有料)
  • 塩川ルート
  • 塩見岳の西側、塩川小屋から登るコース。三伏峠の手前で鳥倉ルートと合流する。
    2016年時点、道路崩落のため通行禁止となっており、そのためか塩川小屋も休業しているので、このコースを利用する場合は要確認。
  • 塩見新道
  • 塩見岳の北西、三峰川林道から塩見新道沿いに登るコース。権右衛門山の少し先、塩見小屋の手前で鳥倉ルートと合流する。
    登山道だけで言えば最短コースだが、大黒沢出合の登山口まで20km以上の長い林道歩きが必要となる。
    三峰川林道で過去に落石事故が発生し、安全上の問題から一般車両通行禁止区域が拡大し、駐車場から登山口のある大黒沢出合まで20km以上の林道を歩かなければならない。
  • 蝙蝠尾根
  • 塩見岳の南東、二軒小屋ロッジの近くにある蝙蝠岳登山口から蝙蝠岳を経て登るコース。
    コース距離が長く(山と高原地図の標準コースタイムで登り約9時間弱)、コース不明瞭な場所もあるため上級者向けとされている。
    二軒小屋ロッジまでは二軒小屋ロッジに宿泊すれば、東海フォレストの送迎バスを利用することができる。(要予約)

2016年現在において、塩川ルートは通行禁止、塩見新道は過去の落石事故により車両通行禁止区域が拡大され20kmの林道歩きを強いられるため、実質的に利用するのは困難。蝙蝠尾根のある二軒小屋ロッジは施設利用が前提の上、コースタイムが長く道も不明瞭な箇所があるため、上級者且つ健脚でないと厳しい。そのような背景から、縦走を除けば塩見岳のコースは、実質鳥倉ルートに限定される。

縦走であれば、北の仙丈ヶ岳や北岳・間ノ岳から仙塩尾根沿いに縦走してくることも可能だが、コース距離はかなり長いため、途中にある熊の平小屋など2つ以上の山小屋を利用して、通常は2泊3日以上の工程となる。※相当な健脚なら1泊2日も可。
山と高原地図
塩見岳のコースが紹介されているのは、山と高原地図の「塩見・赤石・聖岳」です。地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!

塩見岳の登山計画

コース

塩見岳に車やタクシー以外でアクセスするには、7~8月の限られた日数のみ出ている伊那大島から鳥倉登山口までのバスを利用するか、二軒小屋ロッジに泊まって送迎バスを利用する方法のいずれか。

二軒小屋ロッジまでの送迎バスを利用する場合、二軒小屋ロッジの宿泊が絶対条件。初日を二軒小屋ロッジに宿泊し、翌日に塩見岳まで往復するか、または塩見岳から鳥倉登山口まで抜けることになるが、いずれにしてもかなりハードなスケジュールとなる。2泊3日は仕事の関係で不可能のなため、消去法で鳥倉登山口のピストンに決定。交通機関の問題さえなければ、本当は塩見岳から蝙蝠岳を経て二軒小屋ロッジに抜けたかったが、その場合二軒小屋ロッジでもう1日宿泊しなければならない。
アクセス
鳥倉登山口へのバスは1日2本。早朝のバスに乗るには、前日のうちに伊那大島駅近くまできている必要がある。自分の場合、新宿駅から長野県飯田駅行きの高速バスを利用し、深夜12時に飯田駅に到着。飯田駅から約4km(1時間弱)の道のりを歩き、漫画喫茶「エアーズカフェ飯田店」で仮眠。(飯田駅には深夜0時でもタクシーは止まっていたが、費用削減のため歩いた)翌日朝、元善光寺駅まで歩き、そこから伊那大島駅まで電車で移動した。復路は、バスと電車で上諏訪駅まで出て、中央本線で東京まで戻ってきた。

塩見岳コースレポート

鳥倉登山口 ~ 三伏峠

伊那大島駅からバスに乗ったのは約10人。全員ソロで、シニア女性1名、30代女性1名、以外は全員中高年の男性。塩見岳ぐらいになると、登山者が皆シブい。

【8:40】鳥倉登山口に到着。
鳥倉登山口には、折り返しでバスに乗り伊那大島駅に向かう登山者が多数待機していた。登山口に到着すると、真っ先に男性ソロ1名、30代女性1名は出発。この登山者2名は塩見小屋にいなかったので、どこまで行ったのか謎。ピストンなら途中ですれ違うはずだし、三伏峠小屋に泊まるならあれだけ急いで出発する必要はない。考えられるのは、熊の平小屋か蝙蝠岳経由で二軒小屋まで抜けたかのいずれかだが、そうならば相当な健脚。

【8:47】鳥倉登山口を出発。
第一の目的地となる三伏峠までは標準コースタイム2時間20分。三伏峠までの道中、距離の目安を示す「○/10」という標識が一定間隔で設置されている。三伏峠まで見どころがほとんどない道のため、とても有り難い標識。なお、「2/10」「6/10」の標識は見当たらなかった。

登り始めはカラマツの樹林帯。最初の上りを登り切ったところで左90度に曲がり、その後は斜面をトラバースするような道が続く。「4/10」を過ぎたあたりで、古びた木の橋やハシゴをいくつか渡る。

「7/10」手前に水場あり。山と高原地図には「細い」と書かれていたが枯れていなかった。夏の登山において自然の水場は、疲れを癒やす有り難い存在。RPGに例えると、まさに回復の泉!

「7/10」以降も、三伏峠までトラバース道が続く。道はトラバースしているので体力的にキツくはないが、真夏の登山で風もないため暑さがツライ..。三伏峠手前に、「三伏峠小屋まであと200歩」の案内板あり。この200歩という表現はナイス。「あと少し」より具体的で、気力を振り絞る動機づけになる。

【10:50】三伏峠小屋に到着。
三伏峠は日本一高い場所にある峠。「あれ、日本一高い峠は奥秩父の大弛峠じゃないの?」と思った方は結構な登山通!大弛峠は標高2,360mで車が通行できる日本で一番高い峠。三伏峠は標高2,607mで純粋に日本で一番高い峠。写真は掲載していないが、きちんと標高の書かれた大きな案内板も設置されている。

三伏峠小屋は多くの登山者で賑わっており、まさに交通の要といった感じ。お腹が減ってきたため、ここで持参していたおにぎり弁当を食べる。

三伏峠 ~ 三伏山 ~ 本谷山

【11:08】三伏峠小屋を出発。
当初は、三伏峠の少し先の分岐を荒川岳方面に進んだ、烏帽子岳(えぼしだけ)に寄る予定だったが、濃霧のため中止。この濃霧の中を登っても何も見えないだろうし..。

【11:20】三伏山に到着。
三伏峠から目と鼻の距離にある三伏山。このときは濃霧で何も見えないため、山頂で休憩していたシニア登山者としばらく会話してから出発。

三伏山と本谷山の中間地点に、旧三伏小屋(閉鎖)のあった旧道との合流地点がある。三伏峠小屋の先の分岐から、三伏山を巻いて谷を進む道で、山と高原地図には破線で表示されている。当初、烏帽子岳に登った後、この道から登ってくる予定だったが、合流地点には立ち入り禁止のロープが張られており、実質廃道となっている。翌日の下山時、この道から下山しようと思ったが、踏みあとが全くない薄暗い樹林帯だったため断念。破線表示されているが、実質廃道となっているため、この道は通らないほうが無難。

また、本谷山の手前に「お花畑」と書かれた場所がある。下山時に一緒に行動を共にした方から教えてもらったが、このお花畑には準絶滅危惧に指定されている「タカネコウリンカ(高嶺高輪花)」という花が大量に咲いており、大変貴重で珍しいらしい。花自体は地味なので、知らないとスルーしてしまうだろう。
【12:20】本谷山に到着。
本谷山付近にいた時が、この日の中で唯一晴れていた瞬間。日陰がなく暑くて仕方ないので、休憩もほどほどで切りあげ塩見小屋へ向かう。

本谷山 ~ 塩見小屋

【12:28】本谷山を出発。
本谷山から塩見小屋直下の急登まで唯一標準コースタイムが逆転している区間。アップダウンのある道でやや下りが多い。最初は尾根を歩き、時折景色が広がっている場所もある。その後、樹林帯に入りしばらく進むと塩見小屋直下の急登に到着。

塩見小屋直下の急登入口には、「塩見小屋直下の急登!!ここが踏ん張りどころ!」と書かれた励まし板?が設置されている。そしてその励まし板から10分後、急登をある程度登ったピークに「塩見小屋あと少し」の標識。しかしこの標識は罠で、ここから30分弱登らなければならない。「あと少し」って標識設置する場所がおかしいでしょ!全然小屋に到着しないので、道を間違ったかと思い途中で困惑。ペースも乱され、この標識は大迷惑だった。やっぱり山での「あと少し」は信用できない。

塩見小屋手前にある塩見新道との合流地点だが、入口には「×」印の『行くなサイン』が書かれている。鳥倉ルートの登山者が誤って迷い込まないためと、実質的に塩見新道が廃道同然の扱いになっているための「×」印だろう。
【14:01】塩見小屋に到着。
塩見小屋には多くの登山者。宿泊手続きを済ませたが、烏帽子岳に寄らなかったため、夕食まで時間が余って暇。塩見小屋の寝床スペースは狭く、共有スペースもなく落ち着かない..。結局暇を持て余したので、展望は期待できないが、ダメ元で塩見岳に登ることにした。

塩見小屋 ~ 塩見岳

【14:20】塩見小屋を出発。
夕食は17時なので、それまでに塩見小屋まで戻ってこなければならない。塩見小屋から塩見岳までの標準コースタイムは登り1時間20分、下り50分の往復2時間10分。時間は2時間50分ある上、ザックは塩見小屋にデポしているので楽な筈だったが、これまでの疲労の蓄積で意外としんどかった。

塩見岳の前の天狗岩を越えると、いよいよ塩見岳への最後の上りとなる。
塩見岳直下の上りは、険しい岩場。ただし、滑落するような場所はない。ザレ場で浮石がゴロゴロしているので、登る際は落石を発生さないよう注意が必要。

【15:16】塩見岳西峰に到着。
山頂には登山者1名のみ。予想通りあたりは真っ白。山頂直前に撮影した写真からわかるとおり、霧がなければ青空が広がっているはず。途中疲れでウトウトしながらも、霧が晴れないかと粘ってみたが、むしろ霧が濃くなってきたので、16時になった時点で退散。

【16:00】塩見小屋に向け出発。

塩見小屋

【16:35】塩見小屋に到着。
塩見小屋は基本宿泊予約が必要な山小屋。夕食のカレーを食べた後は、共有スペースがないため、行くところがない。消灯は20時だったが、周囲は皆寝始めていたので、19時半には寝床に入った。
ポイント 塩見小屋の感想や評判はブログにまとめているので、興味のある方はそちらもご参照ください。
■ 塩見岳の山小屋「塩見小屋」の評判と感想

塩見小屋 ~ 塩見岳山頂

前日霧で何も見えなかったので、意地でも晴れた瞬間を見ようと、この日は日の出前から山頂に待機することにした。寝床が狭く安眠できなかったため、予定していた時間よりも1時間早い2時半頃に目が覚める。朝起きたとき小雨が降っていたため、出発準備を整えしばらく待機。3時半頃に雨もやんできたので頃合いを見て出発。

【04:41】塩見岳に到着。
先の見えない暗闇の中、山頂直下の岩場を登るのは結構危険だった。前日に山頂まで登っており道を覚えていたので良かったが、登っていなかったら危なかったかも..。

【05:13】日の出。
霧が濃いため、ご来光は拝めないと思っていたが運良く雲が途切れて陽の光が差し込み始める。

【06:12】少しあった晴れ間もなくなり、あたり一面真っ白。
「もはやこれまでか..」という雰囲気が漂い始め、この時点で山頂にいた人たちの大半は下山開始。自分も荷造りを始める。すぐに出発するつもりだったが、塩見小屋で隣だった方が登ってきたので、少し会話をしていたところ..。

【06:28】霧が薄くなってきたと思ったら、瞬く間に霧がなくなり、まさかの大快晴。これには、山頂にいた人たちから歓喜の声が轟いた。
みんな諦めムードだったので、まさかこれほど視界が開けるとは..。少し前まで、数十メートル先の尾根すら見えなかったのが、南アルプス北部の山々だけにとどまらず、北アルプスまで見えるほど天候回復。あと少し晴れるのが遅かったら下山していたので、危なかった..。可哀想なのは、霧が濃くなったときに下山していった人たち。本当に気の毒。あと、昨日登った人も殆ど見えなかったそうなので、本当にラッキーだった。
塩見岳からのパノラマ写真
塩見岳からのパノラマフルスクリーン(クリックで始動) 塩見岳からのパノラマフルスクリーン(クリックで始動)
そして、さらに奇跡が続く!谷間に「ブロッケン現象」を発見!たまたま、近くの登山者が教えてくれたが、1分ほどで消えてしまったので、山頂にいる登山者でもブロッケン現象を確認できたのは西峰にいた数名のみ。狙って見られるものではないので、ホント貴重な体験。

塩見岳 ~ 本谷山

約3時間滞在していたが、帰りのバスは14時25分の1本のみでこれを逃すと帰れなくなるので、ボチボチ出発することに。

【7:36】塩見岳山頂を出発。
塩見岳山頂からは、帰りのバスが一緒ということで、山頂で一緒だったソロ男性Sさんと行動を共にすることに。Sさんは昨日広河原から北岳に登り、間ノ岳を経て熊の平小屋に宿泊。今日は熊の平小屋を朝2時に出発し、この時間にようやく塩見岳に到着したらしく、かなりお疲れモード。まあ、1泊2日で広河原から塩見岳まで縦走したら、そら疲れるわ..。ちなみに自分より全然ベテランの方です。
昨日登った時は濃霧でわからなかったが、塩見小屋から山頂までの道は景色が開けており展望がきく。山頂手前にあったピークが天狗岩。コースは天狗岩を巻いているが、登ることは可能。
塩見小屋を通過して、次なる中間目的地である本谷山へ向かう。塩見小屋手前の急坂を下る。急坂を下りきった地点から本谷山への道は、往路で唯一コースタイムが逆転している区間であり、小刻みなアップダウンが待ち構えている。往路で通った時は一瞬で通過した記憶だったが、復路だと本谷山まで結構遠く感じた。なお、この区間は昨日三伏峠小屋に宿泊し、ザックを小屋にデポして登ってきているおじさんも加わり3人で歩いた。
【9:38】本谷山に到着。
少し雲が出てきているが、それでも日差しが強く、本谷山は日陰がないので暑い..。時間に余裕もあるので本谷山で少し休憩。

本谷山 ~ 三伏峠

【9:47】本谷山を出発。
三伏山の手前にのぞき岩と呼ばれる展望台がある。昨日は通った時は濃霧で何も見えなかったので、一応寄っておく。のぞき岩からは、霧がなければ右手奥に中央アルプスも見えるようだが、この日は近くの山が見えるだけ。
烏帽子岳に寄らないなら時間に余裕があるため、上の写真右下に見える、草原のような場所に行ってみることに。
なお、この目指す場所だが、旧三伏小屋(閉鎖)との分岐地点。三伏小屋への道は廃道扱いになっているが、分岐のすぐ先にある水場までならルートが存在する。
このあたりは、マツムシソウの群生地で、植生保護の柵が設置されている。ちなみに、このお花畑のある斜面を登った先だが、ガレの縁と呼ばれる段階絶壁。

三伏峠 ~ 鳥倉登山口

【12:22】三伏峠小屋を通過。
三伏峠から鳥倉登山口まで、特段見どころもないため、淡々と下る。
【14:01】鳥倉登山口に到着。
20人ほどの登山者がバス待ち。今回もお疲れ様でした。そして、下山時に行動を共にし、色々教えて頂いたSさんありがとうございました。

塩見岳のコースタイム

1日目

予定 実際 場所
08:35 06:28 鳥倉登山口
11:35 10:50 三伏峠
12:30 - 烏帽子岳
13:35 - 三伏小屋分岐
14:25 11:51 分岐合流地点
15:00 12:20~12:28 本谷山
16:20 13:38 塩見新道分岐
17:00 14:01~14:20 塩見小屋
- 15:16~16:00 塩見岳
- 16:35 塩見岳小屋

2日目

予定 実際 場所
03:40 03:30 塩見小屋
05:00~06:40 04:41~07:36 塩見岳
07:40 08:30 塩見小屋
09:40 09:38~09:47 本谷山
- 11:39~12:10 三伏小屋分岐
11:00 12:22 三伏峠
12:40 14:01 鳥倉登山口

塩見岳の難易度

難易度6

17/30

総合難易度
必要体力 体力難易度3
コース距離 コース距離難易度4
所要時間 所要時間難易度4
危険度 危険度難易度1

登山難易度 登山難易度6
小屋・水場 小屋・水場難易度1
アクセス アクセス難易度4

総合難易度 総合難易度4

登山DATE

  • 歩行距離:28.10km
  • 8/13歩数:26,724歩
  • 8/14歩数:26,458歩
  • 高度上昇:2,354m
  • 高度下降:2,362m
  • 出発高度:1,630m
  • 最高高度:3,047m

  • 標高の差:1,417m
  • 活動時間:15:52
  • 休憩時間:04:46

  • 合計時間:20:38
必要体力・距離
2016年現在、塩見岳に登るなら、鳥倉ルート以外選択肢の余地が殆どないため、登山者はこのルートに集中している。そのため、登山道は整備され歩きやすく、道迷いの心配もない。お盆期間で長期休みが取りやすいため、熊の平小屋を経由し、北岳方面(広河原)まで縦走する登山者が意外と多かった。 三伏峠に出るまでは展望のきかない樹林帯の道が続くため、この区間は耐える登山となる。ただし、道がトラバースしているため、体力的にそれほど厳しくはない。本格的にキツくなるのは、塩見小屋直下の急登から塩見岳山頂まで。この区間だけでコースタイム2時間弱なので、飛ばし過ぎると後半バテる。途中に塩見小屋があるので、宿泊者なら塩見小屋以降、ザックをデポして登れる点は有り難い。ちなみに今回は、ストックを出すタイミングを逸してしまい、結局下りの一部の区間以外は、ストックなしで登りきった。
危険度・水場
道中に鎖場はなく、危険個所と言えば山頂直下の岩場のみ。ただし、その岩場でも死に直面したり恐怖を感じるような事はなく、一定の注意をはらって登れば問題はない。
アクセス
最大の難点は、アクセスの悪さ。南アルプス南部ということで車で行くにも遠く、さらに駐車場から登山口まで1時間ほど林道歩きを強いられる。唯一の公共交通機関となるバスは、7~8月の限られた期間しか運行されておらず、車がない場合は7~8月に登ることが必須となる。
山小屋
山小屋の選択は、実質三伏峠小屋か塩見小屋に限られるが、立地の面で山頂に近い塩見小屋がやはり利用しやすい。ただし、三伏峠小屋に荷物をデポして登っている人もいたので、三伏峠小屋に泊まり登るのもあり。塩見小屋が東海フォレスト運営の山小屋なら、蝙蝠尾根から二軒小屋方面へ抜け、東海フォレストの送迎バスを利用できるのだが、その点は残念..。
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