八経ヶ岳

大峰山の八経ヶ岳登山

八経ヶ岳

Hakkyogatake

白

[八経ヶ岳登山レポ]
11月に登る近畿地方最高峰の八経ヶ岳登山!大峰山縦走登山その1

2015年11月21日(土)天候:晴れ
観音峰登山口 ~ カナビキ尾根 ~ 明星ヶ岳 ~ 八経ヶ岳 ~ 弥山 ~ 行者還避難小屋 まで
  • 大峰山(おおみねさん)日本百名山
  • 大峰山は大和アルプスの異名をもつ、北は奈良県吉野から南は和歌山県の熊野まで、紀伊山地の中央を南北にのびる全長50Kmほどの山脈。 大峰山とは、広義には大峰山脈を指すが、狭義には山上ヶ岳をさす。しかし、山上ヶ岳は日本三百名山に、南部にある釈迦ヶ岳は日本二百名山に選定されているため、日本百名山の大峰山に登る場合、八経ヶ岳に登る登山者が多い。本サイトでは「日本百名山」の大峰山は、大峰山北部(八経ヶ岳以北)を日本百名山として捉え、北部の大峰山を形成する代表的な山、大普賢岳、稲村ヶ岳も百名山の扱いとしている。
  • 八経ヶ岳(はっきょうがたけ)
  • 大峰山脈の主峰で、奈良県および近畿地方の最高峰。標高は1,915m。
  • 弥山(みせん)
  • 大峰山脈を形成する一峰で、八経ヶ岳の北に位置する山。標高は1,895m。山頂近くに弥山小屋、山頂には弥山神社が鎮座している。
  • 明星ヶ岳(みょうじょうがたけ)
  • 大峰山脈を形成する一峰で、八経ヶ岳の南に位置する山。標高は1,894m。
  • 大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)
  • 吉野と熊野を結ぶ大峯山を縦走する、修験道の修行の道。国の史跡「大峯奥駈道」として指定され、ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部でもある。古来より、大峯山寺より奥の「靡(なびき)」に進むことを奥駈と云われていた。修行場は「靡」と呼ばれ、ひとつひとつに番号が割り当てられている。熊野本宮大社の本宮大社の第一行所(靡)にはじまり、吉野川河岸の柳の宿の第七十五行所(靡)に終わる。

大峰山 八経ヶ岳のコース

八経ヶ岳の主な登山口は、西の行者還トンネル西口、北の観音峰登山口、北西の天川川合、天の川温泉、の3つ。
なお、縦走であれば、南の釈迦ヶ岳や北東の行者還岳から縦走してくることも可能。また、下記以外に、西の天川和田から登るコースもあるが、コース距離も長く、コースも難路指定されているので割愛している。
  • 双門コース登り利用
  • 北の観音峰登山口からの登るコース。なお、詳細にはこのコースでも3パターンほど存在する。

    【カナビキ尾根 + 明星ヶ岳】
    観音峰登山口 ~ みたらい渓谷 ~ 熊渡 ~ 金引橋 ~ ナベの耳 ~ 日裏山 ~ 明星ヶ岳 ~ 八経ヶ岳

    【カナビキ尾根 + 弥山】
    観音峰登山口 ~ みたらい渓谷 ~ 熊渡 ~ 金引橋 ~ ナベの耳 ~ 狼平避難小屋 ~ 弥山 ~ 八経ヶ岳

    【弥山川 + 弥山】
    観音峰登山口 ~ みたらい渓谷 ~ 熊渡 ~ 仙人嵓前のテラス ~ 狼平避難小屋 ~ 弥山 ~ 八経ヶ岳
  • 行者還コース下り利用人気コース!
  • 西の行者還トンネル西口からの登るコース。コース距離も短く最も利用者が多い。
    なお、行者還トンネル東口から一ノ垰(いちのたお)を経由しても登れるが、行者還トンネル東口には駐車場がない上、 無駄にコース距離が長くなるため、殆どの登山者は行者還トンネル西口を利用してる。
  • 天川コース
  • 北西の天川川合から門前山や栃尾辻を経由して登るコース。
    なお、詳細にはこのコースも双門コース同様に、狼平避難小屋・弥山を経由するコースと、日裏山・明星ヶ岳を経由するコースとがある。
※コース名に厳密な名称はありません。
山と高原地図
八経ヶ岳のコースが紹介されているのは、山と高原地図の「大峰山」です。地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!

大峰山縦走登山の計画

プラン
たまたま、仕事の関西出張と11月の3連休が重なったため、計画。3連休の天候は21日は晴れ、22日は晴れのち曇り、23日は雨。そのため、21日初日のスケジュールを長めにとり、23日は下山するだけの予定を立てた。
コース
大峰山を縦走する場合、時計回りに縦走するのが一般的。深田久弥氏も洞川から時計回りに縦走している。問題となったのは、弥山小屋が今シーズンの営業を終了しており、山上ヶ岳の大峯山寺も9月で閉鎖されているため、宿坊も利用できないこと。宿泊施設で候補となるのが、稲村ヶ岳山荘(12時の方角)、小笹宿(1時の方角)、行者還避難小屋(3時の方角)、狼平避難小屋(7時の方角)。小笹宿は小屋が小さいため、万が一を考えテントがないと厳しいため却下。初日のスケジュールを長めで3日は短めという前提を考慮して、決めたのは反時計回りの縦走。しかし、初日は移動距離が長く、11月の登山としてはカツカツのスケジュールで挑むことになってしまった。

関連レポート

八経ヶ岳コースレポート

観音峰登山口 ~ 双門コース分岐

前日の仕事が押してしまったため、観音峰登山口の駐車場に到着したのは、予定より2時間遅い深夜の3時半。車内で1時間ほど仮眠をとるが、寝たのか寝てないのかわからない眠りの浅さ。
なお、駐車場には4台の車が駐車している。皆、車中で睡眠をとっているようだが、男女ペアの登山者は休憩所の中にテントを張っていた。

【4:59】観音峰登山口を出発。
ギリギリまでアイゼンを持参するか迷っていたため、男女ペアの登山者にアイゼンの有無を尋ねたところ、「持ってきていない」とのことだったので、自分も車中に置いて出発。結果的にアイゼンは全く必要なかったので、持っていかないのが正解だった。

観音峰登山口に周辺地図の案内板があったので、スタート直後はその案内板に従って進む。しかし、途中で見かける道標に「川合」と書かれている。厳密には川合に向かっている訳ではなく、白倉出合またはその先の熊渡を目指しているため、少し戸惑う。万が一スタート直後の分岐の左右を間違っていた場合、真逆に進んでいることになるので、コンパスと地図で何度も確認し、慎重に進む。

白倉谷、川合と書かれた道標。白倉谷方面にはロープが張られている。この道標から、真逆に進んでいる可能性はなくなったが、この分岐も少し戸惑う。白倉谷と白倉出合って似てるけど、さすがにロープ張ってあるので違うと判断し、右側に曲がりみたらい渓谷に向かう。

みたらい渓谷に到着後は、熊渡に向かって林道歩き。時間は6時で周辺はまだ真っ暗だが、林道を歩いていると何故か車がよく通る。

【5:54】熊渡に到着。
橋を渡ると、一般通行禁止の注意書き板。この注意書きにも戸惑う。仕方なく、今回持参した登山用GPSで確認すると、間違いなくココが熊渡と判明。一般通行禁止を無視して少し進むと、登山ポストを発見しホッと一安心。それにしても、一般通行禁止とか紛らわしい注意書きはやめてほしい。

熊渡から双門コース分岐地点までの道だが、足場に中途半端な大きさの石がゴロゴロしており、めっちゃ歩きにくい。中途半端に傾斜もあるので、この区間は地味ながらしんどかった。
【6:28】双門コースの分岐地点に到着。
どちらに進んでも八経ヶ岳に到達できるが、左は弥山川沿いを進む超難コース。さすがに今回はパスして、右側のカナビキ尾根から登る。なお、このカナビキ尾根も山と高原地図では破線表示される難コース。

双門コース分岐 ~ カナビキ尾根分岐

【6:37】双門コースの分岐地点を出発。
金引橋の側に水場があり、今回は弥山小屋も営業終了、狼平避難小屋にも寄らないので、本日最後の水場。最終目的地の、行者還避難小屋まで水は手に入らない。

カナビキ尾根は事前情報どおり、かなりの急登。特に登り始めは、バランスを崩すと下に転げ落ちるほどの傾斜。地面は岩ではなく柔らかい土なので、脚の踏ん張りが効きにくく、脚の筋肉が悲鳴をあげる。
登り始めて15分後に、ピンクリボンが途絶え、踏み跡がわかりにくい場所で道に迷う。地図を確認すると、コースで直角に曲がる場所があり、その地点を読み間違え左に曲がってしまう。しかし、すぐに道を間違ったことに気づき、道なき道を強引に登り、尾根のコース上に戻ることができた。カナビキ尾根は、尾根の形がはっきりしている上、ピンクリボンが一定間隔で設置されているため、道迷いの危険性は高くないが、一部コースがわかりにくい場所もある。その場合でも、あまり深読みせず、単純に尾根を上へ上へと登った方が、道迷いの可能性は低いだろう。
【8:24】カナビキ尾根分岐、天川コースと合流地点に到着。
結局、カナビキ尾根を登り切るのに2時間かかる。この登りはめちゃくちゃしんどかった。登山好きじゃなければ、決して登りたくない辛い上り。今回の大峰山縦走で、体力的に最も厳しかったのは、このカナビキ尾根。到着後は、疲れでコースに倒れこむ。ちなみにここまでの区間、登山者には1人も会っていない。

カナビキ尾根分岐 ~ 高崎横手出合

天川コースと合流したことにより、道は歩きやすくわかりやすい登山道に変わる。要所でコースは広がっているが、踏み跡も明瞭で道標や目印もきちんとあるので、道に迷う可能性は低い。

【9:07】ナベの耳を通過。
上記写真の平坦で広がっている地点がナベの耳。後に写真撮影時間とGPSの軽度・緯度から調べても、合致していたので間違いないと思う。地名標識は見当たらなかった。

ナベの耳から少し進むと、頂仙岳(ちょうせんだけ)がある。この頂仙岳(正しくは朝鮮岳)は第五十九の行所でもある。コースは頂仙岳の西側を巻いているため、登頂したいならコースから外れて探すことになる。山頂への道がすぐにわかれば、登頂も有りと思っていたが、パッと見て道はわからなかったため、時間もないのでパス。ちなみに、2013年7月2日64歳のソロ女性登山者が、この頂仙岳のピークを探そうとして(または探し当てたその帰りに)道に迷い、誤って西側の弥山川のほうへと下ってしまい滑落する事故が発生している。まあ、そういう事故発生の背景もあり、今回はパス。
【9:28】高崎横手出合に到着。
疲れたので少し中休憩。ココからは、日裏山経由、明星ヶ岳の北側をかすめて八経ヶ岳を目指す。

高崎横手出合 ~ 八経ヶ岳

案内板

高崎横手出合から日裏山までは、苔の森が広がっている。案内板にはシラビソやトウヒの幼木を踏まないように、注意喚起されているが、出発直後いきなり道に迷う。すぐにコースに戻ることはできたが、植生保護の観点からも、道はわかりやすくしておいて欲しい。

日裏山まで近づくにつれ、要所で見晴らしの良い場所が出始める。

【10:02】日裏山に到着。
日裏山周辺は、景色が開けている。これまでずーと展望のきかない樹林帯が続いていたので、この日初の展望にテンションが上る。
写真撮影だけして直ぐに出発。次なる目的地は弥山辻。
案内板

【10:47】弥山辻に到着。
明星ヶ岳は弥山辻から南に少し進んだ場所にあり、第五十番目の行所。行くべきか、行かないべきか迷っていると、たまたま明星ヶ岳の方からやってきた登山者と遭遇。明星ヶ岳の事を聞いてみると、弥山辻から明星ヶ岳まで数分で山頂標識もあったとのこと。それを聞きザックをデポして、明星ヶ岳を目指す。

しかし、進めど山頂標識は見つからず。ある地点から先は急勾配の下り道となっていたので、そこで引き返す。改めて戻り道で山頂標識を探すも見つからず。よくよく地図を見るとコースは明星ヶ岳の山頂を巻いてる。山頂への分岐道を探すが、道も見付からず。方角はわかっているので道無き道を進めば辿りつけたと思うが、登山道外を踏み荒らしたくなかったため断念。後日、ネットで調べると明星ヶ岳山頂の写真が出てきたので、どこかに道はあるのだろう。それにしても、ココで余計な体力を使ってしまった。
【11:05】弥山辻まで戻り、八経ヶ岳へ向け出発。
ココから八経ヶ岳の山頂までは約20分。

八経ヶ岳 ~ 弥山小屋

【11:45】弥山小屋へ向けて出発。
当初、八経ヶ岳山頂で昼食予定だったが空気を読んで、弥山小屋で食べることにした。腹ペコだが、弥山小屋まで20分ほどなのでそれぐらいは我慢できる。

しかし、出発直後に本日3度目となる道迷いに遭遇。原因は鹿の食害からオオヤマレンゲを守るためのフェンス。登山者はこのフェンスの扉を開けて通らなければならない。しかし、フェンスの扉近くにそのことに関する案内がない上、右側に踏み跡のある道が続いており、余計気付きにくい。途中で道迷いに気付き山頂まで引き返すが、よりによって先程までいた登山者が誰もいない。暫く待って、登山者がやってきたので、フェンスを開けて通ることを教えてもらえた。っていうかコレ絶対わからんでしょ!しかもご丁寧に通った後に内側から紐をかけて簡単に開かないようにしているため、まさかこの扉を開けて通るなんて、露程も思わなかった。反対側には案内板が設置されており、殆どの登山者は反対側からくるのでわかると思うが、逆走する登山者がいることも考えて欲しい。オオヤマレンゲも鹿の食害から防げたとしても、迷った登山者に踏まれて芽を摘まれたら元も子もないだろうし。

【12:22】弥山小屋へに到着。
弥山は第五十四番目の行所。空腹で八経ヶ岳を出発し、途中の道迷いで焦り必死に八経ヶ岳まで戻ったため、弥山小屋に着いたときはもうクタクタ。兎にも角にも、まずは腹ごしらえ。

弥山小屋は収容人数200名で、個室もある大きな山小屋。しかし、弥山小屋は営業を終了しているため、水の調達はおろかトイレも利用できない。今年は暖冬のためか、この季節にしては登山者も多いので、登山者としては、もう少し営業を延長して欲しいところだけど。

弥山小屋から弥山神社のある弥山山頂まで、5分ほどで到着できる。景色を楽しみながら食事をしたいなら、弥山小屋より弥山神社のある山頂付近で食事をすると良い。

弥山 ~ 奥駈道出合

【13:15】弥山を出発。
次なる目的地、行者還トンネル西口との分岐地点である奥駈道出合(おくがけみちであい)

出発直後は、当然ながら下り中心。ある程度下りきると、高度維持の平坦な道となる。この八経ヶ岳からの下り道で、うっかり石につまずき、前に倒れ顔面を強打。その転倒で、左目の周りに殴られたような青アザができてしまった。でも、左足が崖側に落ちていたので、左目の青アザだけで済んで良かった。
【13:43】聖宝ノ宿跡(せいほうのやどあと)を通過。
この聖宝ノ宿跡だが、大峯奥駈道の行所では、講婆世宿(こうばせのしゅく)となっている。この聖宝ノ宿跡に到着した時、正規の登山道ではない理源大師像(りげんだいしぞう)の後ろから出てきてしまう。どうやらコース外を歩いていたようだ。この行者還コースだが、コースが広がり踏み跡も広がっている箇所もあるため、意外と小さな道迷いが発生しやすい。まあ、遭難するようなレベルではないと思うが。
【14:27】行者還トンネル西口への分岐地点、奥駈道出合に到着。
周りを歩いていた登山者の全員が、行者還トンネル西口へ下っていく。まあ、想定はしていたが、日が暮れかけているので、余計寂しく感じる。

奥駈道出合 ~ 行者還避難小屋

奥駈道出合から本日の最終目的地、行者還避難小屋を目指す。歩き始めて30分ほどで、東から北に向かう直角の曲がり道。ココが大縦走の中間地点となる。
その後の一ノ多和(地図には一ノ垰と記載)は第五十七番目の行所。なお、過去一ノ多和にあったボロボロの避難小屋は、2014年11月に撤去されている。
行者還避難小屋まで、小さなピークを5つほど越える。個々のアップダウンが激しくないのは幸い。なお、このコースで登山者に会うことはないと思っていたが、意外にも5組ほどの登山者とすれ違う。すれ違った登山者に、気になっていた行者還避難小屋の水場を確認したところ、枯れていないとのことで、ホッと一安心。水の残量は残り僅かなため、もし枯れていたら、明日の予定を変更し下山する選択肢も考えなければならないところ。

【16:04】行者還避難小屋に到着。
さすがに前日殆ど寝ない状態で、約11時間の道のりを歩き抜くのは疲れた。

行者還避難小屋は1970年代まで有人山小屋として営業。2003年5月に、旧小屋から現在のログハウス風の山小屋に建て替えられている。収容人数は20名ほどで、詰めれば30名ほどは入れる。室内は無人の避難小屋とは思えないほどきれいで、サンダル、ハンガーや使えるレベルの毛布も置かれている。早い者勝ちだがマットもある。ローソク立てが部屋の隅にあるため、ローソクとライターを持っていくと重宝する。水道はあるが水は出ないので、5分ほど行者還岳の方へ歩いた水場を利用する。なお、自分が泊まったとき、2つある内の1つのトイレは、ドアノブが外れて鍵がかからない状態だった。

この日の行者還避難小屋利用者は、ソロ男性×3名、男女ペア×1組、シニア女性団体10名の合計14名。中央の吹き抜け部屋を同じソロの男性と2名で専有して使わせてもらう。同部屋のソロ男性とは、よく会話をしたが、他の登山者とは部屋が違うこともあり、あまり会話を交わす機会はなかった。なお、同部屋のソロ男性は、北の吉野からの縦走で、明日は天川川合に抜ける予定とのこと。多少コースは異なるが、いわゆる縦走の時計回りで自分とは逆回り。

前日殆ど寝ていなかったこともあり、19時頃には就寝。マットがなかったので、比較的ペタンコの毛布を下に敷き、その上でシュラフに包まり、シュラフの上から毛布を掛けて眠りについた。

To be continued...

関連レポート

八経ヶ岳縦走のコースタイム

予定 実際 場所
05:00 04:59 観音峰登山口出発
06:00 05:54 熊渡
- 06:28~06:37 双門コースの分岐
- 08:24 カナビキ尾根分岐
09:00 09:07 ナベの耳
- 09:28 高崎横手出合
10:00 10:02 日裏山
11:10 10:47~11:05 弥山辻
11:30~12:30 11:18~11:45 八経ヶ岳
13:00 12:22~13:15 弥山
13:45 13:43 聖宝ノ宿跡
14:45 14:27 奥駈道出合
15:15 15:09 一ノ垰
16:30 16:04 行者還避難小屋

八経ヶ岳縦走の難易度

難易度

21/30

総合難易度
必要体力 体力難易度4
コース距離 コース距離難易度5
所要時間 所要時間難易度5
危険度 危険度難易度1

登山難易度 登山難易度8
小屋・水場 小屋・水場難易度3
アクセス アクセス難易度2

総合難易度 総合難易度7

登山DATE

  • 歩行距離:22.85km
  • 登山歩数:37,455歩
  • 高度上昇:1,817m
  • 高度下降:1,205m
  • 出発高度:0,775m
  • 最高高度:1,915m

  • 標高の差:1,140m
  • 活動時間:09:18
  • 休憩時間:01:47

  • 合計時間:11:05
必要体力・距離
スケジュールを組んだ時点で覚悟はしていたが、やはりコース距離は長かった。体力的難所としては、何と言ってもカナビキ尾根。登り一辺倒の急登で体力的にかなりキツイ上、足場が緩い箇所を踏ん張って登れる脚力も必要。それ以外で際立った難所はないが、如何せんコース距離が長いので、距離に応じて長い時間歩ける体力は必要。
危険度・水場

初日に歩いたコースで危険箇所と言えば、カナビキ尾根がコース不明瞭なことによる道迷いぐらい。後に縦走する行者還岳、七曜岳、大普賢岳、山上ヶ岳と比べて、滑落するような危険箇所はない。

山小屋・水場の観点では、時期の問題で弥山小屋が営業していなかったのは痛かった。弥山小屋が営業していない場合の縦走は、水の確保の観点からも明星ヶ岳経由ではなく、狼平避難小屋を経由した方が安全。結果的に行者還避難小屋の水場が枯れていなかったので良かったが、時期によっては枯れるらしいので、万が一に備えリスクッジしながら計画を立てた方が良い。
アクセス
八経ヶ岳に登るには公共交通機関は不便。車で行者還トンネル西口の駐車場からピストンするのが最も効率的。車がないとアクセス面での難易度は上がる。
総括
行者還トンネル西口から八経ヶ岳のみを単独で登れば、体力的にも危険度的にも小学生でも登れるレベル。弥山小屋が営業していれば、なおさら難易度は下がる。反面、コースにもよるが、縦走するならそれなりの経験や体力が必要な山となる。
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