鈴ヶ岳

赤城山の鈴ヶ岳登山

赤城山の鈴ヶ岳

Suzugatake

白

[赤城山登山レポ]
道迷い要注意の鈴ヶ岳登山 赤城山登山その2

2014年10月11日(土)天候:晴れ
大沼 ~ 関東ふれあいの道 ~ 鈴ヶ岳 ~ 鍬柄山 ~ 鈴ヶ岳登山口 ~ 大沼 まで
  • 赤城山(あかぎやま)日本百名山新花の百名山上毛三山ぐんま百名山日本百景
  • 赤城山は群馬県のほぼ中央に位置する複式火山の総称。赤城山山域の全体が日本百名山、新花の百名山に選定されており、榛名山、妙義山と並び、上毛三山の一つにも数えられている。
  • 鈴ヶ岳(すずがたけ)
  • 赤城山の外輪山の一つ。ドーム型の山容が特徴的で、山頂付近は断崖に囲まれている。標高は1,565m。
  • 鍬柄岳(くわがらやま)
  • 赤城山山域の山。標高は1,564m。南東方面の展望が開けており、大沼や白樺牧場を眼下に見下ろせる。

鈴ヶ岳のコース

黒檜山・駒ヶ岳のコース地図 鈴ヶ岳のコース地図。
鈴ヶ岳の登山口は、西側の渋川市赤城キャンプ場近くの登山口、南東の白樺牧場近くの登山口の2カ所。
赤城山山域のわかりやすい登山マップが「前橋まるごとガイド」で紹介されているので参考になる。
  • 関東ふれあいの道登り利用
  • 鈴ヶ岳の北側、関東ふれあいの道から、鈴ヶ岳登山道に入り登るコース。関東ふれあいの道には西側「深山」から入ることも、東側「大沼」からも入れる。
  • 鈴ヶ岳・鍬柄山コース下り利用
  • 白樺牧場近くの登山口から、鍬柄山(くわがらやま)を経由して登るコース。
  • 深山キャンプ場コース
  • 深山の赤城キャンプ場近くの登山口から、鈴ヶ岳の南側を周回して登るコース。
※コース名に厳密な名称はありません。
山と高原地図
鈴ヶ岳のコースが紹介されているのは、山と高原地図の「赤城・皇海・筑波」です。地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!

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大沼

黒檜山から下山後、大沼北側の舗装された道路を歩く。途中でキャンプ場を通過。給水をしたかったが、地図に記された水場が見付からず断念。まあ大沼の水から補給しても良かったんだけど。
途中「さいたま市立自然少年の家」の敷地内のような場所を歩くため「関東ふれあいの道」への道を見過ごしたのでは?と不安になる。
鈴ヶ岳のうんちく板 【13:04】無事に「関東ふれいあいの道」の入口に到着。
厳密にはこれまで歩いてきた道も「関東ふれあいの道」のコース上みたいだけど。

関東ふれあいの道 ~ 鈴ヶ岳登山道

出発して、5分ほどで出張(でば)峠に到着。ココまでほとんど上りはなかった。
出張峠以降の道は大半が下り道で、これから鈴ヶ岳を登る立場として、後に必ずやってくる登り返しが恐ろしくなる。下りきった後は、薄暗い鞍部のような場所を歩く。
山と高原地図に水場マークは付いていないが、途中に沢があるため、登りに備えて水を補給。この沢は利根川の支流である沼尾川の源流。以降は平坦な道がしばらく続く。
【13:37】鈴ヶ岳への分岐地点に到着。
急いだので標準コースタイム50分のところ、30分で到着。なお、想定はしていたが、この道中に遭遇した人は2組のみ。黒檜山・駒ヶ岳と比較すると対照的に人は少ない。ちなみに分岐を深山バス停・キャンプ場方面に進むと、トマの滝と呼ばれる滝の名所がある。

鈴ヶ岳登山口 ~ 大ダオ

「この調子なら心配していた時間も大丈夫かな?」と油断したのもつかの間。思わぬトラップが待ち構えていた。
この「関東ふれあいの道」から入る鈴ヶ岳登山道は、道がスゲーわかりにくい。元々、薄暗い森の道なき道を進むようなコースである上に、落ち葉で人の踏み跡もわかりづらい。両神山の坂本~八丁峠に似たような道だが、わかりづらさで言えば鈴ヶ岳に軍配が挙がる。目印も見当たらず、コースもわからないような箇所が多数。人もおらず、陽の光も届かない薄暗い森のため「これは遭難するとマジでヤバイかも..」と焦る。
とにかく道がわからない箇所は、微かな踏み跡とカンで進む。

結果的に、道迷いで戻ったりという事はなかったが、進んでいる間も常に道から外れている可能性を考慮しながら歩くため、体力と精神力の両方を披露する。この登山道はマジで危なかった。行政の担当者には目印の数を増やすだけで良いので、早めに対策を取ってほしい。

なお、登山道自体はそれなりに急登だが、幸いにも落ち葉で足場が柔らかく、脚への負担は少ない。道迷いの危険性さえなければ登りやすい道。
【14:11】大ダオに到着。
ここまで登ると陽の光が届き明るいため、ホッと一安心。後にコースタイムを確認すると標準タイム50分に対して35分と巻いていた。遭難しないよう必死に登ったことが、功を奏したのかも。

大ダオ ~ 鈴ヶ岳山頂

大ダオで5分ほど小休憩してから出発。ココから先は岩場が続く。意外と険しい岩場があり、よじ登るように進む。この区間で2組の登山者とすれ違った。「関東ふれあいの道」前半あたりから登山者を見ていなかったので、なんだかホッとする。本日、最後の上りとなるはずなので、とにかく先を急ぐ。
山頂までの中間地点に眺望ポイントあり。鈴ヶ岳は山頂からの展望が望めないため、唯一の眺望ポイント。

【14:31】鈴ヶ岳山頂に到着。
鈴ヶ岳山頂には、ソロ登山者1名のみ。急いで登ったため疲れた。到着後は、記録用の写真を1枚撮り、大石の上に大の字になって寝転んだ。でも、すぐに我に返り、一先ずガスバーナーで湯を沸かす。時間がないので、単に休憩するより、湯を沸かしながら休憩する方が効率的。朝食のうどん以降食事をとっていないので、何か食べねば下山時の体力がもたない。

ちなみに食後に、朝の茶屋でもらったまんじゅうを食べたが、やっぱり登山とまんじゅうは相性悪すぎる。口の中に入れても水分不足で、喉を通らない..。
鈴ヶ岳山頂は、周りの木々に遮られ、展望・眺望はきかない。岩の上に立てばなんとか大沼が見える程度。既に先着していたソロ登山者も下山していき、山頂にポツンと一人。日も傾きかけてきているので、なんとも寂しい雰囲気。

鈴ヶ岳 ~ 大ダオ

【14:58】鈴ヶ岳山頂を出発。
大ダオまではきた道を戻るだけだが、岩場の急な下りは一歩間違うと危ないので急ぎつつも慎重に下る。
【15:10】大ダオに到着。すぐさま出発。

大ダオ ~ 鍬柄山

鈴ヶ岳の上りで最後かと思っていたが、鍬柄山(くわがらやま)への上りが残っていた。とは言っても、大した事はなかったが。登り切った後は、細い道の緩やかなアップダウンが続き、暫く歩くと鍬柄山の山頂に到着。

鍬柄山 ~ 鈴ヶ岳登山口

鍬柄山から暫く進むとススキが増え、そのうちススキが登山道を覆い、進行方向を遮るようになる。ここまできて、またもや道迷いの危機に陥る。気づくと周り一面ススキに覆われ、登山道とは思えない道に立っていた。
戻るか進むかで迷うが、道なき道をもう少し進むと、鍬柄峠に到着。ホッと一安心。

姥子峠の近くに「クマ出没注意」の張り紙。確かにこの道は熊が出てきてもおかしくない。

鈴ヶ岳登山口間近の下り道に無意味な分岐(左と直進)が2つほどある。目印は左の道を示しているが、どちらに進んでも道は合流。しかし、目印に従うと遠回りになるので、無視して直進すれば良い。
【16:01】鈴ヶ岳登山口に到着。
下りは鈴ヶ岳から登山口まで比較的緩やかな傾斜の道だった。

赤城山総合観光案内所 ~ 大沼

赤城山周辺地図

【16:07】赤城山総合観光案内所。
「赤城山総合観光案内所の裏に白樺牧場があり、牛が見えたのですかさずソフトクリームを購入。下山後ということもあって「生乳アイス」はバリうま。その後「句碑めぐり遊歩道」を歩いて、大沼まで戻る。

後で知ったが、大沼まで戻らなくても赤城山総合観光案内所の近くにあるバス停「新坂平」から16時25分発前橋行きのバスに乗れたようだ。気付かず、無駄に大沼まで結構な距離を歩いてしまった。
【16:55】「あかぎ広場前」に到着。
無事、前橋行きの最終バスに間に合いました。

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鈴ヶ岳のコースタイム

予定 実際 場所
13:00 13:04 関東ふれあいの道
- 13:37 鈴ヶ岳登山道との分岐地点
- 14:11 大ダオ
- 14:31~14:58 鈴ヶ岳山頂
- 15:11 大ダオ
- 15:29 鍬柄山
- 16:01 鈴ヶ岳登山口
17:00 16:55 大沼

鈴ヶ岳の難易度

難易度

11/30

総合難易度
必要体力 体力難易度1
コース距離 コース距離難易度2
所要時間 所要時間難易度2
危険度 危険度難易度3

登山難易度 登山難易度4
小屋・水場 小屋・水場難易度2
アクセス アクセス難易度1

総合難易度 総合難易度4

登山DATE

  • 歩行距離:10.1km
  • 高度上昇:0,552m
  • 高度下降:0,569m
  • 出発高度:1,369m
  • 最高高度:1,565m

  • 標高の差:0,196m
  • 活動時間:03:24
  • 休憩時間:00:27

  • 合計時間:03:51
必要体力・距離
大沼から歩くと、駒ヶ岳・黒檜山登山よりコース距離はあるが、体力的な難所は少ない。
危険度・水場

危険度が高い原因は"言わずもがな"だが、とにかく道がわかりづらく、これまでの中で、最も道迷いの危機に直面した。結果的に道に迷わずにすんだが、登ってる時は気が気でならなかった。また、もともと登る人の少ない山だと思うが、昼から登ったため特に人が少なく、より危険度が増してしまった。滑落などの危険箇所は大ダオ~鈴ヶ岳山頂への道で、岩場が多く少し危なっかしい。

途中にトイレはなく水場も限られているが、往復でも半日程度で登れる日帰り前提の山なので問題はない。
総括
総合的には、駒ヶ岳・黒檜山よりか難易度は高い。
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