庚申山登山記録

足尾の庚申山
白
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[庚申山登山レポ]
庚申山荘からお山巡りのみちを登る庚申山登山 足尾登山その1

2016年5月4日(水)~ 5月5日(木)天候:晴れ
かじか荘 ~ 庚申山荘 ~ 庚申山
  • 庚申山
  • 日光国立公園に属し、栃木県西部の足尾町にある標高1,892mの山。江戸時代から明治にかけて庚申講登山が盛んに行われてきた信仰の山。庚申山一帯は、古来より日光修験道の修行地であり、数々の奇岩・怪岩が林立しており、現在でも庚申山の開祖である勝道上人(しょうどうしょうにん)の行場跡が残っている。庚申山周辺は関東ふれあいの道「No.24:お山巡りのみち」にも指定されているが、危険な箇所が多数あることから、踏破認定の対象からは除外されている。

    また庚申山は、国の植物レッドデータブックで絶滅危惧II類に指定されているコウシンソウの自生地としても知られている。コウシンソウは、6~7月に薄紫色の花を咲かせるため、この時期にコウシンソウ目的でやってくる登山者が多い。ただし、コウシンソウの群生地は目立たず、崖などの危険な場所にある事が多く、特に目印などもないため、観察のためには群生地の位置を知る案内人が必要となる。

庚申山のコース

庚申山の登るコースはお山巡りのみちのみ。登山口はかじか荘のある銀山平。皇海山に登るクラシックコース上にあるため、皇海山とセットで登る登山者も多い。
  • 庚申山のコース
  • 登り
  • お山巡りのみち
  • 正式ルートは庚申山荘を起点として、終点は庚申山猿田彦神社跡となっている。その逆周りでも良い。
    日光修験道の修行地であり、現在でもコース上には行場跡が残っており、数々の奇岩・怪岩も林立している。
地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!

庚申山の登山計画

昨年のシルバーウィークに袈裟丸山から足尾山塊に抜けようとして敗退したため、今回はそのリベンジ登山。
5月4日は移動日として庚申山荘に宿泊。5月5日に庚申山荘を起終点として皇海山に登る。5月6日は昨年敗退したコースを逆走する形で、六林班峠から袈裟丸連峰最高峰を目指し、小法師尾根から小法師岳・巣神山を経由して下山を予定。このページでは、5月4日から5月5日の庚申山までを紹介。

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庚申山コースレポート

通洞駅 ~ 銀山平(かじか荘)

【11:39】わたらせ渓谷鉄道の通洞駅に到着。
通洞駅周辺には飲食店もあるようだが、駅のすぐ目の前には見当たらなかった。電車内で購入したトロッコ弁当を駅の待合室で食べる。登山口のある「かじか荘」まで、バスは出ていないためタクシー利用。距離的には原向駅のほうが近いが、タクシーが停まっていないため、通洞駅で下車する。このあたりの事情は事前に役所の観光課に確認しておいた。通洞駅からかじか荘までのタクシー代は約2,500円。
庚申山 かじか荘で、本日から2泊する庚申山荘の宿泊代4,100円を支払う。この時、庚申山荘に何人宿泊しているか尋ねたところ、「そこそこ」ですとの返答。後でわかったことだが、この日の庚申山荘の宿泊者は自分だけだった。「そこそこ」とか大嘘だし・・。
ついでに、登山届を書いていなかったので、その場で書きフロントに渡しておいた。

銀山平(かじか荘) ~ 一の鳥居

【12:31】銀山平(かじか荘)を出発。
一の鳥居まで林道歩きとなる。昨日の雨の影響か、林道のいたるところで増水していた。
林道を歩いていると、意外にも家族連れ数組とすれ違う。軽装で小さな子ども連れだったので、おそらくかじか荘の宿泊者が、一の鳥居まで散歩しているのだろう。さすがに関東ふれあいの道である、お山巡りはしていないと思う。
庚申七滝 【13:31】一の鳥居に到着。
時間はあるので、ザックをデポして近くの庚申七滝を見に行くが、谷へ下りる道は崩落により通行止め。七段の滝のうちの1つだけ見ることできた。

一の鳥居 ~ 庚申山荘

【13:49】一の鳥居を出発。
ココから先は本格的な登山道。かじか荘のある銀山平から庚申山荘まで700mほど登られなければならない。しかし、一の鳥居から庚申山荘までの道は、登るというより、沢沿いを奥へ奥へと進むような道で、体力的な難所はなかった。感覚的には「これで700mも登ったの?」って感じ。
鏡岩

【14:23】鏡岩に到着。
ちょうど、鏡岩までが庚申山荘との中間地点。鏡岩にはベンチもあるが、手前でガッツリ休憩してしまったので、そのまま通過。

鏡岩以降は、これまで以上に奇岩・怪岩が林立。庚申山荘の手前でも登山道を沢が横切っているので、庚申山荘まで水は殆ど持ち歩く必要なし。

猿田彦神社跡 【15:02】庚申山猿田彦神社跡に到着。
お山巡りのみちの終点となっている地点。ここまで来れば、庚申山荘は目と鼻の先。「庚申猿田彦大神(外部リンク)とは日本神話に登場する神様。日本全国で、猿田彦大神を祀る神社や地名が残っている。東京豊島区巣鴨にある巣鴨猿田彦庚申堂や庚申塚駅などもその一つ。
【15:07】庚申山荘に到着。

庚申山荘 ~ 天下の見晴 ~ 庚申山荘

意気揚々と庚申山荘に入るも、人の気配なし。一先ずザックを下ろし一通り小屋内部を見て回るが誰もいない。まあ「そのうち誰か来るだろう」と思っていたが、結局この日は誰も訪れることなく、寂しい夜を迎えることになる。

庚申山荘は収容人数60人の大きな山小屋。1階に寝室2部屋があり、2階は全て寝室となっている。共有スペースとして談話室に炊事室もある。2階にはバルコニーがあり、そこからちょっとした風景を楽しめる。宿泊費はかじか荘で支払うか、突発的な宿泊の場合でも、小屋内に料金箱が設置されている。バレなければ無料で泊まれそうだが、たまに管理人さんが布団干しなどにやってくるそうなので、ビクビクして泊まるより1泊2,050円を支払った方が良い。
時間が余り、暇を持て余したので、3日目に行く予定だった近くの展望台「天下の見晴」に行くことした。3日目の工程短縮にも繋がるし。
庚申山荘から空身なら片道10分ほどで到着できる。北西には明日登る庚申山、南には3日目に歩く小法師尾根が見える。

庚申山荘に戻るも、引き続き1人。庚申山荘から歩いて3分ほどの場所に水場はあるが、調理場にある水道の蛇口はひねれば水が出る。しかし、何故か2日目は出なくなっていた。バイオトイレの横にもチューブから常時水が出ているので、その水を使っても良い。

初日の食事は豪勢に牛すき焼きにビール。なお、寝床だが、2階は熱気でムンムンとしていたので、1階の部屋を貸し切って使用。その後も訪れる登山者はなく、夜はしんしんと更けてゆく。

庚申山荘 ~ 庚申山

お山巡りのみちマップ お山巡りのみちマップ。

【04:50】起床。
食事を作って食べて、出発準備を整える。なお、明日も庚申山荘に泊まるため、着替えなど不要な荷物は全て小屋に置いてゆく。荷物を置いて登れるという点で、庚申山荘の存在は非常に有り難い。

【06:00】庚申山荘を出発。
庚申山まで歩く、お山巡りのみちには名のある滝や奇岩が林立しているので、コースガイドを持って登る方が良いだろう。そうでないと見どころを見落としてしまう可能性がある。

出発してすぐのコース外に「庚申塚(外部リンク)と呼ばれる石塔がある。庚申信仰に基づいて、庚申講を3年18回続けた記念に建立されるとのこと。詳しく知りたい方は外部リンクを参照。

庚申山への分岐以降、これまで続いた奇岩・怪岩の類はなくなる。あとは庚申山の山頂を目指すのみ。

これまでもそうだったが、岩をよじ登るような場所が多いため、息切れするような体力の消耗はない。九十九折の地味な急登に比べれば全然楽。高度もグングン上がっていく感じなので、鎖場や岩場が得意な登山者にとっては楽しい道。
岩場を登りきると、山頂までは平坦な道。ココまでくれば着いたも同然。
GPSで確認したところ、庚申山の山頂は上の写真の三角点のあるあたりを指している。前回の飛龍山でもそうだったが、山頂の看板は必ずしも山頂に立っているとは限らない。暫く進むと山頂看板を発見。

北側に続く尾根。果ては日光白根山まで続いている。山と高原地図には載っていないが、日光白根山まで縦走できるようだ。ただし、距離もあり殆ど人も通らない道なので、ルートファイティングの技術はもちろんのこと、相当タフな体力と精神力がないと厳しいだろう。自分は歩いてみたいとは思わない・・。

To be continued...

関連レポート

庚申山コースタイム

予定 実際 場所
12:30~12:50 12:10~12:31 かじか荘
13:31 14:10 一の鳥居
14:40 14:23 鏡岩
15:30 15:07 庚申山荘
- - -
06:00 06:00 庚申山荘出発
06:50 07:21 庚申山

庚申山の難易度

難易度

15/30

総合難易度
必要体力 体力難易度2
コース距離 コース距離難易度3
所要時間 所要時間難易度3
危険度 危険度難易度3

登山難易度 登山難易度6
小屋・水場 小屋・水場難易度2
アクセス アクセス難易度2

総合難易度 総合難易度5
※ アクセスは東京基点
評価基準の詳細はこちら。

評価は皇海山の途中で通過している山のため、距離・時間などは同じ道での下山を想定して付けているので、ご了承頂きたい。

平面の地図で見ると庚申山荘から庚申山は容易に思えるが、実際はかなり険しい道。標高はそれぞれ、銀山平(かじか荘):約800m、庚申山荘:約1,500m、庚申山:1,892mなので、かじか荘からスタートすると庚申山までの標高差約1,100mと結構な標高差。自分の場合、日をまたいでいるので、庚申山まではそれほど苦に感じなかったが、一気に登るとそれなりに激しい登山になるだろう。

銀山平(かじか荘)から庚申山荘まででも標高差700mあるが、距離が長いせいか体力的難所はない。庚申山荘から庚申山までの道は岩場が多いので、岩場・鎖場が得意な人は苦に感じないだろう。同じ標高差でも地味な九十九折の急登に比べれば、肩で息をするような場面もなく、楽に感じた。

庚申山荘からの道は、関東ふれあいの道「No.24:お山巡りのみち」に指定されているが、踏破認定の対象からは除外されていることも納得。シニアが登るにはちょっと危険な山。ただし、危険箇所は多いものの「ココはめっちゃ危険!」みたいな極端に危険な場所や、恐怖を感じるような場所はなかった。

庚申山単独で、且つ早朝に着くことのできる車なら日帰りも十分可能。公共交通機関の日帰りだとギリギリかな・・。
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