本仁田山登山記録

奥多摩の本仁田山
白
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[本仁田山登山レポ]
大休場尾根から登る、奥多摩三大急登の本仁田山登山

2017年4月2日(日)天候:くもり
奥多摩駅 ~ 本仁田山 ~ 瘤高山 ~ 鳩ノ巣駅
  • 本仁田山(ほにたやま)
  • 東京都西多摩郡奥多摩町にある、標高1,224mの山。奥多摩駅から徒歩で登山口までたどり着ける手軽さが特徴。奥多摩駅から登るコースは奥多摩三大急登の1つに数えられている。

本仁田山のコース

本仁田山の周辺地図 本仁田山の周辺地図。

主に利用されている登山口は「大休場尾根の登山口(奥多摩駅)」「杉ノ尾根の登山口(鳩ノ巣駅)」の2つ。この2つの登山口を起終点に周回コースで登られることが多い。

※案内図に「杉ノ尾根」が「杉ノ殿尾根」と書かれているが、正しくは「杉ノ尾根」。間違った名称が流布され、案内図にも間違った名称で書かれている。
  • 本仁田山のコース
  • 登り
  • 大休場尾根
  • 読み方は「おおやすんばおね」。南の奥多摩駅から北に向かって大休場尾根を登るコース。
    傾斜が急な直登コースのため、「奥多摩三大急登」の1つに数えられている。
  • 下り
  • 杉ノ尾根
  • 鳩ノ巣駅から北西に向かって瘤高山(こぶたかやま)を経て登るコース。
    大ダワ経由、舟井戸経由の迂回路もあるが、通常は最短ルートとなる瘤高山を経由するコースが一般的。
    奥多摩駅からのコースに比べて傾斜は緩やかなので、急登を避けたいならこのコース。
  • その他
  • 花折戸尾根
  • 鳩ノ巣駅から北西に向かって、チクマ山経由で登るコース。山と高原地図では破線表示される難コース。
    チクマ山は本仁田山の南東にある1,040mの山。
  • その他
  • ゴンザス尾根
  • 奥多摩駅の南東から北に向かって登り、氷川トンネルの上を横切り、チクマ山を経て山頂に至るコース。
    チクマ山手前で花折戸尾根コースと合流する。花折戸尾根コース同様に、山と高原地図では破線表示される難コース。
地図を持たない登山は危険ですので、必ず地図を持って登りましょう!

本仁田山の登山計画

今回の登山は、本格的登山シーズンに向けた筋トレ&基礎体力作りと、前年度に登り損ねた奥多摩駅から登る奥多摩三大急登の1つに数えられるコースから本仁田山を登ること。
なお、今回も筋トレが目的のため、ストック無しで挑んだ。トレッキングシューズで登ることも検討したが、きちんとした登山靴で登ることに。結果的に、山頂付近は雪が積もっていたのでトレッキングシューズで登っていたら危なかった。

本仁田山コースレポート

奥多摩駅 ~ 大休場尾根登山口

後にわかるが本仁田山の山頂は雪で真っ白のはずなので、この上の写真には写っていないと思われる。おそらく奥の白い霧がかかっているあたりに本仁田山があるかと。

【8:36】大休場尾根登山口に到着。
奥多摩駅でプラボトルに入れるための水を購入したが、登山口横に小さな川があるため、買い損だった。なお、水場は途中にないので、水はここできちんと補給しておく必要がある。

少し肌寒いが、急登に備え上着を脱ぎ、行動食を食べるなどして15分ほど滞在。

本仁田山登山口 ~ 尾根筋

登山口から民家脇の裏に続く道を登ってすぐに、乳房観音への分岐がある。かつてココには乳根(ちちね)を垂らした巨大なイチョウの木があったことから、観音様を祀り母乳豊饒(ぼにゅうほうじょう)祈願として信仰をあつめたそうだ。この時はスルーしてしまったが、50mほどなので寄っておけば良かった。

さて、乳房観音への分岐の先から本格的な急登が待ち構えている。まずは針葉樹林の急斜面を、木の間を縫うように登っていく。登りきったその先には、枯れた低木が乱立する荒廃した斜面。足場が一部砂利のため、足の踏ん張りが効きにくく登りにくい。その後は、南側から迂回するように回り込む。ここまでが第一ステージ。
【9:25】尾根に出る。
ここまでが第二ステージ。さすがに疲れたのでココで腰を下ろして休憩。

尾根筋 ~ 本仁田山の山頂

尾根に出てからはひたすら尾根を上へ上へと登っていく。尾根にさえ出れば後は楽勝かと思ったが、さすがに甘かった。この尾根に出てから本仁田山の山頂までが第三ステージ。

尾根を登るに連れて雪がどんどん深くなる。気づけば一面真っ白。どうやら数日前の低気圧の影響で一気に雪が積もったようだ。まさか4月の奥多摩でしかも標高1,000mほどの山でこれだけ雪が積もっているとは驚き。アイゼンは持ってこなかったが、新雪でアイスバーンはなかったので、なくても平気だった。
時間は10時30分のため、昼食には少し早い。30分ほど行動食を食べながら休憩していたが、11時頃に出発。

本仁田山の山頂 ~ 瘤高山

下山は杉ノ尾根から下ることは決めていたが、杉ノ尾根は瘤高山(こぶたかやま)経由の最短ルート、大ダワ経由の中迂回ルート、舟井戸経由の大迂回ルートの3つがあり、どのルートから下るか明確に決めていなかった。雪があるのでコース状況を見て決めれば良いと考え、ひとまず瘤高山を目指す。

本仁田山から瘤高山まで先行者のトレース(踏み跡)があったので良かったが、一面雪で真っ白のため登山道がわからず、トレースがなかったらヤバい状況。
【11:29】瘤高山に到着。
山名看板もなく山というより、単なる小ピークの分岐地点。

瘤高山 ~ 大ダワ

鳩ノ巣駅方面へのトレースはあるが、迂回路である大ダワ方面へのトレースはない。時間に余裕もあるので、迂回路を進むつもりだったが、トレースのない雪道を進むことに一抹の不安を感じる。その場で思案していたが、大ダワ方面は尾根伝いに真北に20分ほど進むだけなので、最悪道がわからなくなれば引き返してくれば良いと考え大ダワへ向かうことにした。
【11:52】無事大ダワに到着。

大ダワまでくると雪は少なく、踏み跡も確認できるようになる。大ダワから川苔山へ向かう道は3パターン。
[1]ウスバ乗越経由(2017年4月現在、崩落のため通行禁止)
[2]鋸尾根から舟井戸経由
[3]鋸尾根東の巻道から舟井戸経由

大ダワから見る鋸尾根の登り始めは、絶壁に近い急登。普通なら、ココで鳩ノ巣駅に向かうのだが、何を血迷ったのか、鋸尾根方面の急登を登ってみたくなる。鋸尾根は大ダワの看板に「急斜面・悪路」と書かれていたので、途中まで行って引き返すつもりが引っ込みがつかなくなり、結局川苔山の手前にある舟井戸まで向かうことになってしまった。

大ダワ ~ 舟井戸

この鋸尾根だが、名前から連想できるように、Ⅰ峰・Ⅱ峰・Ⅲ峰・Ⅳ峰と4つのピークが連なったアップダウンのある尾根。アップダウンに加え、悪路で登りにくい場所がある上、進むに連れ雪も多くなり結構過酷だった。遭遇した登山者は、川苔山方面から歩いてくる登山者3名のみで、殆ど人も歩いていない。

【12:58】舟井戸に到着。
舟井戸はピークだと思っていたが、単なる分岐地点。ここまできたら川苔山は目と鼻の先だが、川苔山は次回以降にとっておいて、予定通り鳩ノ巣駅に向かう。なお、瘤高山以降ほとんど見かけなかった登山者も舟井戸以降は増加。どうやら川苔山の下山道として使われているようだ。

時間は13時なので、昼食をとりたいところだが、2基あるベンチにはいずれも雪が積もっており、腰を下ろせそうな場所もない。面倒になったので、結局昼食を食べず下山することにした。

舟井戸 ~ 大根ノ山ノ神

舟井戸から鳩ノ巣駅に向かうが、一先ず途中にある大根ノ山ノ神を目指す。大根ノ山ノ神までは、針葉樹林の道を進む。この区間は、特筆するような箇所がないにも関わらず結構長い。樹林帯で景色に変化も少ないため写真は割愛したが、約1時間30分ほど代わり映えしない登山道を淡々と進む。

【14:24】大根ノ山ノ神に到着。
大根ノ山ノ神は、舟井戸、大ダワ、瘤高山それぞれのルートの合流地点。逆に登りの場合は、3地点へ道が分岐する地点。

あとで知ったが、大根ノ山ノ神から登山道を15分ほど外れた場所に、峰集落という廃村跡地がある。柳田國男氏が滞在したこともある村だったそうだが、最後の住民が昭和47年に村を離れ廃村となった。現在の状況は不明だが、廃墟マニアが時折訪れているようなので、時間に余裕があるなら寄り道するのも良い。詳しい行き方は「峰集落 行き方」で検索すれば出てきます。

大根ノ山ノ神 ~ 鳩ノ巣駅

【14:33】大根ノ山ノ神を出発。
あとは駅に向かうだけなので先を急ぎたかったが、歩くのすらままならないほど右膝痛がひどく、痛みに耐えながらゆっくりと道を下る。

【15:24】鳩ノ巣駅に到着。
鳩ノ巣駅前は、玉福というお店が1軒あるだけ。青梅線の駅なので、1軒だけでもお店があって良かった。昼飯を食べていなかったので、電車の待ち時間を利用して、味噌田楽を食べました。

本日もお疲れ様でした。

本仁田山コースタイム

予定 実際 場所
- 07:37 奥多摩駅
- 08:36 大休場尾根登山口
- 10:20~11:00 本仁田山の山頂
- 11:29 瘤高山
- 11:52 大ダワ
- 12:58 舟井戸
- 14:24~14:33 大根ノ山ノ神
- 15:24 鳩ノ巣駅

本仁田山の難易度

難易度

07/30

総合難易度
必要体力 体力難易度2
コース距離 コース距離難易度3
所要時間 所要時間難易度2
危険度 危険度難易度0

登山難易度 登山難易度4
小屋・水場 小屋・水場難易度0
アクセス アクセス難易度0

総合難易度 総合難易度3
※ 25,147歩(奥多摩駅~鳩ノ巣駅までの歩数)
評価基準の詳細はこちら。

今回登ったのは、奥多摩三代急登に数えられることも多い、大休場尾根から登るコース。登り始めは広葉樹林の急斜面。登り始めが最も急登で、初っ端から洗礼を受ける。同じ奥多摩三大急登で水根から登る六ツ石山登山道によく似ている。この区間は、やや道のわかりにく箇所もあるが、道迷いするほどではない。

尾根に出た後は、山頂までほぼ直登に尾根を登る。他急登と比べて本仁田山の場合、細い尾根なので、尾根に出れば道迷いの可能性ほぼ皆無。尾根に出てからは積雪の道を登ることになったが、雪で登りにくいということはなかった。

大休場尾根は奥多摩屈指の急登だが、全体を通して捉えると難易度は高くない。その要因はやはりコース距離・コースタイムの短さ。登るのが遅い人でも、朝早い電車で行けば昼過ぎには十分下山できる。

途中に水場や避難小屋はないが、コース距離が短いため、問題はない。特段危険箇所もない。

奥多摩駅から歩いていける気軽さがメリットとされており、アクセス面には恵まれている。登山口まで林道を1時間弱ほど歩くが、それほど傾斜のある道ではないので、大きな問題はない。

ということで、急登で体力的にキツイ箇所や場面もあるが、総合的な難易度としては低め。
なお、本文内でも紹介したが、普通に登ると時間が余るので、峰集落跡地など寄ってみるのも良いかもしれない。ただし、途中危ない箇所もあるそうなので、自己責任で!
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